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nevadakagemiya 2021年10月12日(火) 19:02:27履歴
「こんな時から陰気な顔してちゃ先行きに障るわ。どうせやるなら肉も骨もぶった切って全部総取りっ! って、そんな上手くは行かないか。あはははは」
【氏名】十影 静留
【性別】女性
【年齢】28歳
【出身】日本
【身長・体重】168cm・60kg
【肌色】普通【髪色】茶褐色【瞳色】ライトブラウン
【スリーサイズ】83/60/85
【属性】火
【魔術系統】一工程の魔術のみ扱える
【魔術回路】質:A 量:D 編成:正常
【性別】女性
【年齢】28歳
【出身】日本
【身長・体重】168cm・60kg
【肌色】普通【髪色】茶褐色【瞳色】ライトブラウン
【スリーサイズ】83/60/85
【属性】火
【魔術系統】一工程の魔術のみ扱える
【魔術回路】質:A 量:D 編成:正常
静留は強力な魔術回路を有しておきながら、一工程以上の魔術を使うことができないという致命的なハンデを有している。
そのため十影家本来の魔術の継承者としては不十分な存在であった。
逆に言うと一工程の魔術に関してはその優秀な魔術回路を十全に働かせられるということであり、そうした基礎的な魔術の実践においては優秀な魔術回路の性能を遺憾なく発揮する。
特に神経や物体に意識を通わすだけで魔術が成立する肉体の強化魔術に関しては本人が使い慣れていることもあり、天賦の才能を持つ。
また同じく一工程で魔術が成立するルーン魔術の一種であるガンドも習得しており、静留のそれは物理的破壊力を伴った「フィンの一撃」レベルの威力。
そのほとんどが一工程で成立するルーン魔術を本格的に学んでいたとしたら世界有数の使い手になっていたかもしれない。
そのため十影家本来の魔術の継承者としては不十分な存在であった。
逆に言うと一工程の魔術に関してはその優秀な魔術回路を十全に働かせられるということであり、そうした基礎的な魔術の実践においては優秀な魔術回路の性能を遺憾なく発揮する。
特に神経や物体に意識を通わすだけで魔術が成立する肉体の強化魔術に関しては本人が使い慣れていることもあり、天賦の才能を持つ。
また同じく一工程で魔術が成立するルーン魔術の一種であるガンドも習得しており、静留のそれは物理的破壊力を伴った「フィンの一撃」レベルの威力。
そのほとんどが一工程で成立するルーン魔術を本格的に学んでいたとしたら世界有数の使い手になっていたかもしれない。
中国拳法の一種。時計塔在籍時の知り合いに習った。
師事した期間こそ短い間だったものの、熱心であったことや肌に合っていたことが合わさりなかなかの功夫。
静留はこれを自身の強化魔術と併用して振り回す。一撃の破壊力を特徴とするこの拳法と、本数こそ並だが回路の質が良く爆発力に長ける静留の魔術回路は相性抜群。マジカル八極拳。
相手が武術に通じていないサーヴァントで、見合った状態、静留の得意レンジである至近距離などといった有利な条件が合わされば、現代の人間でありながら一定時間拮抗しうる能力を持つ。
師事した期間こそ短い間だったものの、熱心であったことや肌に合っていたことが合わさりなかなかの功夫。
静留はこれを自身の強化魔術と併用して振り回す。一撃の破壊力を特徴とするこの拳法と、本数こそ並だが回路の質が良く爆発力に長ける静留の魔術回路は相性抜群。マジカル八極拳。
相手が武術に通じていないサーヴァントで、見合った状態、静留の得意レンジである至近距離などといった有利な条件が合わされば、現代の人間でありながら一定時間拮抗しうる能力を持つ。
典世による硝子形成術の応用………が手の甲の呪石に封入された手袋。
『ブレイカブル・ジュエル』の出力は暴発禁止のために制限され、典世の扱うものよりさらに性能が低く、大した性能は発揮しない………のだが、扱うのが典世ではなく静留となると話が変わってくる。
