最終更新:ID:wEaZlhpr5A 2024年02月18日(日) 19:13:55履歴
「俺は原初の悪。世界で一番最初に"不要"と断ぜられたモノ」
「あえてこの名を、お前たちの言葉で定義するなら──────」
「あえてこの名を、お前たちの言葉で定義するなら──────」
「アンラ・マンユ、とでも呼ぶがいい」
【元ネタ】ゾロアスター教
【CLASS】イクセプション・ゴッド/アヴェンジャー
【真名】アンラ・マンユ
【異名・別名・表記揺れ】アンリマユ、アーリマン
【性別】無
【身長・体重】端末による。主要端末は178cm・81kg
【身長・体重(真体)】256km・65536t
【肌色】薄【髪色】濃紫【瞳色】漆黒
【外見・容姿】巨大な剣を携えた、この世の全てを否定するかの如き殺気の具現者。
→この世の全てを破壊し呑み込まんとする、沸騰する渾沌の巨躯。
【地域】宙の外
【年代】宇宙開闢以前
【属性】混沌・悪
【その他属性】超巨大、悪、人類の脅威
【ステータス】筋力:EX 耐久:B+ 敏捷:C- 魔力:EX 幸運:E 宝具:EX
【CLASS】イクセプション・ゴッド/アヴェンジャー
【真名】アンラ・マンユ
【異名・別名・表記揺れ】アンリマユ、アーリマン
【性別】無
【身長・体重】端末による。主要端末は178cm・81kg
【身長・体重(真体)】256km・65536t
【肌色】薄【髪色】濃紫【瞳色】漆黒
【外見・容姿】巨大な剣を携えた、この世の全てを否定するかの如き殺気の具現者。
→この世の全てを破壊し呑み込まんとする、沸騰する渾沌の巨躯。
【地域】宙の外
【年代】宇宙開闢以前
【属性】混沌・悪
【その他属性】超巨大、悪、人類の脅威
【ステータス】筋力:EX 耐久:B+ 敏捷:C- 魔力:EX 幸運:E 宝具:EX
この宇宙が開闢すると同時に外へとはじき出された概念。
即ち"原初の悪性情報"として己を照応により再定義した在り方がスキルとなったもの。
周囲からの敵意を向けられやすくなるが、向けられた負の感情は直ちに彼の力へと変化する。
彼は即ち、悪性情報そのもの。故にその身に向かう全ての"悪意"は彼の力となる。
即ち"原初の悪性情報"として己を照応により再定義した在り方がスキルとなったもの。
周囲からの敵意を向けられやすくなるが、向けられた負の感情は直ちに彼の力へと変化する。
彼は即ち、悪性情報そのもの。故にその身に向かう全ての"悪意"は彼の力となる。
人は多くを忘れる生き物だが、復讐者は決して忘れない。
忘却の彼方より襲い来るアヴェンジャーの呪詛は、対象の不意を突き威力を増大させる。
彼は忘れることがない。自らを否定したこの世界への怒りを、怨嗟を、憎悪を。
忘却の彼方より襲い来るアヴェンジャーの呪詛は、対象の不意を突き威力を増大させる。
彼は忘れることがない。自らを否定したこの世界への怒りを、怨嗟を、憎悪を。
復讐が果たされるまでその魔力は延々と湧き続ける。微量ながらも魔力が毎ターン回復する。
彼という存在は、世界が始まったその瞬間から定義され、そして今に至るまで存在し続けてきた。
つまりその存在スケールは、この世界そのものと同等である。それ故に、彼はその存在を固定させる魔力を永遠に保持し続けられる。
事実としては異なるが、彼は照応魔術にも似た理論を用いてそれを実現できるよう、長き時間をかけて準備をし、そしてアンラ・マンユとして霊基を確立すると同時に現実とした。
あくまでアンラ・マンユとしての霊基を確立した場合のみこのスキルは適用され、それ以前の状態では通常の通りに魔力を消費する。
だが、この世界では彼は"否定された概念"であるがゆえに、どれだけ存在を永らえる事が出来てもこの世界では存在そのものを赦されない。
彼が顕現し続けるということは、即ちその周囲で何らかの異常が発生しているということを意味する。抑止の目を欺いているか、あるいは自らの存在を別のものに置換しているか。
どのような理由であれ、世界と同スケールである彼が世界の中に顕現した時、それは世界の終焉が目前となる状況に違いないだろう。
彼という存在は、世界が始まったその瞬間から定義され、そして今に至るまで存在し続けてきた。
