有給休暇の取り扱い

有給申請書の受け渡しについて

原告から有給休暇申請書を受け取った受付社員は、原告から申請書を受け取っていないと主張する。提出した受け取っていないという押し問答になっている状態で、所属長は原告に今までどおり有給申請書を直接手渡すように要求する。今後その様な問題が発生しない様に対策していないことを原告が裁判で指摘すると、ラボ生産は複数回発生していないから対策する必要はないと主張し、書類提出をビデオ記録してトラブル防止を行う原告に対して、その原告の対策行為を、何も対策を講じないラボ生産が非難する。

現状の申請方法

現在アルバムグループでは有給休暇申請書を「所定の提出場所（小さな箱）に入れる」ようになっており(いつでも誰でも回収できる状態)、手渡しを行わないので上司の誰も受け付け責任を負わない形式に見える。未受理発生時には提出者責任になるようだ。
原告は携帯メールで申請して記録を残している。メールが馴染まない書類提出(雇用契約書他)は所属長に手渡しをしてその様子をビデオ記録して保管している。

問い合わせ応対義務

シフト表に有給が反映されていないのに気付いた原告は所属長代理に問い合わせるが返答はなかった。その事について所属長代理は対応を忘れたと主張している。　ラボ生産は、有給休暇について原告が所属長代理に事前相談したからといって、予定が変わる事もあるのだから提出が無くとも問い合わせる義務はないと主張しているが、シフト表に反映されていないという原告の問い合わせに応じる義務については何ら言及していない。

時季変更権の乱用

ラボ生産は、申請者の業務に専門性が無くコロナ禍で自宅待機休業している労働者が多数存在するのに代替出勤させずに有給休暇適用しないのは、時季変更権があるから本人に出勤命令や振替出勤等を打診する事なく無断で適用しても問題無いと主張している。

所属長責任の範囲

所属長が「従業員から」有給休暇を受け付けない様に正社員に指示をしていた事がわかった。　しかし裁判で所属長は「原告の」有給休暇を妨げる指示は出していないので原告の有給には所属長自身は関わっていない、部下が勝手に行った事であり、自分の指示は浸透していなかったので自分の責任では無いと解釈できる主張を行なっている。

所属長命令の影響力

所属長の命令には絶対的な影響力があり、命令を受けた部下は忠実に従っているようだ。有給休暇申請を無視する、命令に準じた違法なシフト表を作る、問い合わせは無視する、申請者に無断で有給適用すべきを休業扱いに適用する、原告らから指摘され違法性を認め「訴えないで、通報しないで」と懇願する事態になった所属長の部下だったが所属長や会社に違法性認識を伝えず翌日違法命令を再度指示している。

違法命令指示の違法性認識について

「前に指示したけれど理解されないのでもう一度指示する」と有給休暇受付拒否の指示を掲示する。　有給休暇を受け付けない運用は不当ではないかと原告らに問い詰められた受付社員は、「労基に通報しないで、訴訟しないで」と懇願する事態になったが、その受付社員は翌日平然と有給休暇を受け付けない運用を再度パートに指示をする。　指示した所属長は、原告らの抗議と違法性について受付社員から何も聞いていないと主張する。所長に発覚して指導されるまで違法とは知らなかったと所属長は主張している

考察

「理解されないのでもう一度指示する」と掲示したのは、相手が個人なら直接本人に言えばいいわけで、掲示する必要が発生したのは複数名から抗議があった事を物語り、その複数名の抗議者は所属長に違法性について誰も指摘をしなかったらしい。反対意見には通常理由が伴うので、抗議を受けた際所属長が違法性を指摘されていないだとか違法性を認識していないだとか考えずらい。所属長は違法性を認識したはずだが、その上で所属長は「前に指示したけれど理解されないのでもう一度指示する」と再度違法命令を強要するため掲示に至っているのではないか。
所長に発覚指導されるまで違法とは知らなかったと所属長は主張しているが、所長が職場が長期間違法状態である事を認識していなかったという主張は大変不自然である。所属長は違法命令強要で会社に損害を与えることを認識するのは自然な事だが敢えて強行している。その自信はどこからくるのか。コンプライアンス担当(取締役が担当)や所長に長期間誰も通報しなかったというのは考えずらい。（通報行為は通報者にとって不利益になるという認識が浸透していたのかもしれない）
原告が噂で耳にした、所属長は上司(所長)から指示を受けて行っただけというのは理由としてしっくりくると思う。長期間誰も会社に通報できなかった事や受付担当が違法性認識を会社に伝えなかった事や所長に無断で物事を進行するなどあり得ない社風である背景で、所属長が何も処分されていない事（所属長本人による証言）などがこの理由なら納得できるのだが。真実は何か。