登場人物

『ジョナサン』:ヒゲを蓄えたおじさん
        歴戦の兵士で、愛称は『ジョンじい』
        お酒とお肉が大好きで良く酒場でドンチャン騒ぎをしている。
        妻子がおり、最近では教官として訓練兵を鍛えている。

『アイゲル』 :軍学校を卒業し、弓兵隊の隊長を任せられた青年士官で、愛称は『アル』
        弱きな性格でいつもビクビクしている。
         


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【遠距離ユニットの長所と欠点】


アル  :『はぁ・・・』お酒を飲みながら

ジョン :『おいおい、どうした。そんなため息ついて。』

アル  :『ジョンさん聞いてくださいよ・・・今日、攻城訓練あったんですけどね?』

ジョン :『ふむふむ・・・』


ーーーー【ジョンの回想】ーーーーーーーー

アル  :『俺の任務は正門の防衛か・・・よし!』

ナレーション :そうアルは口にすると、彼は大盾兵の真後ろに陣地を構えた。
     左右は城壁に囲まれているし、階段の上には味方がいるので突破されても逃げる時間はある。
     更に正面には大盾兵士と槍兵が構えているので、彼は部隊に被害が出ないとタカをくくっていた。


盾兵士 :『城門突破されます!』

ナレーション :敵兵が正門から雪崩れ込んでくる。
     味方と連携し、アルはなんとか正門を防衛する事が成功する。

弓兵士 :『隊長・・・先ほどの戦闘で矢弾の7割を消耗してしまい、残りが少なくなっています。』
     『いかがいたしましょうか?』

アル  ;『よし!一度下がって矢を補充してきなさい。』

弓兵士 :『わかりました。至急弾薬を補充してまいります。』

ナレーション :しかし、その数分後彼は悲劇に見舞われる。

盾兵士 :『ぐぁあああ! 熱い!熱い!』

ナレーション :盾兵士は火炎矢を受け、火を消そうと藻掻いている。
     そんな時、小盾を構えた敵が目の前に出現し突撃してきてしまう。

隊長A :『アル! 弾幕であの火矢隊を倒してくれ!』

アル  :『兵士は今、弾薬補充に帰らせていないんだけどぉおおお!?』

隊長一同:『なんだってぇええええ!?』


ナレーション :奮戦空しく、ジョンの正門部隊が壊滅した事によって背後を突かれた味方は総崩れとなった。
     電撃戦を展開されてしまい、補給所を完全に奪われた彼らに最早打つ手は無かった。


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アル  :『・・・終わったら『戦死』っていう紙を額に張り付けられて、シルヴィア様の前で3時間正座させられまして・・・ぐすん』

ジョン :『なるほどなぁ・・・』
     『じゃあ、アルはその時【どうしていれば良かった】と思う?』

アル  :『え?』
     『んー・・・こまめに矢を補充しにいくわけにもいないし、補給所まで遠いから・・・うーん』

ジョン :『仕方ない・・・アル。これからルル様にちょっと用事で会う事になっている。』
     『ルル様は優しいから、きっとそれについてアドバイスをしてくれるだろうよ。』

アル  :『おぉ! 行きます行きます!』


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ジョン :『ルル様、ご依頼されていた軍備品の貯蔵リストをお持ちしました。』

ルル  :『うんー ありがとね〜』
     『ん? 君は確か、先日配備されたアイゲル君だよね?どうしたの?』

ジョン :『実は・・・かくかくしかじか』

ルル  :『にゃるほどぉ・・・うまうままるまる・・・』
     『うん! ちょうどひと段落ついたからちょっと教えてあげるにゃ!』

アル  :『ありがとうございます!』


ルル  :『でね? アル君』
     『あの時、どうしれば良かったか・・・検討はついているかにゃ?』

アル  :『自分なりに考えてはみたんですが、どうしても補給のタイミングがわからなくて・・・』

ルル  :『じゃあアル君が考える【遠距離ユニットが担うべき役割】を言ってみるにゃ!』

アル  :『えっと・・・【味方前衛と交戦しているユニット、または戦闘に参加してないユニットへの攻撃】』
     『あと、『味方前衛に対して援護射撃を行っている敵兵への攻撃』・・・ですよね?』

