893:名無しさん@秘密の花園:2013/10/09(水) 17:38:46.61 ID:b8+JMZRP
爆雷投下を指示されて書いていたら、先に別のネタが降りてきてしまった
ので、当初の濃厚エロじゃない感じですがSS投下します
天龍田で天龍ちゃんの1人称になっています
次のレスから投下していきます
894:ある日の天龍姉妹の朝模様:2013/10/09(水) 17:40:38.30 ID:b8+JMZRP
スッと、意識が覚醒して、オレは体を起こした。
日の光が差し込んできている。もう朝ということだろうと、理解した。
寝起きは悪くないほうだ。意識は急速に覚醒していく。
「んっ……」
息を吐きながら、グッと伸びをする。
寝ている間に凝り固まっただろう筋肉が、伸ばされ解されていく。
この解放されていく感覚は、結構好きだったりするのだ。
「んぅー……」
やや、鼻にかかった声が、隣から聞こえてきた。
そちらを向けば、自分の妹が身体を横たえている。
寝起きの悪いコイツのことだ、まだまだ夢の中といったところだろう。
「ったく、いい気で眠ってやがるぜ」
そんなことを呟きながら、髪を軽く撫でてやる。
上質の絹のような柔らかさのそれを触れるのは、とても好きだった。
もう少し寄り添って、添い寝のような状態で、寝顔を覗き込む。
綺麗だな、と素直に思う。
口を開かなければ、からかわれることもないから、素直にそう思える。
まるで小悪魔か何かのように、オレのことを玩具にしてくるコイツも、寝顔は完全に天使のそれだ。
そして、寝起きの弱いコイツの寝顔を独占できるのは、存外悪い気分ではなかった。
「……龍田。そろそろ朝だぞ。起きる準備しろ」
声をかけて、軽く身体をゆする。
んっ、という小さな声と身じろぎだけで、起きようとはしない。
いつもにも増して、眠りは深いのかもしれない。
「まぁ……、昨日は長かったモンなぁ……」
そんなことを独り心地に呟きながら、龍田を再度ゆする。
その言葉がトリガーになった。
「昨夜のこと」が頭に過ぎり、瞬間的に顔が赤くなっていくのがわかった。
が、オレ自身ではどうにもならない。
出来るだけ意識しないでいようとすればするほど、自らがどれだけ乱れていたのかを思い出して、さらに赤くなる。
感情を抑えたりするのは苦手なのだ。仕方ない。
仕方ないのだが……、恥ずかしいものは恥ずかしいし、朝からこの思考は拙い。
昨晩のそれを追い出すかのように、布団を抜け出して洗面所に走る。
歯磨き、洗顔、着替えのステップを踏む内に、ようやく平常心が戻ってきた。
895:ある日の天龍姉妹の朝模様:2013/10/09(水) 17:41:23.59 ID:b8+JMZRP
そして、その状態でオレは揚々と寝室へと戻った。
寝台を見れば、龍田はやはり完全に夢の中のようだ。
嘆息を漏らしながら、その側に近寄る。
「おい、龍田。いつまで寝てるつもりなんだよ。
今日はオレたちも出撃するんだぞ。わかってんのか?」
「……んぅー。てんりゅうちゃぁん……、まだ起きたくなぃ〜……」
布団を巻き込むようにして抱きしめながら、寝返りを打って言葉を返す。
寝ぼけながらの抵抗状態に入ったようだ。
さながら、敵軍空襲に対して全力回頭するかのように。
こんにゃろ、不貞寝なんざさせねーぞ!!
「起きたくねーじゃねーだろーが!!
