第4章 光と闇の錬金術

 この冒険の趣旨は何でしょうか。それは光と闇に関することです。
「光の中に在る」という話ばかり私は耳にしますが、それはいったいどういうことですか? 半分の自分でいるということですか? 怖れの中にいることですか? 闇から逃れることですか? 自分自身から逃げるということですか? カタリ派 ( 脚注:十一〜十三世紀のフランス、ラングドック地方にあったキリスト教異端の一派 ) の本当の試練は何だったか、ご存じですか? 彼らは、光の側にしかいませんでした。その結果、スピリチュアル物理学から、ご承知のように何が起きたでしょう? 彼らは、闇を引き寄せたのです。なぜ闇を引き寄せたかといえば、闇と光は同じものだからです。あなたはどちらか一方だけを持つことはできません。
 何年も前にトバイアスが言いました。「あなたの闇は、あなたの神性です」。あなたの神性はあなたが愛していないあなた自身のあらゆるものを保持し、愛するだけの思いやりを持っています。あなたが闇と見なしているあなたのあらゆる部分、毛嫌いする行動や行いの一つひとつ、拒絶して闇というカテゴリーに投げ入れる創造の一つひとつ、それらを実はあなたの神性が抱擁しているのです。ほとんどの人は、自分の闇は自分の神性なのだという話は聞きたくありません。神性を光という観点からしか考えません。しかし親愛なる友人たち、神性はあなたを無条件に愛しています。何があろうと。神性はあなたの闇でさえ、 愛しています。そしてあなたも同じく、意識的にそうできるようになる時を待っているのです。
 多くの人が試みてきましたが、闇を持たずに光を持つことはできません。私はしょっちゅう「ライトワーカー」たちの「時の声」を聞きますが、彼らがいや応なく闇に直面しなければならなくなるのを知っています。ええ、そうです。闇だけに向かってみた人たちもいますが、彼らは光を引き寄せるのです。それは自然なことです。ここ(このツアー)にいる人の中には、自分の女性性の女神のセルフを発見するために来た人もいます。すると、何が起きるでしょう? 男性性のエネルギーを引き寄せます。そのように作用 するものなのです。
最近、私はこのツアーは光と闇がテーマだと告知しました。カウルダー(ジェフリー・ホップ)は、怪訝そうに訊きました。「それって、精神世界の小学校に戻るようなものじゃないですか? 十年前にやりませんでした?」 「やりました、ある意味で。しかしあなたは、思考で、メンタルなやり方でやりました。あなたは「もう闇を怖れていない」と言いましたが、それでもなおあなたは闇から逃げています。あなたは頭で闇のことを考えていました。闇について、あなたは哲学的思索を巡らせていました。しかしいま、私たちはそれを体験していきます。あなたの闇の側面を体験する準備はできていますか? 光だけでなく、あなたのあらゆる部分を見る準備はできていますか? 光は素晴らしいですが、完全なものにするには闇がなければなりません。自分が闇だと思っていたものを手放す準備はできていますか?
 あなたは「はい」と言いますが、こうして話している間にも、エネルギーと取り組んでいる間にも、あなたの内側にある闇が上がってきます。恥ずべき、後ろめたく、傷つき、痛んだ部分が。闇は光より強力かもしれないと思うあなたの部分が。ええ、きっとそうでしょう。あなたは常にそこから逃げているわけですから。あなたはいつも光を隠れみのにしていますから。私の思見ですが、教会の最大の過ちの一つは、 彼らが存在の全体ではなく、光だけにフォーカスしたことです。彼らは礼拝や宗教的儀式に闇を組み込んでいません。ところが、光に偏ることが自然に闇を引き寄せるのです。
 闇とは何でしょう? 闇はただのエネルギーです。あなたが光を見るために創造した最初の鏡です。光は闇を見るためにあなたが創造した鏡ですが、もうその二つが一緒になる時です。逃げるのをやめる時です。あなたの知人の多くがあなたのやっているワークに疑念を抱くのも無理はありません。彼らはまだ闇から逃げているからです。あなたが光と闇の統合に近づいているのを彼らは感じているので、あなたは闇のことをやっている、悪魔と戯れているのだと言います。確かにそうです。なぜなら、もう光と闇を一緒 にする時だからです。それをすれば二元性という概念全体が、光と闇はただの幻想だったのをあなたは理解するでしょう。
 闇はあなたが思っているようなものではありませんし、光もあなたが思っているようなものではありません。この善悪という概念、何らかの懲罰として地球にいるという概念、人間の状態から抜け出すという概念、自らの人間性と人間であることのあらゆる恩恵を否定するというのは、あまりにも古い概念ですが、 まだこの地に取り残されています。それはまだ、ここにあります。
 カタリ派は古代の謎の多くを知っていました。彼らは神性を理解していましたが、その中のごく一部分しか知りませんでした。彼らが不均衡を創り出してしまったのは人間のセルフの否定、人間の体験の否定があったからです。確かに、彼らはいろいろな意味であなたに似ていました。彼らはいろいろな意味で、 あなたでした。彼らは魂の進化、あるいは輪廻転生があることを知っていましたが、輪廻転生は良いものだとは考えていませんでした。それは懲罰と見なされていました。彼らは肉体の現実を否定していました。 いわゆるセックス、肉体への愛という美しいものを否定していました。地球上の、この人生という祝福すべきものを否定していました。このような不均衡が独自の地獄を、生き地獄を、光と闇という問題を生んだのです。










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