ルル  :『正解にゃ!』
     『でも、それだけじゃ〜100点はあげれないにゃ〜』

アル  :『え? 遠隔ユニットって他に役割があるんですか?』

ルル  :『大ありにゃ!』
     『遠隔ユニットは【弾幕形成を行うユニット】と言っても過言では無いにゃ!』
     『でも、兵科やユニットの特性によってその役割や弾幕の形成方法がま〜ったく別になるにゃ』
     『アル君は正門の防衛・・・つまり、【狭い場所での戦闘を遠隔ユニットで援護する】という仕事だったにゃ』
     『聞いてる感じだと、アル君が引き連れていたのは【短弓兵】だと思うんだけど〜』

アル  :『はい。短弓兵です。』
     『短弓兵は【射程が短い代わりに連射力に優れて、弾幕形成能力が高い。】と聞いたので・・・』
     『数で押してくるであろう正門でしたら正解だと思ったのです。』

ルル  :『考え方は間違ってないし、むしろ的確な判断だと思うにゃ!』
     『でも【欠点】を理解しないで戦うのはダメだと思うにゃぁ〜』
     『【連射力が高くて、弾幕形成力が高い】という事は、逆を言えば【その分連射して弾数を消費しやすく、バラける】という事にゃ』

アル  :『あっ・・・そうか。だからすぐに弾が切れちゃったのか・・・』

ルル  :『そういう事にゃ・・・更に言えば、【民兵のような低コストで編成ユニット数が多い場合、倒す為に発射する弾も増えて余計に弾薬を消費する。】』
     『だかりゃ、【一見して民兵がステータス上弱いからといって、完全に使えないユニットではない。】という意味でもあるんだにゃ〜』
     『それに、遠隔ユニットは防御力が低いから【裏をつかれて襲撃されると、相手が民兵でも痛手を負ってしまう】んだにゃ〜』

ナレーション :そう言うと、ルルは机の上に紙を広げてペンをとった。

ルル  :『じゃあ、これから【遠隔ユニットの長所と欠点】と【最適な運用ポイント】を説明するにゃ!』

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【遠隔ユニットの長所と欠点】

ルル  :『まず、遠隔ユニットには【短弓】【長弓】【弩弓】【連弩】【銃】の5種類に大きく別れるにゃ。』
     『【訓練内容によって運用方法が完全に変わる】事もあるし、【特化して強くなるけど汎用性が欠如するモノ】があるにゃ。』
     『だから今から言うのは、あくまでも【基本的な特徴】という事だけは覚えておいてほしいにゃ〜』
     
     『まず【短弓】についてなんだけどね?』
     『【短弓】はさっきも話した通り【連射力に優れる反面、射程はあるが遠くにいくほどバラつきが激しくなり、連射する分弾持ちが悪い】』
     『それに【基本的に破甲値が高いわけでも無いので、正面から盾を持つ兵科に対しては効果が無いに等しい】という事を覚えておくにゃ。』
     『だから【軽装甲で数の多い民兵や遠隔ユニット、盾を持たない槍兵に対しての純粋な弾幕】と思ってくれて良いよ?』
     『それを効果的に運用するには【側面や高所からの打ち下ろしによる盾が無い位置からの攻撃】を心がける必要があるにゃ!』

アル  :『でもそれって・・・高所とかを取るという事は、基本的に【孤立して部隊が配置されている】という事になりませんか?』
     『それだと、【奇襲を受けた時、壊滅する危険性が高く、そもそも軽装だからすぐにやられてしまう。】という事に・・・』

ルル  :『そうなんだにゃ〜』
     『だから短弓は【正面にいても効果は薄いけど、孤立して配置するにはリスクが高い。】という事で【奇襲のターゲット】にされやすいにゃ。』
     『なので【敵が大多数で攻めてくるか、一気に突撃してくるであろう場所の側面を陣取って配置】する事がリスク回避に繋がるんだにゃ!』

