第3章  現在の人間の意識は、どんなエネルギーなのか

いま、何が起こっているのでしょう。神の戦争です。たったいま、あなたは地球上のあらゆるところでそれを目にしています。戦争と呼びたくないでしょうが、それは戦争です。もしかするとあなたは、知的、 神学的対立と見ているかもしれませんが、それは戦争です。地球における完全な全面戦争です。
人間のグループや個人は自らの神性を理解しようとしていますが、そうすることで彼らの人間のアスペ クトの多くが入って来て、結果的に彼らは非常に正義感に駆られるようになります。あなたは神の主張のいざこざを目にしているのです。「私の神はあなたの神より良い。私に受け入れてもらいたければ、私の神を信じなければなりませんよ」。このような戦争は、当分続くでしょう。
すべては人類が内なる神を理解したいという心からの欲求に関係していますが、ほとんどの人間はそれをやるための概念を何ひとつ持っていません。そこで宗教、教義、教典、預言者を通じて外面化されます。 結果、神の戦争が起こっています。 しかし本物の神の戦争は、いま、どこで繰り広げられているのでしょうか? 地球上ではありません。
ある意味で、地球にいる人間は「地球に近い領域(Near Earth Realms)」で行われている、本物の神の戦争の操り人形だといえるでしょう。そこが、本物の闘いが行われている場所です。
「地球に近い領域」は、どこにあるのでしょうか。それは物理的地球に近接した、エネルギー的な次元にあります。そこは非物質的な場所ですが、地球と密接な関係にあります。「地球に近い領域」は地球を取り囲んでいますが、そこには数多くの、実に多くの層があります。
地球の始まり、また地球上に人間が来た当初は、実は「地球に近い領域」はありませんでした。しかし いったん肉体に転生し、死に始めると、人間は死んだときに地球の体験を手放したくないと思うようになりました。そこで、私たちが「地球に近い領域」と呼んでいる、この「ゾーン」に行くことにしたのです。 そこはあなた方の多くが生涯と生涯の間に行った場所です。そこはほとんどの人間が生涯と生涯の間に行く場所です。彼らはそこに着いてからも、物理的地球にいたときに信じていたことを行動に移し、体験し続けます。気が遠くなるほど無数の人間の転生が繰り返されてきたことから、この「地球に近い領域」が どれほど混雑しているか、想像できると思います。
仮にあなたが仏陀を信奉していて「地球に近い領域」に行けば、「地球に近い領域」の小さな一角にある、 仏陀と一緒にいられる場所に行くでしょう。あるいは念仏を唱えたり、仏陀を崇めたり、崇拝したりし続けるかもしれません。自分をどれほどよく思っているかによって、あなたは仏陀に会うかもしれませんし、 会わないかもしれません。仏陀は、そこにいるのでしょうか? まさか。 イエスを崇拝している人たちも同じです。あなたが強くイエスを信奉しているとします。イェシュアで はなく、イエスを。イエスを救世主だと信じていれば、死んでからはおそらく「地球に近い領域」にある救世主としてのイエスを崇拝できる場所に行くでしょう。とてもたくさんの者たちが、イエスを待っています。キリストの再臨を待っています。携挙(脚注:キリスト教、特にプロテスタントの終末論において、敬虔なキリスト教徒が再臨したイエスと出会い、永遠の命を得るというもの)を待っています。終末を待っています。あなたがイエス に会うことは、まずないでしょう。そこに行くとすれば、自分にその価値があるとは思っていないからです。自分が値すると思っていれば、そこにはいないでしょう。どこか別の場所にいるはずです。
あなたが敬虔なモルモン教徒なら、モルモン教の天国に行くかもしれません。モルモン教の「地球に近い領域」に。そこは非物理次元ですが、地球の特性と密接に結び付いていて、自らの信念を行動に移しているモルモン教徒で溢れています。
カトリック教徒の中には、自分たちには特別な場所があると思っている人たちがいます。類まれな、他のどんな場所とも違うところです。敬虔なカトリック教徒の中には、そうした独特の領域を持つ人たちがいます。そこは実に雄大です。彼らはそこで大聖堂や教会を建て、聖人を崇拝し、聖体拝領を行います。 これは彼らの権利であり、選択です。
