最終更新:ID:obtZ59QIlg 2020年11月18日(水) 02:14:36履歴
「あたしは魔術師だけど国家に帰属する国民でもあって、
国法の定める範囲で権利を享受している以上
国法の定める範囲での義務の履行もしないといけないのに
何故あなた達はみんなそれを守らないのか不思議ですので、
だからあたしはそれをしないです」
国法の定める範囲で権利を享受している以上
国法の定める範囲での義務の履行もしないといけないのに
何故あなた達はみんなそれを守らないのか不思議ですので、
だからあたしはそれをしないです」
【氏名】オーガスタ・サウストン
【性別】女性
【年齢】11歳
【出身】アメリカ合衆国
【身長・体重】139cm・40kg
【肌色】モンゴロイド系 【髪色】黒 【瞳色】緑
【スリーサイズ】年齢並み。
【外見・容姿】仏頂面の少女。
【属性】混沌・中庸
【魔術系統】古典的な魔女術とインディアンに伝わるシャーマニズム
【魔術属性】土
【魔術特性】成長
【魔術回路】質:D 量:C 編成:正常
【起源】救難
【所属】綺羅星の園
【階位・称号・二つ名】序列LXXXI(81期生)
【性別】女性
【年齢】11歳
【出身】アメリカ合衆国
【身長・体重】139cm・40kg
【肌色】モンゴロイド系 【髪色】黒 【瞳色】緑
【スリーサイズ】年齢並み。
【外見・容姿】仏頂面の少女。
【属性】混沌・中庸
【魔術系統】古典的な魔女術とインディアンに伝わるシャーマニズム
【魔術属性】土
【魔術特性】成長
【魔術回路】質:D 量:C 編成:正常
【起源】救難
【所属】綺羅星の園
【階位・称号・二つ名】序列LXXXI(81期生)
薬草や呪物を用いた治療技術に特化している。魔女というよりはウィッチ・ドクター、呪術医と呼んだ方が適切か。
動物を生贄にするタイプの術式については、贄を自ら殺害して調達することを避けている為、あまり用いない。
但し、正規の流通ルートに乗った死体を何かしらの糧にすることには抵抗がないので、絶対に生贄を使わない訳ではない。
動物を生贄にするタイプの術式については、贄を自ら殺害して調達することを避けている為、あまり用いない。
但し、正規の流通ルートに乗った死体を何かしらの糧にすることには抵抗がないので、絶対に生贄を使わない訳ではない。
インディアンに伝わる霊的存在の喚起術。それを西洋から渡った魔術師が模倣し旧世界流の術式に組み替えたもの。
特定の氏族のトーテムを呼び起こす、神話において重要な役割を果たした動物霊を招き寄せる、といった使用法が主。
魔女術で作成した薬品などを併用してトランス状態に入ることで、より容易に霊体を使役することが可能になるが、日常的には不要なことも多い為あまり使われない。
特定の氏族のトーテムを呼び起こす、神話において重要な役割を果たした動物霊を招き寄せる、といった使用法が主。
魔女術で作成した薬品などを併用してトランス状態に入ることで、より容易に霊体を使役することが可能になるが、日常的には不要なことも多い為あまり使われない。
治癒の効能を持つ霊薬が主に詰められた小型の強化ガラス瓶。怪我をした時に自分の身体で治験できるよう、何本かを鞄の中と服の中に入れて持ち歩いている。
年齢に相応しい程度の効果しか得られないのは、単なる腕前の問題だけではなく、彼女が生贄の類をあまり使おうとしないことにも起因するだろう。
年齢に相応しい程度の効果しか得られないのは、単なる腕前の問題だけではなく、彼女が生贄の類をあまり使おうとしないことにも起因するだろう。
本来はインターネットに接続もできる最新型のタブレット。某大手製品を強固なカバーに入れている為、恐ろしく頑丈。
文献を読めない彼女が、文字を活字化して読み取ったりする為のアプリが入っている他、メモ帳代わりのボイスメモを記録する為の媒体にもなっている。
当然のことながら、綺羅星の園ではインターネットは使用できない為、アプリなどのアップデートは行われていない。
