最終更新:ID:WxjVR4s/0w 2018年02月10日(土) 21:46:06履歴
侵略者 襲来
【元ネタ】エジプト神話及び■■■■■■■
【CLASS】インベーダー
【真名】メネス
【性別】不明
【身長・体重】不定
【属性】混沌・狂
【ステータス】筋力D 耐久EX 敏捷E 魔力EX 幸運EX 宝具EX
【元ネタ】エジプト神話及び■■■■■■■
【CLASS】インベーダー
【真名】メネス
【性別】不明
【身長・体重】不定
【属性】混沌・狂
【ステータス】筋力D 耐久EX 敏捷E 魔力EX 幸運EX 宝具EX
人類への侵略者たるインベーダーが持つ侵食固有結界。対世界スキルとも呼ばれるものの亜種。
世界をインベーダーが最も活動しやすい環境へと改変し、抑止の干渉を排斥する。
だが、彼が改変し生み出す環境は他の侵食固有結界と異なり、彼本来の生存に適した環境への変化とは違う。
かつて太陽系に飛来した際に行われるはずだった侵略の形――――唯一の太陽を我が物とし、系列惑星を材料として飲み込むリングワールドを形成するスキル。
これは直接的に空間を書き換えて行われるものではなく、古い古い時代の、侵略のやり直し。本来の手順を踏み終えるまで環境変化は乏しい。
その為、抑止の試練及び連鎖召喚による補正が働かないが、代わりに通常の生命活動に直ちに影響が出るものでも、また、ない。
後述の宝具により侵略は進んでいく。その状況に応じてスキルランクが変動し、ランクEXに到達した時点で完了する。
侵略の完了……それはつまり、現文明の終焉を意味する。
世界をインベーダーが最も活動しやすい環境へと改変し、抑止の干渉を排斥する。
だが、彼が改変し生み出す環境は他の侵食固有結界と異なり、彼本来の生存に適した環境への変化とは違う。
かつて太陽系に飛来した際に行われるはずだった侵略の形――――唯一の太陽を我が物とし、系列惑星を材料として飲み込むリングワールドを形成するスキル。
これは直接的に空間を書き換えて行われるものではなく、古い古い時代の、侵略のやり直し。本来の手順を踏み終えるまで環境変化は乏しい。
その為、抑止の試練及び連鎖召喚による補正が働かないが、代わりに通常の生命活動に直ちに影響が出るものでも、また、ない。
後述の宝具により侵略は進んでいく。その状況に応じてスキルランクが変動し、ランクEXに到達した時点で完了する。
侵略の完了……それはつまり、現文明の終焉を意味する。
この船は異星の生命を運ぶが、新しく生み出すことはない。
既に増殖と発展と進歩の余地はない。その余力もまた、ない。
循環する真エーテルは枯渇し、航海は漂流へとカタチを変えた。
スキル:概念改造によりスキルランクは低下し、その機能を十全に果たすことはもうない。
既に増殖と発展と進歩の余地はない。その余力もまた、ない。
循環する真エーテルは枯渇し、航海は漂流へとカタチを変えた。
スキル:概念改造によりスキルランクは低下し、その機能を十全に果たすことはもうない。
その船体は混沌で編まれていた。
その推進は血液で賄われていた。
その記録は胎盤で贖われていた。
その頭脳は、兵器に転用されていた。
本来とは異なる概念に改造されていることを表すスキル。
恐らくかつて、どこかの超越種であったものがその身を現地文明によって船へと改造されたもの。
異星に存在した数多の命の設計図を乗せ。ゆらゆらと、宇宙を漂っていた移民船団へと。
――――概念的な改造を一度でも受けたものは、更なる改造が容易に行える、という特徴をもつ。
自己進化、自己変性というものではなく、他者の手によって概念を変えられやすい、ということだ。
その推進は血液で賄われていた。
その記録は胎盤で贖われていた。
その頭脳は、兵器に転用されていた。
本来とは異なる概念に改造されていることを表すスキル。
