事前情報説明


 まず、このシーズンでは『ギリシャの火』と『マルタ騎士団』を題材にしている。
ギリシャの方は紀元前『2-300年頃』に登場した兵器で、極秘兵器として厳重に秘匿されており書籍や文献が残っていない。
現在あるのは『使用された側からの意見』であったり、考察的な考えの元に伝承されている。

 代表される『ギリシャの火』は以下のような種類がある。

『投擲壺』

 現在で言う『手榴弾』のような使い方をするが、『被害半径は着弾による破裂』で行う為に内部に火薬は用いない。
どちらかというと『火炎瓶』が最も近く、内部の燃焼成分が『燃焼樹液と高粘度燃料』を用いていたのではないかと言われている。
物理的な重量の関係で多く持つ事ができなかった為に『城壁上に箱で置いてあって、それを真下に投げ落とす』等で使われていた。

『炎射機』

 俗に言う『火炎放射器』であり、近代アメリカ軍が使用していた火炎放射器に通じるモノがある。
現代の火炎放射器は『可燃性液体をガス圧を利用して噴霧』するが、こちらは紀元前の代物である為に少し古典的な作りをしている。
イメージしやすいので言えば『水鉄砲に可燃性液体』を入れて、先端に『ライターorロウソク』を置いて『火に可燃物を勢いよくぶつけて燃やして飛ばす
という簡単な作りであり、『高粘度の可燃性混合液体』を使用する為に射程自体は非常に短いモノだったと言われている。
       
 ただし、この『高粘度の可燃性混合液体』は一度付着したら液体が揮発するまで燃え続ける上に『摂氏1000度前後』で燃えたと言われている。
これは当時『鋳鉄技術』【※鉄を作る技術】が未完成で、劣悪な金属加工された鎧や武器等を用いていた為にあまりにも強力だった。
       
 例えて言うなら『一度付着すると着ている鉄鎧が燃え盛り、布や革を数秒で燃やし尽くし液体が体に付着したら『炭化ではなく灰化』』するという温度だ。
更に具体的にわかりやすく言うなら『一度付着したら人体に多大な損傷をもたらして、確実に生活困難になるか高確率で死亡』する。

余談だがこの火炎放射器は携行型で、『サイフォン式』と呼ばれている。

『大型炎射機』


 こちらは上記の『火炎放射器』の大型版で、『攻城兵器』や『艦載兵器』として用いられていた。
当時の船は『木造手漕ぎ帆船』であり、鉄製では無い為に『帆やオールが燃やされると潮の流れ以外で進めない』という特徴がある。
その為に『この大型の火炎放射器を使用して、帆やオール、人員を焼いて無力化する』という用途で使われていたとされている。

 また『携行火炎放射機』と違い、『射程・出力・搭載量』が大幅に上昇する為に『木造なら炭化せず灰化する為、原型を維持できずに物質が消滅』する。
更には『人体に触れると灰化が確定で、藻掻く事無く絶命』という倫理観がぶっとびすぎてる兵器となっている。

マルタ騎士団について


 まず『マルタ騎士団』についてですが、詳細を知りたい場合はウィキで検索してください。
概要だけざっくりと説明すると『1100年の十字軍遠征成功に伴い、エルサレムに本拠を置いた民間支援団体』というのがわかりやすい表現かと思う。

 割と有名で名前だけは聞いたことがあるかもしれないが、『実は民間団体』なので『常駐正規軍が生まれたのは1〜200年後の事
なのでこの当時の実態は『正規軍の装備や補助正規軍を身にまとった民兵集団』でしかないので、集団戦法や団体行動しかできなかった。

 これが12〜300年頃の『後期十字軍遠征(2〜4次)』にエルサレムが奪還され、マルタ島に本拠地を移す前後に『正規軍』が設立される。
そもそもの話、このマルタ軍は名前の通り『赤十字』の名前を冠する事から『医療団体』でもある為に治療や手術等の病院も持ち合わせていた。
この為に『野戦負傷の応急処置』はできたとされているので、これが『マルタ歩行騎士+マルタ遠征騎士』がヒールを持つ理由だと考える。