日々溜まっていくデータの整理の為、定期的に実家へ郵送してはデータを処理してもらっている。
文献を読めない彼女が、文字を活字化して読み取ったりする為のアプリが入っている他、メモ帳代わりのボイスメモを記録する為の媒体にもなっている。
当然のことながら、綺羅星の園ではインターネットは使用できない為、アプリなどのアップデートは行われていない。
日々溜まっていくデータの整理の為、定期的に実家へ郵送してはデータを処理してもらっている。
自分の知る全ての規則、法律を遵守し、ルールとして定められた枠組みから外れることを嫌う四角四面な少女。
但し、彼女にとってのルールとは、暗黙の了解という言葉で表現される曖昧な「空気」や「雰囲気」などではなく、理路整然とした根拠に基づく成文法若しくはそれに準ずるもののみ。
「皆がそうしている」、「言わなくてもわかるだろう」という考えは彼女にとって無意味であり、それに基づく全ての要求を理解できない。
表情を読むとはどうやればいいのか。行間を理解するとはどうすればいいのか。
音や言葉、ボディランゲージではないもの。五感への直接的な刺激にならないファジーなものを捉える術を、彼女は持たない。
イメージカラー:モノクロ
特技:なし*1
好きなもの:ホルストの組曲『惑星』、牛乳でふやかしたチョコチップ入りコーンフレーク
苦手なもの:果肉入りのオレンジジュース、発泡スチロールの感触
天敵:家族以外の人間
願い:ウィッチドクターになりたい。
決戦の日:癒し、且つ裁く。
【一人称】あたし 【二人称】あなた 【三人称】あの人、苗字+敬称
但し、彼女にとってのルールとは、暗黙の了解という言葉で表現される曖昧な「空気」や「雰囲気」などではなく、理路整然とした根拠に基づく成文法若しくはそれに準ずるもののみ。
「皆がそうしている」、「言わなくてもわかるだろう」という考えは彼女にとって無意味であり、それに基づく全ての要求を理解できない。
表情を読むとはどうやればいいのか。行間を理解するとはどうすればいいのか。
音や言葉、ボディランゲージではないもの。五感への直接的な刺激にならないファジーなものを捉える術を、彼女は持たない。
イメージカラー:モノクロ
特技:なし*1
好きなもの:ホルストの組曲『惑星』、牛乳でふやかしたチョコチップ入りコーンフレーク
苦手なもの:果肉入りのオレンジジュース、発泡スチロールの感触
天敵:家族以外の人間
願い:ウィッチドクターになりたい。
決戦の日:癒し、且つ裁く。
【一人称】あたし 【二人称】あなた 【三人称】あの人、苗字+敬称
開拓期に渡米して現地に定着した旧世界の魔術師、サウストン家の三女として生を受ける。
サウストン家は、長年のインディアンとの交流を経て、元々修めていた魔女術に加えてシャーマニズムも研鑽するようになった家系であった。
霊薬によってこの世から遊離し、トランス状態の精神をトーテムの導きによって根源へ導く……というのがおおよそ魔術師として目指すところである。
が、そうした家の事情については、当主候補としての長女とその予備としての次女が無事に成人して代替わりが完了した時点で、オーガスタとは大体無関係な感じになった。
オーガスタが生まれたのは、刻印の移植も完了し魔術師として後腐れがなくなった両親が、親としてもうひとり子供が欲しいと思ったからである。
もし魔術師として大成しそうな子が生まれたら指導して長女の助手にでもしてやればよし、そうでないなら普通の子として育てればよし。
そんな割りと緩い考え方で生まれたオーガスタの才能がどうだったのかといえば、非常に微妙なラインであった。
才能は、一応ある。歴史の浅さの割りには、現当主である長女程ではないにせよ、結構魔術回路もある。あるのだが、幾つか難点もあった。
まず、文字が読めない。言葉が理解できないのではなく、耳で聞く言葉は問題ないが、書かれた文字だけがちゃんと読み取れない。
自分で文章を書かせてみれば、非常にいびつなアルファベットを鏡文字で書いてしまい、自分の名前を普通に書くことも覚束ない。
