kagemiya@ふたば

【氏名】アイカ/XXVI
【性別】女性
【年齢】14歳
【出身】「継承の王」
【身長・体重】147cm・42kg
【髪色】淡い赤　【瞳色】煌めく金
【スリーサイズ】83/57/81
【外見・容姿】朱色の華のブローチをつけた儚げな少女
【令呪の位置】背中

【属性】中立・善
【魔術系統】王威継承
【魔術属性】火
【魔術特性】昇華
【魔術回路】質：E+　量：E+　編成：異常(回路の炎化)
【起源】天墜

【所属】「継承の王」
【階位・称号・二つ名】「継承の王」試作26号：コードネーム「超翼」

【契約サーヴァント】“蝋翼”のライダー

王の試作品達に与えられた、旧人類史における偉大な王を再現するための強化処置。
処置の内容は様々だが、共通して元々の起源が「王道」に書き換わるほどの変化が生ずる。
アイカの場合は愚者の蝋翼、イカロスをモデルとした遺伝子的な改良と疑似英霊化が施されている。
ただし疑似英霊化には失敗しており、王器としての精度は他の候補者より一段と劣ってしまっている。

アイカの血液に注入された特殊ナノマシンを使用した魔力放出。
ナノマシンによって血は引火性を帯びており、体外に流れ出た瞬間に発火、燃焼噴出による反動加速を活かして強引に機動力を強化する。
傷つけば傷つく程に火炎は増し、炎熱を纏ったアイカは生きた火球となって王道を阻む者に灼熱の裁きを下す。
しかしその炎の猛威を身に受けるのもまたアイカであり、内外で燃え盛る炎熱と血炎変換の反動で肉体は徐々に崩壊していく。
加えて血液を炎に転じさせている以上、多用すれば血液は枯渇していき、最悪失血死してしまう危険性も秘めている。
……尤も、実際にアイカが辿った末路は、そんな人としてまだ救いがあるモノでは無かったが。

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鋼鉄の翼を模したバックパック。継承の王が製造した魔術礼装。
背面部分にあるジョイントはアイカの背中の生体コネクタと接続し、血液を抽出して両端の機翼部分のフェザーユニットに貯蔵。
フェザーユニットは魔力放出と連動して起爆し血液を引火、桁外れの爆発力と推進力を得る。
更に機翼は実際の翼と同じように動かすことができ、燃焼噴出に方向性を持たせることで限定的な飛行を可能とする。
ただしフェザーユニットは使い捨てのため、全部使用してしまうと細かい火炎制御ができなくなってしまう。

アイカの攻撃手段は、この礼装による飛行状態からの高速突進しかない。
機翼操作によってある程度の軌道修正は可能だが、攻撃時にはどうしても直線軌道しかできず、必然的に反撃を受けることが増えてしまう。
しかしあえて攻撃を受け傷つくことで血液を流出させ更に発火、自らの肉体を犠牲にしての特攻が彼女の戦闘スタイルであった。
無論、肉体へのダメージは極めて深刻なもので、元より王器として精度の低いアイカの身体は徐々に崩壊し、治癒した傍から炭化してしまう状態にまで悪化。
最後の決戦時には治療もメンテナンスを受けられず、過熱によって礼装が肉体と融合しつつあるという非常に危険な状態となっていた。
そして、その末路は融け墜ちた蝋翼よりも酷く。オーバーヒートによって暴走したナノマシンに骨肉までも薪と捧げ、灰のみが残る最期を迎えた。

朱色の華のブローチを付けたセミロングの少女。
髪色は元々鮮やかな赤だったが、王器となってからは次第に燃え尽きた灰のように白みが増していったらしい。
平時は白を基調としたブラウスと黒のフレアスカートといった落ち着いた私服で、ブローチに合わせた華の髪飾りをつける。
一方戦闘時には黒の耐火インナーに白のアームカバーとニーソックスと、傷つくことを前提とした露出度の高い恰好を取る。

「継承の王」試作26号。故人。

イメージカラー：朱金
特技：料理、歌、諦めないこと
好きなもの：歌唱、味の濃い料理、天体観測
嫌いなもの：クモ、しいたけ、水泳(カナヅチ)
天敵：██████
願い：空を飛んでみたい→継承争いを止めたい

