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300 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2014/02/27(木) 00:12:39.24 ID:+GFbX6AH
首絞め大北になんか来たから初投下してみる



「北上さん、私、提督と結婚することになったの」
左手を翳して薬指をうっとりとしたような表情で、まるで恋をしている女子のように薄ら頬を染めながら呟くように隣に座っていた北上にそう報告する。
今日は出撃もなく、自分たちの部屋でごろごろしようと約束していた、その前日にどうやら大井は提督に結婚を申し込まれたそうだった。
北上はテーブルの上にだらしなく上半身を伸ばしたまま、そうなんだー、と一言呟いたっきり押し黙った。
「提督ったら顔を真っ赤にして、意外と可愛いところもあるんだって、私思ったんです。――ふふ、北上さんにも見せたかったです」
楽しげに思い出し笑いをする大井の隣、北上は未だに微動だもしない。固まったまままるで石のように動かない。
「それで、急なんだけど、明後日には提督と同じ部屋になるって、だから北上さんとも――」
それまで動かなかった北上がぴくりと肩を揺らしてテーブルから身を起こすと、一人しゃべり続ける大井の肩を掴み床に押し倒した。
自然、北上を見上げる状態になった大井は首を傾げる。北上さん、どうしたんですか、と何事もなく微笑む大井のその口に噛みつくように口付けを落とす。
「大井っちさあ」
顔を離して肩を掴んでいた両手を首にかけてじわじわと力を込める。柔らかい肉に細い指が食い込んでいく様を北上は他人事のように見ていた。
「知らなかったのかもしれないけど、私、大井っちのこと好きだよ」
「、…か、さ、」
ぱくぱくと酸欠の魚のように口を開いたり閉じたりするけれど、出るのは詰まったような音ばかりだった。そんな様子の大井に北上は微笑みかける。
「――、」
左手で北上の頬に触れ、それから一言二言口パクで北上に何事かを言って微笑み返す。それから力尽きたように四肢を脱力させた。
部屋に残ったのは抜け殻のようになってしまった大井の上で泣きじゃくる北上だけだった。

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