加えて、興味のあることしかやろうとせず、人と話せば自分のことしか話さない。こちらが伝えたいことも中々伝わらず、曖昧な表現で指示しても動けない。
更に、決まったルールを守ることはよくできるが、融通が効かなさすぎて、少しでもルールから外れたことがあるとそれが改善されるまで頑として動かなくなることもあった。
魔術師云々以前に、同年代の子供と比較しても変わった……いや、変わりすぎな子供だった。
一方で、興味を抱いたことについての物覚えは異様に良く、文字が読めないならと試しに霊薬の配合を口頭で伝えてみると、聞き返すこともなく完全に暗記してみせた。
配合の手順や注意点も、実演と共に言葉で説明してやればあっという間に覚えてしまい、後から教えることがないレベルだった。
アルファベットを満足に書くことが出来なくても、複雑な操作や繊細な計量を要する魔女術は素晴らしい手際でこなした。
後から教えたシャーマニズムについても、霊体との相性が良かったのか、自身へ降霊させてその能力を引き出すという点では見るべきものがある。
何よりも、彼女は魔術の探究を何よりも好んだ。その一点故に、彼女は魔術師として生きる方がきっと楽しいであろうと、両親は彼女を魔術師として育てることを決意した。
当主にすることはできないが、この子はきっと何かを形にする。そんな思いもあってのことだっただろう。
斯くして、オーガスタは自分の望む魔術師の道を歩み始めた……というと、少々語弊がある。
実のところ、少女が目指していたのは、魔術師そのものではない。両親が家業としていた、ウィッチ・ドクター、呪術医という仕事であった。
今なおインディアンの人々と繋がりを持つサウストン家は、アメリカナイズの進んだインディアンの間でも有名な腕利きであり、地元では多少知られた呪い師である。
勿論、利用者の殆どはそれを本当の魔術とは思っておらず、故に魔術協会から辛うじて目溢しを貰っている訳だが、ともかくとして、オーガスタは両親が人々を診察しているのを直ぐ側で見てきた。
本当の魔術を知っている彼女からすれば、両親がやっていることは一見児戯のようであったが、それを施された人々が、曲がりなりにも喜びの感情を表現しているのも見てきた。
「己の欲する所を人に施せ」、という聖書の一節を、彼女も知っていた。彼女は特に神を信じてはいなかったが、その言葉の正しさは、こうした観察を通して実感していた。
されて嬉しいことならば、それをしよう。非常に単純なロジックを元に、彼女は、自身のしたいことをウィッチ・ドクターという形に当てはめて理解したのである。
だからこそ、少女に対する両親の指導は、ある程度の所で止まってしまった。
サウストン家の本分は魔女術とシャーマニズムの併用による精神のコントロールであり、呪術医としての振る舞いは、あくまで家業としてのものでしかなかった。
だからこそ、その謂わばおまけ部分の習熟を望むオーガスタへの指導は、彼女の家族にとって専門外のものになりつつあったのである。
とはいえ、それで止まるほど彼女の熱意は生易しいものではなく、文章読み上げ用のツールとして購入したタブレットの検索機能を存分に活用した彼女は、ある情報を見つけることに成功した。
即ち、遠くスウェーデンには、時計塔よりも異様に安い学費で魔女術について教える魔女の私塾があるらしい……と。
元々大して稼いでいる訳ではなく、時計塔に通わせる程の学費を出すのも苦しいサウストン家にとって、この私塾……綺羅星の園の存在は、渡りに船であった。
勿論、自身の求める魔女術の鍛錬を行える場であるという点で、オーガスタにとっても望ましい場所であることは言うまでもない。
一も二もなくサウストン家はこの園にオーガスタを入塾させることを決定し、オーガスタ自身もそれを望んだ。綺羅星の園がこれを断る理由もなく、彼女はめでたく魔女の卵として入学することになったのだった。
……少々どころではない問題児として周囲を悩ませることになるのを、この時はまだ誰も知らなかったのである。