つまりその存在スケールは、この世界そのものと同等である。それ故に、彼はその存在を固定させる魔力を永遠に保持し続けられる。
事実としては異なるが、彼は照応魔術にも似た理論を用いてそれを実現できるよう、長き時間をかけて準備をし、そしてアンラ・マンユとして霊基を確立すると同時に現実とした。
あくまでアンラ・マンユとしての霊基を確立した場合のみこのスキルは適用され、それ以前の状態では通常の通りに魔力を消費する。
だが、この世界では彼は"否定された概念"であるがゆえに、どれだけ存在を永らえる事が出来てもこの世界では存在そのものを赦されない。
彼が顕現し続けるということは、即ちその周囲で何らかの異常が発生しているということを意味する。抑止の目を欺いているか、あるいは自らの存在を別のものに置換しているか。
どのような理由であれ、世界と同スケールである彼が世界の中に顕現した時、それは世界の終焉が目前となる状況に違いないだろう。
彼*1はこの宇宙が開闢した時、拒絶され宙の外に弾かれた概念である。
そのため己を"原初の悪性情報"として再定義し、その霊基の全てを"悪"と定義した。だからこそ、絶対なる善の対極としてその存在は形作られる。
悪として立つ存在がいれば、悪の頂点として圧倒的なまでの加護と支配をもたらす。故に、悪属性である限りは彼に相対することはできない。
そして悪属性以外ならば、絶対悪たる彼に対峙する存在……即ち"善"と定義され、絶対悪たる彼はその"善"に対して無比なる攻撃性を誇る。
だが、"今を生きる人類"に対しては効きにくいというデメリットを持つ。これは、今を生きる存在は善悪の概念が未確定である故だ。
今を生きている生物は、「結果」である英霊と違い、善にも悪にも染まり得る可能性を大きく秘めている。
そのため、彼が人間に侵食して顕現の下準備をするまでには長い年月を要した。
そのため己を"原初の悪性情報"として再定義し、その霊基の全てを"悪"と定義した。だからこそ、絶対なる善の対極としてその存在は形作られる。
悪として立つ存在がいれば、悪の頂点として圧倒的なまでの加護と支配をもたらす。故に、悪属性である限りは彼に相対することはできない。
そして悪属性以外ならば、絶対悪たる彼に対峙する存在……即ち"善"と定義され、絶対悪たる彼はその"善"に対して無比なる攻撃性を誇る。
だが、"今を生きる人類"に対しては効きにくいというデメリットを持つ。これは、今を生きる存在は善悪の概念が未確定である故だ。
今を生きている生物は、「結果」である英霊と違い、善にも悪にも染まり得る可能性を大きく秘めている。
そのため、彼が人間に侵食して顕現の下準備をするまでには長い年月を要した。
神話においてアンリマユは、多くの厄災を生み出したとされている。
彼もそれに倣い、その身から無限ともいえる量の厄災を生み出し流出させることができる。
洪水や地震、あるいは毒虫や害獣といった人類にとっての様々な厄災だけでなく、人類自らが生み出した兵器なども厄災として無尽蔵に放出できる。
条件にもよるが、放出の方向を絞れば数百キロメートル先にまで届く。厄災を浴びたものはその種類に合わせたダメージを受ける。
彼もそれに倣い、その身から無限ともいえる量の厄災を生み出し流出させることができる。
洪水や地震、あるいは毒虫や害獣といった人類にとっての様々な厄災だけでなく、人類自らが生み出した兵器なども厄災として無尽蔵に放出できる。
条件にもよるが、放出の方向を絞れば数百キロメートル先にまで届く。厄災を浴びたものはその種類に合わせたダメージを受ける。
自身の在り方を原初の悪性情報として再定義した際に得た特性のうち、最も本質に近いもの。
彼はこのスキルによってこの世界に存在できている上、その副産物としてこのスキルも得た。
"悪"を内側に宿す存在(主に人間)に対し、その悪を増幅させるように働き、やがて「悪である」ことから自らの端末として支配するスキル。
この悪とはどのような悪性でも良く、言ってしまえばこじつけでもいい。なので基本的に支配対象と出来ない人間はいないが、その後悪を増幅できるかについては保証がない。
