kagemiya@ふたば

【氏名】ミラベル・ヴォルティス(Mirabelle Vertis)
【性別】女性
【年齢】14歳
【出身】アメリカ合衆国・カリフォルニア州
【身長・体重】148cm・40kg
【肌色】白【髪色】オレンジ【瞳色】緑
【スリーサイズ】70/52/72
【外見・容姿】イナズマのようにジグザグしたツインテールの少女。電子機器をフル活用する姿はとても魔術師には見えない
【令呪の位置】右手の甲
【属性】中立・善
【魔術系統】電脳術式コードキャスト、機械文明を憑依対象とした降霊術
【魔術属性】空
【魔術特性】伝達
【魔術回路】質：E 量：D 編成：異常(記録演算機能に優れる)
【起源】『未来』
【所属】時計塔・現代魔術科・エルメロイ教室
【階位・称号・二つ名】未来の魔術師ウィザード

「cyber_dive();霊子ADDを構成。電脳界へ潜航開始」

　テクノロジーと神秘の融合。コンピュータ内部、回路の上に於いて実行される術式プログラム。
　カウレス・フォルヴェッジ・ユグドミレニアがアトラス院と共同開発した、微細に調整した電気魔術をコンピューター上での演算やプログラムの隠し味として応用する事で成立している、最新鋭の魔術。
　ミラベル・ヴォルティスは瞑想も薬物も使用せず、いとも容易く魂を霊子化して電脳世界に飛び込める異才タレントの持ち主。
　ネットワークを介して他者のデバイスに侵入し、情報を引き抜いたり攻撃を行う事など造作もない。

　
「ghost_disorder();基盤へ霊的接続。電子回路に障れ」

　霊体を操作して物体に干渉する騒霊現象ポルターガイストの派生。
　ミラベル・ヴォルティスが魔術として行使するソレはグレムリン効果とも呼ばれる、産業革命以降の全貌を掴めぬ程に肥大化・複雑化した機械文明の影より発生した最新の怪異。
　闇を照らし、消え去るはずの音を記録し、現実をありのままに映し出す装置が発明されてなお暴けぬ、電子の奥底、蒙昧な闇に隠れ潜む幽かな神秘。
　使い魔として加工した人工霊である電子霊エレクトロ・ガイストを機械に憑依させ、プログラム単位でそれに干渉する。
　霊子ハックの一種であり、主にネットワークに接続されてない機器類に干渉する際に使用する。
　魔術理論を基にした術式プログラムに侵蝕された機械や電飾品は本来の機能から逸脱した異常現象バグを引き起こす。
　専用の魔術的な対策を取っていない機械類は全て意のままに操り、掌握する事が可能。ある種のガルバニズムにより、電源があれば燃費も問題とならない。
　低級霊を憑依させた絡繰仕掛けの使い魔程度なら多くの魔術師が使用しており珍しくもなく、一部の魔術使いの傭兵はスナイパーライフルに使い魔を憑依させる事で魔術射撃を行うというが*1、これの場合はより精密な部品・プログラム単位での操作と干渉を可能とし、瞬間的に機械の内部構造を組み換え、全く違う機能を持つものに改造することさえ可能。
　ドライヤーから熱風を放出するなど、機械を擬似的な魔術礼装ミスティックコードとした簡易術式を使用する事もできるが、機体の耐久性を無視した威力を発揮させれば当然壊れるし、威力も低い。

「drone_patrol();霊基盤無人兵器、周辺哨戒を開始」

　ミラベル・ヴォルティスが作成、使役する機械製使い魔。
　蜂型の無人兵器ドローンであり、その名前には雄蜂ドローンを統べる女王たれ、という彼女の信念が込められている。
　基本的な構造は普通の軍事用ドローンと変わらないが、内部配線は徹底的に改造されており、電子霊障エレクトロ・ポルターガイストを活用する事で加工した霊体を基板に組み込んでおり、例え機体が物理的に破損しても、霊体が損傷部位を代替し、速やかに修復する術式プログラムを走らせる事で脆弱性を補っている。
　高度な戦場把握能力を持ち、主人との回線パスが途切れても魔力が尽きるまでは半自律制御で行動を続行する。
　音と姿の隠蔽などの簡単な電脳術式コードキャストを実行する機能を持ち、魔術式誘導矢マジックミサイルを射出する機構や自爆特攻用の超小型ドローンも多数内蔵されている。
　上に乗ったりぶら下がって飛行できる程度のパワーもある。
　魔術による飛行は困難とされているが、これはドローンによる飛行技術の延長である為、長距離を確実に飛行することが可能。

　現実で電脳術式コードキャストを行使する際に必要となる魔術機器ミスティックデバイス。携帯ルーターもセットで所持。
　使い魔である電子霊エレクトロ・ガイストを保存、待機させておく記憶装置ストレージでもあり、電子霊に術式プログラムを入力インプットし、現実に出力トランスミッションする事で魔術的事象を具現化する。
　しかし、精々目眩しやスタンガン程度の威力を発揮するのが彼女の魔術回路の質と量では限界。
　因みに、電磁気による故障や水没、他者からの魔術的なハッキング、ネット呪術等の対策は万全。

　明るいオレンジ色のロングヘアをジグザグしたツインテールにまとめている。
　これは髪飾り型の魔術礼装による、頭髪の形状を固定するちょっとした変身魔術の応用らしい。
　瞳は澄み切った、なんとなく未来的な感じがする緑色。
　時計塔の制服の上に白衣を羽織るという独特のファッションをしている。

