次元について、さらに

 次元は必ずしも、単一ではありません。別の言い方をすれば、この安全な空間に、このギャザリングのためにあなたがここに創造した次元があります。ギャザリングの最中でさえ、奉仕するエネルギーを呼び 込みながら、この次元は拡張しています。あなたの意識が拡張したというのもあります。けれど、直線的な意味で考えないでください。つまり、より大きくなっているということではありません。そこにはさらなる深みもあります。それは大きくなりながら、小さくなります。浅くなりながら、深くなります。
 この数日間であなたが何かに思いを巡らせるたびに、意識という点から、また利用可能なエネルギーの点からも、この次元の性質が変化しました。私が質問をしてあなたが答えるたびに、この次元が変化しました。意識は次元を創造し、変化させます。そうすることで、エネルギーのインプットが変わるのです。
 同じ原理をあなたの人生に、それもある意味で一つの次元ですが、あなたの魂の存在全体、それも次元ですが、あてはめてみてください。とりわけ、このギャザリング全体に織り込まれていた、うるさいくらい頭から離れない質問に。「あなたの監獄は何ですか?」。そして、「いま、そこから出ていくのをあなたは選択しますか?」
 あなたの答えは、あなたの次元の外観全体を変える可能性を秘めています。言い換えれば、それは固定されていません。定められていません。運命づけられてはいません。あなたがそうしない限りは。運命や宿命など、ありません。すべてが適応性を持っています。意識が変わると、次元が変わります。次元が変わると、エネルギーが変わります。
あなたの監獄は何ですか? 四語かそれ以下で、答えを書き留めてください。あなたの監獄は何ですか? あなたを押しとどめているものは何ですか? あなたが欲しいものを遠ざけているものは何ですか? 何が欲しいのか、あなたは本当に分かっていますか? 明確さが、エネルギーが次元に奉仕する方法を変えるのです。あなたがクリアでなければ、私が「あなたの監獄は何ですか?」と言ったときにあなたがメンタルな答えのページを漫然とめくり続けていれば、エネルギーは入って来て、それに見合った奉仕をします。エネルギーは漫然として、とりとめがなく、どっちつかずになるでしょう。
 あなたがクリアなときは、エネルギーもクリアです。意識がどのようにあなたのさまざまな次元を、つまりあなたの次元の内部にある監獄、次元の内部にある数々の可能性を創造しているかを理解すれば、あなたはとても滑らかに、優雅なやり方でエネルギーと取り組むことができるようになります。肉体の現実で活動するのがずっと簡単になるのが分かります。前ほど疲れなくなります。メンタルになりすぎません。 この直感というものが、ずっと簡単に働くようになります。明確さがあれば、何もミステリーではなくなります。
 人間のマインドは矛盾しています。それは秩序と構造を望みますが、同時に複雑さも大好きです。マインドはなぜ複雑さが好きかというと、探求を続けていられるからです。マインドは答えを探すようにプログラムされましたが、複雑さがそのすべてを可能にしてくれるわけです。
 本物の明確さ、あなたが欲しいものを完全に明確にする能力は、あなたの「意識のボディ」から、あなたの全体性から出てきます。ワークショップで私は皆さんによく、あなたが欲しいものは何かと尋ねます。 でも一枚の紙に簡潔な言葉でそれを書くことができて、書いたものを見て恋に落ちる人は、ほとんどいません。多くはまだ、マインドから来ています。多くは美辞麗句ばかりで、いわゆる空想的なものもあります。それはあなたが好きだと思っているものですが、しかし、あなたが本当に欲しいものは何ですか? 欲しいものを明確にすれば、あなたはそれを手に入れられるのです。
 次元は単一ではありません。言い換えれば、次元は一緒に流れることがあります。私たちがギャザリングで創造した次元は、この部屋の物理的な次元と共存しています。それはあなたがここに着く前にあった別の次元とも共存しています。初日には、それらの別の次元の方がより顕著でした。いまでは、ここに来て数日が経ち、この次元が最前線に来ていますが、別の次元はいまでも交差しています。
 次元は一緒になり、ちょっとした旅に出ることがあります。ちょうど二本の幹線道路が合流して一本になるのに似ています。次元はその途中に別の次元を引き寄せます。一緒になってダンスを踊り、また分かれることもあります。しかし究極には、次元はあなたの意識の粒子から創造されるので、いつでも自分のもとにその次元を呼び戻し、単一にすることができます。別のさまざまな次元からあなたの意識を引き出すこともできます。
