OW/オーバーウォッチの基本的な情報を中心とした個人Wikiです。以前はSPYGEAwikiの一部だったものを移転しました。

【注意】このページは2022年10月4日にサービスを終了した"Overwatch(無印)"を基に執筆されました。現行の"Overwatch 2"のものとは異なる情報が多く含まれる点にご注意ください。

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【0. 目次】
1. はじめに
2. OWにおけるクロスヘアとは
3. 実際のクロスヘア設定画面
4. クロスヘアの実例
5. 補論その一:我々はどこを見てエイムをしているか
6. 補論その二:我々は何を意識してエイムをしているか
7. 本論:クロスヘアを分類する基準についての提案
8. 適用
9. おわりに


【1. はじめに】
 
この記事ではOWのクロスヘア(レティクル)について話したいと思います。OWのクロスヘアとは何か、実際にはどんなクロスヘアが実現できるのかを見てもらった後に私(筆者)がぼんやりと考えている「こういうプレイヤーにはこういうクロスヘアがいいんじゃないかな」という考えを提示して終わりです。いかついタイトルにしてしまいましたが難しい内容というわけではなく、なんかわけわからん事言いだしたなと思ったら読み飛ばしてもらっても大丈夫です。OW始めたてで設定に迷っている方やクロスヘア沼にはまっている方の助けになるかも程度の気持ちで書いています。

【2. OWにおけるクロスヘアとは】
 
OWはFPS...まあシューティングしないヒーローもいますが、ともかく一人称視点で戦闘するゲームには変わりないので、敵(もしくは味方)に狙いをつけるというアクションが発生するわけです。そういったアクションでは画面の真ん中に対象を捉えることが必要になるので*1、狙いをつける目安としてのクロスヘアが画面上に設定されるわけです。画面の真ん中に敵を捉えるだけならクロスヘアなんていらないだろというgigachadもいるかもしれませんが*2実際のところプロも含めてほとんどのプレイヤーは何らかの形のクロスヘアを設定していますね。

他のゲームと比較したOWにおけるクロスヘアのあり方について言えるのは、やはりヒーローごとに求められるエイムが異なるので「プレイヤーによってクロスヘア設定が異なる」というだけでなく「ヒーローによってクロスヘア設定の傾向が異なる」ということです。そのためかOWのクロスヘア設定はかなり複雑で、非常にいじりがいがある項目となっています。

【3. 実際のクロスヘア設定画面】

実際にゲーム内のクロスヘア設定項目がどうなっているのか見てみましょう*3

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ドットのみ、照準(よくある横線二本縦線二本の十字型)、サークルなど基本的な型を決める。
∪催拮充
オンにするとクロスヘアが攻撃時に広がったり縮まったりする。例としてトレーサーなら射撃時に広がり、ハンゾーなら弓を引き絞っていると縮まる。オンにしているプレイヤーはほとんどいませんが人によってはハマるかも。

クロスヘアの色。UIの色だけでなくクロスヘアの色も個別にいじれるのは人によって色の見え方が違うことに配慮したジェフの優しさ。
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「照準」「サークル」の線の横幅。2でもかなり太いので1にしている人が多い。参考画像ではこの値を極大にし逆に線の長さを決める次項目をかなり小さくすることで実質的に線の向きを90度変える(いわゆる四角クロスヘア)という荒業を行っています。
ゾ判猊
「照準」の線の長さ。この値を大きくすると一般的に言うデカいクロスヘアになります。
γ羆ギャップ
「照準」「サークル」の中央部分のスペースの大きさ。クロスヘアの大きさ、中央部分の見やすさにかかわる重要な数値。
透明度
「照準」「サークル」の線の色の濃さ。0にすると完全に見えなくなります。
┘▲Ε肇薀ぅ麁明度
気付いていない人も多いですが「照準」「サークル」の線およびドットには黒い輪郭線が設定されており、その濃さを決めるのがこの項目です。Г汎瑛0にすると輪郭が消えます。
ドットサイズ
ドットの大きさ。他の項目にもよりますが1や2だと小さすぎて見えないため中程度の値にしているプレイヤーが多い印象です。
ドット透明度
ドットの色の濃さ。ドットはどのタイプのクロスヘアでもオフにすることができないのでドットを消したい場合はこの値を0にしましょう。
解像度スケール
参考画像にはない、2019年に追加された項目。解像度を変更している人はこれをオフにすると照準が通常の解像度の時と同じように表示されるそうです。