一工程以下の魔術しか扱えないがその分一度に吐き出せる魔力の量が大きい静留にとってこれは願ったり叶ったりの礼装。
あえて硝子を割ることで意図的な暴発による一時的な魔力のブーストを行い、制限下での暴発なので使用者に返ってくるダメージも少ない。
よって静留の一時的な爆発力のパンプアップのために用いられている。
『ブレイカブル・ジュエル』の出力は暴発禁止のために制限され、典世の扱うものよりさらに性能が低く、大した性能は発揮しない………のだが、扱うのが典世ではなく静留となると話が変わってくる。
一工程以下の魔術しか扱えないがその分一度に吐き出せる魔力の量が大きい静留にとってこれは願ったり叶ったりの礼装。
あえて硝子を割ることで意図的な暴発による一時的な魔力のブーストを行い、制限下での暴発なので使用者に返ってくるダメージも少ない。
よって静留の一時的な爆発力のパンプアップのために用いられている。
明るい色の髪は長く、緩やかにウェーブしている。普段はそのまま降ろしっぱなし。運動する時だけ後ろで括る。
やや濃い顔なのではっきりとした美人ではないが、表情のくっきりとした明るさや眼差しの力強さが彼女を魅力的な女性に見えるようにしている。
女性としては少し身長高め。年齢相応の女性としての膨らみがある一方、体を動かすことが好きなので肉体は絞れている。アマチュアのアスリートと思われるくらいには筋肉質。
首からは常に典世から貰ったアクセサリーをチェーンで繋いだネックレスをかけている。指には結婚した証の結婚指輪。
あまりスカートなど女性を前面に出す服装は好まず、動きやすい格好をしていることが多い。昔はもうちょっとやんちゃな服を着ていたが、さすがにこの年齢になると落ち着いた。
ブラウスを着てボトムスはパンツタイプ、あとは冬季なら上になにか羽織るというのが基本形。
外見上の特徴はおおよそこのようなものだが、静留の見た目で最も目立つのはその表情の豊かさだろう。
人間臭くころころと表情を変える様はもっと一緒にいたいと人に思わせる温かさがある。
やや濃い顔なのではっきりとした美人ではないが、表情のくっきりとした明るさや眼差しの力強さが彼女を魅力的な女性に見えるようにしている。
女性としては少し身長高め。年齢相応の女性としての膨らみがある一方、体を動かすことが好きなので肉体は絞れている。アマチュアのアスリートと思われるくらいには筋肉質。
首からは常に典世から貰ったアクセサリーをチェーンで繋いだネックレスをかけている。指には結婚した証の結婚指輪。
あまりスカートなど女性を前面に出す服装は好まず、動きやすい格好をしていることが多い。昔はもうちょっとやんちゃな服を着ていたが、さすがにこの年齢になると落ち着いた。
ブラウスを着てボトムスはパンツタイプ、あとは冬季なら上になにか羽織るというのが基本形。
外見上の特徴はおおよそこのようなものだが、静留の見た目で最も目立つのはその表情の豊かさだろう。
人間臭くころころと表情を変える様はもっと一緒にいたいと人に思わせる温かさがある。
イメージカラー:黄色
特技:体を動かすこと全般、園芸
好きなもの:スポーツ、花
苦手なもの:十影の家、細かく詰めなければいけないもの
天敵:十影典世
願い:典世と典河が幸せに生きていくこと
CV: 安野希世乃
【一人称】アタシ 【二人称】君、あなた 【三人称】(呼び捨て)、あいつ
当時既に高齢だった十影典巌の長女として出生。高齢出産であった母は直後に死亡した。
父というより既に翁と呼べる年齢の典巌にとって優秀な魔術回路を持って生まれた静留は十影の魔術を継承する希望の星、だったはずだった。
程なくして静留が一工程の魔術しか扱えない体質であり、十影家固有の魔術であった呪歌主体の魔女術と相性が極めて悪いことが判明する。
(典河が自分の固有の魔術を魔女術と誤認していたのは十影家自体が魔女術を修めていた家系でありその資料が地下室に残されていたためである)
この時点で魔術の後継者として典巌の興味は静留から薄れ、十影の血を次代に継ぐための胎という認識しか持たれなくなった。
