kagemiya@ふたば

【原典】ベルギーの伝承
【CLASS】セーバー
【マスター】
【真名】マヌカンピス
【異名・別名・表記揺れ】小便小僧MannekenPis
【性別】男性
【身長・体重】111cm・20kg
【肌色】白【髪色】明るい茶【瞳色】青
【外見・容姿】無垢な可愛らしいさと雄々しい男らしさを併せ持つ巻き毛の幼い男児。非常に多くの霊衣を保有しているが、戦闘行為が予想される場所では金の刺繍が施された錦の紳士服に着替える
【地域】ベルギー・ブルッセル
【年代】????年〜1619年〜現代
【属性】混沌・善
【天地人属性】地
【その他属性】人型・子供・愛する者・霊衣を持つ者
【ステータス】筋力：E　耐久：B　敏捷：B　魔力：B　幸運：A+　宝具：C+

　セーバーのクラススキル。
　環境に適応し、極限環境におけるダメージ、性能の低下を軽減する能力。
　マヌカンピスの場合、戦場に於ける活動能力。
　過酷な戦場に在っても折れぬ精神力を獲得し、炎と爆発、砲撃などの兵器攻撃に対する耐性を得る。
　あまりにも有名な"鎮チン火"の逸話とセーバーの像が1695年のフランス軍によるブリュッセル砲撃の際も無傷で済んだという逸話に由来する。

　セーバーのクラススキル。
　本来は、遭難者の気配を感じ取り、いち早く救助するための能力。
　マヌカンピスの場合、人々を苦しめる災害や脅威の源が何処に存在するかを直感的に感じ取る事で、迅速な救助活動を行いつつ、根本的な原因へと直接アプローチを行う事が可能。
　隠された爆発物や魔術的なトラップ、悪霊が湧き出る霊脈の澱みなども立ち所に見抜ける他、特異点での召喚時には、人理の乱れの原因となる「聖杯」の位置すらも、ある程度把握可能となる。

　人を惹き付ける美少年としての性質を示すスキル。
　男女を問わずに対しては魅了の魔術的効果を持つ。
　対魔力スキルで回避可能。対魔力を持っていなくても抵抗する意思を持っていれば、ある程度軽減することが出来る。
　気まぐれな無垢さと雄々しい男らしさを併せ持つ美男児。
　小便をする少年プエル・ミンゲンスという芸術モチーフの典型である。

　1747年にブリュッセルに駐屯していたフランス兵がセーバーの像を奪おうとしたが未遂に終わった時、フランス国王ルイ15世はそのお詫びとして金の刺繍が施された錦の紳士服をセーバーへと贈ったという逸話から。
　フランス王家の絶大な王権を限定的に身に纏う事で美貌と肉体を強化し、擬似的なカリスマを獲得する*1
　幼児であるにも関わらず大人達にも負けぬ発言力を発揮し、救護対象へ的確な指示と誘導を行うことができる。

　万人に愛され、世界中に名を知られる平和と憩いの象徴となったセーバーの持つ固有スキル。
　セーバーの宝具の効果を限定的に活用した、人々の休息の場を作り出す陣地作成と膨大な量の水を操る魔力放出(水)の複合。
　セーバーの手が加わった水は、心身をゆっくりと癒す効果と有害な悪意や攻撃性を弱体化させる効果を持つある種の「聖水」と化す。

ランク：C+　種別：対軍宝具　レンジ：0〜40　最大捕捉：200人
　かくしておうかはわがゆばりにとだう。
　多くの小便小僧マヌカンピスの伝説の中でも「放尿により人々を救った」という伝説が束ねられた宝具。
　真名解放を行っていない状態でも強力な放水能力としてその一端を行使可能だが、真名解放を行う事で、セーバーは一時的に自らの霊基の"一部分"を「砲門」へと作り変え、莫大な量の水を「砲門」へと充填した後に然るべき対象に向かって勢い良く「排出」する。
　その最大水圧は全世界に存在する「小便小僧」の放水の総勢に等しく、集中させれば相当な破壊力を生み出す事となる。
　...しかし、この宝具の真価は単純な破壊力ではなく「人々を害する存在を鎮火させた」という概念が具現化された事による、危機の無害化である。
　気持ちよく迸る水流に触れたものは「それが持つ危険性を濯ぎ落とされる」
　炎は消え失せ、爆弾は湿気り、毒は洗い流され、砲弾は不発し、魔術式は破却ディスペルされ、野蛮な戦闘意欲はなえて萎びる。
　その性質上、敵の攻撃宝具に対して「相殺」を狙う際にはランク以上の威力を発揮し得る。
　この効果は排水後も水に込められた魔力が尽きるまで持続し、濡れた範囲は一定時間味方を守る安全圏として機能する。
　危機の源をピンポイントで狙い一撃で決着を付ける「集中放水」か広域へと撒き散らす事で味方を守る「拡散放水」かを選択する事も可能。