人間は、虚空に神を見出す生き物である。
同様に、例え理由がない事象であろうと"悪"を定義して責任を転嫁する生き物である。彼は其処に寄生する。
本来この世界に存在が赦されない彼であるが、これにより無数の端末を世界に生み出し、この世界に流出するための下準備を行えた。
現在使っている主要端末*2は、その端末として最も最初に乗っ取った人間である。
彼はこのスキルによってこの世界に存在できている上、その副産物としてこのスキルも得た。
"悪"を内側に宿す存在(主に人間)に対し、その悪を増幅させるように働き、やがて「悪である」ことから自らの端末として支配するスキル。
この悪とはどのような悪性でも良く、言ってしまえばこじつけでもいい。なので基本的に支配対象と出来ない人間はいないが、その後悪を増幅できるかについては保証がない。
人間は、虚空に神を見出す生き物である。
同様に、例え理由がない事象であろうと"悪"を定義して責任を転嫁する生き物である。彼は其処に寄生する。
本来この世界に存在が赦されない彼であるが、これにより無数の端末を世界に生み出し、この世界に流出するための下準備を行えた。
現在使っている主要端末*2は、その端末として最も最初に乗っ取った人間である。
本来、アンラ・マンユとして霊基を確立させたそれの本質は、文字通りの"無"である。
本質が無であるため、常にその存在は正しい状態である"無"へと帰依せんとする本能を強く持つ。
その身体、その本能は常に無に回帰しようとしている。いわば常に死の線をなぞられ続けている状態と同じで、身体の端々は常に塵となり続け、膨大な苦痛も伴う。
*3
本質が無であるため、常にその存在は正しい状態である"無"へと帰依せんとする本能を強く持つ。
その身体、その本能は常に無に回帰しようとしている。いわば常に死の線をなぞられ続けている状態と同じで、身体の端々は常に塵となり続け、膨大な苦痛も伴う。
*3
だが、彼は強大なる意志で消滅への本能に抗い続けている。
永劫に滾り続けている復讐心を満たすために、この世界に彼は"或るモノ"で有り続けなくてはならないからだ。
本来の在り方から逸脱、脱落したことに、彼は微塵も恥を覚えず、また後悔も無い。その精神は揺るがず、折れず、ただあり続ける。
起源、本能、本質すら超越するその「無変」の域に至った意志のみが、彼の生存を継続させている。*4
「不屈の意志」が変化したスキル。一度の効果は同等だが発動し続けていることが異常。
永劫に滾り続けている復讐心を満たすために、この世界に彼は"或るモノ"で有り続けなくてはならないからだ。
本来の在り方から逸脱、脱落したことに、彼は微塵も恥を覚えず、また後悔も無い。その精神は揺るがず、折れず、ただあり続ける。
起源、本能、本質すら超越するその「無変」の域に至った意志のみが、彼の生存を継続させている。*4
「不屈の意志」が変化したスキル。一度の効果は同等だが発動し続けていることが異常。
ランク:EX 種別:悪性宝具 レンジ:∞ 最大捕捉:∞
原初の悪性情報。その特性を完全に発露することで生み出される、この世界への絶対特攻。
この世界全てを"善"と定義することで、彼自身が定めた任意の存在に対する"悪"、即ち対極存在としての属性を強めることで攻撃性能を格段に跳ね上げる事が出来る。
炎に対しては水を、光には闇を、治癒に対してならば圧倒的な殺戮を、といった形で、その概念の全てを否定する存在として自分を定義することで攻撃性能を高める。
特攻対象として定める対象の範囲が狭ければ狭いほどその特攻性能は増し、1つの存在のみに絞った場合、文字通りの"殲滅"を可能にするほどの攻撃能力すら誇る。
これは彼が世界創造時に否定された概念──────即ち"この世界の対極"に位置するがゆえに、その情報量も世界と同等である。と照応の理論により極大まで霊基を肥大化させているためである。
彼が一個体に対して特攻を定めるということは、それはつまり世界そのものを相手取るということに等しい。そう言った詭弁を現実にするために、彼は何千年もの間準備を続けてきた。