おらっ、さっさと起きろ!! はいっ、起きるっ!!」
しがみつく布団を、強引に剥ぎ取りにかかる。
しかし、かなりがっちりと掴み込んでいる龍田から引き剥がすのは、なかなか難儀だった。
両手両足でぐいぐいと引っ張りながら、最後にはスポンと抜けるように布団を奪取することに成功した。
「……ふぁぁ、ひどいよぉてんりゅうちゃんったらぁ〜……」
布団を剥ぎ取られた勢いで身体を起こす姿勢になった龍田は、
しょぼしょぼする瞳をこすりながら、こっちを恨めしげに見つめてくる。
長いまつげが、ふぁっと外向きに広がって、やっぱり綺麗だなー、なんて思ってしまう。
そして、同時に、寝崩れた着衣の状態も視界に入ってくる。
何せ、「昨晩」は熱戦だった。
ゆえに、龍田の着衣も崩れているのは道理である。
しかし、朝の日差しが差し込む中で、着衣の下に覗く真っ白な肌に、はっきりとわかるボディライン。
あまりに扇情的な光景は、再びオレの顔を真っ赤にさせるに十分すぎる威力があった。
896:ある日の天龍姉妹の朝模様:2013/10/09(水) 17:42:37.83 ID:b8+JMZRP
「い、い、いーから早く起きて支度するぞっ!! 着替えもっ!!」
そこまで言って、ぷいっと顔を背けた。
……背けたのだが、横目が龍田の方を向きたがっている。
オレも龍田のことばっか、言えねーよな、などと思う。
恥ずかしい。でも、見たい。
好きなんだ。そりゃあ、理屈じゃねーんだよ。
ちらちらと視線を泳がせていたら、龍田のやつが、いつもの笑みを浮かべ始める。
あ、これは拙い。オレは直感的にそう思った。
「……天龍ちゃん、さっきからどーしたのぉ?
落ち着かないみたいだけど」
眠そうに欠伸を一回挟みながら、寝台の上で、座り直す。
見られることを意識した角度であるのは、まず間違いないだろう。
何故そんなことがわかるのかと言えば、龍田はそういうやつだからと言う外ない。
ちらりと向けた視線に、龍田の身体が映る。
脚、おへそ、胸、鎖骨、顎のラインを経て、顔へと至る。
あ、やべ、全身マジマジと見ちまった……。
「もう、天龍ちゃんったらぁ。昨日はあんなに可愛がってあげたのに」
およそ、龍田の察知能力は尋常ではない。
オレの視線を読み、その意味を読み、次のアクションに生かしてくるなど、茶飯事だ。
次の瞬間には、オレの手は龍田に掴まれていた。
姿勢を崩して、寝台へ無様な格好で倒れ込む。
ああ、ダメだ。これは絶対に拙い。
897:ある日の天龍姉妹の朝模様:2013/10/09(水) 17:44:22.81 ID:b8+JMZRP
「いいのよぉ、天龍ちゃんが物足りないって言うんだったらぁ……。
私が、たっぷりと、シてあげるからぁ♪」
まるで、好餌を前にした捕食動物のような笑みを浮かべ、オレをまっすぐに見つめてくる。
寝台で姿勢を崩したオレに、あっという間にのしかかってきている。
ちょっと待て、お前、寝起き弱いんだろーが?!
「天龍ちゃんのためだもん、寝ぼけてなんていられないでしょぉ?」
いつの間にか、心の声が口に出ていたらしい。
龍田に言葉を返されながら、オレはあっという間に組み敷かれていく。
握られた手を、龍田は自分の胸元へとスッと差し込ませる。
柔らかい、暖かい感触が掌に伝わる。
「ふふふ、もう、天龍ちゃんったら。
揉まれるのも好きみたいだけど、自分でするのも好きみたいよねぇ〜?」
そんなことを言われながら、龍田はオレの手ごと、自分の胸に手を押し当てる。
「……バカッ、ちげーし!!
……お前だから、触りてーだけだっての」
不意打ちされて、思わず本心が口に出てしまう。
あー、オレの馬鹿。どうしてこうも誤魔化したりできねーのかなぁ。
こういうこと言ってるから、龍田にもからかわれ、……って、あれ、言葉が返ってこねーぞ。
898:ある日の天龍姉妹の朝模様:2013/10/09(水) 17:45:14.73 ID:b8+JMZRP
龍田の方を見ると、顔を赤らめながら、こっちを見つめ返してきていた。
その表情を一言で言うなら、恍惚とか、愉悦とか、そんな感じの。
あれ? なんでこうなってんの?
「だから天龍ちゃん、好き♪」
わけのわからないオレに、龍田はガバッと抱きついた。
上側から押さえ込まれるようになったオレには、抵抗は既に難しいだろう。
「もう止めたって無理だよぉ♪
天龍ちゃん、覚悟してねぇ♪」
耳元でささやくように言いながら、耳たぶをかぷっと甘噛みされる。
オレは、ふぁぁ、と情けない声を出すことしか出来ない。
出撃、間に合うのかなぁ。
そんなことを一瞬考えもしたが、その考えは龍田によって軽く塗り潰される。
濃厚な朝の時間の代償に、二人して提督にこってりと絞られたのは、言うまでも無かった……。
899:名無しさん@秘密の花園:2013/10/09(水) 17:46:42.57 ID:b8+JMZRP
以上、投下終了でござい
次は書き途中の濃厚エロな方を書くんや!!
