kagemiya@ふたば

「これが…あるべき形だと言うのなら…」

「貴方のペースで理論を展開されては頭が保たないだろう。優秀すぎる教授を持つと学び舎も苦労する…というやつかもしれん」(気をつけよう)

「トマス・ハーヴェイ！」(アルベルト・アインシュタイン)
(「出撃する！」)

「そうだな。俺では無理かもしれない……だが、俺たちなら」

「この俺自身の手で切り拓いて初めて、俺は人の内を知る事ができるだろう！」
（イカれているなトーマス…だが、それでこそ）
「学者故だ！」

「アイン！俺の全てを使って、全ての敵を…！」
(そうだトーマス…もっとお前の力を見せろ！)

「己の為した事とはいえ、やはり誰も…俺を見てはいないのだな」

と、されているが。トマスがその脳を保管したこと、開いたという事になっている事、その行動には全く別の理由が存在した。
「アインシュタイン製人型外骨格」…なるものが、アインシュタインの遺体と共に届いたのである。これを見た時、ハーヴェイは困惑した。それは人間用外骨格とは名ばかりの、全高約20m・重さ35tに届かんとする人型兵器だったのだ。
アインシュタインはこの外骨格に自身の脳を搭載するよう要請、トマス・ハーヴェイはその依頼に従う他なく彼の脳を取り出し、外骨格に移植。以降この外骨格もハーヴェイの宝具として取り扱われることとなった。
この外骨格はアインシュタインがイタリア近辺に在住していた時代、地中海沿岸で発見した何らかの機械の残骸を基に作り出した特殊相対性理論の適用環境下…つまり宇宙空間における運動実験を行うために作り出された個人用の「乗り物」であり、人型なのは彼が感覚的に動かせるようにという意図が存在していた。だがこれには脳だけでなく人間用の搭乗席が1つのみ用意されており、奇しくもアインシュタインの解剖を担当したトマスがここに座る羽目になったのであった。
つまり、トマスが二重召喚によってライダークラスの性質を付与されたのはこのため。コレに載せるため、アインシュタインは強引にライダーの性質をトマスに付与したのである。

なお、この───ともすれば兵器ともとれる───外骨格に自身の脳を搭載するよう要求したのは、自身の手で制御できないのであれば廃棄した方がマシである、とアインシュタインが考えていたからであり、性質上限りなく戦闘用になり得るが、決してそう作られたわけではない。
決して。
乗ってる時2人ともノリノリで会話しているとかそういう事を指摘してはいけない。