第4準備書面

令和２年(ワ)第■■■■■号　損害賠償請求事件
原告　　■■■■
被告　　株式会社ラボ生産　外３名
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　令和３年５月７日

　　　　　　　　　　　　第４準備書面

東京地方裁判所民事第４８部ろ係　御中

　　　　　　　　　　　　　被告ら訴訟代理人
　　　　　　　　　　　　　　　　　　弁護士　■■■■

　　　　　　　　　　　　　　　　　　弁護士　■■■■

第１　本準備書面について
　　本準備書面では、原告の準備書面(4)に対し、必要と認める範囲で認
　否、反論する。なお、特に明記しない限り、略語は被告ら主張書面の
　例による。

第２　被告Ｘ　・被告Ｙ　・被告Ｚ　がパワハラ行為をしたとはいえな
　　いこと
　１　原告の準備書面(4)第１の１項（１～３頁）に対する認否・反論
　　(1)　同項記載の事実のうち、原告が被告会社に入社した平成２２年
　　　１０月当時、６か月の有期雇用であったところ、その後無期転換
　　　したこと、原告が被告Ｙ　の指示に従わないと述べていたことは
　　　認め、その余は否認し、又は知らない。主張は争う。
　　(2)　被告会社では、アルバムの製作等において、複数の作業工程を
　　　担当することができる多能工化を目指しており、平成２８年６月
　　　頃、被告Ｙ　は、具体的な作業内容やその目的等について、原告
　　　に説明した。

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　　　　時期は定かではないものの、原告が無期転換する頃、被告Ｙ
　　　は、原告に対し、アルバム製作の後半の工程における中心的な存
　　　在になれるように励まし、原告が習得すべき作業を伝えていた。
　　　もっとも、原告は、気に入らないことがあれば、被告Ｙ　や上司
　　　の指示に従わないと放言することがあったため（現在も原告には
　　　そのような態度が見受けられる｡)､被告Ｙ　は、指示に従って仕
　　　事をするように諭していた。
　　　　あたかも被告らが、原告の無期転換を阻止するべく、同人を雇
　　　止めしようとしていたかのような原告の主張は失当である。
　　(3)　なお、甲第１８号証から２０号証は、原告作成の報告書のよう
　　　であるが、客観的な資料に基づくものとはいえず、原告主張の事
　　　実を立証するに足りない。
　２　同２項（３～４頁）に対する認否
　　　同項記載の事実のうち、被告Ｙ　の暴言を直接見聞した者が見当
　　たらないこと（暴言の事実が存在しないので、当然である｡)、原告
　　と幹Ｓが面談したことがあることは認め、その余は否認する。主張
　　は争う。
　３　同３項（４頁）に対する認否
　　　同項記載の事実のうち、被告Ｚ　が有休に関する掲示をしたこと
　　は認め、その余は否認する。主張は争う。
　４　同第２の１項・２項（４～５頁）に対する認否・反論
　　(1)　同項記載のうち、原告が令和２年６月２５日に欠勤したこと、
　　　被告Ｚ　が有休に関する掲示をしたことは認め、その余は否認し、
　　　主張は争う。
　　(2)　被告会社としては、原告から適法な有休申請がなかった以上、
　　　原告が出勤しなければ欠勤と取り扱うほかない。仮に別途原告が
　　　個人的にメール等で有休の予定を伝えていたところで、それが適
　　　法な申請にはならないのはもとより、原告が有休取得の予定を変
　　　更することもあり得るから、原告から休暇願が提出されていなか
　　　ったことについて、部Ｊグループ長代理が原告に問い合わせる義
　　　務があるともいえない。

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　５　同第３の１項（６頁）に対する認否
　　　同項記載の事実は知らない。
　６　同２項（６頁～７頁）に対する認否・反論
　　(1)　同項記載の事実は知らない。主張は争う。
　　(2)　原告が休暇願（甲５）を提出したとの裏付けはない。それをお
　　　くとしても、原告のように休暇願が提出されているかどうか不明
　　　となった事象が、被告会社にて頻発しているわけでもない。
　　　　原告の種々述べる改善策は前提を欠いており、当を得ていない。
　７　小括
　　　以上のとおり、原告の主張は、憶測であるか、被告らの主張を曲
　　解するものに終始している。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　以上

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