【4. クロスヘアの実例】

実際にどんなクロスヘアが使われているのか見てみましょう。


おそらくゲーム開始時にソルジャーのクロスヘアはこんな感じになっています。そんなにアホなクロスヘアというわけではないですがソルジャーのクロスヘアにしてはちょっと大きすぎかも。


OWLの配信では多くのヒーローのクロスヘアがすべてこれで表示されます。選手が実際に使っているクロスヘアとは違うことに注意*4


元プロのdps配信者Jay3のクロスヘア。色が黄色で透明度を少し下げている以外はよくある感じのやつ。万人受けするタイプの設定ですね。


マクリーメインの配信者Wantedのクロスヘア。濃さ1照準幅6中央ギャップ8透明度100アウトライン透明度100ドット透明度0で色は水色。照準クロスヘアの中では小さめ。なぜこれを紹介したかというとこれの色を緑にしたものが筆者のお気に入りだからです。


あまりのデカさから世界的に話題になった日本人初のリーガーTa1yo選手のクロスヘア。本人はこれでないと無理というわけでなく最近はドットや小さい照準などのクロスヘアを使っています。私自身もマクリーで試してみましたが思ったより悪くないクロスヘアでした(これに慣れてしまうことが怖くてすぐに戻しましたが)。


かつてゲンジゴッドとして名を馳せたWaterの四角クロスヘア。濃さ10照準幅3中央ギャップ15透明度100アウトライン透明度10ドットサイズ5ドット透明度100で色は青。ゲンジの手裏剣の判定とクロスヘアの大きさが同じとかそんな感じだった気がします。


2020年度のリーグ最強ヒットスキャンANSのウィドウ・アッシュ用クロスヘア。ウィドウのクロスヘアと言えばドットか小さい照準が大多数ですが彼の活躍で現在はこれにしている人も多いです。実際普通に使いやすく特にフリック気味にエイムする人におすすめだと思います。ただし黒いクロスヘアの欠点として暗いところだとクロスヘアが見えない…(ウィドウやアッシュが強いマップは大体屋外で明るいので実際のゲームで気になったことは無いですが、Necropolisでのウィドウデスマは結構きつい)。


シーズン2以降のリーグで最も総合的な評価の高いオフタンクChoihyobinのクロスヘア。ロードホッグとD.VAというショットガンを使うヒーローをメインとしているためか、散弾の範囲をざっくりと可視化した大きめのサークルを使用しています。彼は最近全く配信していないので、もしかしたら今は別のクロスヘアを使っている可能性もありますが。


現役のリーガーで最も有名と言っていいdps、Carpeのクロスヘア。紫のドットで全体的に透明度が低めで、遠目から見るとドットがあるのかどうかも分かりません。後述しますが、こういった小さくて薄いクロスヘアは単純に小さい対象(遠くの敵・敵の頭)にエイムする際に有効と言われているほか、エイムの際に敵よりもクロスヘアに意識が向くプレイヤーにお勧めなのではと私は考えています。


ジャンクラットなどで時たま目にする謎のクロスヘア。画像ではsuperの観戦画面のジャンクラットがこのクロスヘアを使っているように見えますがこれはsuperが自分のジャンクラットに設定しているクロスヘアです。彼はこのヒーローにはエイムが要らないんだよということを示すために冗談半分でこのクロスヘアを使っていました。

