最終更新: centaurus20041122 2014年05月31日(土) 20:51:01履歴
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
きっと「特におもしろくない」と思われたことでしょう。
それは自覚しています。
でも、このお話は、前書きに書いたとおり、私自身の心の補完や修復のために綴ったものなのでご容赦ください。
とにかくこの、「18歳〜28歳」までは原作第3話にあたる部分で、設定されているところが少ないから、自由に描ける。けれど、あまりにも現実離れしてもあれだし、現実的になっても面白くない、というところでこの設定としました。
貴樹側は大学や仕事がある程度設定されているので、問題は明里側。
明里が高校卒業後、どのような人生を送ったのかも考えつつ書きました。
上京した二人は「疑似同棲」状態となり、当然、深い関係もある恋人同士となるわけですが、その関係が「普通の恋人同士」とは違う部分を持つというところをどのように表現すべきか悩みました。
また、「同棲」となるとどうしても生活感が出てしまいますが、逆にある程度そういう部分を出さないと、一緒に生きている感じもないと思い、貴樹の料理教室のシーンを考えました。
原作小説にあった、貴樹が学生時代につきあった女性二人は、通り過ぎる感じで出しました。貴樹が彼女たちと浮気する、という話も考えてみましたが、それはあり得ないだろうと結論してやめています。
明里側は原作にまったく設定がないので、こちら側で考えました。
モデルという設定は後の就職への伏線として考えました……というのは、ウソで、いきあたりばったりの結果です。でもまあ、つじつまは合わせられたかと。
基本的には貴樹と明里はハッピーエンドで終わる、そういう話です。
で、問題になるのは花苗の存在。この二人にどのようなからませていくのか、花苗をどういう立ち位置で描き、最後に持っていくのか。
それが最も難しくて、最後まで決められなかった問題です。
結局、名誉名声を獲得し、伴侶にも恵まれる形で締めましたが、この終わり方が最善かどうかはわかりません。ただ、私としては誰も不幸な形にしたくはなかったのです。
自分で書いていて「ちょっと薄いな」と思ったのは、上京後の双方の両親との関わり合いの描写が少ない部分。もういくつかエピソードを入れてもよかったかなあ。
卒業旅行に海外の設定をしたのは私の個人的趣味です(笑)
貴樹が就職してから、心を病んでいくシーンは、原作だと明里の不在あるいは喪失のために深くなっているように思えます。だから、明里がそばにいる状態で、なおかつ貴樹の仕事が原作通りになっていたら、貴樹はどうなっていくだろう、という部分は自分でもよくわかりませんでした。
だから、中途半端になっているかもしれませんし、描写が薄い、あるいは甘いと思いますが、実際に「神経性うつ症」を患った身にとっては、あまり深く書きたくない、書けなかったところです。
ましてや、原作では「3年つきあった」理紗とは、どのような関係にするのか。
これも考えましたが、無難な感じでまとめました。
浮気しているようで浮気ではない(と私は考える)状態です。
原作のキメともいうべき、「明里の結婚」と「踏切でのすれ違い」のタイミングは当然合わせることにして、その中身を改変することで生かすことにしました。
結婚したら、あるいは家を買ったら異動・転勤がある、というのはリーマン世界では都市伝説みたいなもんですが(実際、私も同じ目に遭いました)、それを最後に二人の意志と気持ちの強さを表現するものとして使いました。
どうも、話の流れで明里が「強い女」となってしまったので、最後に「調整」する意味もありますけど。
こんな感じで第1シリーズを書き上げました。燃え尽きました。
きっと「特におもしろくない」と思われたことでしょう。
それは自覚しています。
でも、このお話は、前書きに書いたとおり、私自身の心の補完や修復のために綴ったものなのでご容赦ください。
とにかくこの、「18歳〜28歳」までは原作第3話にあたる部分で、設定されているところが少ないから、自由に描ける。けれど、あまりにも現実離れしてもあれだし、現実的になっても面白くない、というところでこの設定としました。
貴樹側は大学や仕事がある程度設定されているので、問題は明里側。
明里が高校卒業後、どのような人生を送ったのかも考えつつ書きました。
上京した二人は「疑似同棲」状態となり、当然、深い関係もある恋人同士となるわけですが、その関係が「普通の恋人同士」とは違う部分を持つというところをどのように表現すべきか悩みました。
また、「同棲」となるとどうしても生活感が出てしまいますが、逆にある程度そういう部分を出さないと、一緒に生きている感じもないと思い、貴樹の料理教室のシーンを考えました。
原作小説にあった、貴樹が学生時代につきあった女性二人は、通り過ぎる感じで出しました。貴樹が彼女たちと浮気する、という話も考えてみましたが、それはあり得ないだろうと結論してやめています。
明里側は原作にまったく設定がないので、こちら側で考えました。
モデルという設定は後の就職への伏線として考えました……というのは、ウソで、いきあたりばったりの結果です。でもまあ、つじつまは合わせられたかと。
基本的には貴樹と明里はハッピーエンドで終わる、そういう話です。
で、問題になるのは花苗の存在。この二人にどのようなからませていくのか、花苗をどういう立ち位置で描き、最後に持っていくのか。
それが最も難しくて、最後まで決められなかった問題です。
結局、名誉名声を獲得し、伴侶にも恵まれる形で締めましたが、この終わり方が最善かどうかはわかりません。ただ、私としては誰も不幸な形にしたくはなかったのです。
自分で書いていて「ちょっと薄いな」と思ったのは、上京後の双方の両親との関わり合いの描写が少ない部分。もういくつかエピソードを入れてもよかったかなあ。
卒業旅行に海外の設定をしたのは私の個人的趣味です(笑)
貴樹が就職してから、心を病んでいくシーンは、原作だと明里の不在あるいは喪失のために深くなっているように思えます。だから、明里がそばにいる状態で、なおかつ貴樹の仕事が原作通りになっていたら、貴樹はどうなっていくだろう、という部分は自分でもよくわかりませんでした。
だから、中途半端になっているかもしれませんし、描写が薄い、あるいは甘いと思いますが、実際に「神経性うつ症」を患った身にとっては、あまり深く書きたくない、書けなかったところです。
ましてや、原作では「3年つきあった」理紗とは、どのような関係にするのか。
これも考えましたが、無難な感じでまとめました。
浮気しているようで浮気ではない(と私は考える)状態です。
原作のキメともいうべき、「明里の結婚」と「踏切でのすれ違い」のタイミングは当然合わせることにして、その中身を改変することで生かすことにしました。
結婚したら、あるいは家を買ったら異動・転勤がある、というのはリーマン世界では都市伝説みたいなもんですが(実際、私も同じ目に遭いました)、それを最後に二人の意志と気持ちの強さを表現するものとして使いました。
どうも、話の流れで明里が「強い女」となってしまったので、最後に「調整」する意味もありますけど。
こんな感じで第1シリーズを書き上げました。燃え尽きました。
このページへのコメント
素晴らしい物語を、ありがとうございます。