---------------------------------------------------------------------------- F 神秘主義神学
---------------------------------------------------------------------------- ボナヴェントゥラ
【範型因 causa exemplaris】
ボナヴェントゥラ
万物は永遠なる神の言葉の内に範型因を持つ。
ルルス
【大いなる術 ars magna】
ルルス 13C
自明な基本概念を機械的に結合することによって、いっさいの真理を発見できると考え、このための回転盤の設計を試みた。
これは、デカルトやライプニッツの普遍数学の、さらには今日のコンピューターの発想の先駆思想である。
ドゥンス・スコトゥス(Johannes Duns Scotus 1266-1308)
スコットランドの農村に生れ、10代にフランシスコ修道会に入り、オックスフォードで学んで、司祭となって母校で講師を勤め、さらにパリで神学の学位を得て、同地で教え、1308年にケルンに招かれて赴くが、その年の暮れに謎の死をとげた。精緻綿密な論証で知られ、「精妙博士」と呼ばれた。
【通性原理/個性原理 quidditas/haecceitas】
ドゥンス・スコトゥス 1300
形相における2つの原理で、通性原理とは、同一種類の個物に共通な普遍的本質であり、また、個性前理とは、個物ごとに異なる特殊的本質。通性原理は、個性原理によって個別化されてはじめて、現実の個物となる。
これは、トマスなどが個別化の原理を質料に求めるのに対し、その個別化の原理も形相とみなした点が注目される。
エックハルト
【火花 Funke】
エックハルト
神は最も完全普遍であり、父や子というペルソナを越えて、神性 Divinitasと呼ぶほかないものである。このような神性を見、働きかけれられ、語りかけられるためには、我々は絶対的に受容的とならなければならない。そして、このような放下において、神性は過激に、火花のように、我々を捕えることとなるのである。
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