兵法とArt of war
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skywalker_laurence 2016年02月06日(土) 20:53:37履歴
兵法とArt of warと書きましたが、要は日本語と英語の違いがあるだけで両方とも兵法です。英語のArt of warはどちらかというと軍略、戦争の学問といった感じですが、大まかな訳ではどちらも兵法、または軍略です。日本というか東アジアでは古代中国の「孫子」が有名ですが、欧米でいうと近世のものではニッコロ・マキャヴェリのものや一番読んだ中では信用のおけるであろうアントニー・ヘンリ・デ・ジョミニ男爵のタイトルもそのまま、「Art of war」が主なものではないでしょうか。また、プルシアのクラウゼヴィッツなんかも軍事論、なるものを残していますが、読んだ限りでは、どちらかというとちょっと泥酔気味というか、祖国のため形だけでも取り敢えず軍事論、あるいは軍略書なるものを残そうとした、そんな涙ぐましい努力が感じられる著作です。英語で読むと、時々書いてあることが前後するというか、内容が錯綜している状態も見受けられるのですが、まぁ著作自体クラウゼヴィッツ夫人が著者の死後まとめてなんとか出版に漕ぎ着けたものですから、多少内容が不確かでもしょうがないのですが、まぁ、とにかく軍事論なるものはリアリティのある戦略とプラクティカルな知識を導入しないといけないのでとにかく書くのは難しいのはおろか実戦経験のないものには到底書けないものであるのはまず間違いないです。しかしながら、現代の私たちには「戦争シミュレーションゲーム」という便利なものがあるので、どのくらい正確なのか、という議論はあるにしろ、特に考えなくても戦争における戦闘とはどういうものか、というのはなんとなくであるにしても体得的に得やすい知識として提示されているわけです。で、ここでどうするべきか、というとやはり戦争の戦闘たるものどんなものか知っておく必要はあるにしろ、戦争を今後二度と実際の物理空間で起こさないためにも、戦争や戦闘のやり方は大丈夫たるもの知っておくべき、だと思うのです。多少の実践的知識は必要になるにしろ、基本的には机上のシミュレーションで大枠の仕組みは分かるものなので、機会がある人はぜひやってみるのをおすすめします。ちなみに、やるのなら「Empire:Totalwar」あたりがおすすめです。1700年代の設定ですが、大枠でマスケット歩兵やline infantry、日本語に訳すといわゆる戦列歩兵、あるいは騎兵だったり竜騎兵（カービン銃で武装した騎兵）だったり砲兵の使い方はだいたい分かります。動きをいちいち指示しないといけないので油断してると片面を抜かれたりということもありますが、同じシリーズの「Medieval��:Totalwar」よりも画質、動かしやすさともに良くなっています。中世の戦いを再現あるいはシミュレートしたければ、紹介した「Medieval�供廚里曚Δ鬚笋譴个いい任垢�、あちらは少し古いので操作に若干難があるぶんまったく出来ないというほどではないので、まぁ慣れればシミュレーションには十分使えると思います。一応フリーで攻城戦をやる方法は分からないのですが、それでも最低限の野戦のシミュレートはできます。比べてみると分かるのですが、マスケット銃よりも中世の白兵武器のほうが決着が付くのが早いのが分かります。まぁ、どうでもいいことですが、そもそも戦列歩兵などといって横並びに3列ぐらいに並んで順番に一斉射撃するやり方が主流になるぐらいですから、当然銃の一斉射撃による威力任せの部分もあることが分かります。それに比べると、中世の剣、槍などの白兵武器は、人間の士気が勝負の決着にそのまま関わることが多いですから、それほど死傷者に直結することはないようにも感じましたね。とにかく、戦争のシミュレーションゲームのことなので、実際には到底どうだとは論ずるには及ばない部分もありますが、それでも知識の足しになることはなるので、機会のある方は是非やっておくに越したことはないです。ということはどうでもいいですね、本題に戻りましょう。ちなみに、両方とも全て英語ですが、Amazonなら海外の店で買えます。そうは高くないので、興味のある方は是非やってみることをおすすめしますよ。また、この後書きますが戦争の戦闘というものは、いちいち中身をプレイする必要はない、といったら誤解があるかもしれませんが、いいえシミュレーションゲームでの話です、そもそも戦争におけるゲームをまとめていくと、概ね軍勢が遭遇する時点で勝負は決まっている状況が多いです。そうなると、いちいち戦闘の中身をプレイするのは、どういうふうにやるのかだいたいの概要を知るためのもので、重要な勝敗そのものは軍勢同士が遭遇した状況によるものに左右される場合が非常に多いです。となると、だいたい遭遇した状況で勝負が決まってしまうので、軍勢の数字と駒しかないゲームでも戦争のシミュレーションゲームとしてはだいたい同じというか、概略は同じです。で、遭遇した状況でおおまかな勝負は決まってしまう、と書きましたがそれなら中身の戦闘はプレイする必要はないわけで、チェスなどをやっていてもだいたい同じだ、ということは分かります。つまり、何が言いたいのか、というと戦争での戦闘とはだいたい軍勢同士が遭遇した時点で勝負は決まっているので、それこそチェスと書きましたが駒同士の配置争い、あるいは剣術で一対一で戦うのとさして変わりはないわけです。というところまで下っていくと、だいたい分かってくると思いますが、戦争における戦闘とは、軍勢でも隊列同士でも概ね一対一で戦い、そこで決着を付ける技術だ、ということはよく分かると思います。と、なると書きましたが剣術で一対一で戦う時のゲーム的考え方と全く一緒なので、極論すると斬るか、斬られるか、の世界なのです。