恐らくかつて、どこかの超越種であったものがその身を現地文明によって船へと改造されたもの。
異星に存在した数多の命の設計図を乗せ。ゆらゆらと、宇宙を漂っていた移民船団へと。
――――概念的な改造を一度でも受けたものは、更なる改造が容易に行える、という特徴をもつ。
自己進化、自己変性というものではなく、他者の手によって概念を変えられやすい、ということだ。
ランク:E〜EX 種別:対星系宝具 レンジ:‐ 最大捕捉:‐
メネスの本体――――アポフィスと呼ばれた船。
かつて太陽系に飛来した侵略船であり、移民船団。
飛来当初はもやのようなものに過ぎなかったが、太陽光を浴びて爆発的に増殖。瞬く間に太陽を取り巻くほどの威容へと成長し、侵略行動を開始した。
外殻はケイオスタイドに類似した、接触物をアミノギアスによって原初の水であるヌンへと回帰させ万能の材料とする同化機構。
と同時に、光を取り込んで自らのエネルギーに転換するエネルギー生成機構。
内部は外殻と同じものが満たされつつも、取得したヌンへと情報を転写し、「かつてどこかにあった命、文明そのもの」を複写生産する再生工場。
中心核は驚異的なスケールのセルで構成された人工知性――――船の制御システムや、移民船団全体を統括する協議型知性などである(現在は喪失)――――が敷き詰められた司令部。
既存の全てを自身のために利用できる能力をもつ、敵対的な異星のフネ。
後代において太陽を喰らう蛇と形容された、この世全ての邪悪の一つ、混沌の蛇そのもの。
メネスをインベーダー足らしめている宝具。
現代においても虚数空間に僅かに残留している2%が直接地上に現れ、時間、日光、物質を糧に成長するという、当時のままの性質を持つ。
スキル:侵略はこの宝具の成長段階に応じてランクが変化し、太陽を飲み終えた時点で成長は終了する。
すなわち、リングワールドの骨格が完成した証。
この段階に至ることで最終宝具が解禁され、文明はこの世界から一掃される。
…………来訪当時、既に永い漂流の果てあちこちの経年劣化は著しく、当時の星系内生命への対応を失敗したことであえなく撃墜。
船体の75%を焼却され、残りは虚数空間に封印された。
しかしこの封印された部分は利用価値があるとして、当時の知性種によって兵器に転用されることとなる。
それがこのインベーダーの運命を決定づけた。
メネスの本体――――アポフィスと呼ばれた船。
かつて太陽系に飛来した侵略船であり、移民船団。
飛来当初はもやのようなものに過ぎなかったが、太陽光を浴びて爆発的に増殖。瞬く間に太陽を取り巻くほどの威容へと成長し、侵略行動を開始した。
外殻はケイオスタイドに類似した、接触物をアミノギアスによって原初の水であるヌンへと回帰させ万能の材料とする同化機構。
と同時に、光を取り込んで自らのエネルギーに転換するエネルギー生成機構。
内部は外殻と同じものが満たされつつも、取得したヌンへと情報を転写し、「かつてどこかにあった命、文明そのもの」を複写生産する再生工場。
中心核は驚異的なスケールのセルで構成された人工知性――――船の制御システムや、移民船団全体を統括する協議型知性などである(現在は喪失)――――が敷き詰められた司令部。
既存の全てを自身のために利用できる能力をもつ、敵対的な異星のフネ。
後代において太陽を喰らう蛇と形容された、この世全ての邪悪の一つ、混沌の蛇そのもの。
メネスをインベーダー足らしめている宝具。
現代においても虚数空間に僅かに残留している2%が直接地上に現れ、時間、日光、物質を糧に成長するという、当時のままの性質を持つ。
スキル:侵略はこの宝具の成長段階に応じてランクが変化し、太陽を飲み終えた時点で成長は終了する。
すなわち、リングワールドの骨格が完成した証。
この段階に至ることで最終宝具が解禁され、文明はこの世界から一掃される。