呪術医としての治癒能力研鑽とその実践、そして規律遵守以外では自発的な行動というものを殆ど起こさない。それがオーガスタ・サウストンという少女である。
規律遵守の中には「普段どおりの生活とルーティーンワークの実行」も含まれており、彼女が食事を取ったり入浴したりする時間は恐ろしく正確。
何かしらの理由で時間がずれ込んでしまう時は非常に精神的に不安定になり、一週間はその不安定さを引きずるような側面もある。
不安定な期間も他者を傷つけることはしないが、ストレスからか一目を憚ることなく抜毛や爪噛みを始めてしまい、時にはそれで出血してしまうことも。
更に、魔術師という法の外にある存在でありながら、彼女は学則のみならず国家の定めた法の遵守にも敏感で、目の及ぶ範囲での違法行為を逐一記録し手紙などで通報しようと試みる程。
当人の素養の関係か、幸い暗示などは有効な為、そうした行為に及ぼうとする度に周囲が何かしらの形で止めに入っているものの、逆に言えばそうでもしなければ彼女は本当に通報する。
この他、規則遵守を徹底していない生徒に対して一方的な注意の言葉を投げかけて険悪なムードを作り出したり、何かしらの会話中に触れられたくないであろう話題を躊躇なく取り上げたりと、彼女にまつわる問題は枚挙に暇がない。
自宅では、こうしたことは起こらなかった。彼女の周囲の人々は、彼女の特性を十二分に理解している人間だけだったからである。
しかし、その環境を離れたことで、彼女の特性と周囲の人々との齟齬は、彼女自身の学生生活を危うくするほどに顕在化してきている。
現在のところ、彼女の周囲からの評価は、「関わり合いになりたくない新入生」といったところである。
サウストン家は、長年のインディアンとの交流を経て、元々修めていた魔女術に加えてシャーマニズムも研鑽するようになった家系であった。
霊薬によってこの世から遊離し、トランス状態の精神をトーテムの導きによって根源へ導く……というのがおおよそ魔術師として目指すところである。
が、そうした家の事情については、当主候補としての長女とその予備としての次女が無事に成人して代替わりが完了した時点で、オーガスタとは大体無関係な感じになった。
オーガスタが生まれたのは、刻印の移植も完了し魔術師として後腐れがなくなった両親が、親としてもうひとり子供が欲しいと思ったからである。
もし魔術師として大成しそうな子が生まれたら指導して長女の助手にでもしてやればよし、そうでないなら普通の子として育てればよし。
そんな割りと緩い考え方で生まれたオーガスタの才能がどうだったのかといえば、非常に微妙なラインであった。
才能は、一応ある。歴史の浅さの割りには、現当主である長女程ではないにせよ、結構魔術回路もある。あるのだが、幾つか難点もあった。
まず、文字が読めない。言葉が理解できないのではなく、耳で聞く言葉は問題ないが、書かれた文字だけがちゃんと読み取れない。
自分で文章を書かせてみれば、非常にいびつなアルファベットを鏡文字で書いてしまい、自分の名前を普通に書くことも覚束ない。
加えて、興味のあることしかやろうとせず、人と話せば自分のことしか話さない。こちらが伝えたいことも中々伝わらず、曖昧な表現で指示しても動けない。
更に、決まったルールを守ることはよくできるが、融通が効かなさすぎて、少しでもルールから外れたことがあるとそれが改善されるまで頑として動かなくなることもあった。
魔術師云々以前に、同年代の子供と比較しても変わった……いや、変わりすぎな子供だった。
一方で、興味を抱いたことについての物覚えは異様に良く、文字が読めないならと試しに霊薬の配合を口頭で伝えてみると、聞き返すこともなく完全に暗記してみせた。
配合の手順や注意点も、実演と共に言葉で説明してやればあっという間に覚えてしまい、後から教えることがないレベルだった。
アルファベットを満足に書くことが出来なくても、複雑な操作や繊細な計量を要する魔女術は素晴らしい手際でこなした。