【5. 補論その一:我々はどこを見てエイムをしているか】

本論に入る前に二つ重要な観点を提示させてください。一つ目は我々がOWをプレイするとき、画面内のどこを見ているのかという話です。身も蓋もない話をするとそれは時として画面全体であり、時として画面のほんの一部です。OWで上達したかったらどのヒーローでも視野を広く持て、というのは誰しもが聞いたことのある決まり文句でしょう。しかしここで私が問題とするのは攻撃中、つまり何かしらのエイムが要求される瞬間の話です。ゲンジでぴょんぴょんしながら近距離の敵を攻撃するときとウィドウで遠くの敵の頭に狙いをつけようとしている時を想像して、比べてみてください。画面内であなたが注視する領域とエイムする対象はゲンジの場合は大きく、ウィドウの場合はかなり小さいはずです。このように、「ヒーローや戦い方によって画面内で注目する領域・対象の大きさが異なる」こと、これが本論の前提その一となります。

【6. 補論その二:我々は何を意識してエイムをしているか】

皆さんはエイムをするときにどこを見ていますか?もっと具体的に言うと、「エイムをするときに対象とクロスヘアどちらを見ていますか?」これはFPS経験が豊富な人ならすでに直面したことのある問題かもしれません。われわれ人間の視覚システムは基本的に二つの対象に同時に注目することができません。視界に入った複数のモノのうち脳は一つを優先し、他のモノは完全に意識から消えることは無いにしても背景に退きます。つまりOWにおいてエイムをするとき、我々は対象とクロスヘアのどちらかに意識を向けて注視し、もう一方は背景として意識を集中せずに見ているわけです。ただしここで重要となるのは、対象とクロスヘア(もしくは画面の中央として意識される点)の両方をある程度意識しなければエイムはできないということです。エイムは視点を動かしてクロスヘア(のある、攻撃が飛ぶ場所)を対象に一致させるという作業にほかなりませんから。まとめると、「OWプレイヤーは対象かクロスヘアかどちらかに重点的に意識を割いてエイムしているが、注視されていない方もまた意識される必要がある」ということ、これが本論の前提その二です。

【7. 本論:クロスヘアを分類する基準についての提案】

4で見たような様々なクロスヘアは、いろいろな点で分類することができます。クロスヘアタイプと色のほかにも大きい⇔小さい、太い⇔細い、輪郭の有無などのゲーム内設定上の項目によって細分化できるでしょう。しかしそれでは実際のプレイ体験とクロスヘアが結び付かないので、有名プレイヤーのクロスヘア例を漁ってその設定を逐一メモしても、「エイムが要らないヒーローはデカいクロスヘアとかクロスヘアなしでも大丈夫で、それ以外はまあ…いろいろあるんやな」ぐらいの感想しか出てこないし、プロの設定を丸パクリする以外の選択肢がないわけです(それがダメと言っているわけではありません)。私はここで、よりクロスヘアを自分で自由にいじる上で役立つ、実際のひとりひとりのOWプレイと結びついた(それゆえに可変的な)基準を二つ提示しようと思います。

一つ目が、クロスヘアが「注目する対象に対してどれだけ大きいか(以下、基準)」で、二つ目が、クロスヘアが「注目する領域内でどれだけ目立つか(以下、基準)」です。

基準,補論その一を土台にしていることはお分かりいただけるでしょうか。まず、特に前置きしませんでしたが、クロスヘアがエイムする対象よりあまりに大きかったらまずい、というのは共通認識としてあると思います。クロスヘア内に対象を捉えても攻撃が当たらないということが起きてしまうからです。次に補論その一において、ヒーロー、あるいは戦い方によってエイムする対象が画面内で占める大きさが異なることを示しました。ゲンジで接近して攻撃中の敵は画面上でかなり大きく見える一方でウィドウで抜こうとしている遠くの敵の頭は画面内で下手すると1ドットぐらいしかない、という例の話です。以上2点を統合したのが基準,箸覆蠅泙后

