kagemiya@ふたば

フォーリナーのスキルによる極限状態下、及び高ストレス環境下での突然変異を防ぐため、陸號の生活環境は常に快適、かつ平穏に保たれる必要があります。
一日三度の食事と6時間以上の睡眠、適度な運動を最低限の条件としますが、ある程度は陸號の自主性に任せられます。
また、陸號への寝不足を引き起こしうる電子デバイスの貸与は固く禁じられます。

陸號の独房は、彼女の生家である[編集済]邸とその周辺を模倣した、日本家屋、小川、小規模の畑などを擁する2ヘクタール範囲の疑似自然風景です。
ただし、模倣元に本来存在していたオブジェクトのうち、[編集済]、[編集済]などの信仰に関するオブジェクト、及び植物、[編集済]以下の微生物を除く生命体はその一切が省略されています。

過剰な環境変化を起こさないよう照明機器と変温設備により快適気温内で昼夜が再現され、天候についてもある程度のランダム性を以て変化します。
四季に相当するものは再現されますが、最高体感気温が30℃を上回ることはなく、最低体感気温が10℃を下回ることはありません。


独房外壁には多重異界化結界と巫術、聖性防御、[データ削除済]を併用した対霊結界の構築されたタングステン合金製10cm防壁が使用されています。
結界の劣化については一週間に一度自動確認し、異常を感知した場合には通達するよう設定されています。
異常報告を確認次第、修復オーダー「神無月」を直ちに実行してください。

陸號の独房に入室が許可されるのは、犯罪経験がなく、精神鑑定で一定ポイント以上の成績を保持している、英霊の召喚経験がなく、三親等以内に霊障経験のない、非魔術師の人間のみです。
Aランク除霊処理の三回以上の実施の後、貸与する指定の服装を着用し、管理に必要な物品α、β(、特殊管理時はθ)のみを所持して面会に臨んでください。
また、面会者が陸號に対して危害を加える行為は、原則として禁じられています。許可なく違反行為が行われた場合は即座に[データ削除済]。

午前六時、正午、午後七時の一日三回、希望の職員、または陸號の希望の職員によって一対一での面会を行ってください。
入室時に注意すべきことは特にありません。
独房内から陸號を探し出し、時刻に合わせた日本式挨拶の後に面会を始めてください。

まず、陸號はほぼ確実に面会者に対し共に食事を行うよう促します。
陸號に無用なストレスを与えないため、要求には素直に従うことが推奨されます。
管理用物品α[租]を開封し、手渡してください。
陸號はその内容に応じた料理を行います。
彼女の料理の腕は非常に良いものであり、特に[データ削除済]は[データ削除済][不必要情報][審議中]
独房中央部の家屋内の食卓で、正座した状態で談笑せずに食べ終えてください。

食事の終了後、ないし陸號によって食欲不振の訴えがなされた場合は次の行程に移行してください。

管理用物品β[庸]を開封し、内部の計測機器を陸號に手渡してください。
陸號は自己計測による体調管理を始めます。
中途、測定の手伝いを要求されますが、その際は陸號の指示に従い迅速に助力してください。
一回間違えた程度では怒られません[不必要情報][審議中]
計測は三十分程度で終了します。

通常の管理の場合はこれで行程は終了します。
陸號への日本式挨拶の後、独房から離脱してください。
また、月初実施の特殊管理オーダーについては次項を参照してください。

月初最初の管理時は特殊管理オーダーとなります。
必ず、通常管理を五十回以上行った経験のある面会者が行ってください。