第2準備書面

令和２年(ワ)第■■■■■号　損害賠償請求事件
原告　　■■■■
被告　　株式会社ラボ生産　外３名
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　令和３年２月１９日

　　　　　　　　　第２準備書面

東京地方裁判所民事第４８部ろ係　御中

　　　　　　　　　　　　　被告ら訴訟代理人
　　　　　　　　　　　　　　　　　　弁護士　■■■■

　　　　　　　　　　　　　　　　　　弁護士　■■■■

第１　本準備書面について
　　本準備書面では、被告Ｚ　が原告にパワハラ行為をしたとはいえな
　いことについて、必要と認める範囲で反論しておく。なお、特に明記
　しない限り、略語は被告ら主張書面の例による。

第２　被告Ｚ　が原告にパワハラ行為をしたとはいえないこと
　１　はじめに
　　　被告らの第１準備書面（３頁以下）にて述べたとおり、令和元年
　　５月１４日頃、原告から休暇願い（甲５）が提出されたとはいえず、
　　被告Ｚ　が有給取得を妨げた事実はない。
　２　原告から休暇願いが提出されなかったこと
　　(1)部長Ｊグループ長代理は、令和２年５月６日、原告から、同年６
　　　月２５日及び同月２６日は出勤することができないとして、｢有
　　　給、特別休暇、振替（月またぎで繁忙期出勤可能）等、お任せ致
　　　しますので月末迄にご連絡下さい｣とのメールを受け取ったため、
　　　「有給でお願いさせてもらえると助かります」と返信した（甲６

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　　　の２）。
　　　　もし被告Ｚ　が部Ｊグループ長代理に対し、原告による休暇願
　　　い（有休申請）を承認しないように指示していたとすれば、この
　　　段階で、部Ｊグループ長代理が前述のとおり返信し、原告に有休
　　　申請を促すことはなかったはずである。そのため、被告Ｚ　の働
　　　きかけによって、原告が有休を取得できなかったのではない。
　　(2)　部Ｊグループ長代理は、令和２年６月１９日、原告から「出勤
　　　表に誤りがあります｡｣｢６／２５(木）は有休申請済みです｡｣との
　　　メールを受信した（甲８の２）。
　　　　もっとも、部Ｊグループ長代理には、原告から同月２５日に有
　　　休を取得するとの申請（休暇願い）を受けた記憶がなく、グルー
　　　プの従業員から提出された休暇願いを保管しているファイルを確
　　　認しても、そのような原告の休暇願いはなかった。そこで、部Ｊ
　　　グループ長代理は、後ほど原告又は社Ｌに対し、原告からの休暇
　　　願いが提出されたかどうかを確認しようと考えたが、他の業務に
　　　手を取られ、そのまま失念してしまった。
　　(3)　被告Ｚ　の通知（甲９）は、原告が有給取得を希望していた令
　　　和２年６月２５日よりも後の同年７月７日に発信されたものであ
　　　る。時系列からしても、部Ｊグループ長代理が被告Ｚ　の上記通
　　　知の影響を受けた者とはいえない。
　　(4)　なお、原告から部Ｊグループ長代理への上記各メールは、就業
　　　規則所定の手続きではないから(乙１)､これをもって適法な有休申
　　　請があったとはいえない。
　３　小括
　　　以上のことからしても、被告Ｚ　が原告の有休取得を妨げたとは
　　いえず、原告の請求は直ちに棄却されるべきである。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　以上

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