天使の知覚の二つ目は、思いやりです。私はこの知覚が大好きです。
 思いやりとは無条件の受容です。それは自分自身を無条件に受容することから始まります。あなたにとって最大級の課題はおそらく、自分自身を完全に受け入れることでしょう。「もし」「それから」「でも」はありません。「私はこうなったときに自分を受け入れる」というのはダメです。たったいま、あなた自身を受け入れるという意味です。実に簡単に聞こえますが、本当に困難です。あなたは言います。「欠点があるのに、自分を受け入れることなんてできるのか?」。あなたが「セルフ」に対して思いやりを持っていれば、欠点という幻想は無意味です。体重、年齢、格好、外見、髪型のような俗世間の人間的なことをあなたはよく心配しますが、そういうものでさえ無条件に受け入れるに値します。思いやりは同情や哀しみという意味ではありません。単に無条件の受容ということです。
 自分自身に思いやりを持つまでは、他の人やものに本当の思いやりを持つことはできません。自分は思いやり深いと思っている人を、私はたくさん知っています。人生をかけてクジラを救い、熱帯雨林を救い、 飢餓に苦しむ子供たちを救い、世間一般を救おうとする人たちのことです。別の領域に旅してまで、迷子になったすべての魂を救う人たちがいますが、率直に言って彼らにはそこに行く権利はありません。このようなものはひどく欺まん的な思いやりです。気晴らしをしているとさえ言えます。本物の思いやりとは、「セルフ」を完全に受け入れている状態です。
 「セルフ」を無条件に受け入れていれば、他人への思いやりを理解することができます。他人に対して本当の思いやりがあれば、あなたが何かを変えようとすることはありません。誰かを救うことはありません。完全な受容と尊重だけがあります。
 街角にいる物乞いをかわいそうに思う必要はありませんが、あなた方の多くはそう感じます。あなた方の多くは街角にいる物乞いをかわいそうに思うことで、良い気分になります。あなたは言います。「それは正しいことではないのですか?」。あなたの思いやりは街角にいる物乞いをかわいそうに思うのではなく、彼に敬意を払い、称賛するでしょう。「彼は私のヒーローだ。自分の旅に、自分の物語に、自分の幻想にあれほど深く飛び込めるなんて。通りで物乞いするくらいのレベルまで行けるなんて。驚くべき創造だ」。
 障害者をかわいそうに思うべきでしょうか? いいえ。途方もない思いやりをもって、彼らを祝福してください。彼らが選んだ旅に敬意を払ってください。彼らの内なる神に、あなたの内なる神から敬意を表してください。「何という、すごい創造だ! 私もやってみたかったというわけではないが、あなたは何てすごい体験を創造したんだろう!」。思いやりがあれば、これが「私は誰なのか?」に対する彼らなりの答えだと気づくでしょう。
 私は「創造のすべてにおいては、すべて良し(All is wel in all of creation.)」という言い回しで、ディスカッションを終えるのが好きです。これは思いやりの声明です。すべてはうまくいく、あるいはむしろ、すでにうまくいったということです。それは自然なスピリチュアル物理学です。エネルギーは解決を求め、意識は進化します。混沌というようなものはありません。本当に起きていることへの気づきが欠如しているだけのことです!