…………来訪当時、既に永い漂流の果てあちこちの経年劣化は著しく、当時の星系内生命への対応を失敗したことであえなく撃墜。
船体の75%を焼却され、残りは虚数空間に封印された。
しかしこの封印された部分は利用価値があるとして、当時の知性種によって兵器に転用されることとなる。
それがこのインベーダーの運命を決定づけた。
ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:‐ 最大捕捉:‐
船の制御システム、だったもの。
もしくは、概念改造が施される前の、■獣■■の核。
メネスの体・霊基そのもの。
アポフィスの持つ質量と同化機構、そしてそれを統括する戦闘知性としての価値を当時の在来種に認められ、『ある危機』に対応するために虚数空間より抽出、改造を施されることとなった、既に数多の改造を施されなお改造された、頭脳体。
そうして生まれた、神々の宝具。天の概念の使用、虚数に落ちたアポフィス本体の無制限使用を星に許可された、力という神そのもの。
破られることが前提の、文明守護のため建てられた、大いなる鷹の門。
意識を捻じ曲げられ、新たな目的を与えられ、体を造られ、考えられる限りの兵装を搭載され、彼は地表へ降り立たった。
……………………記録は、そこで途切れている。
そして次に地表に降り立った時、彼は破壊者にして、古の侵略者だった。
船の制御システム、だったもの。
もしくは、概念改造が施される前の、■獣■■の核。
メネスの体・霊基そのもの。
アポフィスの持つ質量と同化機構、そしてそれを統括する戦闘知性としての価値を当時の在来種に認められ、『ある危機』に対応するために虚数空間より抽出、改造を施されることとなった、既に数多の改造を施されなお改造された、頭脳体。
そうして生まれた、神々の宝具。天の概念の使用、虚数に落ちたアポフィス本体の無制限使用を星に許可された、力という神そのもの。
破られることが前提の、文明守護のため建てられた、大いなる鷹の門。
意識を捻じ曲げられ、新たな目的を与えられ、体を造られ、考えられる限りの兵装を搭載され、彼は地表へ降り立たった。
……………………記録は、そこで途切れている。
そして次に地表に降り立った時、彼は破壊者にして、古の侵略者だった。
ランク:EX 種別:対人宝具/対星宝具 レンジ:地表全域 最大捕捉:10000
メネスの両眼に搭載された、世界最古とも言われる魔眼であり千里眼。
未来と過去に至るもの。
光でさえ遅すぎる宇宙を見通す為のフネの眼、異星由来の超技術の結晶、光年単位を把握するための観測装置だったもの。
しかしながら「敵」との一次衝突時に破損。その際に施された改造により、それぞれ太陽と月の概念を映し出し、リンクする兵器に変貌した。
メネスの左目――――赤き瞳に宿るものは陽の光。リンクしたものは数十億年も向こうの未来、赤色巨星へと変貌した終末の太陽。
終焉した太陽がもつ破壊をこの世に現出させる昇華兵装:セクメト・ラー。
そのままでは制御不能なため、毎秒当たり3.82×10^26ジュール相当の太陽光を変換・収束し発射するビーム兵器として運用される。
これが火力的に不足であれば、自爆覚悟でアポフィスで引きずり出し直接衝突させる、破滅的な使用も可能。
太陽、光、熱といったものに概念的な耐性を持つものでなければ敵味方を問わず蒸発させてしまう粛清宝具。
メネスの右目――――銀の瞳に宿るものは月の概念。過去と現在に存在する地球の全情報閲覧権限を付与された月の瞳。
…………ムーンセル・オートマトン。
過去を起点とした強制ハッキングによりアクセス権限を取得したことで手に入れた、七天の聖杯であり、絶対の観測視点。
本来の「視力」の半分を失ったメネスが代わりに手に入れた歴史自動筆記装置:ヘジュ・ウル。
ハッキングによって得たその権限はあくまで閲覧権のみのものであり、ムーンセル自体の設定を変更するなどの機能は持たない為、ムーンセルに影響を与えない。