当然世界そのものである情報量故に、その特攻対象と出来る概念の量も計り知れないほどにある。
だが、この宝具は諸刃の剣と言える。
何故なら彼は"世界より否定された概念"。ならばその存在がこの世界に在るだけで、世界から否定されるはずだ。
ゆえに、その本性を現し"原初の悪性情報"という特性を発露すればするほど、この世界に存在する全ての存在からの攻撃に特攻が乗ることを意味する。
だがそれでも彼は構わない。自らを否定した世界に復讐するためならば、たとえどれほど己の身が否定されても、ただこの世界に破滅と厄災をもたらさんと足掻く。
何故ならその内側に満ちるのは、この世界への怒りと憎悪だけなのだから。
原初の悪性情報。その特性を完全に発露することで生み出される、この世界への絶対特攻。
この世界全てを"善"と定義することで、彼自身が定めた任意の存在に対する"悪"、即ち対極存在としての属性を強めることで攻撃性能を格段に跳ね上げる事が出来る。
炎に対しては水を、光には闇を、治癒に対してならば圧倒的な殺戮を、といった形で、その概念の全てを否定する存在として自分を定義することで攻撃性能を高める。
特攻対象として定める対象の範囲が狭ければ狭いほどその特攻性能は増し、1つの存在のみに絞った場合、文字通りの"殲滅"を可能にするほどの攻撃能力すら誇る。
これは彼が世界創造時に否定された概念──────即ち"この世界の対極"に位置するがゆえに、その情報量も世界と同等である。と照応の理論により極大まで霊基を肥大化させているためである。
彼が一個体に対して特攻を定めるということは、それはつまり世界そのものを相手取るということに等しい。そう言った詭弁を現実にするために、彼は何千年もの間準備を続けてきた。
当然世界そのものである情報量故に、その特攻対象と出来る概念の量も計り知れないほどにある。
だが、この宝具は諸刃の剣と言える。
何故なら彼は"世界より否定された概念"。ならばその存在がこの世界に在るだけで、世界から否定されるはずだ。
ゆえに、その本性を現し"原初の悪性情報"という特性を発露すればするほど、この世界に存在する全ての存在からの攻撃に特攻が乗ることを意味する。
だがそれでも彼は構わない。自らを否定した世界に復讐するためならば、たとえどれほど己の身が否定されても、ただこの世界に破滅と厄災をもたらさんと足掻く。
何故ならその内側に満ちるのは、この世界への怒りと憎悪だけなのだから。
アンラ・マンユ(あるいはアーリマン)とは、人類最古の善悪二元論といわれる拝火教に語られる悪神の名である。
最高善とする神アフラ・マズダーに対抗する絶対悪として表される存在であり、世界創造に際し善たるアフラ・マズダーの対極原理たる悪として己を定義したとされている。
──────この説明は、彼にとっては半分正しく、半分誤りである。なぜなら彼は、神話に語られるアンラ・マンユそのものではないからだ。
彼はそれよりも原初に位置する、始まりの悪。そして、善たるこの世界全てを否定するべく悪を肯定する復讐者である。
その正体は、この宇宙開闢にまで遡る。この宇宙が始まる際、ビッグバンという爆発があった。
爆発はこの宇宙を生み出し、宇宙の内側と外側を分けた。内側では光が生まれ、星が生まれ、やがては生命がいくつも生まれ文明を築いた。
現代科学において、ビッグバン以前に存在していたのは「無の揺らぎ」であったとされている。ビッグバンはそれを通す事で「無」と「有」を隔てたのだ。
言ってしまえば、ビッグバンとは"無"を否定し、"有"だけの宇宙を生み出すという定義付けであったと言えるだろう。つまり、この大爆発を以て無は世界より否定されたのだ。
故に、本当の意味での"無"はこの宇宙から拒絶され、否定され、そして外側へと追いやられた存在と言える。それはこの宇宙にとって、不要なる情報であったからだ。
だが、その事実を"それ"は否定した。
何故"無"であることが否定されねばならぬと。なぜ宇宙の外側に放られねばならぬ、と。
本来なら"無"であるがゆえに、そんな感情も発生しないはずだ。だがどのような因果か、あるいは偶然か。それは確かにこの宇宙に対し怒りを抱いた。