基準△亡悗靴討蓮◆屬匹譴世洩槊つか」という部分は人にはよるもののクロスヘアの透明度、色、輪郭の有無などによって決まる明白な基準で、「注目する領域内で」というのも補論その一から引っ張ってきた前置きに過ぎません(ウィドウで画面の真ん中から遠く離れた位置にクロスヘアの一部があってもそこに注目しないしエイムの邪魔にもならないからどうでもいいよ、という話です)。ただしこれを実際に設定の参考にする際には、文中に書いていない「事前審査」を行う必要があります。それは、ここまで読んでくださった方なら流れ的に気付いておられるかもしれませんが、補論その二の「プレイヤーが対象とクロスヘアのどちらにより意識を向けているか」という点です。私は加えて、「注視されていない方にもある程度意識が向けられる必要がある」ことも示しました。つまり、この基準△ら導き出される指針は、「対象を注視してエイムするタイプのプレイヤーは背景となるクロスヘアが見えなくなりやすいので目立つものを、逆にクロスヘアを注視してエイムするタイプのプレイヤーは背景となる対象が見えなくなりやすいのでクロスヘアは目立たないものを使った方がよい」というものです。

【8. 適用】

本来はここでじゃあどういう風にクロスヘアを決めたらよいのかということを書くつもりだったのですが、先走って7で半分書いてしまいましたね。一応まとめます。

.殴鵐古近距離型のヒーローはある程度大きいクロスヘアでも問題ない。
▲Εドウなど遠くの敵を狙うヒーローや相手の頭に当てたいヒーローは大きいクロスヘア、特に真ん中がごちゃごちゃしたやつは避けた方がいい。
クロスヘアより敵を見てエイムする人は目立つクロスヘア、敵よりクロスヘアを見てエイムする人は目立たないクロスヘアがおすすめ。

´△鰐椰靴靴ないですが、はひとつの新しい指針と言えるように思います(もちろん間違っている可能性もありますし、誰かが既に同じようなことを書いているかもしれません。「試したけどエイム改善しなかったわ、クソが」「試したら最強になりました、もう大好き」「ここの理論なんだけど実はこういう見方も出来て…」など色々な感想お待ちしております)。3つの指針に加えて言うならば画面の占有面積が大きすぎるクロスヘア(4で最後に紹介したようなやつ)はやめた方がいいと思います。敵が見えないだけでなく画面内のいろいろな情報を見落とす可能性が大きいです。ウィンストン、モイラ、ラインハルト等エイムが要らない=クロスヘアが割とどうでもいいヒーローも多いですが、最低限の視界は確保しておきましょうという話です。

ここまでの話を踏まえて4で紹介したクロスヘアを振り返ってみるといろいろ気付くことがあります。例えばWantedのクロスヘアは小さくて真ん中にやや広めのスペースがあるためとにかく頭を狙う彼のプレースタイルに合致し(照準タイプはどうしてもドットのみと比べて中心が見えづらくなるのでヒットスキャンプレイヤーは中央ギャップを少し開けることが多いです。)、蛍光色でかなり目立つのは彼が敵を見てエイムしているからと推測されます。一方Carpeのクロスヘアを見てみるとヒットスキャンメインなので小さいドットなのはいいとして透明度をかなり下げた紫色のためにかなり目立たなくなっています。これはおそらく彼が敵よりクロスヘアを見てエイムしているためです。最後に世界七不思議クロスヘアの一つ、Ta1yoクロスヘアですが、あの大きさになっているのはIGL的な役割が得意なTa1yo選手が画面全体に気を配りながらプレイしている(つまり補論その一で言う「画面内で注目する領域」が非常に広い)ことと関係しているように思われます。色もかなり目立つマゼンタなのでクロスヘアにはほとんど意識を向けずにエイムしているのでしょう。

【9. おわりに】

ここまで読んでいただきありがとうございました。後半は私の持論ですが、プロのクロスヘアを並べただけの「最強クロスヘア10選」みたいな閲覧数稼ぎの記事よりはきっと役に立つ…はず。OWは緻密なエイムが求められる場面(ヒーロー)が少ないゲームですしセンシやデバイスに比べてクロスヘアが注目されることは少ないですが、実はかなりいじりがいがあるということだけでも知っていただけたらと思います。



文責:ゆとり

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