アル  :『なるほど・・・【どうせ貫通しなくて、ダメージも少ないならできるだけ手数でダメージを稼ぐ】という事ですね・・・』

ルル  :『そういう事にゃ〜、短弓兵には【低破甲】というデメリットが基本ついているし、【コストが比較的軽い】ように調整してるのはそれが理由だと思うにゃ!』


ルル  :『続いて【長弓】について話すにゃ!』
     『【長弓】は【連射力はほどほどだが、精度が上がりやすく元々が高い。更に射程が長いので対射撃ユニット攻撃用】として使うと良いにゃ。』
     『近接ユニットにも、短弓よりは貫通力が高いし火力もあるから【ある程度なら正面からでも攻撃が可能】で【デバフや火矢を扱える事がある】のが良い点にゃ』
     『デメリットは【コストが重いユニットが多いのに防御面はさほど違いがない。】という点で、【敵遠隔プレイヤーに狙撃されやすい】という欠点がある。』

アル  :『つまり【長い射程と精度を活かして、軽装や中装ユニット、遠隔ユニットに対して攻撃されない安地での攻撃】が重要なんですね?』

ルル  :『そうなんだけどぉ・・・これって短弓ユニットと近いデメリットがあって・・・』
     『【奇襲されやすく、プレイヤーが遠隔以外では操作がほぼ不可能で障害物が多い都市群の中や正門付近ではあまり効果的ではない。】という事にゃ・・・』

アル  :『うーん・・・結構難しいですね。』


ルル  :『続いては【弩弓】についてなんだけど・・・これは良くも悪くも【弓と銃の中間】の性能になってるにゃ』
     『弓系の欠点であった【破甲】が可能となり、【銃の射程による攻撃力減少】を緩和したバランス型と言えると思ってるにゃ。』
     『それが理由で【どのポジションであっても、破甲が可能でダメージも出せる】という事が良さになってるにゃ。』

アル  :『・・・なんか聞いてる感じだと、弓よりも銃よりも汎用性高いように思えるんですが・・・』

ルル  :『間違ってはいないにゃ。でも重要なのは【汎用性が高いが故に、精度が弓より低いから長距離攻撃ができるわけでもなく、銃ほどの破甲を持っているわけでもない。】』
     『という、良くも悪くも汎用的な兵科と言えるにゃ。』
     『それに、【短弓ほどの弾幕力も無く、長弓のようにデバフスキルを持っているわけでもない。】上に【直線的な射撃しかできない。】という欠点があるにゃ。』

アル  :『うーん・・・微妙に聞こえますね。』

ルル  :『でも、裏を返せば『弓と銃の中間が故に、どの位置でも一定の効果を与えられる』という事にもなるから、一概にダメとは言い切れないんだにゃ〜』


ルル  :『次は【連弩】についてなんだけど、これは基本的な性能は【弩弓】とあまり変わらないにゃ。』
     『でも、最大の武器は名前の通り【弩弓でありながら、短弓並みの連射速度があり弾幕の形成が可能となる。】という点が挙げられるにゃ。』

アル  :『おぉ! 早速配備申請してきます!』

ルル  :『ちょっと待つにゃ!』
     『そういう感じで【スペックやステータスを見て強い】と思われて結構使われているけど、欠点を知らなければ射撃ユニットの中では最弱になってしまうにゃ!』

アル  :『え? 弩弓と一緒っていう事は【弩弓のように、汎用性が高いのに連射力が高くてある程度の破甲が可能】なんですよね?』
     『ぶっちゃけ・・・最強だと思うんですが・・・』

ルル  :『良くわちしの言った事を思い出してほしいにゃ・・・』
     『短弓の特徴を思い出してみるんだにゃ!』

アル  :『えーっと・・・【射程が短く、連射速度に優れて弾幕の形成能力が高い代わりに、弾薬の・・・】あっ!』

ルル  :『そうにゃ』
     『連射速度が高いという事は【弾の消費が激しくなって、継続して戦闘が行える時間が相対的に短い】という致命的な欠点があるにゃ。』
     『更に精度も短弓並みに落ちているせいで、中近距離というよりも有効射程が近距離にまで近くなるからリスクの方が高くなってしまうんだにゃ!』
     『【当たらない弾に何の意味も無い】にゃ!』