 実はあなたは「第三のサークル」に行くときや、アセンションの状態に入るときにこれをやります。文字通り、あなたの意識のすべてを自分のもとに呼び戻しているのです。それを統合し、「意識のボディ」 に入れてアセンションへと一緒に持っていくわけです。あなたは、あなたの体験と意識のすべてを一緒に持っていき、印、あるいは記憶だけを置き去りにします。
 次元のもう一つの重要な性質は、どの次元にも正面玄関と裏口があることです。例外はあります。「故郷」の次元です。それを次元と呼べるかどうかは異論がありますが。すべてであったもの(AII That Was)、神(Godhead 脚注 :通常はキリスト教の三位一体の神を指す)、スピリット、永遠なる一(Eternal One)など、どんな名で呼んでも構いませんが、そこには正面玄関しかありませんでした。一方向です。出口です。中に戻ることはできません。出口専用です。なぜなら「スピリット」の壮大な叡智は、あなたが「故郷」に何とかして戻ろうとするのを知っていたからです。こう言いました。「鳥かごから出ていき、戻らないように」。戻れば、その趣旨が台なしになるからです。そういうわけで「故郷」には一方向の扉しかありませんが、他の次元にはすべて正面玄関と裏口があります。
 どういう意味でしょう? なぜ、それが重要なのでしょう? 次元間トラベルをするときには、あなたは正面玄関から入って、裏口から出ていきます。それをどのようにあてはめるのでしょうか? 宇宙の反対側に行きたければ、小型の金属の宇宙船に乗って何百万光年も旅をする必要はありません。あなたはいわば、次元間をすり抜けるのです。正面玄関から裏口へ。そして深呼吸をし、選択をし、自分自身を信頼することで別の時間、別の場所に行くことができるのです。
 多くの場合、あなたは深呼吸をし、選択をし、それからこう言います。「でも確信が持てない」それが、ブレーキをかけるのです。深呼吸をし、選択をし、文字通りこれらの次元の正面玄関に飛び込み、裏口から出ていきます。時間をさかのぼることもできます。より具体的に言いましょう。あなたは可能性をさかのぼることができます。一連の体験をさかのぼることができます。あなたに時間の概念を変えてもらいたいと思います。別の領域では、私たちは時間を使いません。私たちは実際には、体験の螺旋の進化を使って拡張を測定します。あるいは、それを意識の拡張と呼んでもいいでしょう。
 次元を旅し、横断するときは、ある一点から次の点まで瞬時に行くことができます。そこは時間と空間を超越しているからです。一つの点から次の点、また次へと、あなたが選ぶ速さで飛び越えることができます。時々、次元の出入り口を通り抜けていると、わずかに休止するように感じることがあります。まるで動いていないかのように思えますが、実はあなたは動いています。何をしているかといえば、「意識のボディ」がついて来ることができるよう、素早く調整しているのです。これは次元間トラベルでは重要なポイントです。
 次元間トラベルは、これまでのものとは違います。意識が違うからです。あなた方の中には体外離脱をやり、曲がりなりにも、部屋の中での空中浮遊に成功した人たちがいます。中には、別の領域に行ってから完全に困惑した人もいます。何かを見たときに、それをメンタルで理解するのをあなたは期待していたからです。中には実際に素晴らしい体験をした人もいますが、その気づきを持ち帰ることができませんでした。この次元に戻る時に、ろ過されてしまったからです。
 次元間トラベルをするには、「いま」の瞬間から拡張します。これは発射台ですが、実際には拡張台です。 身体を離れることではありません。身体を離れているように感じるときもありますが、選択をすれば、そうはなりません。時には方向感覚がなくなったり、目眩を覚えたり、不快に感じることがあるかもしれません。それは単にあなたが通常の構造を超えて拡張しているからです。あなたは次元間トラベルに慣れていくでしょうし、そのうち吐き気もおさまるでしょう。
 別の領域に拡張するときは、ただ単にスピリットやマインドを送り出すわけではありません。あなたはあなたの「意識のボディ」を連れていきます。過去に次元間トラベルを試みた人たちは、身体の本質を置き去りにしました。身体は旅の邪魔になるという思い込みがあったからです。自分の人間性は向こう側にはなじまないと信じていたからです。しかし、意識は変わりました。いま、あなたはあなたのすべてを別の領域に持っていきます。 「次元は交差します。互いにジグザグに走り抜けています。ここで出てきた質問に答えます。次元は数学的なものですか? 数学は次元を創造しますか? いいえ。次元の中には数学や神聖幾何学で定義できるものもあります。数学という観点から見ると、まったく驚異的で特異な性質を備えた次元はあります。現代数学は素晴らしいですが、まだとても制限されています。把握できるものしか、定義しないからです。