しかしながら他の観測者によって自己の存在を証明することで疑似的な単独顕現の機能をも有する。
またこれにより、メネスの主体意識はムーンセルの演算上限域である一分後の未来に存在する為、一分以内に受けた破損であれば直ちに修復され、蘇生さえ可能とする。
メネスの両眼に搭載された、世界最古とも言われる魔眼であり千里眼。
未来と過去に至るもの。
光でさえ遅すぎる宇宙を見通す為のフネの眼、異星由来の超技術の結晶、光年単位を把握するための観測装置だったもの。
しかしながら「敵」との一次衝突時に破損。その際に施された改造により、それぞれ太陽と月の概念を映し出し、リンクする兵器に変貌した。
メネスの左目――――赤き瞳に宿るものは陽の光。リンクしたものは数十億年も向こうの未来、赤色巨星へと変貌した終末の太陽。
終焉した太陽がもつ破壊をこの世に現出させる昇華兵装:セクメト・ラー。
そのままでは制御不能なため、毎秒当たり3.82×10^26ジュール相当の太陽光を変換・収束し発射するビーム兵器として運用される。
これが火力的に不足であれば、自爆覚悟でアポフィスで引きずり出し直接衝突させる、破滅的な使用も可能。
太陽、光、熱といったものに概念的な耐性を持つものでなければ敵味方を問わず蒸発させてしまう粛清宝具。
メネスの右目――――銀の瞳に宿るものは月の概念。過去と現在に存在する地球の全情報閲覧権限を付与された月の瞳。
…………ムーンセル・オートマトン。
過去を起点とした強制ハッキングによりアクセス権限を取得したことで手に入れた、七天の聖杯であり、絶対の観測視点。
本来の「視力」の半分を失ったメネスが代わりに手に入れた歴史自動筆記装置:ヘジュ・ウル。
ハッキングによって得たその権限はあくまで閲覧権のみのものであり、ムーンセル自体の設定を変更するなどの機能は持たない為、ムーンセルに影響を与えない。
しかしながら他の観測者によって自己の存在を証明することで疑似的な単独顕現の機能をも有する。
またこれにより、メネスの主体意識はムーンセルの演算上限域である一分後の未来に存在する為、一分以内に受けた破損であれば直ちに修復され、蘇生さえ可能とする。
今ある地表の営み全てを一掃して飲み尽くし、原初へ回帰しようとする反作用が利用されカタチとなり力を得たもの。
すなわち、接触したものは、万物区別なく境界線を失って混ざり合い液体となり、最後には黎明以前の、原初の泥に還元される。
侵略のランクがEXに到達したときに使用されるインベーダーの最終宝具。
膨張しきったリングワールド外周より放たれる、黒い津波。全てを原初へと返す一撃。
この宝具により太陽系の星々は全てがアポフィスと接触することで崩壊し、ここに侵略の全てが完了する。
――――ただしこの攻撃は、リングワールドそのもの、その全てを放出して行われる一撃でもあり不可逆のモノ。破裂した蛇は元には戻らない。
すなわち、接触したものは、万物区別なく境界線を失って混ざり合い液体となり、最後には黎明以前の、原初の泥に還元される。
侵略のランクがEXに到達したときに使用されるインベーダーの最終宝具。
膨張しきったリングワールド外周より放たれる、黒い津波。全てを原初へと返す一撃。
この宝具により太陽系の星々は全てがアポフィスと接触することで崩壊し、ここに侵略の全てが完了する。
――――ただしこの攻撃は、リングワールドそのもの、その全てを放出して行われる一撃でもあり不可逆のモノ。破裂した蛇は元には戻らない。
メネスが呼び出し振るう混沌の蛇。
侵略船団アポフィスの、虚数空間に封印された残滓。
当然ながら、宝具であるリングワールドの種火。最初は微弱な地表に降り注ぐ日光と、メネスの左目の太陽を頼りに体積を増殖拡大する。
