被告Z陳述書
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labo_worker 2023年01月22日(日) 18:26:00履歴
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被告Z陳述書 
令和３年１１月１７日
陳述書
東京高等裁判所民事第４８部ろ係 御中
氏名 被告Ｚ
１ 関係者について
(1) 株式会社ラボ生産（以下「当社」といいます｡）は、写真・アルバム・
年賀状の印刷等を事業とする会社であり,「カメラのキタムラ」「スタ
ジオマリオ」のチェーン展開等をしているキタムラ・グループのグル
ープ会社です。
(2) 私は、平成３０年２月１日からアマアルバムグループのグループ長
を務めており、令和２年４月１日から本年３月３１日まで、プロアル
バムグループのグループ長を兼務していました。
今回の訴訟で原告となっている原告 さん（以下「原告さん」と
いいます｡）は、本件の当時、プロアルバムグループに所属し、夜間勤
務（所定労働時間が午後９時から翌午前６時）を担当していました。
２ 被Ｘさんが原告さんに対するパワハラ行為をしていないこと
(1) 川口フォトアルバムグループのグループ長であった被告Ｘ さん
（以下「被Ｘさん」といいます｡）は、平成２７年１２月４日、夜間勤
務を中止することを、夜間勤務担当の従業員に告げました。
(2) 夜間勤務を中止することとなったのは、従業員の勤務態度等がに問題
があったからですが、具体的な事情を説明すると、他の従業員に悪影
響が及ぶおそれがありました。そのため、被Ｘさんは、具体的な事情
を説明しませんでしたし、私からも説明しないようにしていました。
もっとも、原告さんがなぜ夜間勤務が中止されるのかを知りたがっ
ていたため､私は､原告さんが原因ではないことなどを説明しました。
(3) 被Ｘさんの指示を受け、私は、夜間勤務担当者が昼間勤務に変更す
ることができるかどうかを確かめるため、アンケート用紙（甲１４）
を夜間勤務担当者に回覧し、意思確認をしました。
すると、複数の従業員から夜間勤務を続けたいという要望が寄せら
れ、被Ｘさんが各従業員と面談した結果、夜間勤務の中止は見送られ
-1-
ました。
(4) 当然のことながら、私どもが、解雇を含め、何らかの不利益を原告
さんに及ぼそうとしていた事実はありませんでした。仮に夜間勤務が
中止されても、原告さんが希望すれば、他の部署で夜間勤務を継続す
ることができる可能性も残されていました。
被Ｘさんから原告さんに対する暴言はありませんでしたし、当社の
業務に支障が生ずるような混乱もみられませんでした。
３ 私も原告さんに対するパワハラ行為をしていないこと
(1) 令和２年５月中旬頃、当社は、新型コロナウイルス感染症拡大防止
の観点から従業員の出勤を抑制していました。
けれども、私は、プロアルバムグループの部Ｊグループ長代理に対
し、原告さんによる休暇願い（有休申請）を承認しないように指示し
たことはありません。
(2) 当社の就業規則上、｢年次有給休暇を利用しようとするものは、所定
の手続きにより前日までに上長に申し出なければならない」とされて
います（２９条５項)(乙１)。当社のプロアルバムグループでの「所
定の手続き」は、夜間勤務の従業員については、｢休暇願い」(書式自
体は甲第５号証に写っているものです｡)を、同グループの社員Ｌ さ
ん（以下「社Ｌさん」といいます｡）(夜間勤務担当であり、原則とし
て午前６時に退勤）に提出し、その後、社Ｌさんから部Ｊグループ長
代理（有休の取得を承認する権限を有しています。原則として午前９
時に出社）に休暇願いが申し送られ、同人の承認を受けることとなっ
ていました。
部Ｊグループ長代理は、承認した休暇願いを、翌週月曜日には勤怠
管理システムに入力してから、月ごとにまとめてクリアファイルに保
管していました。なお、部Ｊグループ長代理は、毎月１日には前月の
勤怠を念のために確認してから、確定しています。
(3) 私が確認したところ、社Ｌさんにも部Ｊグループ長代理にも、令和
２年５月１４日頃、原告さんから休暇願い（甲５）を受け取ったとい