このため典巌から養育や教育は一切行われることなく、十影家に縁のある老夫婦の元に早々と預けられる。
十影の家が魔術に携わるのは知っていたが本人たちは魔術師ではないという彼らの元で静留は幼少期を過ごし、愛情を注がれて育った。
この時点では静留はいずれ十影家の魔術刻印を継ぐ者でありながら魔術について全く学んでいない状態であった。
愛情を受けて育ったことで他人を慮る心の広さが養われた一方、自分と血の繋がった肉親からは跡継ぎを作る子宮としか見られていないことにコンプレックスを抱くという、複雑な精神が形成される。
そんな彼女にも転機が訪れる。切っ掛けは十影家と鏑城家の間の契約だった。
親の取り決めにより静留には突然許嫁が用意されてしまう。鏑城憲継という風が吹けば飛んでいってしまいそうな雰囲気の頼りない少年だった。
魔術師という社会を知りながら魔術師としての教育を施されず、一般社会の方に常識が寄っている静留は当初猛反発。
しかし憲継という少年もまた突然自分という許嫁を定められ、またふたつの魔術師の家の狭間で揉まれる厳しい立場であることを理解すると態度を軟化させる。
弱音を吐く憲継を励まし、姉のように振る舞いながら厳しくも優しく接するようになる。
また、相変わらず十影家では全く魔術の指導を行ってもらえなかったが、鏑城家の方で憲継に付き合って少しずつ魔術を学ぶようになった。
次第に憲継が静留に好意を抱くようになるにつれて、その愛情で十影家にとって胎でしかないというコンプレックスを癒やしていってくれる彼に静留も想いを寄せていくようになる。
高校卒業後、典世と改名した憲継の時計塔への留学にも静留は同行し、たまたま学友や師に恵まれてもともと持っていた才能を開花させるなど充実した日々を過ごした。
だが厳しくはあったけれど順調だった航路の凪もここまで。
典巌が土夏市で開催される聖杯戦争への参加を表明し、十影家は急に慌ただしくなる。その流れで婚儀を設けることなく典世と静留は結婚した。
とはいえ参加するのはあくまで典巌であり、彼らふたりはそのサポート。儀式の用意で忙しい典巌に代わり、土夏市の一角にある土地を購入して拠点となる洋館や温室を建てるなど、その準備を進めていった。
(本編でも洋館の作りについて何人かの関係者がそれについてコメントしている。
百合:「この屋敷、変なんだよね。魔術師の館としてもちょっと特殊。まるで魔術の研鑽のための工房というより、戦うための要塞みたい」
ニコ:「ここがセイバーを召喚した温室? ………ふぅん。最初からそのつもりで作ってあるのね。確かにこれなら素人のテンカでもピースが嵌まれば喚べちゃうかも」)
その後令呪が宿りいざサーヴァントを召喚するという段に至って典巌は体調が悪化。
魔術師にとって悲願となる聖杯の奪取を典世に託し、本人は急死してしまう。
令呪を受け継ぎ彼の遺志を継ぐと決めた典世を側で支えると静留も決心し、ふたりとひとりのサーヴァントによる聖杯戦争は幕を開けたのだった。
父というより既に翁と呼べる年齢の典巌にとって優秀な魔術回路を持って生まれた静留は十影の魔術を継承する希望の星、だったはずだった。
程なくして静留が一工程の魔術しか扱えない体質であり、十影家固有の魔術であった呪歌主体の魔女術と相性が極めて悪いことが判明する。
(典河が自分の固有の魔術を魔女術と誤認していたのは十影家自体が魔女術を修めていた家系でありその資料が地下室に残されていたためである)
この時点で魔術の後継者として典巌の興味は静留から薄れ、十影の血を次代に継ぐための胎という認識しか持たれなくなった。
このため典巌から養育や教育は一切行われることなく、十影家に縁のある老夫婦の元に早々と預けられる。
十影の家が魔術に携わるのは知っていたが本人たちは魔術師ではないという彼らの元で静留は幼少期を過ごし、愛情を注がれて育った。
この時点では静留はいずれ十影家の魔術刻印を継ぐ者でありながら魔術について全く学んでいない状態であった。
