最終更新: kanata_0687 2022年05月07日(土) 23:11:20履歴
黄金時代では合法な組織として活動していたが、いつの日か人類終末論を吹聴するようになり世界政府から目をつけられていた組織。
末期には世界政府が学派の上層部の違法行為を理由にメンバー逮捕に踏み切ったが、公共メディアで突如、
と宣言してから忽然と姿を消してしまった。百万人のメンバーを抱える学派であり、全世界に300カ所あまりのセーフティハウスと集会所を所持していたにも関わらず、誰一人として見つけることはできなかった。大量の人間が失踪した事件であったため当時は大きく騒がれたが、同時期に起きたパニシング発生により学派の件は自然消滅し、『X-51号施設に関する回収作戦報告』が議題に上がる今日まで忘れ去られていた。優に時代を二つも超えて明るみに出ることになった学派の目的は一体何であったのか? コラボシナリオでは、現グレイレイヴン結成初期に行った任務を追う。人類は滅びた。我らは地球という名のアークに乗り、全ての終焉へと向かう
ある週の日曜にハセンとセリカが機密ファイルの処理を行っていたところ、『ファイル番号XXX061A:世界政府芸術協会のX-51号施設に関する回収作戦報告』という資料を見つけたところから話は始まる。
本来、空中庭園内で「〇級施設」と施設コードが振り分けられる命名基準はA〜Lまでであり、X級というものは存在しないはずであった。しかし過去の情報により、施設「X」とは未定義かつ隠蔽された施設であり、そのような性質上現在では標準施設コードとしては非表示のものであると分かる。すなわちアルカディア作戦前の世界政府の施設であるとされているが、用途と人員の資料はすべて紛失しており、アルカディア作戦前およびその後の資産評定にX-51号施設が関与していない事実のみが判明しているだけであった。また黄金時代の「51エリア*1」の所在地の一つとしても考えられているが、いずれにせよ免疫時代以前に世界政府の視界から消え、言及される資料も見つからない謎の施設となっている。
要約するならば、X-51号施設とは現代では解明できない秘匿施設であり、これを空中庭園が解明しようとしたということである。アルカディア作戦とはパニシング発生以降、地球から空中庭園へ移住する際に名づけられた作戦名であるため、「重要でない施設」あるいは「不必要なもの」と判断されたことになる。
*1…実際の現実世界に存在する「エリア51(フィフティワン)」を指しているものであると推測できる。世界政府も独自に機密基地を所持していたという暗示かもしれない。本wikiでは詳しく述べないため、詳細は本筋のWikipediaへ。
本来、空中庭園内で「〇級施設」と施設コードが振り分けられる命名基準はA〜Lまでであり、X級というものは存在しないはずであった。しかし過去の情報により、施設「X」とは未定義かつ隠蔽された施設であり、そのような性質上現在では標準施設コードとしては非表示のものであると分かる。すなわちアルカディア作戦前の世界政府の施設であるとされているが、用途と人員の資料はすべて紛失しており、アルカディア作戦前およびその後の資産評定にX-51号施設が関与していない事実のみが判明しているだけであった。また黄金時代の「51エリア*1」の所在地の一つとしても考えられているが、いずれにせよ免疫時代以前に世界政府の視界から消え、言及される資料も見つからない謎の施設となっている。
要約するならば、X-51号施設とは現代では解明できない秘匿施設であり、これを空中庭園が解明しようとしたということである。アルカディア作戦とはパニシング発生以降、地球から空中庭園へ移住する際に名づけられた作戦名であるため、「重要でない施設」あるいは「不必要なもの」と判断されたことになる。
*1…実際の現実世界に存在する「エリア51(フィフティワン)」を指しているものであると推測できる。世界政府も独自に機密基地を所持していたという暗示かもしれない。本wikiでは詳しく述べないため、詳細は本筋のWikipediaへ。
空中庭園内でこのX-51号施設の情報が明るみになってから、世界政府芸術協会が地上調査チームを派遣した。