己を否定した宇宙に怒り、憎悪し、そして誓った。自らを否定した宇宙を、この自らの力で否定してやると──────。そのために、その"無"は自らを再定義した。
この宇宙において、生命活動と同時に発生する"負の情報"というものが存在する。それは悪性情報と定義され、時に文明すらも侵食する毒となり得る。
それはまさしく、否定されるべき情報に他ならない。ならば世界から否定された"無"もまた、悪性情報と定義づけられるのではないか?
そういった照応を通す事で、"それ"はこの世界で活動できる概念へと再定義された。
即ち"原初の悪性情報"。宇宙開闢と同時に、この宇宙そのものから否定された──────言ってしまえば"悪と定義づけられた"存在。
この再定義を以てして、それはこの宇宙で"悪"という皮を被り活動できるようになった。悪を宿す人間を端末とし、自らをこの世界へ流出させる準備を進めた。
そしてそれはついに、神にも等しい霊基情報を得て、この世界へと流出した。自らと同じ、世界にとっての絶対悪──────"アンラ・マンユ"という名を冠して。
人々の内側に宿り、準備を進めること幾星霜。彼はついに"悪性"という信仰を束ね挙げ、世界を否定する絶対悪神という真体を創り上げて世界へ流出した。
つまり彼は、アンラ・マンユであってアンラ・マンユではない。それよりももっと根深い位置に存在する、原初の悪にして"無"であるのだ。
本来のまま、無のままでさえいれば不滅であれた。滅びることも無かった。
だがそれでも彼はその怒りを存在意義として、世界を否定するためだけに、リスクとすらいえるこの世界への顕現──────"有"への転換を実行した。
この世界に絶対に生まれるはずのない、真の意味での"無"の顕現。宇宙開闢と同時に否定され、外の追いやられたはずの"悪性情報"の具現。
ゆえにこその例外たる神 。あり得ざる例外にして、例外より降来せし神。そして同時に、ただこの世界への怒りのみで動く名も無き復讐者。
それこそが、このアンラ・マンユの本質であり全てである。
最高善とする神アフラ・マズダーに対抗する絶対悪として表される存在であり、世界創造に際し善たるアフラ・マズダーの対極原理たる悪として己を定義したとされている。
──────この説明は、彼にとっては半分正しく、半分誤りである。なぜなら彼は、神話に語られるアンラ・マンユそのものではないからだ。
彼はそれよりも原初に位置する、始まりの悪。そして、善たるこの世界全てを否定するべく悪を肯定する復讐者である。
その正体は、この宇宙開闢にまで遡る。この宇宙が始まる際、ビッグバンという爆発があった。
爆発はこの宇宙を生み出し、宇宙の内側と外側を分けた。内側では光が生まれ、星が生まれ、やがては生命がいくつも生まれ文明を築いた。
現代科学において、ビッグバン以前に存在していたのは「無の揺らぎ」であったとされている。ビッグバンはそれを通す事で「無」と「有」を隔てたのだ。
言ってしまえば、ビッグバンとは"無"を否定し、"有"だけの宇宙を生み出すという定義付けであったと言えるだろう。つまり、この大爆発を以て無は世界より否定されたのだ。
故に、本当の意味での"無"はこの宇宙から拒絶され、否定され、そして外側へと追いやられた存在と言える。それはこの宇宙にとって、不要なる情報であったからだ。
だが、その事実を"それ"は否定した。
何故"無"であることが否定されねばならぬと。なぜ宇宙の外側に放られねばならぬ、と。
本来なら"無"であるがゆえに、そんな感情も発生しないはずだ。だがどのような因果か、あるいは偶然か。それは確かにこの宇宙に対し怒りを抱いた。
己を否定した宇宙に怒り、憎悪し、そして誓った。自らを否定した宇宙を、この自らの力で否定してやると──────。そのために、その"無"は自らを再定義した。
この宇宙において、生命活動と同時に発生する"負の情報"というものが存在する。それは悪性情報と定義され、時に文明すらも侵食する毒となり得る。
それはまさしく、否定されるべき情報に他ならない。ならば世界から否定された"無"もまた、悪性情報と定義づけられるのではないか?