最初の時点では断面積16平方メートル、長さ300メートルほどの黒色の鎖とも蛇ともつかぬ姿で顕現する。
成長に応じて数が増えていき、一定数を超えると天へ向かって伸びるものと、メネスのデバイスとしてそのまま振るわれるものに大別される。
天…………終末の太陽ではなく、まだ若き本物の太陽に向かうものこそがアポフィスの本体である。
太陽にたどり着いたアポフィスは徐々にその軌道上を取り巻いて、さらに巨大な姿へと成長していく。
こちらが破壊されない限り、メネスが振るうものもまた尽きることはない。
侵略船団アポフィスの、虚数空間に封印された残滓。
当然ながら、宝具であるリングワールドの種火。最初は微弱な地表に降り注ぐ日光と、メネスの左目の太陽を頼りに体積を増殖拡大する。
最初の時点では断面積16平方メートル、長さ300メートルほどの黒色の鎖とも蛇ともつかぬ姿で顕現する。
成長に応じて数が増えていき、一定数を超えると天へ向かって伸びるものと、メネスのデバイスとしてそのまま振るわれるものに大別される。
天…………終末の太陽ではなく、まだ若き本物の太陽に向かうものこそがアポフィスの本体である。
太陽にたどり着いたアポフィスは徐々にその軌道上を取り巻いて、さらに巨大な姿へと成長していく。
こちらが破壊されない限り、メネスが振るうものもまた尽きることはない。
透き通った体に宇宙を移す、異星生態系より再生された戦闘生命。
後年ではアブホール、スフィンクスなどと呼ばれるモノ。
アポフィス外殻に接触したものはメネスの戦闘を補助する為にコレに作り替えられる。
後年ではアブホール、スフィンクスなどと呼ばれるモノ。
アポフィス外殻に接触したものはメネスの戦闘を補助する為にコレに作り替えられる。
本来であれば侵略者とは思えぬほど融通の利く、穏やかな自我を持つ。しかしこのクラスでは確認できない。
敵に精神感応の機能があることを想定し、自己判断により凍結されている。
…………ただし、凍結を解除しても本来の自我であるとは限らないが。
人称:なし。侵略者は対話するための機能を開放することはない。
【解説】
神代における、まだエジプトとは関係ない、王でさえない頃のメネス。
地に落ちた遊星の端末を破壊するために過剰な武装を施され投入された、異星文明由来の兵器の一つ。
増殖と同化を続けるアポフィスの外殻が、遊星の侵蝕能力に耐性を持っていたために生み出された、門にして檻。
後に天空神ホルスと呼ばれる軍神の原型であり、当然のように遊星に敗北したもの。
遊星による被害を抑えるためだけの使い捨ての防壁。
それでも彼が兵器として転用されることを是としたのは、この星を守ることで、極僅かながら彼の星の生命がこの星に居住するのを許されたからである。
単純な兵器となった以後の彼は複雑な「意識」という演算を停止し、設定目標を包囲して破壊、それが叶わぬならば足止めという単純なプロセスを執行する機械となった。
その為、船体ではなく自身が侵蝕を受けると躊躇いなく侵蝕された体の部位をセクメトの熱量で焼却、パージする。
遊星の対策はそれほどまでに過激であり、よって使い捨てながら、貴重な時間を稼ぐ為に過剰とも言える装備を与えられていた。
ある意味においては全盛期の状態。
侵略スキルがなければ直ちに抑止力によって消滅させられるであろう、生粋の神霊。
であると同時に、来訪時の能力を限りなく残すことを許された、絶対の侵略者。
............................................................
記録:頭脳体
timecount:content.
■■■.■:目標座標上空到着.
■■■.■:母船膨張率規定値到達.
■■.■■:遊星端末攻性意思確認.防衛シフト発令.
■■.■■:月頭脳体高密度リンク提案............承認.
■■.■■:頭脳体戦闘体形成.大気圏突入開始.