 定義できるものを超えるのは、まだ定義されていないものです。それは誰かがこう言うのを、すぐそこで待っています。「ああ、まだ定義されていなかった可能性(潜在性)だ」。中立の状態にあるエネルギーでまだ活性化されていないものが、すぐそこにあります。まだ引き出されていない可能性、あなたに奉仕すべく、ただ待っているのに気づかれないままのエネルギーが、たったいま、あなたの周囲の至るところにあります。だからこそ、明確さと選択が重要なのです。
 数の「0(ゼロ)」が認知されたのは、つい最近なのをご存じですか? ゼロが、「無」が数値であるというのは驚異的な新事実でした。歴史的に見ても、ごく最近のことです。ゼロのない現代生活がどんなものになるかを想像してみてください。現代のようにはならなかったでしょう。ゼロがなければ、コンピューターはなかったでしょうから。
 それから、負数および正数があるという新事実が出てきました。これも比較的、最近の発見です。ほとんどの数学者は上位の四、下位の四、横向きの四、未来の可能性の四、そして他のすべての数字と交差しようとする、別の領域にある(複数の)四のことを知りません。知らないことはたくさんあります!
 次元間トラベルでは、これらの出入り口をあなたが飛び越え、通り抜けているところを想像する必要はありません。光速を超えて、辿り着くとすぐに扉が開くのを、あなたは察知するでしょう。そして次の扉、 また次の扉と、あなたのために扉が開きます。別の次元への通路はあなたのために、あなたが、整えています。そこに行けば、頭をかきむしり、GPS(全地球測位網)や地図を探して自分がどこにいるのか解明しようとする必要はありません。あなたの選択、現在いる次元の安全性、どこかに行きたいという欲求があなたをそこに連れていくからです。あなたが自らのガイドになるのです。
 さて、仮にあなたが「私は次元間トラベルに出かけるが、どこに行きたいのか分からない。成りゆきに任せよう」と言えば、それがまさにあなたの行く場所になります。あなたは、彷徨うことになるでしょう。 それは興味深い体験ですが、特にどこにも辿り着きません。呼吸と選択をすることで、あなたはどこでも行きたいところに行くことができるのです。もっと言うなら、定義できなくても感じることのできる次元まで行くことが可能です。 あなたは存在している間に、さまざまな数多くの次元に行きました。数多くのこうした次元を創造してきました。だから、あなたの一部はすでにそこにいます。あなたの意識の粒子は、例えば昨日はアトランティスの次元にいました(ワークショップのエクササイズによって)。それからクリスタルの次元や音の次元にもいました。
 他の誰かがあなたの次元に、あなたの「アイ・アム」に侵入することはできるでしょうか? あなたの核には誰も侵入できません。そこは主権の領域だからです。そこは他の誰も入り込めない、侵入することができない、あなたの魂の状態、主権の領域です。あなたが招待したとしても、彼らは入ることができません。あなたが「私の魂の状態に、あなたを入れてあげよう」と言ったとしても、現実に彼らが入ることはできません。これはあなたの核の意識なので、誰も取り上げることはできないのです。歴史上には他人の魂を盗む試みが多々見られますが、それはできません。
 一方であなたは自分のアスペクトたちを創造します。自らの魂の状態、そのさまざまな部分や延長を創造します。別の魂を持つ存在がアスペクトの一部になり、盗み、脱め、催眠をかけ、人間であるあなたに、 「自分は乗っ取られた」と信じ込ませることは可能です。それはとても古い魔術のトリックであり、地球の時代より、ずっと前に生み出されたものです。彼らは短期間ならあなたをだまし、信じ込ませることができます。あなた方は皆、それを経験しています。誰かが自分の魂を乗っ取ったと感じたときです。しかし究極にはできません。それはエネルギーの奪い合いの一種です。すごいビッグ・ゲームが向こうでは行われています。しかし彼らにはできません。
 拡張した状態から人間のフォーカスした状態に戻るにはどうすればよいでしょう? 明確さ、深呼吸、 選択です。
「アイ・アム・ザット・アイ・アム」。以上です。


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