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nevadakagemiya 2020年03月25日(水) 19:28:22履歴
「質問をしていいかな? 僕はこの分野には素人なんだが────」
【氏名】アブド・アラーディーン
【性別】男
【年齢】46歳
【出身】中東
【身長・体重】163cm・97kg
【外見・容姿】カンドゥーラに身を包むでっぷりと肥えたヒゲモジャの小男
【属性】二重属性(水・火)
【魔術属性】原始呪術
【魔術回路】質:D 量:D 編成:正常
【所属】時計塔 創造科
【性別】男
【年齢】46歳
【出身】中東
【身長・体重】163cm・97kg
【外見・容姿】カンドゥーラに身を包むでっぷりと肥えたヒゲモジャの小男
【属性】二重属性(水・火)
【魔術属性】原始呪術
【魔術回路】質:D 量:D 編成:正常
【所属】時計塔 創造科
イフリート(魔神)を閉じ込めた魔法の腕輪。
アブドの一族では成人する長子へ父親がこの腕輪を譲る習わしが伝わるため半ば相続権の証のように扱われていたもの。
しかし今代になって腕輪を受け取った者が次々と変死。
家宝から悪魔の罠へと名を変えた腕輪は、首長の後釜を狙う欲深者たちを殺戮しながら一族間を盥回しにされ、その末にアブドの手に収まることになった。
腕輪を三度回すと魔法のランプよろしくイフリートを呼び出すことができるため勝手の良い使い魔として日常的に酷使している。
アブドの一族では成人する長子へ父親がこの腕輪を譲る習わしが伝わるため半ば相続権の証のように扱われていたもの。
しかし今代になって腕輪を受け取った者が次々と変死。
家宝から悪魔の罠へと名を変えた腕輪は、首長の後釜を狙う欲深者たちを殺戮しながら一族間を盥回しにされ、その末にアブドの手に収まることになった。
腕輪を三度回すと魔法のランプよろしくイフリートを呼び出すことができるため勝手の良い使い魔として日常的に酷使している。
彼が「ヘレナ」と呼んでいる女性型のイフリート(精霊)。白スーツと金縁眼鏡がトレードマークの褐色美人。
マスターたるアブドの命令には非常に忠実で、主の一歩後ろに付き従う姿は常日頃から時計塔内で散見できる。
なお、使い魔とされているが実態はアブドの秘書兼家政婦。多忙な彼を公私両面でアシストするのが彼女の主だった職務である。
アブドの一族に魔術師の自覚が息づいていた古くには始終金勘定の手伝いに駆り出されていたため意外にも秘書業はめっぽう得意とする。
反面、家事や掃除などを任された経験がなく失敗続きで(アブドは笑って許すが)簡単な作業も全うできない自分を気に病むことも多い。
得意料理はフィッシュアンドチップス(ポークフリー)。
魔神たる自分を召使いのように扱い屈辱を味あわせたアブドの一族の命を狙っている。無論、アブドも例外ではない。
マスターたるアブドの命令には非常に忠実で、主の一歩後ろに付き従う姿は常日頃から時計塔内で散見できる。
なお、使い魔とされているが実態はアブドの秘書兼家政婦。多忙な彼を公私両面でアシストするのが彼女の主だった職務である。
アブドの一族に魔術師の自覚が息づいていた古くには始終金勘定の手伝いに駆り出されていたため意外にも秘書業はめっぽう得意とする。
反面、家事や掃除などを任された経験がなく失敗続きで(アブドは笑って許すが)簡単な作業も全うできない自分を気に病むことも多い。
得意料理はフィッシュアンドチップス(ポークフリー)。
魔神たる自分を召使いのように扱い屈辱を味あわせたアブドの一族の命を狙っている。無論、アブドも例外ではない。
そろそろ50代にも差し掛かる老年ながら消化不良や食欲不振とは縁遠い健啖さ故に驚くほどの太鼓腹。
祖国の伝統衣装カンドゥーラを常に纏うが、そのゆったりとした白布を押し上げる出っ張り具合は一度見たら中々忘れられない出来栄えだろう。
若い頃は細めで筋肉質だったと本人は供述しているが十人が十人とも細マッチョな彼を想像できないくらいには印象的な外見をしている。
信用が物を言う本業だからなのか見た目に反して身嗜みにはかなり気を使っており、衣服の一つ一つは防臭・消臭の魔術を帯びた礼装である。