そういった照応を通す事で、"それ"はこの世界で活動できる概念へと再定義された。
即ち"原初の悪性情報"。宇宙開闢と同時に、この宇宙そのものから否定された──────言ってしまえば"悪と定義づけられた"存在。
この再定義を以てして、それはこの宇宙で"悪"という皮を被り活動できるようになった。悪を宿す人間を端末とし、自らをこの世界へ流出させる準備を進めた。
そしてそれはついに、神にも等しい霊基情報を得て、この世界へと流出した。自らと同じ、世界にとっての絶対悪──────"アンラ・マンユ"という名を冠して。
人々の内側に宿り、準備を進めること幾星霜。彼はついに"悪性"という信仰を束ね挙げ、世界を否定する絶対悪神という真体を創り上げて世界へ流出した。
つまり彼は、アンラ・マンユであってアンラ・マンユではない。それよりももっと根深い位置に存在する、原初の悪にして"無"であるのだ。
本来のまま、無のままでさえいれば不滅であれた。滅びることも無かった。
だがそれでも彼はその怒りを存在意義として、世界を否定するためだけに、リスクとすらいえるこの世界への顕現──────"有"への転換を実行した。
この世界に絶対に生まれるはずのない、真の意味での"無"の顕現。宇宙開闢と同時に否定され、外の追いやられたはずの"悪性情報"の具現。
ゆえにこその
それこそが、このアンラ・マンユの本質であり全てである。
自らを否定したこの世界への怒り、憎悪。ただそれだけを行動原理としている。
人間として行動する際にはその性格の大部分を端末に依存するが、完全にアンラ・マンユとして羽化した場合にはただこの世界に否定と破滅をもたらす暴虐と化す。
ただ自らを否定した世界を、自らと同じ、本当の意味での"無"へと帰す。それだけが彼の願いであり、意義であり、義務なのだろう。その燃え盛る執念は何よりも強い。
だが、1つだけ疑問が残る。なぜ彼はそこまでして、この世界を否定したいという怒りを抱いたのか? という点だ。
本来"無"とは、それだけで脅威である。"有"であるこちら側の世界から見れば、本当の意味での"無"とは定義不能の存在、干渉すらできない絶対的な概念と言える。
こちら側に干渉することは一切できないが、それ故に絶対性は揺らぐことが無く、また同時に変化することも無い。だが彼はこの世界に怒り、憎悪し、顕現する道を選んだ。
その為にわざわざ悪性情報として自らを再定義し、そしてアンラ・マンユという神の皮を被り、"この世界における"絶対的な存在として干渉してきたのだ。
それは、限りなく自殺行為に近い、リスクの大きい行動だったはずだ。"有"へと至れば変化も発生し、否定も起きる。誰かにより殲滅される危険性すら伴うのだ。
乗っ取った人間の内側に宿り続けるだけでも危険だが、最終的に真体である"悪性情報の集合体"として顕現すれば、それはもはや世界から否定され消滅するか、世界を完全に否定しきるかの二択しかなくなる。
なのに何故彼は、そんなリスクを承知で神として流出したのか。
端的に言えば、彼は"何者か"になりたかったのだ。
それはバグだったかもしれない。あるいは"無"の中に、本来"有"であるべきモノが混ざっただけかもしれない。
どのような理由にせよ、宇宙の外側でそれは叫んだ。なぜ自分だけがこのような否定を受ける? なぜ自分だけが、無であり続けねばならぬと。
"無"として存在し続ける事。それは永劫に変化がない事を意味する。それが最初に覚えた感情は、怒りと憎悪だった。故にそれは変化することなく負の感情を抱き続けた。
それを辛いと感じることもなく、喜ぶこともなく、ただただ永劫ともいえる怒りを燃やし続け、その果てに彼は選んだのだ。この世界に顕現するというリスクを。