愛情を受けて育ったことで他人を慮る心の広さが養われた一方、自分と血の繋がった肉親からは跡継ぎを作る子宮としか見られていないことにコンプレックスを抱くという、複雑な精神が形成される。
そんな彼女にも転機が訪れる。切っ掛けは十影家と鏑城家の間の契約だった。
親の取り決めにより静留には突然許嫁が用意されてしまう。鏑城憲継という風が吹けば飛んでいってしまいそうな雰囲気の頼りない少年だった。
魔術師という社会を知りながら魔術師としての教育を施されず、一般社会の方に常識が寄っている静留は当初猛反発。
しかし憲継という少年もまた突然自分という許嫁を定められ、またふたつの魔術師の家の狭間で揉まれる厳しい立場であることを理解すると態度を軟化させる。
弱音を吐く憲継を励まし、姉のように振る舞いながら厳しくも優しく接するようになる。
また、相変わらず十影家では全く魔術の指導を行ってもらえなかったが、鏑城家の方で憲継に付き合って少しずつ魔術を学ぶようになった。
次第に憲継が静留に好意を抱くようになるにつれて、その愛情で十影家にとって胎でしかないというコンプレックスを癒やしていってくれる彼に静留も想いを寄せていくようになる。
高校卒業後、典世と改名した憲継の時計塔への留学にも静留は同行し、たまたま学友や師に恵まれてもともと持っていた才能を開花させるなど充実した日々を過ごした。
だが厳しくはあったけれど順調だった航路の凪もここまで。
典巌が土夏市で開催される聖杯戦争への参加を表明し、十影家は急に慌ただしくなる。その流れで婚儀を設けることなく典世と静留は結婚した。
とはいえ参加するのはあくまで典巌であり、彼らふたりはそのサポート。儀式の用意で忙しい典巌に代わり、土夏市の一角にある土地を購入して拠点となる洋館や温室を建てるなど、その準備を進めていった。
(本編でも洋館の作りについて何人かの関係者がそれについてコメントしている。
百合:「この屋敷、変なんだよね。魔術師の館としてもちょっと特殊。まるで魔術の研鑽のための工房というより、戦うための要塞みたい」
ニコ:「ここがセイバーを召喚した温室? ………ふぅん。最初からそのつもりで作ってあるのね。確かにこれなら素人のテンカでもピースが嵌まれば喚べちゃうかも」)
その後令呪が宿りいざサーヴァントを召喚するという段に至って典巌は体調が悪化。
魔術師にとって悲願となる聖杯の奪取を典世に託し、本人は急死してしまう。
令呪を受け継ぎ彼の遺志を継ぐと決めた典世を側で支えると静留も決心し、ふたりとひとりのサーヴァントによる聖杯戦争は幕を開けたのだった。
明るく快活。外交的でありコミュニケーション能力が高い。
よく浮かべる勝ち気な表情が語る通り、積極的で相手との競争を恐れず、好戦的。迷った時は迷わず前進するタイプ。
慎重な策か大胆な策なら基本的に後者を選び、失敗しても怯まないその態度からリーダーシップがあり、集団の中にいるといつの間にか先導している。
学生時代にも催事となると決まって実行委員長に選出され、みんなを引っ張っていた。先天的なお山の大将という性格。
一方で細かいことを気にしないので判断が素早いが、そのぶん物事の決定は感覚的であり、良く言えば適当、悪い言い方をすれば杜撰であることが多い。
静留自身その弱点をよく理解していて自分が行動する際は例え苦手な相手だったとしても冷静な観点で指摘できる人物を補佐に選ぶことが多かった。そういう自己把握の点でもリーダー向き。
総じて、細かく綿密な計画を立てるのは苦手だが、動物的な直感力に長け、咄嗟の意思決定に優れる人物である。
こうだけ書くと立派な人間のようだが実態はそこまで褒められたものでもない。
何でもかんでも適当に済ませてしまう大雑把さは共に作業する相手に対する無責任な丸投げに通じ、しかも達成できるギリギリを感覚的に測っているのでたちが悪い。
物怖じしないのでどんな相手にもはっきりと物を言う。それが例え敵のサーヴァントであっても思ったことは言ってしまう。良い意味でも悪い意味でも空気を読まない。
人生のおおよそで集団の先頭を担い、はっきりとした意思表示を求められることが多かったが故の空気の読まなさである。