加齢臭どころか昼食にフィッシュアンドチップスを二人前完食した直後も油臭さは香ってこないため相当の念の入れ用が伺い知れる。
祖国の伝統衣装カンドゥーラを常に纏うが、そのゆったりとした白布を押し上げる出っ張り具合は一度見たら中々忘れられない出来栄えだろう。
若い頃は細めで筋肉質だったと本人は供述しているが十人が十人とも細マッチョな彼を想像できないくらいには印象的な外見をしている。
信用が物を言う本業だからなのか見た目に反して身嗜みにはかなり気を使っており、衣服の一つ一つは防臭・消臭の魔術を帯びた礼装である。
加齢臭どころか昼食にフィッシュアンドチップスを二人前完食した直後も油臭さは香ってこないため相当の念の入れ用が伺い知れる。
特技:資金援助、節約
好きなもの:フィッシュアンドチップス
苦手なもの:酒、豚、血液
願い:電信網を媒介した呪い、及びそのカウンターの制作と特許取得
ルクレツィア・トラベル(?)の成就
【一人称】僕 【二人称】君 【三人称】(名字)くん
『創造科 の金庫』『穴財布 』『石砕き 』と称される時計塔の講師。出身は中東のさる王族。
魔術師としての能力こそ低いが読んで字のごとく湧き出るオイルマネーと本業の投資で稼いだ金の力で時計塔の末席を許されている。
時計塔で学んだ当時は呪詛科の所属であったが諸々の事情で別科の席を与えられ、現在は創造科の片隅で講師として教壇に立つ。
なお、個人のセンスに強く依存し指導者が優れた魔術師ならずとも勝手に生徒が育つ創造科にのみ在籍を許されたとの言い換えは可。
創造科においては『穴財布』の呼び名に違わず芸術を志す魔術師らの後援者 としての活躍が最も著名。
何かと出費の多い創造科の魔術師への資金援助やオイルマネーで買い漁った蔵書・触媒の貸与を精力的に行っている。
アブドのお眼鏡に適えば学生の身分でも一人前の魔術師同様に援助して貰えるため生徒からの人気は非常に高い。
しかし優れた投資家であり実業家でもある彼自身は『穴財布』の通名ほど甘くはなく出資希望者への査定面接では厳しい表情を見せる。
軽い気持ちで出資願を提出して彼の普段の温厚ぶりとは正反対の厳格極まりない冷徹さに驚かされる者は毎年絶えない。
魔術師としての能力こそ低いが読んで字のごとく湧き出るオイルマネーと本業の投資で稼いだ金の力で時計塔の末席を許されている。
時計塔で学んだ当時は呪詛科の所属であったが諸々の事情で別科の席を与えられ、現在は創造科の片隅で講師として教壇に立つ。
なお、個人のセンスに強く依存し指導者が優れた魔術師ならずとも勝手に生徒が育つ創造科にのみ在籍を許されたとの言い換えは可。
創造科においては『穴財布』の呼び名に違わず芸術を志す魔術師らの
何かと出費の多い創造科の魔術師への資金援助やオイルマネーで買い漁った蔵書・触媒の貸与を精力的に行っている。
アブドのお眼鏡に適えば学生の身分でも一人前の魔術師同様に援助して貰えるため生徒からの人気は非常に高い。
しかし優れた投資家であり実業家でもある彼自身は『穴財布』の通名ほど甘くはなく出資希望者への査定面接では厳しい表情を見せる。
軽い気持ちで出資願を提出して彼の普段の温厚ぶりとは正反対の厳格極まりない冷徹さに驚かされる者は毎年絶えない。
明くる日『アヴァローロの雛鳥が馬鹿げた夢想に囚われている』と風の噂に聞いたアブドは居ても立っても居られずGOLFの根城を訪れた。
というのはこのアブドという男。こうした馬鹿げた研究が大の好物だからである。
狂気的に1つの道を追い求める人間は見ていて気持ちが良い。熱意ある人物は必ず何かを生み出す。
もしかすれば見果てぬ夢を目指す魔術師アブドの謂わば同類への共感もこの情熱に加味しているのかも知れない。
だが決して理由はそれだけではない。
『馬鹿げている』そう人が断ずる物は太古より数多く存在していた。人々が空想だと笑うもの。魔術師はそれを『魔法』と呼ぶ。
かつて魔法であったもの中のいったい幾つが魔術と科学に神秘のマントを奪われなかっただろうか。