　スキルにより濾過・浄化されている為、真水であり非常に清潔。
　ごくごく飲める。

　自分自身のレプリカなど様々な噴水を一時的に召喚し、放水を補助する。

　マヌカンピスには様々な機会に、衣装が贈られることが慣習となっており、博物館に所蔵されたそれらは1000着以上にも上るという。
　その逸話から霊衣の変更が容易であり、王授の黄金錦を除いてステータスへの影響こそないが、どの様な服も着こなすことができる。
　また、その由来について、多くのルーツが異なる伝説が語られている事を利用することで、2〜5歳までの間なら自身の肉体を変化させる事が可能。

　小便小僧に便乗する形で作られた排尿する犬の像を使い魔、或いは乗騎としたもの。
　本来、この犬像は単なるブロンズ像であり、噴水機能はないのだが、セーバーの霊基と紐付けられた事により、水を操る能力を得ている。

　小便小僧マヌカンピス。ベルギーの首都ブリュッセルに設置されている放尿する少年を模したブロンズ製噴水彫刻。
　フラマン人彫刻家ジェローム・デュケノワによって作成され、1619年に設置された。
　盗難未遂被害が頻発した為、1965年からはレプリカが展示され、オリジナルはブリュッセル市立博物館に所属されている。
　その由来は諸説あり、最も有名なものはブラバント公ゴドフロワ3世に関する説である。

　1142年、当時2歳のゴドフロワ3世を領主とする軍隊は、グリムベルゲンの領主が率いる軍隊と戦っていた。
　その時、戦場の兵士を鼓舞する為に幼い領主が眠るゆりかごを戦場を見下ろす大きな樫の木オークに吊るした。
　激しい戦いが続き、兵士たちが窮地に立たされた時、小さな支配者は揺籠の中で立ち上がり、その高台から敵軍に向かって放尿した。
　この若い公爵の雄々しく大胆不敵な行動は兵士たちに新たな勇気を与え、これがきっかけとなり最終的に勝利したという。
　この出来事を記念してブリュッセルに噴水が作られ、公爵のゆりかごが吊るされていたオークは噴水の横に植え替えられた。
　そして今日に至るまで、マヌカンピスの立つ道はオーク通りと呼ばれている。

　また、町を救った少年を由来とする別の伝説もある。
　14世紀、ブリュッセルは外国勢力に包囲されていた。
　ブリュッセルはしばらくの間攻勢を保っていた為、攻撃側は城壁に爆発物を設置する計画を思いついた。
　街を囲む城壁のふもとに穴を掘り、そこに火薬が詰まった樽の爆弾を仕掛けたのだ。
　しかしこの時、ジュリアンという名の少年がたまたま爆弾が準備されているところを覗いていたので、導火線の火が火薬に達する前に、小便を掛けて火を消し、町の危機を救ったという。

　また、ある裕福な商人が家族でこの街を訪れていた時に、最愛の幼い息子が行方不明になった事件を由来とする話もある。
　商人は急いで捜索隊を編成し、街の隅々まで探し回ったが、最終的に少年は小さな庭で楽しそうに小便をしているところを発見された。
　商人は、捜索を手伝ってくれた地元の人々への感謝の贈り物として、噴水を作らせた。

　或いは、火事で目を覚ました少年が、自分の尿で火を消すことができたという伝説もある。
　このおかげで王城が燃え尽きるのを食い止める事が出来たという。

　いずれにせよ、このユーモラスな銅像はベルギーの観光名所として親しまれるに留まらず、世界各地に同型のレプリカが設置され、平和と憩いの象徴として今日まで親しまれている。

　何処か気品が漂う幼い男児。
　サーヴァントとして成立したマヌカンピスは複数の異なる伝承が一つの霊基うつわに習合された英霊であり、その中でも「放尿にて人々を救った少年英雄」としての側面が強調されている。
　能天気でマイペース、人前で全裸になる事にも抵抗がなく、何処でもおしっこをする自由人。
　幼い容姿に反して口調は非常にはっきりとしており、知性も高い。それはそれとして好き勝手に動いて気付いたらおしっこをしている。
　しかし「平和と憩いを愛する人々を救う英雄」という自らの役割には真摯であり、人々を脅かす存在を察知すると即座に解決に動く。
　そして、人々の平和と憩いを害する不埒な輩の元へと駆けつけ、彼は───おしっこを掛けるのだ。

イメージカラー：噴き上がる水色
特技：放尿
好きなもの：平和、人々の憩い、放尿、おしゃれ
嫌いなもの：戦争
天敵：おちんちんスレイヤー
願い：世界に平穏と憩いのあらんことを

【一人称】私【二人称】君、貴方【三人称】彼、彼女

(キャラ名)：

　レジェンド・オブ・おしっこマン。