■.■■■:熱圏突破終了.巨神型端末射程圏内接近.火器使用全許可.
■.■■■:戦闘開始.空間攻撃接近警報.防御演算開始.
.■■■■:戦闘推移予測演算.対象;前方,[遊星].
.■■■■:予測終了.単位時間■以内ニ防御方法存在セズ.戦闘行動終了.
FeQ■m■f:衝撃感知.被害報告把握出来ズ.状況消失.情報探査不可.
§■Å◆?:母船全接続遮断.終焉太陽接続強制遮断.月頭脳体接続遮断.船体96%損失.頭脳体機能シャットダウン...
............................................................
直接的な敗北の光景と、それ以後の記憶を、このメネスは持たない。
だから、その戦闘で遊星の侵蝕を受けたことも。
戦闘で破壊された船体の破片が地上に降り注いだことも。
メネス自身が地表へ墜落し、千年を超える眠りについたことも。
堕ちた船体の中には、かつての船の最高意思決定機関が含まれていたことも。
……そして、その全てが、ある文明の発生に影響を与えたことも。
全て、彼は知らない。
味方からの情報と誤認している、遊星の刻印による文明破壊プログラムに則り、彼は太陽系全文明を消滅させる為に行動する。
いじられ過ぎた彼は、それが正しい行為かも判別出来ぬまま、ただでさえ万全とはいえぬ己の人格さえ破損させながら活動する。
いつかの星で生命を生み出して。
その子らは成長し発達し、そして失敗して、役目を終えたはずの古き母体を引っ張り出した。
我が子らにその身を船と改造されて、一度目。
この星の者達に撃ち落され破壊され、二度目。
この星の民にも新たな改造を受けて、三度目。
そして捕食遊星に侵蝕され破壊され、四度目。
最早全てを吐きつくしたと思しきインベーダーは、インプットされたルールに従い、目の前の全てを侵略 する。
その侵略は、何も残すことはない。なにも奪うこともない。メネスはそれにそれに気づかない。
ただすべてが失われるだけの、無為な破壊だ。
そうメネス自身さえ、最後は壊れるだろう。
あるいは、もう壊れていたのか。
最後の一瞬まで、彼は知ることはない。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
『八つの理(システム・オグドアド)』
移民船の意思決定機関。八つの人工知能による乗組員であり頭脳であり船、そして文明そのものを自称する。
船の運航に関する全てを統括する知性。演算規模はメネス8体分。
1.ヌン
2.ナウネト
3.ヘフ
4.ハウヘト
5.アメン
6.アマウネト
7.ニアウ
8.ニアウト
以上八つの頭脳により構成されている合議型人工知性。
彼らの至上命題は、船内に記録された『彼らの母なる星、世界、文明』をこの宇宙に再び構築し、育て、存続すること。
その為には移民先の星系の事情など斟酌せず、全てを解体し『彼らの世界』を構築する材料として扱おうとする。
強固な自分本位によって構築された演算装置にして真なる侵略者。
ヴェルバーとの交戦の際に落下した船体殻に含まれていた部品。
座標地点25.7,32.6…………現在ではルクソールと呼ばれる場所に彼らは落ちた。
墜落した彼らは時を経て再生を果たし、再起動。定められた手順に従い、予備プログラムを承認。
エゴイズムの権化ともいうべき彼らは、地上より、彼らの世界を再生しようと動き出す。
本来の彼は、八つの理が再起動を果たすと同時に、目覚めた。
そして、ソラより舞い降りた遺物の終りと―――――――――――新たなる文明の、建国神話が始まる。
敵に精神感応の機能があることを想定し、自己判断により凍結されている。
…………ただし、凍結を解除しても本来の自我であるとは限らないが。
人称:なし。侵略者は対話するための機能を開放することはない。
【解説】
神代における、まだエジプトとは関係ない、王でさえない頃のメネス。
地に落ちた遊星の端末を破壊するために過剰な武装を施され投入された、異星文明由来の兵器の一つ。