常識を覆すイノベーションはいつも不理解の裏に隠れているのだとアブドはよく理解していた。
そして、イノベーションが引き起こすだろうパラダイムシフトは未来のどこかで"金"になることも彼は理解していたのだ。
同じ夢想家としても打算的な資本家としても『穴財布 』アブド・アラー・ディーンがルクレツィア・アヴェローロの馬鹿騒ぎに投資しない手はなかった。
はてさて、そんな切っ掛けから飛び入りで資金援助を申し出たアブドにGOLFの面々がどのような反応を返したかの詳細は今は定かではない。
しかし彼が時折パブを訪れてはソフトドリンクのグラスを傾けながらルクレツィアを取り巻く若者たちの丁々発止を見守っていることだけは間違いあるまい。
というのはこのアブドという男。こうした馬鹿げた研究が大の好物だからである。
狂気的に1つの道を追い求める人間は見ていて気持ちが良い。熱意ある人物は必ず何かを生み出す。
もしかすれば見果てぬ夢を目指す魔術師アブドの謂わば同類への共感もこの情熱に加味しているのかも知れない。
だが決して理由はそれだけではない。
『馬鹿げている』そう人が断ずる物は太古より数多く存在していた。人々が空想だと笑うもの。魔術師はそれを『魔法』と呼ぶ。
かつて魔法であったもの中のいったい幾つが魔術と科学に神秘のマントを奪われなかっただろうか。
常識を覆すイノベーションはいつも不理解の裏に隠れているのだとアブドはよく理解していた。
そして、イノベーションが引き起こすだろうパラダイムシフトは未来のどこかで"金"になることも彼は理解していたのだ。
同じ夢想家としても打算的な資本家としても『
はてさて、そんな切っ掛けから飛び入りで資金援助を申し出たアブドにGOLFの面々がどのような反応を返したかの詳細は今は定かではない。
しかし彼が時折パブを訪れてはソフトドリンクのグラスを傾けながらルクレツィアを取り巻く若者たちの丁々発止を見守っていることだけは間違いあるまい。
人格はさておき人当たりはよろしく温厚の二文字がよく似合う。
遅刻・無断欠席を咎めない対応や彼の魔術師としての能力の低さゆえにアブドを軽んじる生徒は決して少なくないが、それすら笑って許す。
根本的に他人のミスというものに寛容なため例年の彼への評価は生徒によってまちまちだが概ね好印象を持つ生徒が多数というバランスを保つ。
以上のように時計塔の生徒たちから見える範囲では『優しい教師』の顔しか把握できないだろう。
アブドの本当の恐ろしさを知るのは一人前の魔術師になった彼らが資金援助を願いにアブドの部屋の扉をノックする時である。
純粋極まりない実力主義者であり能力主義者であるアブドは極々一部の個人的趣味としての投資を除いては展望のない研究を絶対に認めない。
アブドを納得させるには年単位でのビジョンと研究によってアブドないし時計塔にもたらされる具体的な利益の提示、或いはその二つの欠如を補って余りある才覚が不可欠である。
即ち、もしも彼の納得を満たせず査定面接に落ちた者は時計塔に在籍する限り周囲から『計画力と才能を持たない魔術師』のレッテルで見られてしまうのだ。
横の繋がりが太い魔術師の世界においてこの評価は致命的で失敗者の殆どが近いうちに時計塔を去る。
玉石混淆の魔術師たちの中から才能なき"石"を砕いて取り除く────。これが彼のもう一つのアダ名、『石砕き』の通名の所以となる。
再挑戦を何度でも受け入れる姿勢のアブド自身は『石砕き』の名を不本意とするが時計塔を去る"石"には欠片とも興味を示さない。
遅刻・無断欠席を咎めない対応や彼の魔術師としての能力の低さゆえにアブドを軽んじる生徒は決して少なくないが、それすら笑って許す。
根本的に他人のミスというものに寛容なため例年の彼への評価は生徒によってまちまちだが概ね好印象を持つ生徒が多数というバランスを保つ。
以上のように時計塔の生徒たちから見える範囲では『優しい教師』の顔しか把握できないだろう。
アブドの本当の恐ろしさを知るのは一人前の魔術師になった彼らが資金援助を願いにアブドの部屋の扉をノックする時である。
純粋極まりない実力主義者であり能力主義者であるアブドは極々一部の個人的趣味としての投資を除いては展望のない研究を絶対に認めない。