う記憶がないそうです。上記(2)で述べた部Ｊグループ長代理のクリア
ファイルにも、原告さんが作成したという上記休暇願いは保管されて
いませんでした。
部Ｊグループ長代理は、同年６月１９日、原告さんから「出勤表に
-2-
誤りがあります｡｣｢６／２５（木)は有給申請済みです｡｣とのメールを
受信したそうです（甲８の２)｡もっとも、部Ｊグループ長代理には原
告さんから休暇願いを受け取った記憶がなく、ファイルを確認しても、
そのような休暇願いはなかったので、後ほど原告さん又は社Ｌさんに
対し、原告さんからの休暇願いが提出されたかどうかを確認しようと
考えたけれども、他の業務に手を取られ、そのまま失念してしまった
とのことでした。
その結果、原告さんが同月２５日に欠勤したという取扱いとなって
います。
(4) その後、私は、令和２年７月７日、有休取得等に関する自らの考え
を掲示しましたが（甲９)、同月１４日、それに誤りがあったことを謝
罪した上、有休の取得については所定の手続きにより前日までに上長
に申し出ればよいこと、生産の状況等によって有休の取得日を変更す
るように調整することがあることなどを改めて社内向けにメールしま
した（乙１）。
それとともに、パートナー社員（原告さんを含め、私からの電子メ
ールを受信する環境にない者）に対しては、同月１３日、夜間勤務の
勤務開始時のミーティング（便宜上､これを｢朝礼｣と呼んでいます｡)
にて、上記電子メールの文面を読み上げ、夜間勤務に従事する従業員
（正社員及びパートナー社員の双方）に謝罪及び説明をしました。同
日、原告さんは出勤しており、私の上記説明等を聞いていました。私
は、上記説明等の後､｢何か質問がありますか？｣と問いかけましたが、
従業員からの質問はなく、理解を示してくれていました。
なお、昼間勤務に従事する従業員に対しては、私は、翌１４日の朝
礼時に、夜間勤務の朝礼と同じ謝罪及び説明を行いました。
(5) したがいまして、私が、原告さんによる有休の取得を妨げた事実は
ないのです。
４ まとめ
以上のとおり、私は、原告さんの有給取得を妨げるなどのパワハラ行為
をしていません。 このような訴訟が起こされ、残念でなりません。
以上
-3-
陳述書
東京高等裁判所民事第４８部ろ係 御中
氏名 被告Ｚ
１ 関係者について
(1) 株式会社ラボ生産（以下「当社」といいます｡）は、写真・アルバム・
年賀状の印刷等を事業とする会社であり,「カメラのキタムラ」「スタ
ジオマリオ」のチェーン展開等をしているキタムラ・グループのグル
ープ会社です。
(2) 私は、平成３０年２月１日からアマアルバムグループのグループ長
を務めており、令和２年４月１日から本年３月３１日まで、プロアル
バムグループのグループ長を兼務していました。
今回の訴訟で原告となっている原告 さん（以下「原告さん」と
いいます｡）は、本件の当時、プロアルバムグループに所属し、夜間勤
務（所定労働時間が午後９時から翌午前６時）を担当していました。
２ 被Ｘさんが原告さんに対するパワハラ行為をしていないこと
(1) 川口フォトアルバムグループのグループ長であった被告Ｘ さん
（以下「被Ｘさん」といいます｡）は、平成２７年１２月４日、夜間勤
務を中止することを、夜間勤務担当の従業員に告げました。
(2) 夜間勤務を中止することとなったのは、従業員の勤務態度等がに問題
があったからですが、具体的な事情を説明すると、他の従業員に悪影
響が及ぶおそれがありました。そのため、被Ｘさんは、具体的な事情
を説明しませんでしたし、私からも説明しないようにしていました。
もっとも、原告さんがなぜ夜間勤務が中止されるのかを知りたがっ
ていたため､私は､原告さんが原因ではないことなどを説明しました。
(3) 被Ｘさんの指示を受け、私は、夜間勤務担当者が昼間勤務に変更す
ることができるかどうかを確かめるため、アンケート用紙（甲１４）
を夜間勤務担当者に回覧し、意思確認をしました。
すると、複数の従業員から夜間勤務を続けたいという要望が寄せら
れ、被Ｘさんが各従業員と面談した結果、夜間勤務の中止は見送られ
-1-
ました。
(4) 当然のことながら、私どもが、解雇を含め、何らかの不利益を原告