 ひょっとすると、あなたは自分の子供や愛する人に対して取ってきた態度に、悲しみや後悔の念を感じているかもしれません。するとあなたは「地球に近い領域」に居座り、地球にいる家族を導き続けようと思います。罪悪感が、あなたを彼らに、この惑星に結び付けておくのです。 「人間は死ぬと、大抵、別の領域に行ってからも自分の宗教的信念を行動に移し続けます。ユダヤ教徒、 モルモン教徒、カトリック教徒、イスラム教徒、仏教徒のグループなど、例を挙げれば、きりがありません。とりわけ、教会の分派や教会から離脱した狂信的な一派は、自分たちのグループに他の存在を勧誘しようとします。地球で肉体を持っていたときの行動によく似ています。
ちなみに、彼らは常に自分が死んでいるのを認識しているとは限りません。彼らは合理的なプロセスを経て、こう言うわけではないのです。「そうか、私は死んだのだ。本物の天国にいるわけではなく、天国のような場所にいるわけだが、多分私はここで神に会うのだろう。救世主に会うことになるのだろう」。
このような領域は、たくさんの宗教エネルギーでとても混雑しています。存在の多くは、いまだに自らの宗教上の信念を狂信しているので、ここで戦争を始めます。これは必ずしも地球で行われているような銃や爆弾を使った戦争ではありません。「地球に近い領域」での戦争は、心理的戦争(サイキックウォーズ)です。それはエネルギー 戦争であり、地球が創造されるずっと前に起こった天使たちの戦争に似ています。 「地球に近い領域」で起きているエネルギー的な戦闘では、宗教の一派が別の一派と闘います。勢いを 維持し、動機づけしてエネルギーを高めるために、彼らはエネルギー的に地球上の宗教の支記者集団に繋がります。すなわち教会に。このような組織は「地球に近い領域」にいるグループにとってのエネルギーセンター、エネルギーの接続点になります。ヴェールの双方(脚注:クリムゾン・カウンシルの存在たちは、地球と地球に近い領域を隔てるものを「ヴェール」と表現する。このヴェールには、覆いという意味もある)の側が持つ宗教的信念への情熱ゆえに、このエネルギーの繋がりはとても強固です。
神の戦争は、現在とても激しくなっており、それは今後、何年も続くでしょう。これは地球上の宗教団体同士の関係に、影響を及ぼしていきます。国の政治機構が単一の宗教を基盤にしている国が多いため、 国家間の緊張も続くでしょう。
傍観者の立場を取ってきたグループが活動的になるでしょう。主流の宗教団体から離脱したグループが、より狂信的になります。地球上では天国、神という名のもとに、さらなる対立が出てきます。
多くの宗教が教えようとしているものにもかかわらず、ここには愛、「スピリット」はありません。メンタルな対立です。言い換えれば、人間の聖典やルールに関するものです。それは人間が考え出した、神を崇拝するための手段ですが、危険なものです。神は崇拝される必要がありません。スピリットはそのようなエネルギーは欲しくありませんが、人間をコントロールするには手っ取り早いやり方です。それは現在、地球上で施されている強力な催眠を続ける方法としては効果的です。
神の戦争は今後、数年間の重要な要因になるでしょう。怖れないでください。驚かないでください。そ して、関わらないでください。関与しないでください。
あなたはこの生涯の初期の段階で、あなた独自の神の戦争を体験しました。何を信じるべきか、信じぬ べきか、公正さ、自らへの裁定について独自の闘争をくぐり抜けてきました。自分のルールに関して、あなたは数多くの戦争で自分自身と闘ってきました。何が正しいのか、間違っているのか、何が光で、何が闇なのか。いまではあなたはずっと賢明で、よりバランスが取れていますし、内なる神を、より深く理解しています。このような他の神の戦争には、関わらないでください。
 神について、この質問そのものに対する本当の答えは一つしかありません。本物の真実は一つだけですし、真実は完全に個人的なものです。神を、組織や教会を通して見出すことはありません。組織や教会は、 時折サポートを提供することはできるでしょうが、あなたに答えを与えることは、決してありません。答えは、常に内側からやって来ます。答えとは、「アイ・アム・ザット・アイ・アム (我は我たるもの ) 」であり、それは解釈を超えたものです。悟りを誰かから、何か別のものから得ることはできません。








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