実地調査を行った調査チーム2ではある構造体が施設内を撮影し帰還する予定であった。しかし計測開始から36時間後に調査準備が完了とされていた時点で作戦中止となり、チーム2は3割を死傷者で失った報告をし撤退するという重大な事件が発生することとなった。何が起きたのか、また本来の目的である奥部の詳細も不明なまま、任務参加者にレベル2(任務の記憶を失う程度)の記憶抹消処置が施され、調査は終了した。
一方で、庭園内の情報部から「非重要」の監視記録が、監視小隊が帰還した際に持ち帰った記録が発見されているが、いずれも単体では施設の内容を解明するには至らずそのまま放置されている。しかしこれらの記憶からX-51号施設と黄金時代の組織「サフィーン」との関連性が見いだされ、双方を解明するためにグレイレイヴンの派遣が緊急決定されることになった。
実地調査を行った調査チーム2ではある構造体が施設内を撮影し帰還する予定であった。しかし計測開始から36時間後に調査準備が完了とされていた時点で作戦中止となり、チーム2は3割を死傷者で失った報告をし撤退するという重大な事件が発生することとなった。何が起きたのか、また本来の目的である奥部の詳細も不明なまま、任務参加者にレベル2(任務の記憶を失う程度)の記憶抹消処置が施され、調査は終了した。
一方で、庭園内の情報部から「非重要」の監視記録が、監視小隊が帰還した際に持ち帰った記録が発見されているが、いずれも単体では施設の内容を解明するには至らずそのまま放置されている。しかしこれらの記憶からX-51号施設と黄金時代の組織「サフィーン」との関連性が見いだされ、双方を解明するためにグレイレイヴンの派遣が緊急決定されることになった。
項目『学派記録』にもあるように、サフィーン学派は世界政府が真空零点エネルギーを見つけた時点で「災厄」が起こることを予言し、それによって地球が滅ぶだろうと予測していた。彼らは自分たちの前提を疑うことは無く、確信を持った様子で人類終末論を唱え始め、「老学者」と表記される学派の会長が全世界へ向けて宣言を行った。そして学派の人間を集めて地下に逃げ込んだ…ここまでが第一段階として実行された計画だった。
その後は退避した学派の人間で人類を存続させるとし、地上にいる者は「失敗作」とみなしすべて滅んだものであるうえで事を進める予定であった。『学派記録』ではたびたび「模倣因子」と表記されているため、人類以外の何かを作り出して「人類に似たもの」を存続させる方法でも良かったのかもしれない。
しかし、学派内で全体主義と自由主義の思想が生まれ分裂したことにより、内部抗争が発生。
『学派記録』内に一貫して登場する男性と女性は、それぞれ自由主義派と全体主義派であると推測でき(彼らがリーダーか一主義者かは不明)、「内部抗争を続けるべきではない」という意見で一致していた。仲間が不毛な言い争いを行っていたことに対し、それらの不満を抑えるための手段を探していた。何度も議論を重ねた結果、抗争を収めるために両者合意の上提案したのが『赤と青の機械体戦争』であった。
その後は退避した学派の人間で人類を存続させるとし、地上にいる者は「失敗作」とみなしすべて滅んだものであるうえで事を進める予定であった。『学派記録』ではたびたび「模倣因子」と表記されているため、人類以外の何かを作り出して「人類に似たもの」を存続させる方法でも良かったのかもしれない。
しかし、学派内で全体主義と自由主義の思想が生まれ分裂したことにより、内部抗争が発生。
- 全体主義…国家の利害と一致するよう全ての法・人を統制し、個人の自由を認めない主義
- 自由主義…国家の権威を否定し、個人の自由を認めたうえで尊重する主義
『学派記録』内に一貫して登場する男性と女性は、それぞれ自由主義派と全体主義派であると推測でき(彼らがリーダーか一主義者かは不明)、「内部抗争を続けるべきではない」という意見で一致していた。仲間が不毛な言い争いを行っていたことに対し、それらの不満を抑えるための手段を探していた。何度も議論を重ねた結果、抗争を収めるために両者合意の上提案したのが『赤と青の機械体戦争』であった。