後から教えたシャーマニズムについても、霊体との相性が良かったのか、自身へ降霊させてその能力を引き出すという点では見るべきものがある。
何よりも、彼女は魔術の探究を何よりも好んだ。その一点故に、彼女は魔術師として生きる方がきっと楽しいであろうと、両親は彼女を魔術師として育てることを決意した。
当主にすることはできないが、この子はきっと何かを形にする。そんな思いもあってのことだっただろう。
斯くして、オーガスタは自分の望む魔術師の道を歩み始めた……というと、少々語弊がある。
実のところ、少女が目指していたのは、魔術師そのものではない。両親が家業としていた、ウィッチ・ドクター、呪術医という仕事であった。
今なおインディアンの人々と繋がりを持つサウストン家は、アメリカナイズの進んだインディアンの間でも有名な腕利きであり、地元では多少知られた呪い師である。
勿論、利用者の殆どはそれを本当の魔術とは思っておらず、故に魔術協会から辛うじて目溢しを貰っている訳だが、ともかくとして、オーガスタは両親が人々を診察しているのを直ぐ側で見てきた。
本当の魔術を知っている彼女からすれば、両親がやっていることは一見児戯のようであったが、それを施された人々が、曲がりなりにも喜びの感情を表現しているのも見てきた。
「己の欲する所を人に施せ」、という聖書の一節を、彼女も知っていた。彼女は特に神を信じてはいなかったが、その言葉の正しさは、こうした観察を通して実感していた。
されて嬉しいことならば、それをしよう。非常に単純なロジックを元に、彼女は、自身のしたいことをウィッチ・ドクターという形に当てはめて理解したのである。
だからこそ、少女に対する両親の指導は、ある程度の所で止まってしまった。
サウストン家の本分は魔女術とシャーマニズムの併用による精神のコントロールであり、呪術医としての振る舞いは、あくまで家業としてのものでしかなかった。
だからこそ、その謂わばおまけ部分の習熟を望むオーガスタへの指導は、彼女の家族にとって専門外のものになりつつあったのである。
とはいえ、それで止まるほど彼女の熱意は生易しいものではなく、文章読み上げ用のツールとして購入したタブレットの検索機能を存分に活用した彼女は、ある情報を見つけることに成功した。
即ち、遠くスウェーデンには、時計塔よりも異様に安い学費で魔女術について教える魔女の私塾があるらしい……と。
元々大して稼いでいる訳ではなく、時計塔に通わせる程の学費を出すのも苦しいサウストン家にとって、この私塾……綺羅星の園の存在は、渡りに船であった。
勿論、自身の求める魔女術の鍛錬を行える場であるという点で、オーガスタにとっても望ましい場所であることは言うまでもない。
一も二もなくサウストン家はこの園にオーガスタを入塾させることを決定し、オーガスタ自身もそれを望んだ。綺羅星の園がこれを断る理由もなく、彼女はめでたく魔女の卵として入学することになったのだった。
……少々どころではない問題児として周囲を悩ませることになるのを、この時はまだ誰も知らなかったのである。
呪術医としての治癒能力研鑽とその実践、そして規律遵守以外では自発的な行動というものを殆ど起こさない。それがオーガスタ・サウストンという少女である。
規律遵守の中には「普段どおりの生活とルーティーンワークの実行」も含まれており、彼女が食事を取ったり入浴したりする時間は恐ろしく正確。
何かしらの理由で時間がずれ込んでしまう時は非常に精神的に不安定になり、一週間はその不安定さを引きずるような側面もある。
不安定な期間も他者を傷つけることはしないが、ストレスからか一目を憚ることなく抜毛や爪噛みを始めてしまい、時にはそれで出血してしまうことも。
更に、魔術師という法の外にある存在でありながら、彼女は学則のみならず国家の定めた法の遵守にも敏感で、目の及ぶ範囲での違法行為を逐一記録し手紙などで通報しようと試みる程。
当人の素養の関係か、幸い暗示などは有効な為、そうした行為に及ぼうとする度に周囲が何かしらの形で止めに入っているものの、逆に言えばそうでもしなければ彼女は本当に通報する。
