BBSPINKレズ・百合萌え板の【艦これ】艦隊これくしょんで百合スレのSSまとめサイトです

804 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2014/01/12(日) 03:45:25.64 ID:sv6UeC5s
瑞鶴「うわーみつかったー(棒)」
翔鶴「えっ」
瑞鶴「あーあ、みつかっちゃったわー、翔鶴姉足速いから絶対逃げらんないわこれー(棒)」
翔鶴「瑞鶴……?」
瑞鶴「……」
翔鶴「……」
瑞鶴「なんで捕まえないの!」
翔鶴「えっ……ご、ごめんなさい……」
瑞鶴「ほら、もう……はい! 翔鶴姉が私を捕まえました!」
翔鶴「え、ええ……捕まえました」
瑞鶴「……で?」
翔鶴「えっ」
瑞鶴「捕まえたんだから、その、す、することあるでしょ! ほら」
翔鶴「えっ、えーと……」
瑞鶴「……ひょっとして翔鶴姉、ルール読んでないの?」
翔鶴「ルールって……あの、ごめんなさい、瑞鶴。 これ、何のお話?」
瑞鶴「えっ」
翔鶴「あ……ひょっとして、鬼ごっこ大会とかいうあのお話かしら。 ごめんなさい、瑞鶴。 私、それ参加してないの」
瑞鶴「はぁ!? 何で! チラシ回ってたでしょ!」
翔鶴「あ、あの、青葉さんが持ってきた紙は読んだけど、恋人を捕まえる?とか、何だかよくわからなくて……
   それに転んだりとかしてまた怪我でもしたら、提督にも瑞鶴にも迷惑かけちゃいそうだし」
瑞鶴「なんでこういう時に限ってそういう余計な気回すの! ……ああ、もう……来て!
   提督、すいません、提督! 今からだけど翔鶴姉、鬼でエントリーします! いいでしょ? いいよね?」
翔鶴「ず、瑞鶴……でも……」
瑞鶴「翔鶴姉は黙ってて! はい、これ腕章! これ付けてたら鬼ってことだから。 ……つけた?」
翔鶴「え、ええ……」
瑞鶴「じゃあ、捕まえて! はい、捕まえた! 翔鶴姉が私を捕まえました!」
翔鶴「あの、待って、瑞鶴…… よくわからないけどこれ、あの、恋人を捕まえるんでしょ? わ、私たち、その……」
瑞鶴「ち、ちち違うから! べ、別に、あっ、ほら、捕まえた人に賞金が出るって言うから! 二人で山分けすればいいじゃん!」
翔鶴「あ、ああ……そういうことなのね。 瑞鶴ったら欲張りね……欲しいものがあるのなら、お金貸してあげるのに」
瑞鶴「べ、べつにそういうのじゃないけど…… わ、私」
翔鶴「あっ、捕まえた」
曙 「うわーつかまっちゃったー(棒) つ、捕まったからにはしょうがないわね、せめて優しくしなさいよね」
瑞鶴「ちょっと、何やってんの!?」

805 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2014/01/12(日) 03:51:01.37 ID:sv6UeC5s
翔鶴「えっ……だって今ちょうど曙さんがこっちに来たから」
曙  「べ、別にあんたに捕まりたくて来たんじゃないんだから、勘違いしないでよね……」
瑞鶴「もう、ダメ、ちょっと! 翔鶴姉から離れて! なんで勝手に他の子捕まえるの!?」
翔鶴「だ、だって、いっぱい捕まえたほうがお金もらえるんでしょう? 少しでも瑞鶴の足しになればって思って……」
瑞鶴「だから何でそんないらないとこだけピンポイントで気回すの! リリース! リリースして! ペッてして、ペッて!」
曙  「ペッて何よ! ひとを味のなくなったガムみたいに!」
翔鶴「そうよ、失礼だわ瑞鶴。 曙さんは珊瑚海で私のために一生懸命頑張ってくれたの。 私にとっては最高の武勲艦だわ」
曙  「な、何よぉ…… ふんっ、ほ、ほめても何も出ないんだから……」
瑞鶴「ちょっと! ナチュラルでそういう……もう! とにかくダメ! 曙さん、すみませんでした! 向こう行ってください!」
曙  「丁寧に謝られてるのに何かすごい傷つく! あっ、ちょ」
瑞鶴「悪は去ったわ! 今のうちにこれで申請を…… 提督! 翔鶴姉、捕獲人数1名、私です!
    ……はぁ? 無効!? 無効ってどういうことよ! 出来レースだろって、そんな……」
翔鶴「ああ、やっぱり…… 提督の前で大声で賞金を山分けとか言うから……」
瑞鶴「何でよ…… 違います! 違いますから! ああ、もう、この際賞金とかどうでもいいですから……」
翔鶴「あっ、捕まえた」
潮  「きゃあ」
瑞鶴「翔鶴姉は何やってんの!?」
翔鶴「えっ、だって今ちょうど潮さんがこっちに…… このままだと瑞鶴、賞金貰えないでしょ?」
瑞鶴「だから、もう! 何でいらない気遣いに全振りしてんの、このアホ姉のステは! リリースリリース! はよ! ペッてして!」
潮  「ぐす……」
翔鶴「失礼だわ瑞鶴。 潮さんは珊瑚海で」
瑞鶴「だからもういいんだよ、その流れは!」

翔鶴「結局、賞金もらえなかったわね……」
瑞鶴「……」
翔鶴「瑞鶴……怒ってるの? お金なら後で貸してあげるから……」
瑞鶴「そういうんじゃないけど……もういい。 やっぱ、この機会にあわよくばなんて……ズルしようとしてた私が間違ってたし」
翔鶴「……そう。 ……瑞鶴」
瑞鶴「なあに……」
翔鶴「ほら、捕まえたっ」(ぎゅっ)
瑞鶴「!? しょ、翔鶴姉……」
翔鶴「私があの鬼ごっこに参加しなかったのはね、瑞鶴。
    走って捕まえたりなんかしなくても、一番大切なあなたがこうしていつも私のすぐ側にいてくれるからよ」
瑞鶴「……ふ、ふーん…… ふーん、そう……」
翔鶴「……」
瑞鶴「…… 鬼ごっこ、また次もあるのかな」
翔鶴「わからないけど……」
瑞鶴「次あるんだったら、また、参加してみよっかな」
翔鶴「……瑞鶴ったら……そんなにお金がほしいの?」
瑞鶴「そうじゃないけど……

    ――今度こそ、翔鶴姉に私のこと、本気で追いかけてほしくなっちゃった。

翔鶴「……? もう、なあに」
瑞鶴「……知らないからね、翔鶴姉。 私がいつまでもすぐ側にいるとは限らないんだからっ」(だっ)
翔鶴「ず、瑞鶴……? 雪道をそんな急いで走ったら危ないわ、瑞鶴」
瑞鶴「ふふん、追いつけるものなら追いついて……って速っ、翔鶴姉、わかってたけど異常に足速っ!」

806 名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2014/01/12(日) 03:54:02.14 ID:sv6UeC5s
このあと翔鶴は転んで大破しました
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