 この時期の欧州は複雑すぎて専門勉強をしていないと理解すら困難なので、できるだけざっくりと説明すると

・『国家という組織団体は存在していたが、ローマが東西に分裂し統治者や主導者が別個に存在していた上に国境という概念がすさまじく『ずさん』だった』

・『{その為、国境や主権地での対立が多くなっており『宗教による統一思想』を図る為に『キリスト教』の存在は各国で重要視されていた。』

・『当時厳密な領土という区切りもない上に、飛び地や主権外地域が多かった為領土という統一された領地では無い。』

・『エルサレム奪還の為に欧州から動く場合『ギリシャ→コンスタンティノープル』を通る為、当時は『東ローマ』が存在していたので主権を握っていた。』

・『だが、後期十字軍遠征に失敗してしまった為に主権が弱くなり、東ローマの崩壊を招く』

・『&同時に『後期十字軍遠征』の影響でイスラム圏の集団が一致団結し、『対十字軍集団としての国家』を生み出す事になり『コンスタンティノープル陥落の要因となるオスマントルコを設立させてしまう』』

『シーズン4:ユニット別評価』

『バセルス油壺手』


 かなり特殊な兵団で『青枠の射撃系ユニット』『接近戦ができない』『弾数制限が強い』というのが特徴。
用途としては『投槍』に似た運用だが、根本的に射程と投擲から着弾までの時間にタイムラグが激しい。

 弓を受ければ即死するし、近接兵団に接近された場合何もできないので最悪『民兵にすら狩り殺される』という状態なる。
更には『編成数12体』である関係で少しでも削れたら意味がないし、『陣形が横列しかない』影響で『細道や狙った場所に投げても3−4発は違う方向に飛んでいく
という非常に使いにくい兵団となっている。

 正直言うと『絶対に初心者は使わないほうが良い』と言えて、『兵舎拡張用に取るだけ取って即解体』を強く勧める。
・・・のだが、実は結構強い。

 まず、ツリーが2つあり『それぞれで戦い方と攻撃の主体が違う

・1番ツリーを進めると『設置炎上型』になり、『最大8秒の炎上エリア形成』が可能。

・2番ツリーを進めると『直接投擲による中距離投擲兵団』になり、『弾薬数と射程が延長されるので継戦と援護』が可能。

 結構酷評しているが、こいつには最大にして最高の利点が存在する。
よくユニットのステータスを見ればわかる話だが『実は防御無視の一定ダメージ』なので、『金枠だろうがなんだろうが一定のダメージを低威力だが入れられる
わかりやすく言えば『いくら硬い大盾兵団や金枠重装歩兵であっても、確実に一定ダメージを入れられるので炎上効果を発生させられる』という事になる。

 投擲は極小範囲だが当たり判定が存在する為、『集団で相手がまとまっていればいるほど強い』のがこの兵団の強み。
更にスリップダメージも存在するので『動かないor集団待機兵団に対して効果的な攻撃を与えられる』上に、『炎上効果により実質のブロック解除と陣形解除効果』を持つ。

 総評するなら『使えない事はないが連携必須で相手が団子戦法を取る事が前提で、弾持ちが悪く継戦能力は低いので使い所と使い方に経験が必要なので『上級者向け』

『マルタ忠嗣衛兵』


難しい漢字を使っているので読み方を言えば、『正式:ちゅうしorちゅうじ』『ネタ+名前読み:ただつぐorただし』と読む。

 このユニットは『バセルス油壷手』を2段階まで進めて、ユニット取得した後にしか開放されない。
特徴として『マルタ衛兵の強化ツリーを引き継ぐ』『既存昇進か新規昇進の二択』『既存昇進なら軍魂セットを引き継ぐ

 ユニットの性能としては『マルタ衛兵をより大盾運用に特化させた』ユニット。
元のマルタ衛兵が『長槍と大盾を足して2で割ったような性能』なのを『より大盾としての特徴を強め、集団戦・戦列戦』に強化したイメージとなっている。
その為、本来マルタ衛兵が持つ『訓練ツリーで取得できる兵団硬直』が無くなった代わりに『高い盾性能・ウィスクにダメージ判定』が追加されている。