 あなたは未来永劫に地獄に落ちているという幻想を持つことができます。そのような人たちを私は知っています。あの世には死んだ人たちが何百万といて、地獄に行くかもしれないのを怖れています。地獄 に行くという、そんな現実を創るなんて感心してしまいます。最終的には彼らは自らを自由にします。クリスタルの中に十万年間いた後に私は自分自身を解放しました。彼らも脱出するでしょう。彼らはイェシュアを...彼らはイエスと呼んでいますが、待っています。救いを待っています。
 私たちはそこに立ち寄り、言います。「ちょっと聞いてよ、あなたが神なんだよ!」。そして走ります! そこから逃げ出します。彼らがものすごく腹を立てるからです。それほど腹を立てれば十分にエネルギーが動いて、自分がどんなゲームに入り込んでいたのかに気づくかもしれません。
 思いやりとは、世界が現在、正確にあるべき場所にあるのを理解することです。正確に。さて、あなたは世界を見て言います。「混沌と戦争だらけで、動物種の多くがいなくなっている」。ええ、そうです。彼らの多くが去っているのは、彼らがあなた方のための「エネルギー・ホールダー(エネルギーを保持する者)」だったからです。種としての彼らの時代は完了しましたし、それでどうなると思いますか? 彼らは、 新しい種に取って代わるのです。より進化した種です。だから哀しみをもって見ないでください。「分かっています」。あなたは言います。「でも、人間はクジラを全滅させています」。ええ、そうですね。多分もっと良い方法があるでしょう。でもひょっとすると、それはクジラたちが選んでいることなのかもしれません。
 私はクジラが大好きです。地球に来た初期の時代には、私たちはイルカやクジラに転生したことがあります。現にあなたは岩にエネルギーを入れようとしましたがうまくいかなかったので、イルカやクジラのような塩水種に体現しました。彼らと私たちには強い繋がりがあります。では、いまなぜ彼らは去ろうとしているのでしょう? クジラはあなた方が生物体として転生する上での「エネルギー・ホールダー」の 役割を担ってきました。しかしもうこれからは、あなた方人間がその責務を完全に引き受けていくからです。彼らは旅立つときに、もはやただのエネルギー・ホールダーではない水生動物種の次なる進化へとエネルギーの種を残していきます。次なる種は「エネルギーを進化させる者(energy evolver)」になります。
 本物の受容とは、抵抗がなく、正すものが何もない、修理するものがない状態をいいます。その意識の状態では、すべてがおのずと自動的にバランスを取り戻します。あなたがいじくり回したり、判断し始めると物事のバランスが崩れるのです。身体は投薬などの治療をしなくても、自ら癒すことができます。あなたがたくさんの薬物療法をしているなら、そうですね、それは自分自身に対して思いやりを持っていることにはなりませんし、自分を信頼していません。人々は調合薬だけでなくサプリメント、聖なる水、魔法のゴールド・パウダーなどを使い、治療を行います。来週は何を使うのでしょう? 次から次へとすごい妙薬が出てきます。思いやりがあれば、あなたの「意識のボディ」が絶えず自らを活性化するのです。
 本当にあなたを癒すことができるものは一つしかありません。あなたです。それだけです。聖なる儀式ではありません。特別な処方ではありません。何もありません。「あなた」以外に、あなたに何かを売りつけようとする人はあなたの脆弱性で儲けているのです。
他のすべての人に対し、彼らがまさに自分自身で選んだ場所にいるということを受け入れることで、思いやりを持ってください。これに関して私に腕相撲を挑みたがる人がいますが、私があなたの人生について「なぜ、これがあなたの人生にあるのですか? なぜ、豊かさが欠如しているのですか? なぜ、身体に病気があるのですか?」と訊ねると、あなたは言います。「分かりません。私はそれらを欲しくありません」。実は、あなたは欲しいのです。そうでなければ、それはそこにはないからです。他の誰かが、他の何かがあなたに押しつけているわけではありません。
 他のすべての人に思いやりを持ってください。彼らを変えようとするのは、やめてください。世界を変えようとするのは、やめてください。そうすれば、それはあなたを変えようとするのをやめるからです。 あなたが外から妨害を受けているなら、それはあなたが妨害しているからです。何か他のものを変えようとしたその瞬間に、それがあなたを変えようとするのです。
 次元間を旅する上で、これは重要な概念です。なぜなら、あなたはエーテルの領域を通って行くことに なるからです。そこは幾分、なじみのない領域であり、幽霊や亡霊が徘徊しています。あなたが彼らを変 えようとすれば、彼らはあなたを変えようとするでしょう。あなたが彼らを受け入れれば、彼らはあなたを受け入れますし、ひょっとするとあなたの神性の輝きを見るかもしれません。
 思いやりは、天使の知覚の中でも私のお気に入りのものです。











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