【一人称】私　【二人称】君、あなた　【三人称】彼、彼女

本名、赤羽愛華。新潟生まれの新潟育ち、捨て子であること以外に特筆すべき出自のない純粋に普通の少女。
5歳の頃に『継承の王』の研究員によって児童施設から引き取られ、王器開発から発展させたとある計画の実験体の一人として開発を受け始める。
(ただしこの時点で愛華には一般的な道徳・常識が備わっていたため、「閉ざされた空を解放する」という建前を伝え実験に参加させた)
そうして愛華の身にメスは入れられ、神秘の移植による後天的な遺伝子改良、ティニー/IIの研究データを応用した肉体改造などが施されていく。
拒絶反応に苦しみ、自分が自分でなくなっていくような奇妙な感覚に嘔吐する時もあったが、それでも愛華は苦痛と恐怖に耐える。
それは、誰かのため。理不尽に苦しむ人たちを救うため。親に捨てられるという理不尽を経験したからこそ、もう自分のような人が出て欲しくないと。
そんな善心と決意を胸に改造を乗り越え、運命の時。赤羽愛華は最後の実験を以てアイカ/XXVIへと新生する＿＿＿＿＿筈だった。
実験は失敗。埋め込まれた“聖杯”により呼び寄せられた英霊イカロスは融合を拒否し、反発により召喚儀式自体が崩壊。
結果、愛華自身の肉体に後遺症等が残ることはなかったものの、疑似英霊化には失敗。更に英霊イカロスは能力の大部分を失い幻霊となってしまう。
しかし、愛華は止まらなかった。例え英霊が無くとも自分は王器であると名をアイカに改め、そうして継承争いに身を投じる。

傷つきながらも夢を叶えるために戦う日々を繰り返し、彼女は自身と他の王器の認識の齟齬に違和感を覚え、継承争いの真実に気づく。
確かに夢は叶えたい。しかしそのために他者を切り捨てることはできない。理不尽から救うために戦ってきたのに、自分が理不尽を押し付けている。
戦わなければ救えない人がいる。しかし戦えば救えなくなる人もいる。どちらも選べず、苦悩だけが募っていく。
……最初は、理不尽から皆を救いたいなんて、そんな高尚な夢は抱いていなかった。自分はただ、あの広い空を飛んでみたかっただけだ。
けれど、世界の真実を知って。それをどうにかできるかもしれないと知って。目を逸らすことなんて許されない。逃げることを誰よりも自分が許せない。
でも、どうすればいい？弱い自分に何ができる？……苦悩、苦悩、苦悩。悩み、苦しみ、しかしその自問自答が、彼女の夢を研磨した。
＿＿＿＿＿自分の夢は、“みんな”と空を羽ばたくこと。“みんな”と共に生きること。その“みんな”を護れなきゃ意味がない！
確かに人は、何かを犠牲にしなければ何かを得ることはできないかもしれない。それを覆す方法は、今のアイカには無いし思いついてもいない。
けれどそれは今の話だ。そして一人の話だ。争うのではなく皆で協力すれば、不可能を可能にできるかもしれない。いいや、絶対にできる。
本当の夢を自覚したアイカは『継承の王』を離反し、再び戦いを始める。継承争いではなく、皆の戦いを止めて、皆で夢を叶えるために。
王器たちの戦いに割り込み、その命を燃やし翼を振るう。身を削り、傷つきながらも懸命に争いを止めるべく戦い続ける。
そんな彼女の必死の姿に、アイカを担当したプロジェクトチームのメンバーたちも感化され、彼女を支えるべくできる限りの支援をするようになる。
少しずつ、少しずつではあるが、事態は好転しつつあった。他の王器たちの所在も凡そ判明し、直ぐにでも協力を取り次ごうとしていた矢先だった。

……まるでこの事態を予想していたかのように、『継承の王』の対応は早く。アイカの隠れ家は特定され、協力者たちは捕縛・処理されていった。
アイカ自身も、彼らを救出するべく『継承の王』本部に突貫したところを狙い撃ちにされ、絶体絶命の窮地に追い込まれてしまう。
状況は最悪であった。組織を離反したことで充分な治療を受けられなくなった彼女のコンディションは最悪で、一人ではどう足掻いても勝ち目がない。
しかしこの瞬間にも捕らえられたメンバーたちは殺されている。悩んでいる暇などない。……覚悟は、とっくのとうに決めていた。
＿＿＿＿＿どう足掻いても自分は助からない、ならせめて彼らだけでも＿＿＿＿＿
血中のナノマシンの意図的なオーバーヒート。骨肉までも薪として機械の翼は融けながら燃え盛り、紅蓮の流星が地に堕ちる。
元よりアイカの身体は限界を迎えていた。故に、残された命を使い潰してでも彼らを助けることを選択した。
イカロスの末路をなぞるが如き浄滅の天墜。全てと引き換えに放たれた一撃により施設は融解。メンバーたちは何故か焼け死ぬことなく脱出に成功する。
しかし、失われたものは余りにも多く。拷問を受けるも奇跡的に死に損ねていたイカロスが目を覚ました時には全てが遅く。
……降り注ぐ遺灰。それはアイカが生きた証、燃え尽きた命の咆哮。人であったとは思えない程に少ないそれは、零れる涙と共に掌の上に積もるのだった。