 少しここで注意して欲しいのが『ウィスクは大盾ウィスクに攻撃判定が追加されただけのモノで、忠誠長槍のようなリーパーウィスクではない』という点です。
もっとわかりやすく言うなら『押し倒しが無く、大盾のウィスクは攻撃判定が存在しなかったがそこにダメージ判定を入れたモノ』という認識で構わない。
更にこのウィスクを使用すると『密集横列』に陣形を自動で変更し、そのまま動いていくのでウィスクするまでに時間差が生まれる。

 余談だが『ウィスク→陣形まとまる→移動前に馬防』をするとヴェネチア同様の密集陣形で馬防ができる(※兵団硬直は無いので注意

・一番ツリーは上下2つ共取得でき、こちらを進めると『高い防御性能』『馬止め対象+1』が獲得でき、『列陣戦闘能力による高い攻撃的大盾』になる。

・二番ツリーを進めると『前進ウィスクのCTが大幅に減少』し、『攻撃性能が大幅に向上』する。更に『攻撃時+ウィスク時の攻撃対象+1』も獲得できる。

とりあえず大盾運用を行うなら『一番ツリー』を強くオススメする。

とはいえ、強化ツリー(強化ノード)を取得する事で増加するのが『刺突・斬撃防御』『刺突ダメージ』である関係から『防御を強めず、攻撃性能を増加させる
という意味で言えば二番もナシではない。

 総評するなら『武将護衛や馬防硬直が無くなり、使いやすさは大幅に減少したものの『大盾運用』の側面が強化されたので『攻撃間隔の強い大盾』として運用が可能』となる。

『マルタ遠征騎士』


 このユニットは『マルタ歩行騎士』の上位版であり、『硬い動ける壁』のような硬さを誇る。
襲撃性能も強化され『マルタ歩行騎士には存在していた『自由戦闘』による斬撃が無くなっている』ので、ここは注意が必要。
そして『武将護衛』が無くなっており、移動させる手間は増えるが『自由戦闘力と防御能力』にかなり傾向した兵団となっている。

 同時に『ヒール』は少し特殊になっており、『襲撃中に発動すると停止して襲撃を辞めてしまう』のでヒールを最初に使うか密着時に使うかした方が良い。
更に『陣形設置していても数人程度なら最後尾のユニットが後ろに対しても応戦する』ので、マルタ忠嗣よりも『背面攻撃を受けにくい』というのも一つの特徴となっている。
強化ツリー(強化ノード)が防御寄りになっており、攻撃性を上げるのは『訓練ツリーや軍魂のみ』とはなるが純粋な火力は『紫小盾兵団の中では最も高い

 ただし、他の『帝国開拓軍』等に存在するような『追撃スキル』は持ち合わせていない為、『攻撃は陣形からのカウンターか自由戦闘』『襲撃による一時的な押し上げ』がメインとなる。
なので使い方として『前衛突破からの乱戦』か『前衛の補助壁兵団』のようにして使うと良いと思う。
同時に『ヒールの性能も他ユニット達に5%の回復付与』が追加されていて前衛兵団の『ユニット損失の食いしばり』が可能となっているので非常に優秀ではあるものの『範囲が結構狭い』ので
前衛壁に重ねるような状態でヒールを打つ』事が前提となる上に『クールタイム』が少し長めなので、本当に『前衛ユニットの食いしばり用ヒール』と割り切る方が現実的。

・1番ツリーは『ヒールCT減少』『襲撃CT減少』が大幅に強化される為『自己完結型』が最も近く『硬さを活かして前衛を張り続ける』事が可能。

・2番ツリーは『純粋な防御力の向上』『対遠隔ダメージ軽減』等が行われる為『反撃・前衛突撃援護・補助壁役』として運用ができる。

 『強化ツリーによる強化』と『役割と硬さ』を考慮するのであれば、どちらも良いのだがあえて長所を伸ばすのであれば『二番ツリーで補助壁+前衛援護要員』としての運用が好ましく
足止め要員』が可能でもある為に『防御傾向』が好ましいと思う。
同時にこのユニットは『連携必須で連携で動けば最も強く光るユニット』である関係で、単独で使うと弱さが露骨に見えてしまうので『集団に混じっての戦闘』を考慮して考えれば少し意見が変わるかもしれない。

 余談だが1番ツリーに存在してる『全防値+2%』は間違いで『HP増加4%程度』になっているので注意が必要。

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