結論から言えば、何の目的もなくただプログラムされるままに「戦争」を行っていた機械体たちには、サフィーン学派の内部抗争の勝敗を決める役割を与えられていた。
抗争の発端となった両派閥は赤と青に塗り分けられた機械体たちに戦争を行わせ、その結果が出るまで人類はコールドスリープすることを提案したのだ。当然、論争の上に出た頓狂な結論に対し「老学者(会長)」は大反対していたが、それ以外では抗争が収まらないと理解し次第にその考えを受け入れることを決めた。『学派記録 演説』でもその旨をメンバーに伝え、全体の意向として機械体戦争を行うようシフトしていったことが分かる。
しかし、「老学者」は考えた。
ただ戦争をするだけでは、勝者が出てもその後に戦争を繰り返すだけだ。サフィーン学派として地上と訣別し、地上の人類を見捨てても残りの人類を存続すると一致団結したはずの今でも、内部抗争などという俗物的なものに囚われ戦争が始まろうとしている 。
「老学者」は人間自体に嫌悪していたわけではなく、むしろ素晴らしい面があると高く評価していたようであった。だからこそ、それを失い自滅するような”人類”に深く幻滅し、機械体という無欲の物に対して人間の善い部分を継承できないかと考えたのだ。すなわち、それが自己進化だった。「老学者」は密かに、赤と青のどちらでもない=戦争を望まない、見かけ上の目的から外れた「不良品」が作り出されるよう調整。もっとも人間らしい…しかしこの考えを自己進化で生み出す『人類の模倣因子』である機械体の存在を夢見たのだ。
サフィーン学派は、返してみれば完全に空中分解していた。「老学者」は両派に対して赤と青の機械体が自己進化を続けて勝敗を決めるような説明をしたが、実際はそうではなかった。最初から決着などは望んでおらず、完全に機械体の進化に命を賭けていた。『学派記録』内では男性と女性に味方していたように見えた「主事」も、内部抗争に失望して老学者と組んでいたのかもしれない。その証拠に彼らは以下のような会話を記録に残している。
「人類という個体群を裏切る」という言葉の通り、サフィーン学派の会長はコールドスリープから二度と目覚めることは無い”人類”の代わりに「戦争」を開始させたのだった。
抗争の発端となった両派閥は赤と青に塗り分けられた機械体たちに戦争を行わせ、その結果が出るまで人類はコールドスリープすることを提案したのだ。当然、論争の上に出た頓狂な結論に対し「老学者(会長)」は大反対していたが、それ以外では抗争が収まらないと理解し次第にその考えを受け入れることを決めた。『学派記録
しかし、「老学者」は考えた。
ただ戦争をするだけでは、勝者が出てもその後に戦争を繰り返すだけだ。サフィーン学派として地上と訣別し、地上の人類を見捨てても残りの人類を存続すると一致団結したはずの今でも、内部抗争などという俗物的なものに囚われ戦争が始まろうとしている
「老学者」は人間自体に嫌悪していたわけではなく、むしろ素晴らしい面があると高く評価していたようであった。だからこそ、それを失い自滅するような”人類”に深く幻滅し、機械体という無欲の物に対して人間の善い部分を継承できないかと考えたのだ。すなわち、それが自己進化だった。「老学者」は密かに、赤と青のどちらでもない=戦争を望まない、見かけ上の目的から外れた「不良品」が作り出されるよう調整。もっとも人間らしい…しかしこの考えを自己進化で生み出す『人類の模倣因子』である機械体の存在を夢見たのだ。
サフィーン学派は、返してみれば完全に空中分解していた。「老学者」は両派に対して赤と青の機械体が自己進化を続けて勝敗を決めるような説明をしたが、実際はそうではなかった。最初から決着などは望んでおらず、完全に機械体の進化に命を賭けていた。『学派記録』内では男性と女性に味方していたように見えた「主事」も、内部抗争に失望して老学者と組んでいたのかもしれない。その証拠に彼らは以下のような会話を記録に残している。
老学者:命をやってはくれまいか
主事 :私から見ても……これが最も正しい選択です。私もすでに少し……いえ、完全に失望していますから。