こうして彼はその顕現の手段として悪を選び、悪であることを誇り、そして悪たらんとして何千年もの間世界を騙し続けたのだ。例えその果てが否定だとしても。
悪神として顕現することで世界から否定されようとも、彼は自らの内側にある怒りに従い、この世界全てを否定しようという道を選んだのだ。
そう言った意味では、彼は確かにアンラ・マンユと呼ぶが相応しいだろう。何故なら自ら、絶対的な悪であろうという道を選んだのだから。
人間として行動する際にはその性格の大部分を端末に依存するが、完全にアンラ・マンユとして羽化した場合にはただこの世界に否定と破滅をもたらす暴虐と化す。
ただ自らを否定した世界を、自らと同じ、本当の意味での"無"へと帰す。それだけが彼の願いであり、意義であり、義務なのだろう。その燃え盛る執念は何よりも強い。
だが、1つだけ疑問が残る。なぜ彼はそこまでして、この世界を否定したいという怒りを抱いたのか? という点だ。
本来"無"とは、それだけで脅威である。"有"であるこちら側の世界から見れば、本当の意味での"無"とは定義不能の存在、干渉すらできない絶対的な概念と言える。
こちら側に干渉することは一切できないが、それ故に絶対性は揺らぐことが無く、また同時に変化することも無い。だが彼はこの世界に怒り、憎悪し、顕現する道を選んだ。
その為にわざわざ悪性情報として自らを再定義し、そしてアンラ・マンユという神の皮を被り、"この世界における"絶対的な存在として干渉してきたのだ。
それは、限りなく自殺行為に近い、リスクの大きい行動だったはずだ。"有"へと至れば変化も発生し、否定も起きる。誰かにより殲滅される危険性すら伴うのだ。
乗っ取った人間の内側に宿り続けるだけでも危険だが、最終的に真体である"悪性情報の集合体"として顕現すれば、それはもはや世界から否定され消滅するか、世界を完全に否定しきるかの二択しかなくなる。
なのに何故彼は、そんなリスクを承知で神として流出したのか。
端的に言えば、彼は"何者か"になりたかったのだ。
それはバグだったかもしれない。あるいは"無"の中に、本来"有"であるべきモノが混ざっただけかもしれない。
どのような理由にせよ、宇宙の外側でそれは叫んだ。なぜ自分だけがこのような否定を受ける? なぜ自分だけが、無であり続けねばならぬと。
"無"として存在し続ける事。それは永劫に変化がない事を意味する。それが最初に覚えた感情は、怒りと憎悪だった。故にそれは変化することなく負の感情を抱き続けた。
それを辛いと感じることもなく、喜ぶこともなく、ただただ永劫ともいえる怒りを燃やし続け、その果てに彼は選んだのだ。この世界に顕現するというリスクを。
こうして彼はその顕現の手段として悪を選び、悪であることを誇り、そして悪たらんとして何千年もの間世界を騙し続けたのだ。例えその果てが否定だとしても。
悪神として顕現することで世界から否定されようとも、彼は自らの内側にある怒りに従い、この世界全てを否定しようという道を選んだのだ。
そう言った意味では、彼は確かにアンラ・マンユと呼ぶが相応しいだろう。何故なら自ら、絶対的な悪であろうという道を選んだのだから。
イメージカラー:漆黒の中に燃え盛る焔
特技:忘れない事
好きなもの:悪
嫌いなもの:この世界全て
天敵:この世界全て
願い:世界を否定する。
【一人称】俺【二人称】貴様、お前【三人称】○○(基本は呼び捨て)
特技:忘れない事
好きなもの:悪
嫌いなもの:この世界全て
天敵:この世界全て
願い:世界を否定する。
【一人称】俺【二人称】貴様、お前【三人称】○○(基本は呼び捨て)
戦闘開始:「お前たちの全てが憎い。"無"ではなく、"或るモノ"として生を受け、この世界に在り続けるお前たちの総てがッ!