ということは三国志などの一騎打ちのゲームをやっていてもほぼ同じだ、ということは分かるかと思いますが、とにかく進むのか、進まないのか、というYesかNoの判断をするのが一部隊単位、ひいては戦争におけるゲームなのであって、それなら実際に戦闘はプレイしなくても、駒同士でやるボードゲームでも差して変わらない、のです。まぁ、戦争ゲームの概略については書きましたが、戦争におけるゲームとは、そもそも進むのか、進まないのか、というゲームだけのことを指しているのであり、どう戦うのかは現場の判断なわけです。三国志などでよく軍師の采配ひとつで戦局が引っくり返るシーンがあると思いますが、あれは重要なポイントが二つあってひとつは古代以降の中国では小規模な内乱など内戦が絶えなかったということ。つまり同じ戦場で何世代も戦うのでそのうちに故事を引用するだけでもだいたいの戦局は見定めることができるようになってしまっていたということがあり、もうひとつは、中国の独自というか独特な複雑な地形があるので、そういう「地形」においては伏兵や火計、急襲などのいわゆる計略が図に当たりやすく、また警戒しなければならない点である、というのがあります。そういった背景だからこそ、計略や軍師同士の駆け引きで、戦局が二転三転する、というような場面も描きやすい、というかそういう状況になり易い、ということも考えられますが、そもそも、というかそれでも戦争における戦闘というものは概ね軍勢同士がぶつかった時点で勝負は決まっているもの、なのです。だからこそ欧米ではよく駒を並べるだけのボードゲームが戦争ゲームとしてよくありますが、ゲーム的に解釈すればそういう背景があるのです。また、三国志、ではありませんが孫子の兵法にも「九地」の喩えがあるとおり面倒や込み入った状況では戦ってはいけない、というのが教えとして残っていますし、局地戦は極力やるな、という考え方が大枠としてはあると思います。逆に、裏を返すようですが、局地戦で勝てば戦争の全体の戦いには勝てる、ということもいえるのですがとにかく、戦争のシミュレーションゲーム、ひいては戦争のゲームそのものがそもそも、そこで戦うか、Noか、という判断をするだけで済んでしまうゲームなので、それはよく覚えておくといいと思います。ちなみに、どんな状況でも、手をかけさえすれば、勝つことは勝てるのですが戦争や軍事論で求められるのは、そもそも「確実に勝つ技術」なのでそれをまとめるために古来の賢人達は切磋してきたわけです。まぁ、そういうと聞こえはいいですが、とにかく戦争というか戦争ゲームのようなものでは、一対一の勝負に勝てばいいので（たまに二対一の状況を仕掛けられて、それで負けることはありますがそれこそ掎角のところで書いた通り、戦争というかゲームで勝つための常套手段でもあるのです。局地で二対一の状況を作れば必ずその局地では勝てる、ということは覚えておいて損ではないでしょう。）そこから進むか、進まないのか、というゲームだけがある、と覚えておいていいでしょう。とどのつまり、剣術で一対一で戦うのと、さして変わりはないのです。ということを考えると、戦争の戦闘で喩えましたがゲームというものはどんな形式であるにしろ、極致というか究極までいってしまえばすべて一対一なので、単純に斬るか、斬られるか、ではありませんがやるかやらないか、で決着がついてしまうものなのです。（ちなみに、悪事はすべてやったら完全に負けです。よく覚えておくといいでしょう。）というふうに考えていくと、ゲームってすごく単純なものだ、ということが分かりますよね？今回は戦争ゲームで喩えましたが、どんなゲームでもそうですがゲームの最終目的は、ゲームをやめることにあるのです。「人生」そのものの「ゲーム」をやめることも指しているのですが、それが何を指しているか、といえばそれは考えることをやめてしまうことでもあるのです。ここの最後の最後になって、「スターウォーズ」のフォースの教えが出てきますが、考えるのをやめて、直観的になればどんなことも一瞬で判断できるようになってしまうわけです。そうする過程で、きっと宇宙も見えると思いますが、結局はこの世の中で大切なことって、ひとつの終着点としては生きていることを実感する、ということではないでしょうか。そのためには、ひとつはどんな形のものでもいいのでまずはゲームをクリアすること。社会や資本主義のような社会システムも、すべてゲームです。それができれば、きっと次のゲームが見える、あるいはそこで悟って宇宙が見えてしまう場合もありますが、とにかくゲームをクリアする、というのは現状を打破する唯一といっていいほどの方法なのです。まぁ、ゲームをやめる、というのもクリアかそれ以上の選択肢にはなりうるのですが、とにかくどんなものでもいいのでゲームをクリアする、ということはゴールに向かうための近道、なのです。世の中のものはほとんどすべてがゲームなので、やるか、やらないかでゲームが決まってしまうのなら、どんなことでも一所懸命にやれば必ず、道は開ける、というのはひとつ言えることかもしれませんね。という言葉で締め括って、この項は終わりにしたいと思います。戦争で喩えましたが、戦争に代表されるゲームというものは古代人の時代より編み出した、ひとつの人間の生業の集大成でもあったわけです。戦争に勝つ方法がゲームで分かるのなら、当然戦争を起こさない方法もゲームで分からないといけませんね。それには、一つの方法として、ゲームをやめる、考えるのをやめる、という方法が重要になってくるわけです。結局、ゲームというものは行き着くところまで行き着けば、最終的にはやめるものだ、ということがよくお分かりいただけたか、と思います。駒を使ってやるゲームでは、「Europa Universalis �検廚箸いΕ轡潺絅譟璽轡腑鵐押璽爐鬚�すすめしておきますが、PCのゲームです。全て英語ですが、英語も覚わるので、是非時代の背景を知りたい、という方はやっておくといいでょう。では、この辺で失礼します。戦争、ゲームで勝つ方法は、ゲームをやめる方法でもあるのです。
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