それを侮りと思い激高するか、面白い女だと気にいるかはそのサーヴァント次第。どちらにせよ、そばにいる者をやきもきさせることは必至。
勿論その態度は味方のサーヴァントにも向けられ、遠慮なく本来サーヴァントがするべきではないような雑務でも押し付けたりもする。
とにかく遠慮のない女性であり、太陽のような女伊達。大人物ではあるが、付き合う方は体力がいる。
社交的であるが、内面はただ明るいばかりではなく暗く陰鬱な面も隠し持っている。
幼い頃から典巌より「お前の存在価値は十影の血を継ぐ胎以外にない」と言い聞かせられて育ったことで自分の存在意義に対して屈折した感情を持つ。
明るく元気に振る舞うのは生来のものや育ての親の老夫婦から惜しみなく愛情を注がれて育ったことが大いに関係しているが、曖昧なアイデンティティに対する反発心も少なくない。
典巌を嫌い、彼らから突き付けられた在り方が一般常識からかけ離れたものだと疎んでも、魔術師の血を引く者として典巌の判断は正しいという認識を拒めない。
どれだけ周囲から認められ愛されたとしても十影の家にとっては何の意味もないという事実がずっと静留を苛んできた。それは現在でも残っている感覚である。
ただし、今は以前よりは折り合いをつけられている。それは典世の存在が大きい。
彼が許嫁という立場としてではなく、はっきりと自分のことを「愛している」「結婚してほしい」と言ってくれたことは静留の中で確固たる別のアイデンティティとして成り立っている。
自分に十影の人間として共に生き、子を生む胎以外の在り方をくれた典世のことを静留は深く愛している。
半生の内の半分ほどを魔術師というものを知りながら一般人として暮らしてきたため、常識はそちらの方に比重が大きい。
立ち位置としては「基本的には一般的な社会常識を良しとするが、それとは別に魔術師としての理念や常識も備えている」というもの。
聖杯戦争に対してもこれが魔術師同士の殺し合いであることや殺し合うことが当たり前であることは理解しているし認めはするし、そのための備えもする。
しかしいざ自分が相手の命を奪う段になると躊躇してしまうだろう。魔術師としては半端だが、人間としてはまっとう。
上記の通り、(少なくとも通常の)魔術師としては致命的な欠陥である一工程の魔術しか使えないというデメリットを持つ。
魔術回路自体は“非常に”とつけていい程度には優秀。量こそ並だが質が極上。一度に排気できる魔力量がかなり多い。
静留の扱う魔術は魔術使いのそれであり、便利だから習得したというものが多い。身体能力の強化は膂力の上昇以外に五感の強化なども含まれ、更に単純な物質であれば握るだけで強化する。
さらに時計塔にいた際にガンドを習得しており、短期間ながらその優秀な魔術回路も相まって「フィンの一撃」たる威力を誇る。
スポーツをよく嗜んでいたこともあって素の運動能力にも長け、動物的なセンスに優れるので一瞬の危機回避能力も持つ。
本格的に戦闘技術を学んだ人間ではないのでその道の者には敵わないが、素質自体はそちらの方面に人生の何処かで舵を切っていれば一廉の使い手になれたという逸材。
何よりも勇気がある。サーヴァントと共に行動していてもここが勝機だと嗅ぎ取ると突然突進してしまう危なっかしさに繋がるので一長一短だが。
典世との関係は言うまでもなく良好。
一見では控えめな典世をリーダーシップのある静留がぐいぐい引っ張っているように見えるが、実はそうではない。
静留は典世の性格をよく理解しており、自分が主導してしまうと典世はそれに従ってしまうのを分かっているので選択権を常に典世に委ね、典世のことを立てようとする。
静留が引っ張っているように見えるのは典世がどうするか決めた後でそれに従い行動しているだけで主導権自体は常に典世が握っている。
彼らの関係はそれで上手くやってこれた。典世が慎重に思い悩むも最終的には正答を選び出す人物であり、静留もそんな典世に信頼を置いていたためである。