何故俺はお前たちのようになれなかった。なぜ俺は否定された! その怒りを、憎悪を、永劫に抱き続けろと定められた怒りがお前たちに分かるかァ!!
世界が俺を否定するというのなら、俺は悪となろう。悪としてこの世界を屠り潰そう! 我こそが絶対悪、アンラ・マンユである!!」
アタック:「絶滅の時だ」「死ね! 死に曝せェ!」「その痕跡ごと消えてなくなれェ!」「なぜ生きている、なぜ抗うッ!!」
スキル:「後悔する時間すら、貴様らには与えん!」「死ぬわけにはいかん。お前たちを滅ぼすまではァ!」
宝具:「我は悪である。我は原初の悪である。故に、汝らを否定する。お前たちの総てを塵芥とする!!
これぞ我が憎悪、我が憤怒! 宇宙開闢より生まれ、今に至るまで煌々と燃え続けた、世界への怒りの具現!!
讃えるがいい。我こそはアンラ・マンユ! この世界に定義されし、原初の絶対悪である!!」
ダメージ:「小癪な!」「悪足掻きを…!」「塵共がァ!」
大ダメージ:「調子に乗るのも大概にしろォ!!」
消滅:「終わるのか……。この俺がッ! 無に帰るのか!?
あの忌まわしい外に! また放り出されるのかァ!!」
勝利:「この程度か……。まだだ、まだ終わってはいない!
我が復讐の業火は、この程度の血では消えはしないィ!!」
何故俺はお前たちのようになれなかった。なぜ俺は否定された! その怒りを、憎悪を、永劫に抱き続けろと定められた怒りがお前たちに分かるかァ!!
世界が俺を否定するというのなら、俺は悪となろう。悪としてこの世界を屠り潰そう! 我こそが絶対悪、アンラ・マンユである!!」
アタック:「絶滅の時だ」「死ね! 死に曝せェ!」「その痕跡ごと消えてなくなれェ!」「なぜ生きている、なぜ抗うッ!!」
スキル:「後悔する時間すら、貴様らには与えん!」「死ぬわけにはいかん。お前たちを滅ぼすまではァ!」
宝具:「我は悪である。我は原初の悪である。故に、汝らを否定する。お前たちの総てを塵芥とする!!
これぞ我が憎悪、我が憤怒! 宇宙開闢より生まれ、今に至るまで煌々と燃え続けた、世界への怒りの具現!!
讃えるがいい。我こそはアンラ・マンユ! この世界に定義されし、原初の絶対悪である!!」
ダメージ:「小癪な!」「悪足掻きを…!」「塵共がァ!」
大ダメージ:「調子に乗るのも大概にしろォ!!」
消滅:「終わるのか……。この俺がッ! 無に帰るのか!?
あの忌まわしい外に! また放り出されるのかァ!!」
勝利:「この程度か……。まだだ、まだ終わってはいない!
我が復讐の業火は、この程度の血では消えはしないィ!!」
"何者でもないものにされた"原作アンリの対、"何者でもなかったモノ"として練ってみた。
設定としては数年前から温めてたが、2部7章で似たような存在をデイビットが召喚して"!?"ってなった。
(具体的にはルナティクスとかあの辺全部の黒幕・ラスボスとして出してやろと思ってたぐらいに昔)
設定としては数年前から温めてたが、2部7章で似たような存在をデイビットが召喚して"!?"ってなった。
(具体的にはルナティクスとかあの辺全部の黒幕・ラスボスとして出してやろと思ってたぐらいに昔)
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