この他、規則遵守を徹底していない生徒に対して一方的な注意の言葉を投げかけて険悪なムードを作り出したり、何かしらの会話中に触れられたくないであろう話題を躊躇なく取り上げたりと、彼女にまつわる問題は枚挙に暇がない。
自宅では、こうしたことは起こらなかった。彼女の周囲の人々は、彼女の特性を十二分に理解している人間だけだったからである。
しかし、その環境を離れたことで、彼女の特性と周囲の人々との齟齬は、彼女自身の学生生活を危うくするほどに顕在化してきている。
現在のところ、彼女の周囲からの評価は、「関わり合いになりたくない新入生」といったところである。
彼女を性格面で記述するとするならば、必要な言葉は僅か1つだけで事足りる。つまり、「頑固」である。
内面化した規則に忠実であり、外部に存在するルールや法律を遵守し、そしてそれから外れた行為については絶対に実行しない。
更に、その行動方針を自身同様他者にも容赦なく適用し、それに違反した場合に修正を試みるのも、柔軟性に欠けていることの現れであろう。
一方で、彼女は良い方向にも頑固である。周囲からどれほどの干渉を受けても、正しくないと思ったことは実行せず、正しいと思ったことは実行する。
また、道理が通っていることを立証できるのであれば、他者の規則違反についての対応を変えることもなくはない。
何より、彼女は他者を意図的に傷つけることを良しとせず、慈しむことを是とする。傷の治療などを求められれば、彼女は自分にできる範囲で治療を実行しようとするだろう。
彼女に特徴的なこととして、場の空気感、雰囲気といったものが致命的に読めない他、文脈から言葉の真意を読み取る能力がない。
言われた言葉は全て額面通りに受け取り、裏の意味を察することがない為、彼女に意思を正確に伝えたいのであれば、ストレートに伝えなければならない。
もしも幾つかの解釈の幅がある言葉を投げかけられた場合は、確認の為にもう一度聞き返すことを習慣としているので、もしそうなったら丁寧に教えれば、正しく理解することができるだろう。
趣味嗜好の面では、感覚過敏の気が強く、刺激に対して極端な好き嫌いがある。好きなものには積極的に接近するが、嫌いなものには梃子でも近づこうとしない。
もし無理やり嫌なものを押し付けられたりしてストレスがかかってくると、彼女は独り言として、ベンジャミン・フランクリンの『富に至る道』の暗唱を始めるだろう。
これは彼女が自分の精神を落ち着ける為のルーティーンのようなもので、これを邪魔されるとますます苛立ちを募らせていく。
一方で、機嫌が良い時にはホルストの『惑星』を口ずさんだり鼻歌で歌い始める。食堂のメニューが美味しいものだった時などに、彼女のそばで耳をすませばそれが聞こえてくるかもしれない。
内面化した規則に忠実であり、外部に存在するルールや法律を遵守し、そしてそれから外れた行為については絶対に実行しない。
更に、その行動方針を自身同様他者にも容赦なく適用し、それに違反した場合に修正を試みるのも、柔軟性に欠けていることの現れであろう。
一方で、彼女は良い方向にも頑固である。周囲からどれほどの干渉を受けても、正しくないと思ったことは実行せず、正しいと思ったことは実行する。
また、道理が通っていることを立証できるのであれば、他者の規則違反についての対応を変えることもなくはない。
何より、彼女は他者を意図的に傷つけることを良しとせず、慈しむことを是とする。傷の治療などを求められれば、彼女は自分にできる範囲で治療を実行しようとするだろう。
彼女に特徴的なこととして、場の空気感、雰囲気といったものが致命的に読めない他、文脈から言葉の真意を読み取る能力がない。
言われた言葉は全て額面通りに受け取り、裏の意味を察することがない為、彼女に意思を正確に伝えたいのであれば、ストレートに伝えなければならない。