だが聖杯戦争という極限の状況でその関係は破綻してしまう。理由は互いが互いに対して惚れ込み愛していたから、というものだった。
体を動かすのが好きで運動神経も抜群。学生時代もよく様々な部活動の助っ人に呼ばれていた。
また十影家の魔術は好きになれなかった一方で、魔女術における植物に関する魔術に対しては興味を持ち、実践している。
ガーデニングには天賦の才能があったようでろくに理屈も学ばずにたくさんの花を咲かせていた。典河の緑の指は間違いなく静留の才能を受け継いでいる。
本人も花が好きで、典世に植物をモチーフにしたアクセサリーを貰うたびにとても喜んでいた。大事にコレクションして仕舞ってある。
料理も本人曰く『てきとー』で美味しいものが作れちゃうタイプ。逆に几帳面にこなす必要のある掃除などは苦手であり、これは典世の得意分野であった。
よく浮かべる勝ち気な表情が語る通り、積極的で相手との競争を恐れず、好戦的。迷った時は迷わず前進するタイプ。
慎重な策か大胆な策なら基本的に後者を選び、失敗しても怯まないその態度からリーダーシップがあり、集団の中にいるといつの間にか先導している。
学生時代にも催事となると決まって実行委員長に選出され、みんなを引っ張っていた。先天的なお山の大将という性格。
一方で細かいことを気にしないので判断が素早いが、そのぶん物事の決定は感覚的であり、良く言えば適当、悪い言い方をすれば杜撰であることが多い。
静留自身その弱点をよく理解していて自分が行動する際は例え苦手な相手だったとしても冷静な観点で指摘できる人物を補佐に選ぶことが多かった。そういう自己把握の点でもリーダー向き。
総じて、細かく綿密な計画を立てるのは苦手だが、動物的な直感力に長け、咄嗟の意思決定に優れる人物である。
こうだけ書くと立派な人間のようだが実態はそこまで褒められたものでもない。
何でもかんでも適当に済ませてしまう大雑把さは共に作業する相手に対する無責任な丸投げに通じ、しかも達成できるギリギリを感覚的に測っているのでたちが悪い。
物怖じしないのでどんな相手にもはっきりと物を言う。それが例え敵のサーヴァントであっても思ったことは言ってしまう。良い意味でも悪い意味でも空気を読まない。
人生のおおよそで集団の先頭を担い、はっきりとした意思表示を求められることが多かったが故の空気の読まなさである。
それを侮りと思い激高するか、面白い女だと気にいるかはそのサーヴァント次第。どちらにせよ、そばにいる者をやきもきさせることは必至。
勿論その態度は味方のサーヴァントにも向けられ、遠慮なく本来サーヴァントがするべきではないような雑務でも押し付けたりもする。
とにかく遠慮のない女性であり、太陽のような女伊達。大人物ではあるが、付き合う方は体力がいる。
社交的であるが、内面はただ明るいばかりではなく暗く陰鬱な面も隠し持っている。
幼い頃から典巌より「お前の存在価値は十影の血を継ぐ胎以外にない」と言い聞かせられて育ったことで自分の存在意義に対して屈折した感情を持つ。
明るく元気に振る舞うのは生来のものや育ての親の老夫婦から惜しみなく愛情を注がれて育ったことが大いに関係しているが、曖昧なアイデンティティに対する反発心も少なくない。
典巌を嫌い、彼らから突き付けられた在り方が一般常識からかけ離れたものだと疎んでも、魔術師の血を引く者として典巌の判断は正しいという認識を拒めない。
どれだけ周囲から認められ愛されたとしても十影の家にとっては何の意味もないという事実がずっと静留を苛んできた。それは現在でも残っている感覚である。
ただし、今は以前よりは折り合いをつけられている。それは典世の存在が大きい。
彼が許嫁という立場としてではなく、はっきりと自分のことを「愛している」「結婚してほしい」と言ってくれたことは静留の中で確固たる別のアイデンティティとして成り立っている。
自分に十影の人間として共に生き、子を生む胎以外の在り方をくれた典世のことを静留は深く愛している。
半生の内の半分ほどを魔術師というものを知りながら一般人として暮らしてきたため、常識はそちらの方に比重が大きい。