総受け天龍ちゃんを書くんや!!
爆雷投下を指示されて書いていたら、先に別のネタが降りてきてしまった
ので、当初の濃厚エロじゃない感じですがSS投下します
天龍田で天龍ちゃんの1人称になっています
次のレスから投下していきます
894:ある日の天龍姉妹の朝模様:2013/10/09(水) 17:40:38.30 ID:b8+JMZRP
スッと、意識が覚醒して、オレは体を起こした。
日の光が差し込んできている。もう朝ということだろうと、理解した。
寝起きは悪くないほうだ。意識は急速に覚醒していく。
「んっ……」
息を吐きながら、グッと伸びをする。
寝ている間に凝り固まっただろう筋肉が、伸ばされ解されていく。
この解放されていく感覚は、結構好きだったりするのだ。
「んぅー……」
やや、鼻にかかった声が、隣から聞こえてきた。
そちらを向けば、自分の妹が身体を横たえている。
寝起きの悪いコイツのことだ、まだまだ夢の中といったところだろう。
「ったく、いい気で眠ってやがるぜ」
そんなことを呟きながら、髪を軽く撫でてやる。
上質の絹のような柔らかさのそれを触れるのは、とても好きだった。
もう少し寄り添って、添い寝のような状態で、寝顔を覗き込む。
綺麗だな、と素直に思う。
口を開かなければ、からかわれることもないから、素直にそう思える。
まるで小悪魔か何かのように、オレのことを玩具にしてくるコイツも、寝顔は完全に天使のそれだ。
そして、寝起きの弱いコイツの寝顔を独占できるのは、存外悪い気分ではなかった。
「……龍田。そろそろ朝だぞ。起きる準備しろ」
声をかけて、軽く身体をゆする。
んっ、という小さな声と身じろぎだけで、起きようとはしない。
いつもにも増して、眠りは深いのかもしれない。
「まぁ……、昨日は長かったモンなぁ……」
そんなことを独り心地に呟きながら、龍田を再度ゆする。
その言葉がトリガーになった。
「昨夜のこと」が頭に過ぎり、瞬間的に顔が赤くなっていくのがわかった。
が、オレ自身ではどうにもならない。
出来るだけ意識しないでいようとすればするほど、自らがどれだけ乱れていたのかを思い出して、さらに赤くなる。
感情を抑えたりするのは苦手なのだ。仕方ない。
仕方ないのだが……、恥ずかしいものは恥ずかしいし、朝からこの思考は拙い。
昨晩のそれを追い出すかのように、布団を抜け出して洗面所に走る。
歯磨き、洗顔、着替えのステップを踏む内に、ようやく平常心が戻ってきた。
895:ある日の天龍姉妹の朝模様:2013/10/09(水) 17:41:23.59 ID:b8+JMZRP
そして、その状態でオレは揚々と寝室へと戻った。
寝台を見れば、龍田はやはり完全に夢の中のようだ。
嘆息を漏らしながら、その側に近寄る。
「おい、龍田。いつまで寝てるつもりなんだよ。
今日はオレたちも出撃するんだぞ。わかってんのか?」
「……んぅー。てんりゅうちゃぁん……、まだ起きたくなぃ〜……」
布団を巻き込むようにして抱きしめながら、寝返りを打って言葉を返す。
寝ぼけながらの抵抗状態に入ったようだ。
さながら、敵軍空襲に対して全力回頭するかのように。
こんにゃろ、不貞寝なんざさせねーぞ!!
「起きたくねーじゃねーだろーが!!
おらっ、さっさと起きろ!! はいっ、起きるっ!!」
しがみつく布団を、強引に剥ぎ取りにかかる。
しかし、かなりがっちりと掴み込んでいる龍田から引き剥がすのは、なかなか難儀だった。
両手両足でぐいぐいと引っ張りながら、最後にはスポンと抜けるように布団を奪取することに成功した。
「……ふぁぁ、ひどいよぉてんりゅうちゃんったらぁ〜……」
布団を剥ぎ取られた勢いで身体を起こす姿勢になった龍田は、
しょぼしょぼする瞳をこすりながら、こっちを恨めしげに見つめてくる。
長いまつげが、ふぁっと外向きに広がって、やっぱり綺麗だなー、なんて思ってしまう。
そして、同時に、寝崩れた着衣の状態も視界に入ってくる。
何せ、「昨晩」は熱戦だった。
ゆえに、龍田の着衣も崩れているのは道理である。
しかし、朝の日差しが差し込む中で、着衣の下に覗く真っ白な肌に、はっきりとわかるボディライン。
あまりに扇情的な光景は、再びオレの顔を真っ赤にさせるに十分すぎる威力があった。
896:ある日の天龍姉妹の朝模様:2013/10/09(水) 17:42:37.83 ID:b8+JMZRP
「い、い、いーから早く起きて支度するぞっ!! 着替えもっ!!」
そこまで言って、ぷいっと顔を背けた。
……背けたのだが、横目が龍田の方を向きたがっている。
オレも龍田のことばっか、言えねーよな、などと思う。
恥ずかしい。でも、見たい。
好きなんだ。そりゃあ、理屈じゃねーんだよ。
ちらちらと視線を泳がせていたら、龍田のやつが、いつもの笑みを浮かべ始める。
あ、これは拙い。オレは直感的にそう思った。
「……天龍ちゃん、さっきからどーしたのぉ?