もしも幾つかの解釈の幅がある言葉を投げかけられた場合は、確認の為にもう一度聞き返すことを習慣としているので、もしそうなったら丁寧に教えれば、正しく理解することができるだろう。
趣味嗜好の面では、感覚過敏の気が強く、刺激に対して極端な好き嫌いがある。好きなものには積極的に接近するが、嫌いなものには梃子でも近づこうとしない。
もし無理やり嫌なものを押し付けられたりしてストレスがかかってくると、彼女は独り言として、ベンジャミン・フランクリンの『富に至る道』の暗唱を始めるだろう。
これは彼女が自分の精神を落ち着ける為のルーティーンのようなもので、これを邪魔されるとますます苛立ちを募らせていく。
一方で、機嫌が良い時にはホルストの『惑星』を口ずさんだり鼻歌で歌い始める。食堂のメニューが美味しいものだった時などに、彼女のそばで耳をすませばそれが聞こえてくるかもしれない。
やりたいことしかしたがらず、やりたくないことは意地でもしない。されてほしいことは積極的に行い、されてほしくないことは死んでもやらない。
但し、どちらもルールの定める範疇内で……というのが、彼女の基本的な行動規範である。
但し、どちらもルールの定める範疇内で……というのが、彼女の基本的な行動規範である。
綺羅星の園において一番お世話になっている先生。個人を殆ど認識しない彼女が認識する、数少ない人物。
授業後に魔女術について質問をしにいくことがよくある。その他、生徒などが行っている学則違反などは全て彼女に報告しにいく。
校内を監視している彼女は大体全部お見通しなのだが、その辺のことを知らない為、とにかく目に入ったこと全てを連絡する。
一応、噂話や聞きかじっただけのことは連絡しないという彼女なりのルールがあるが、それにしても滅茶苦茶な回数話しかけにいくので、もしかすると辟易とされているかもしれない。
が、学則を制定した人物に違反行為を報告するという行為自体の不必要性を納得させる論理がない限り、恐らくこれは止まらないだろう。
だが、それは「違反した誰か」に対して行ったものであり、「個人」に対して行ったものではない。故に、彼女は本来気まずくなるであろう相手に対しても、必要であれば何の躊躇もなく話しかけに行く。
相手側が以前のことを根に持っていて険悪な雰囲気を漂わせていても、相手が明確な拒絶の意思を示さない限り、彼女は平然としているだろう。
逆に、明確に拒絶を行った場合、彼女はそれを理解し、本当に必要な事柄(例えば先生からの連絡事項を伝える時など)以外での干渉を避けるようになる。
こんな調子だから、既に多くの生徒からは彼女を拒絶されているが、特段それを気にしている様子はない。恐らく、今後気にすることもないだろう。
授業後に魔女術について質問をしにいくことがよくある。その他、生徒などが行っている学則違反などは全て彼女に報告しにいく。
校内を監視している彼女は大体全部お見通しなのだが、その辺のことを知らない為、とにかく目に入ったこと全てを連絡する。
一応、噂話や聞きかじっただけのことは連絡しないという彼女なりのルールがあるが、それにしても滅茶苦茶な回数話しかけにいくので、もしかすると辟易とされているかもしれない。
が、学則を制定した人物に違反行為を報告するという行為自体の不必要性を納得させる論理がない限り、恐らくこれは止まらないだろう。
- その他の先生と生徒全て:誰か
だが、それは「違反した誰か」に対して行ったものであり、「個人」に対して行ったものではない。故に、彼女は本来気まずくなるであろう相手に対しても、必要であれば何の躊躇もなく話しかけに行く。
相手側が以前のことを根に持っていて険悪な雰囲気を漂わせていても、相手が明確な拒絶の意思を示さない限り、彼女は平然としているだろう。
逆に、明確に拒絶を行った場合、彼女はそれを理解し、本当に必要な事柄(例えば先生からの連絡事項を伝える時など)以外での干渉を避けるようになる。
こんな調子だから、既に多くの生徒からは彼女を拒絶されているが、特段それを気にしている様子はない。恐らく、今後気にすることもないだろう。
コメントをかく