立ち位置としては「基本的には一般的な社会常識を良しとするが、それとは別に魔術師としての理念や常識も備えている」というもの。
聖杯戦争に対してもこれが魔術師同士の殺し合いであることや殺し合うことが当たり前であることは理解しているし認めはするし、そのための備えもする。
しかしいざ自分が相手の命を奪う段になると躊躇してしまうだろう。魔術師としては半端だが、人間としてはまっとう。
上記の通り、(少なくとも通常の)魔術師としては致命的な欠陥である一工程の魔術しか使えないというデメリットを持つ。
魔術回路自体は“非常に”とつけていい程度には優秀。量こそ並だが質が極上。一度に排気できる魔力量がかなり多い。
静留の扱う魔術は魔術使いのそれであり、便利だから習得したというものが多い。身体能力の強化は膂力の上昇以外に五感の強化なども含まれ、更に単純な物質であれば握るだけで強化する。
さらに時計塔にいた際にガンドを習得しており、短期間ながらその優秀な魔術回路も相まって「フィンの一撃」たる威力を誇る。
スポーツをよく嗜んでいたこともあって素の運動能力にも長け、動物的なセンスに優れるので一瞬の危機回避能力も持つ。
本格的に戦闘技術を学んだ人間ではないのでその道の者には敵わないが、素質自体はそちらの方面に人生の何処かで舵を切っていれば一廉の使い手になれたという逸材。
何よりも勇気がある。サーヴァントと共に行動していてもここが勝機だと嗅ぎ取ると突然突進してしまう危なっかしさに繋がるので一長一短だが。
典世との関係は言うまでもなく良好。
一見では控えめな典世をリーダーシップのある静留がぐいぐい引っ張っているように見えるが、実はそうではない。
静留は典世の性格をよく理解しており、自分が主導してしまうと典世はそれに従ってしまうのを分かっているので選択権を常に典世に委ね、典世のことを立てようとする。
静留が引っ張っているように見えるのは典世がどうするか決めた後でそれに従い行動しているだけで主導権自体は常に典世が握っている。
彼らの関係はそれで上手くやってこれた。典世が慎重に思い悩むも最終的には正答を選び出す人物であり、静留もそんな典世に信頼を置いていたためである。
だが聖杯戦争という極限の状況でその関係は破綻してしまう。理由は互いが互いに対して惚れ込み愛していたから、というものだった。
体を動かすのが好きで運動神経も抜群。学生時代もよく様々な部活動の助っ人に呼ばれていた。
また十影家の魔術は好きになれなかった一方で、魔女術における植物に関する魔術に対しては興味を持ち、実践している。
ガーデニングには天賦の才能があったようでろくに理屈も学ばずにたくさんの花を咲かせていた。典河の緑の指は間違いなく静留の才能を受け継いでいる。
本人も花が好きで、典世に植物をモチーフにしたアクセサリーを貰うたびにとても喜んでいた。大事にコレクションして仕舞ってある。
料理も本人曰く『てきとー』で美味しいものが作れちゃうタイプ。逆に几帳面にこなす必要のある掃除などは苦手であり、これは典世の得意分野であった。
典世が決心した聖杯戦争への参加を補佐する。あまり直接の戦闘が得意ではない典世の第二のボディガードという趣がある。
時には典世からサーヴァントを借り受けて行動することもあるかもしれない。
常に典世の定めた方針に従うが、ある時期ある出来事からその関係に歪みが生じていくことになる。
時には典世からサーヴァントを借り受けて行動することもあるかもしれない。
常に典世の定めた方針に従うが、ある時期ある出来事からその関係に歪みが生じていくことになる。
「静留ちゃん、相手はサーヴァント………昔日の英雄なんだから、そんな友達みたいなノリで遠慮なく接しちゃ………静留ちゃんには言うだけ無駄かぁ」
………一応敵対するサーヴァントには毅然とした態度を取る。
………一応敵対するサーヴァントには毅然とした態度を取る。
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