「人類という個体群を裏切る」という言葉の通り、サフィーン学派の会長はコールドスリープから二度と目覚めることは無い”人類”の代わりに「戦争」を開始させたのだった。
「老学者」は、自己進化の末にうまれた戦争を望まぬ機械体に最後の試練を与えた。それこそがコラボシナリオでのBOSS マキャヴェッリだ。マキャヴェッリのいう「父」は「老学者」のことであり、彼の考えた理想がかなえられたことを『父の目覚め』としたと考えられる。
プログラム通りに戦争をする物から、意志を持って戦争を終わらせる者の誕生を望む実験。その結果は、災厄によって滅んだはずだった人類…グレイレイヴン一行の介入によって全てが狂うことになった。グレイレイヴンが出会い補助を施した「不良品」もといエンブラは、壊れた機体でどこへ向かったことだろうか。
プログラム通りに戦争をする物から、意志を持って戦争を終わらせる者の誕生を望む実験。その結果は、災厄によって滅んだはずだった人類…グレイレイヴン一行の介入によって全てが狂うことになった。グレイレイヴンが出会い補助を施した「不良品」もといエンブラは、壊れた機体でどこへ向かったことだろうか。
記録装置に記録された、サフィーン学派内での過去ログ。音声か文字のみかは不明。
全記録は保存されておらず、シナリオステージの各所またはストーリー内でまばらに明かされた内容を記す。
データ記録…認証番号 Z002003
全記録は保存されておらず、シナリオステージの各所またはストーリー内でまばらに明かされた内容を記す。
データ記録…認証番号
「真実の狭間」へ繋がるエレベーターが存在する広場の奥には洞窟がある。
エンブラは一度そこへ行き、アスコーとエンブラ自身の基盤を置いて常夜灯を灯したとされるが、その付近の草むらには一つの記録媒体がポツリと放置されていた。ゲームステージ内でそれを調べると、以下のような連続した記録を見ることができた。
"あなたの後ろ"とは記録媒体の後方にあった常夜灯であった。それをそのまま後方から調べると、以下のようなモールス信号が表示される。
斜線は信号の切れ目を記していると考え、これを実際に解読した結果は…
「戦争の無い世界を」というメッセージが隠されていた。これは果たして誰のものであったか、そしてここにこのメッセージを残していることの真の意味も分からない。だが地下世界から誰一人がいなくなった後で、『誰か』に見てもらいたかった言葉であることには違いない。
それが例え自己進化の末にうまれた「機械体」でないのだとしても……今の反撃時代の世界が奇しくも望む未来であった。
エンブラは一度そこへ行き、アスコーとエンブラ自身の基盤を置いて常夜灯を灯したとされるが、その付近の草むらには一つの記録媒体がポツリと放置されていた。ゲームステージ内でそれを調べると、以下のような連続した記録を見ることができた。
サフィーン記録 | メッセージ |
---|---|
01 | 我々は冷凍キャビンで、結果が出るのを待っている。 |
02 | この先に隠道がある、&*(poは役立つだろう |
03 | バンが言っていた話はまったく信用できない。 |
04 | 目覚めた時、再び青い空が見れることを願う。 |
05 | 目覚めたら科学者になりたい |
06 | あなたの後ろに何かがある。 |
"あなたの後ろ"とは記録媒体の後方にあった常夜灯であった。それをそのまま後方から調べると、以下のようなモールス信号が表示される。
.--/.-/.-./.-.././.../.../
斜線は信号の切れ目を記していると考え、これを実際に解読した結果は…
WARLESS
「戦争の無い世界を」というメッセージが隠されていた。これは果たして誰のものであったか、そしてここにこのメッセージを残していることの真の意味も分からない。だが地下世界から誰一人がいなくなった後で、『誰か』に見てもらいたかった言葉であることには違いない。
それが例え自己進化の末にうまれた「機械体」でないのだとしても……今の反撃時代の世界が奇しくも望む未来であった。
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