良く言えば素直で真っ直ぐ、悪く言えば単細胞。単純明快に突き進む、行動力と正義感に溢れる愛すべき馬鹿。
決して頭は悪くないのだが天然かつ単純。人の嘘にはよく振り回される上に自身は嘘をつくのが下手。初見でも嘘をつく時の癖が見抜けるほど。
一方でその裏表のない直向きな姿勢は何があっても揺るがず、人を信じることは誰よりも得意。何があっても折れず、真っ向から向き合う勇気の持ち主。
短慮であっても偏見は決して持たず、力より先に言葉を尽くす。その熱の籠った言葉と振る舞いに影響された人は少なくない。
肉体面では際立った才能はないが、諦めの悪さだけは誰にも負けない。結果が出るまでを超え、結果が出てもひたすら努力を続けられる熱意の持ち主。

何よりも理不尽を嫌い、モザイク市における飛行を奪われた“閉ざされた空”や、争わねば夢が叶わないという現状に怒りを示している。
一度これと決めたら決して止まらず、最後の最期まで貫き通す意志の強さがある。しかし己の非を認め止まることもできるなど、独善的な人間ではない。
例え互いに譲れない思いがあったとしても、ぶつかり合う中で両者を叶えられる未来を模索する。自分ではなく、皆の夢を諦めない器量の大きい人物。
……しかし、そんな太陽の如く眩き彼女はもういない。蝋の翼は融け墜ちて、夢見た理想も燃え尽きた。彼女の笑顔は、永遠に失われたのだから。

彼女は空に憧れた。果て無き蒼穹の清々しさを、眩く輝く太陽の暖かさを、そしてその空を羽ばたく鳥の自由さに惹かれた。
人の世界は狭く、閉ざされている。誰もが夢を叶えられる訳ではなく、限られた領域を奪い合い、傷つき涙を流す者は絶えない。
ならば世界を広げれば。あの大空のように世界を広く拓けたのなら。私たちはあの鳥のように自由に、何処までも羽ばたけるのではないかと。
そう、思った。思っただけだ……夢は叶わなかった。その手は大空に届かなかったのだ。

同じ空に憧れた者として非常に仲が良い。主従ではなく同好の士、親友といった間柄。
両親のいなかったアイカにとって唯一の肉親と呼べる存在でもあり、姉のようで妹のような、誰よりも大切な人。
……それは、ライダーにとっても同じこと。故に彼女は、その小さな手に積もった遺灰に残された自分の全てを捧げて＿＿＿＿＿

彼女は世界を救わなければならない。彼女は人類を解き放たねばならない。
故に＿＿＿＿＿戴冠せよ、人の威を。蝋翼は二度は墜ちず、再臨の果てに伝説を超える時だ。

・“蝋翼”のライダー：かけがえのない存在。
　その真名はイカロス。彼女のモデルとなった英雄であり、本来彼女と融合を果たす筈だった英霊。
　しかし彼女を取り巻く環境を知り、彼女を欺く嘘に気づき、何より彼女が辿るであろう末路を察し、憐れみ、イカロスは融合を拒絶した。
　……結果としてイカロスは中途半端に力を失い、幻霊として現界し。彼女の往く道は変わらず、墜落へ進む彼女を止めることもできず。
　傷つく彼女を助けることさえできない己の無力を嘆きながら、せめて言葉だけは尽くそうと、彼女の唯一の家族として寄り添おうと。
　そんなイカロスの小さな願いさえ叶わず。アイカは天より融け墜ち、イカロスもまた絶望の海へと沈んだ。

　いいや、彼女たちの物語は未だ終わってはいない。灰燼と化す末路如きで、彼女らの希望と明日を略奪できると何故貴様は信じた。
　世界は残酷で、運命は理不尽で、それでも懸命に生きる人を嘲笑う獣がいるならば、その圧政を私は認めず是正しよう。
　勝利の焔で天地を焦がせ。鮮烈なる人威と共に彼女は淵より高みへ羽ばたき、人界に新たな希望は訪れる。
　さあ、蝋翼は既に融け墜ちた。ならば恐れることは何もない。一切の業を浄滅せよ。君の天翔の暁に、創世の火は盛るだろう！
　故に邪悪なるもの、一切よ。ただ安らかに息絶えよ。全ての獣性を焼き尽くし、人類に再び無限の可能性を示すのだ！

篝火は燃え尽き、薪は灰と消えた。燻る火は翳り、最早熱は失われるのみ＿＿＿＿＿


















































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■You chased the Truth. You called for Help.
■Therefore, you must be saved.
■I light the first fire. People celebrate her Re-birth.
■The time has come to flap! And the world is saved!

......Still, do you want to view this destination? ▽