アル  :『むむぅ・・・難しいですね』

ルル  :『最後に【銃】について話すにゃ。』
     『銃は【ダントツに高い破甲値を持ち、火力にも優れ盾すらも貫通できる程の超攻撃的な遠隔ユニット】になるにゃ。』
     『その代わり【装填が遅く連射性が低い。所詮は遠隔ユニットが故に防御値も低いので近接に密着されたら吹けば飛ぶ】という欠点があるんだにゃ〜』

アル  :『んー・・・微妙に聞こえます。』
     『それなら弩弓を使って、重装甲は近接に任せたほうが良い気がするんですが・・・』

ルル  :『ふふ〜 甘いにゃぁ〜』
     『さっきの【連射力が高いと弾薬の消費量が高い】と言った筈にゃ!』
     『この銃はその真逆となる【連射力が低いけど、火力が高い】という・・・事は?』

アル  :『・・・そうか!【連射力が低いが故に、弾の消費が少ないから継続戦闘能力が高い】のか!』

ルル  :『正解にゃ〜』
     『更に、連射力が低いが故に無駄弾を打つ機会も減る事になるから、運用を間違わなければある意味で火力最強の遠隔兵科とも言えるにゃ〜』

アル  :『うーん・・・安全だからと思って、遠隔兵科にしたけど考える事が多いなぁ・・・』

ルル  :『ジョンじいは、確か中低コストの近接オンリー部隊だったと思うにゃ。』
     『【遠隔がうっとおしい】と思うのって、どんなタイミングかにゃ?』

ジョン :『そうですねぇ・・・高所や歩兵の後ろに隠れて矢の雨を降らせられると正直しんどいです。』
     『特に、打ち下ろしで【陣形配置】を行っている時に打ち下ろされるだけでも、兵士のHPが減っていきますからね。』
     『こちらは平均コストですから【弩弓は防御が抜かれるし、民兵で突撃しても短弓がいたらすぐに壊滅するし、小盾で突撃しても盾を崩している間に銃から打たれる】ので、正直厄介だと思います。』

ルル  :『だから遠隔で一番重要なのが【いられると面倒な位置に陣取る】と【効果的に兵力を削れる位置と兵科選び】が重要になってくると思うにゃ〜』

アル  :『参考になりました!』
     『これでシルヴィア様にドヤされずに済むと思います!』
     『次はもっと効率よいポジションを考えるようにしてみますね!』

ルル  :『うんうん!』
     『あと、遠隔主軸の編成は【味方の編成に左右されやすく、味方が遠隔ばかりだと抑えられず突破もできない。】というのは覚えておくと良いにゃ!』

アル  :『え・・・それって』

ルル  :『・・・最終的に遠隔は【キャプチャーできない】【キャプチャーに入れない】という問題が出てくるにゃ』
     『だから最終的には【遠隔は1−2ユニット】で抑えておいて、【前衛ユニットを入れる】必要があるんだにゃ!』
     『それが例え【低コストや中コスト】でも構わないにゃ』
     『要するに【他の強いユニットが来るまでの時間稼ぎ】と割り切って使う事になるにゃ〜』

アル  :『・・・結局、前衛ユニットが主軸なんですね。』

ルル  :『それはそうにゃ・・・残念だけど、遠隔は【防御性が低い】【継戦能力が低い】【近接に弱い】が基本だからにゃ』
     『とはいえ! 遠隔がいなければ有利になれないのも確かにゃ!』

アル  :『なるほど・・・あ! そこで投槍が!』

ルル  :『そうにゃ!【遠隔もできて】【防御性もあって攻撃力もある】という投槍が出番になるにゃ〜』


アル  :『こうやって聞いていると【近接よりも遠隔は立ち位置や役割を意識して動かないといけない】んですね』

ルル  :『そうにゃ〜』

アル  :『・・・もう少し、頑張ってみます!』
     『ルル様!ありがとうございました!』

ルル  :『いえいえ〜』
     『頑張って強くなってルルを楽させて欲しいにゃ〜』

ジョン :『さて・・・覚悟ができたところで早速特訓だな!』

アル  :『え!?』

ルル  :『頑張ってにゃ〜』

アル  :『たじげでぇええええ!』

・おわり

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