アブドを納得させるには年単位でのビジョンと研究によってアブドないし時計塔にもたらされる具体的な利益の提示、或いはその二つの欠如を補って余りある才覚が不可欠である。
即ち、もしも彼の納得を満たせず査定面接に落ちた者は時計塔に在籍する限り周囲から『計画力と才能を持たない魔術師』のレッテルで見られてしまうのだ。
横の繋がりが太い魔術師の世界においてこの評価は致命的で失敗者の殆どが近いうちに時計塔を去る。
玉石混淆の魔術師たちの中から才能なき"石"を砕いて取り除く────。これが彼のもう一つのアダ名、『石砕き』の通名の所以となる。
再挑戦を何度でも受け入れる姿勢のアブド自身は『石砕き』の名を不本意とするが時計塔を去る"石"には欠片とも興味を示さない。
若き頃、アブドが時計塔の門戸を叩いたのは彼の脳裏に焼き付いた一つの危惧がさせたことだった。
『もしも、電信網を媒介する呪いが開発されたとしたら』
先見の明があったアブドは行く行くは電信技術を魔術に取り入れる魔術師が現れると予想していた。
やがて電信技術が向上し世界中に張り巡らされたとすればその魔術師が世界の命運を握るに等しいだろう。
その誰かが現れる前に電信網を介した魔術と対策技術を発明し、特許によって雁字搦めにして魔術師が十分電信技術へ適応するまでの時を稼ぐ。
それがアブド・アラー・ディーンという魔術師の裔の青年が魔導の探求を志した理由だ。
若者特有の青臭いメサイアコンプレックス。しかし当時のアブドが情熱を注ぐには十分以上に値した。
だが古きを重んじる魔術師の世界ではアブドの熱意は排他されるべきものであった。
妨害こそ受けなかったが誰からの支援も理解も得られないまま研究は停滞し何も為せずにアブドは学生時代を終えてしまったのだ。
馬鹿げた研究に貴重な学びの時を費やした愚かで無能な魔術師、そんな評価と共に。
現在、アブドが毎年多額の寄付金を支払ってまで時計塔の片隅にしがみついているのは当時の自分のような熱意ある若者を支援するためである。
そのために能力があり広い視点を持つ魔術師たちを援助し、時計塔の保守主義を緩めていこうと言うのがアブドの行動方針となる。
湯水のような資金とは言え、この世は常に際限がある。利益の追求も熱意なき者への冷徹も、彼の情熱の裏返しなのだ。
若いアブドが夢見た電信網を通じる呪いとカウンター、今も彼はその夢を忘れていない。おそらくは生涯現役だろう。
『もしも、電信網を媒介する呪いが開発されたとしたら』
先見の明があったアブドは行く行くは電信技術を魔術に取り入れる魔術師が現れると予想していた。
やがて電信技術が向上し世界中に張り巡らされたとすればその魔術師が世界の命運を握るに等しいだろう。
その誰かが現れる前に電信網を介した魔術と対策技術を発明し、特許によって雁字搦めにして魔術師が十分電信技術へ適応するまでの時を稼ぐ。
それがアブド・アラー・ディーンという魔術師の裔の青年が魔導の探求を志した理由だ。
若者特有の青臭いメサイアコンプレックス。しかし当時のアブドが情熱を注ぐには十分以上に値した。
だが古きを重んじる魔術師の世界ではアブドの熱意は排他されるべきものであった。
妨害こそ受けなかったが誰からの支援も理解も得られないまま研究は停滞し何も為せずにアブドは学生時代を終えてしまったのだ。
馬鹿げた研究に貴重な学びの時を費やした愚かで無能な魔術師、そんな評価と共に。
現在、アブドが毎年多額の寄付金を支払ってまで時計塔の片隅にしがみついているのは当時の自分のような熱意ある若者を支援するためである。
そのために能力があり広い視点を持つ魔術師たちを援助し、時計塔の保守主義を緩めていこうと言うのがアブドの行動方針となる。
湯水のような資金とは言え、この世は常に際限がある。利益の追求も熱意なき者への冷徹も、彼の情熱の裏返しなのだ。
若いアブドが夢見た電信網を通じる呪いとカウンター、今も彼はその夢を忘れていない。おそらくは生涯現役だろう。
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