　時計塔・現代魔術科に所属する新世代ニューエイジの魔術師。
　オカルティズムに傾倒した発明家をルーツとする、電子機器を活用する最新鋭の魔術師の一人。

イメージカラー：サイバーなグリーンが点滅するオレンジ
特技：ハッキング、プログラミング
好きなもの：機械弄り、術式プログラム開発、ネット怪談、カフェイン含有量が多いエナドリ、アボガド料理、電子音楽、ホラー映画
苦手なもの：意図せぬバグや不具合
天敵：魔術の才能と機械技術の知見を併せ持つタイプの魔術師
決戦の日：月、鎮魂、或いはまだ見ぬ未来

【一人称】アタシ【二人称】アナタ、〇〇サン、〇〇クン【三人称】〇〇サン、〇〇クン

　ヴォルティス家はアメリカ合衆国カリフォルニア州を拠点とする、百年と少しの歴史しかない新興も新興の魔術家系である。
　その源流は19世紀後半に発生したオカルティズムに傾倒した技術者、発明家の一派であり、トーマス・エジソンやニコラ・テスラが行ったような霊界との通信装置や電気エネルギーを用いた降霊術、科学的知見に基づく魂の解析といった研究と発明に明け暮れていた。
　残念ながら当時のヴォルティス家の当主に歴史に名を残す画期的な発明品を作り出す才能はまるでなかったが、神秘を扱う才能...つまり魔術回路を保有していた為、そのオカルト研究は一定の成果を上げ、アメリカの西海岸地域で活動していた現代魔術科の魔術師たちの目に留まることとなる。
　彼らの紹介を受けて時計塔・現代魔術科の門をくぐることとなったヴォルティス家は機械技術と魔術の共存、融合をテーマに積極的な研究を開始。
　以後、ヴォルティス家は新世代ニューエイジの注目を集める発明を連発し、彼らを牽引する最新の魔術師として名を知られることとなる(勿論、新世代など歯牙にもかけない、典型的な貴族主義の魔術師たちにとっては全くの無名だが)。
　そんな家系に産まれたミラベルも魔術と機械の両方に親しんで育つ事となり、情報処理に優れた天性の魔術回路の補助もあって、優れた現代魔術師として成長していった。
　最先端の魔術師たちが開発した電脳術式コードキャストにも幼き頃から触れ、現代魔術師のコンベンションにも盛んに参加し、かの電脳術式の基礎理論を築き上げたエルメロイ教室のOBと対談する機会に恵まれた事により「未来」の魔術の在り方を見てみたいという気持ちはより一層強まり、彼の薦めもあって現代魔術科へと入学後、エルメロイ教室に所属する事となった。

　外向的・陽気・行動的。
　彼女の性質を一言で表すなら「未来に生きてる」である。
　時計塔では「現代こそは魔術にとって最後の時代だ」などと言われているが、彼女はそれを鵜呑みにせず、現代の先にある「未来の魔術の在り方」まで見据えて研究を行う。
　マナの減少や呪体の枯渇、一都市を覆う魔術通信網の出現、神秘の秘匿が情報社会に打ち破られ、呪具や霊薬がデパートで売買される世界...他の新世代ニューエイジにさえも考え過ぎだとたしなめられる、先進的すぎる未来予想を立てているが、彼女は「いつかそれが起きる」事を前提として魔術礼装開発を進めている。
　つまり、彼女の魔術礼装は性能こそ平凡で歴史ある名家のものには遠く及ばないのだが、基本的に小源オドのみで起動可能なのだ。
　こうして聞くと、曲がりなりにも魔術師の未来のために研究を続ける立派な人物に思えるが、理想が技術に追い付かなかったり、ノリや興味本位で発明品に余計な機能を付けてトラブルを引き起こすこともしばしば。
　時代に適応できない古い魔術師は非難や嘲笑こそしないものの「いずれ終わるもの」として無関心に振る舞う。
　前述した通り、科学者気質の魔術師であり、既に数々の魔術特許を登録している凄腕の術式発明者プログラマー。
　機械技術を全く忌避しないどころか積極的に取り入れるタイプ。
　最新型のスマホやラップトップは絶対に買う。
　無論、その過程で神秘の劣化は避けられないのだが、複雑化した現代技術の深淵に潜む神秘を主軸テーマとする最新の魔術基盤を通して術式を組むことで、テクノロジーと神秘を巧みに融合させた画期的な術式を幾つも開発しているやり手。
　特に現代魔術の隆盛に伴い需要が増加した、着実に電信網を侵蝕しつつあるネット呪術対策アプリは高い評価を得ている。
　原理としては守護霊に加工した霊体を圧縮して術式プログラム化。情報媒体にインストールさせる事で特定の呪詛パターンに応じて呪的ファイルを駆除するというもの。アンチカースソフトウェア。
　最近では情報工学と召喚術を融合させた、ネットを原典とする下級幻霊を組み込んだ攻性防壁ファイアーウォールの開発も行なっているとか。

　通常、魔術師とは過去に逆行して生きるものだが、彼女は未来を見据えて魔術の研鑽を行う。
　無論、根源への到達も目標の一つであるが、基本的にテクノロジーと神秘が融合を果たすという「未来」の魔術の可能性を目撃したいという好奇心に従って行動する。
　近年の魔術世界の衰退を鑑みつつ、来るべき「未来」に備えての研究や、資金と呪体の貯蓄も密かに行っている。

　ザ・ニューエイジな魔術師。EXTRAやRequiemの世界のあれこれの技術の先駆けになってるかもしれないし、関係ないかもしれないくらいの未来魔術師。

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