さんに及ぼそうとしていた事実はありませんでした。仮に夜間勤務が
中止されても、原告さんが希望すれば、他の部署で夜間勤務を継続す
ることができる可能性も残されていました。
被Ｘさんから原告さんに対する暴言はありませんでしたし、当社の
業務に支障が生ずるような混乱もみられませんでした。
３ 私も原告さんに対するパワハラ行為をしていないこと
(1) 令和２年５月中旬頃、当社は、新型コロナウイルス感染症拡大防止
の観点から従業員の出勤を抑制していました。
けれども、私は、プロアルバムグループの部Ｊグループ長代理に対
し、原告さんによる休暇願い（有休申請）を承認しないように指示し
たことはありません。
(2) 当社の就業規則上、｢年次有給休暇を利用しようとするものは、所定
の手続きにより前日までに上長に申し出なければならない」とされて
います（２９条５項)(乙１)。当社のプロアルバムグループでの「所
定の手続き」は、夜間勤務の従業員については、｢休暇願い」(書式自
体は甲第５号証に写っているものです｡)を、同グループの社員Ｌ さ
ん（以下「社Ｌさん」といいます｡）(夜間勤務担当であり、原則とし
て午前６時に退勤）に提出し、その後、社Ｌさんから部Ｊグループ長
代理（有休の取得を承認する権限を有しています。原則として午前９
時に出社）に休暇願いが申し送られ、同人の承認を受けることとなっ
ていました。
部Ｊグループ長代理は、承認した休暇願いを、翌週月曜日には勤怠
管理システムに入力してから、月ごとにまとめてクリアファイルに保
管していました。なお、部Ｊグループ長代理は、毎月１日には前月の
勤怠を念のために確認してから、確定しています。
(3) 私が確認したところ、社Ｌさんにも部Ｊグループ長代理にも、令和
２年５月１４日頃、原告さんから休暇願い（甲５）を受け取ったとい
う記憶がないそうです。上記(2)で述べた部Ｊグループ長代理のクリア
ファイルにも、原告さんが作成したという上記休暇願いは保管されて
いませんでした。
部Ｊグループ長代理は、同年６月１９日、原告さんから「出勤表に
-2-
誤りがあります｡｣｢６／２５（木)は有給申請済みです｡｣とのメールを
受信したそうです（甲８の２)｡もっとも、部Ｊグループ長代理には原
告さんから休暇願いを受け取った記憶がなく、ファイルを確認しても、
そのような休暇願いはなかったので、後ほど原告さん又は社Ｌさんに
対し、原告さんからの休暇願いが提出されたかどうかを確認しようと
考えたけれども、他の業務に手を取られ、そのまま失念してしまった
とのことでした。
その結果、原告さんが同月２５日に欠勤したという取扱いとなって
います。
(4) その後、私は、令和２年７月７日、有休取得等に関する自らの考え
を掲示しましたが（甲９)、同月１４日、それに誤りがあったことを謝
罪した上、有休の取得については所定の手続きにより前日までに上長
に申し出ればよいこと、生産の状況等によって有休の取得日を変更す
るように調整することがあることなどを改めて社内向けにメールしま
した（乙１）。
それとともに、パートナー社員（原告さんを含め、私からの電子メ
ールを受信する環境にない者）に対しては、同月１３日、夜間勤務の
勤務開始時のミーティング（便宜上､これを｢朝礼｣と呼んでいます｡)
にて、上記電子メールの文面を読み上げ、夜間勤務に従事する従業員
（正社員及びパートナー社員の双方）に謝罪及び説明をしました。同
日、原告さんは出勤しており、私の上記説明等を聞いていました。私
は、上記説明等の後､｢何か質問がありますか？｣と問いかけましたが、
従業員からの質問はなく、理解を示してくれていました。
なお、昼間勤務に従事する従業員に対しては、私は、翌１４日の朝
礼時に、夜間勤務の朝礼と同じ謝罪及び説明を行いました。
(5) したがいまして、私が、原告さんによる有休の取得を妨げた事実は
ないのです。
４ まとめ
以上のとおり、私は、原告さんの有給取得を妨げるなどのパワハラ行為
をしていません。 このような訴訟が起こされ、残念でなりません。
以上
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