落ち着かないみたいだけど」
眠そうに欠伸を一回挟みながら、寝台の上で、座り直す。
見られることを意識した角度であるのは、まず間違いないだろう。
何故そんなことがわかるのかと言えば、龍田はそういうやつだからと言う外ない。
ちらりと向けた視線に、龍田の身体が映る。
脚、おへそ、胸、鎖骨、顎のラインを経て、顔へと至る。
あ、やべ、全身マジマジと見ちまった……。
「もう、天龍ちゃんったらぁ。昨日はあんなに可愛がってあげたのに」
およそ、龍田の察知能力は尋常ではない。
オレの視線を読み、その意味を読み、次のアクションに生かしてくるなど、茶飯事だ。
次の瞬間には、オレの手は龍田に掴まれていた。
姿勢を崩して、寝台へ無様な格好で倒れ込む。
ああ、ダメだ。これは絶対に拙い。
897:ある日の天龍姉妹の朝模様:2013/10/09(水) 17:44:22.81 ID:b8+JMZRP
「いいのよぉ、天龍ちゃんが物足りないって言うんだったらぁ……。
私が、たっぷりと、シてあげるからぁ♪」
まるで、好餌を前にした捕食動物のような笑みを浮かべ、オレをまっすぐに見つめてくる。
寝台で姿勢を崩したオレに、あっという間にのしかかってきている。
ちょっと待て、お前、寝起き弱いんだろーが?!
「天龍ちゃんのためだもん、寝ぼけてなんていられないでしょぉ?」
いつの間にか、心の声が口に出ていたらしい。
龍田に言葉を返されながら、オレはあっという間に組み敷かれていく。
握られた手を、龍田は自分の胸元へとスッと差し込ませる。
柔らかい、暖かい感触が掌に伝わる。
「ふふふ、もう、天龍ちゃんったら。
揉まれるのも好きみたいだけど、自分でするのも好きみたいよねぇ〜?」
そんなことを言われながら、龍田はオレの手ごと、自分の胸に手を押し当てる。
「……バカッ、ちげーし!!
……お前だから、触りてーだけだっての」
不意打ちされて、思わず本心が口に出てしまう。
あー、オレの馬鹿。どうしてこうも誤魔化したりできねーのかなぁ。
こういうこと言ってるから、龍田にもからかわれ、……って、あれ、言葉が返ってこねーぞ。
898:ある日の天龍姉妹の朝模様:2013/10/09(水) 17:45:14.73 ID:b8+JMZRP
龍田の方を見ると、顔を赤らめながら、こっちを見つめ返してきていた。
その表情を一言で言うなら、恍惚とか、愉悦とか、そんな感じの。
あれ? なんでこうなってんの?
「だから天龍ちゃん、好き♪」
わけのわからないオレに、龍田はガバッと抱きついた。
上側から押さえ込まれるようになったオレには、抵抗は既に難しいだろう。
「もう止めたって無理だよぉ♪
天龍ちゃん、覚悟してねぇ♪」
耳元でささやくように言いながら、耳たぶをかぷっと甘噛みされる。
オレは、ふぁぁ、と情けない声を出すことしか出来ない。
出撃、間に合うのかなぁ。
そんなことを一瞬考えもしたが、その考えは龍田によって軽く塗り潰される。
濃厚な朝の時間の代償に、二人して提督にこってりと絞られたのは、言うまでも無かった……。
899:名無しさん@秘密の花園:2013/10/09(水) 17:46:42.57 ID:b8+JMZRP
以上、投下終了でござい
次は書き途中の濃厚エロな方を書くんや!!
総受け天龍ちゃんを書くんや!!
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