増殖と同化を続けるアポフィスの外殻が、遊星の侵蝕能力に耐性を持っていたために生み出された、門にして檻。
後に天空神ホルスと呼ばれる軍神の原型であり、当然のように遊星に敗北したもの。
遊星による被害を抑えるためだけの使い捨ての防壁。
それでも彼が兵器として転用されることを是としたのは、この星を守ることで、極僅かながら彼の星の生命がこの星に居住するのを許されたからである。
単純な兵器となった以後の彼は複雑な「意識」という演算を停止し、設定目標を包囲して破壊、それが叶わぬならば足止めという単純なプロセスを執行する機械となった。
その為、船体ではなく自身が侵蝕を受けると躊躇いなく侵蝕された体の部位をセクメトの熱量で焼却、パージする。
遊星の対策はそれほどまでに過激であり、よって使い捨てながら、貴重な時間を稼ぐ為に過剰とも言える装備を与えられていた。
ある意味においては全盛期の状態。
侵略スキルがなければ直ちに抑止力によって消滅させられるであろう、生粋の神霊。
であると同時に、来訪時の能力を限りなく残すことを許された、絶対の侵略者。
............................................................
記録:頭脳体
timecount:content.
■■■.■:目標座標上空到着.
■■■.■:母船膨張率規定値到達.
■■.■■:遊星端末攻性意思確認.防衛シフト発令.
■■.■■:月頭脳体高密度リンク提案............承認.
■■.■■:頭脳体戦闘体形成.大気圏突入開始.
■.■■■:熱圏突破終了.巨神型端末射程圏内接近.火器使用全許可.
■.■■■:戦闘開始.空間攻撃接近警報.防御演算開始.
.■■■■:戦闘推移予測演算.対象;前方,[遊星].
.■■■■:予測終了.単位時間■以内ニ防御方法存在セズ.戦闘行動終了.
FeQ■m■f:衝撃感知.被害報告把握出来ズ.状況消失.情報探査不可.
§■Å◆?:母船全接続遮断.終焉太陽接続強制遮断.月頭脳体接続遮断.船体96%損失.頭脳体機能シャットダウン...
............................................................
直接的な敗北の光景と、それ以後の記憶を、このメネスは持たない。
だから、その戦闘で遊星の侵蝕を受けたことも。
戦闘で破壊された船体の破片が地上に降り注いだことも。
メネス自身が地表へ墜落し、千年を超える眠りについたことも。
堕ちた船体の中には、かつての船の最高意思決定機関が含まれていたことも。
……そして、その全てが、ある文明の発生に影響を与えたことも。
全て、彼は知らない。
味方からの情報と誤認している、遊星の刻印による文明破壊プログラムに則り、彼は太陽系全文明を消滅させる為に行動する。
いじられ過ぎた彼は、それが正しい行為かも判別出来ぬまま、ただでさえ万全とはいえぬ己の人格さえ破損させながら活動する。
いつかの星で生命を生み出して。
その子らは成長し発達し、そして失敗して、役目を終えたはずの古き母体を引っ張り出した。
我が子らにその身を船と改造されて、一度目。
この星の者達に撃ち落され破壊され、二度目。
この星の民にも新たな改造を受けて、三度目。
そして捕食遊星に侵蝕され破壊され、四度目。
最早全てを吐きつくしたと思しきインベーダーは、インプットされたルールに従い、目の前の全てを
その侵略は、何も残すことはない。なにも奪うこともない。メネスはそれにそれに気づかない。
ただすべてが失われるだけの、無為な破壊だ。
そうメネス自身さえ、最後は壊れるだろう。
あるいは、もう壊れていたのか。
最後の一瞬まで、彼は知ることはない。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
『八つの理(システム・オグドアド)』
移民船の意思決定機関。八つの人工知能による乗組員であり頭脳であり船、そして文明そのものを自称する。
船の運航に関する全てを統括する知性。演算規模はメネス8体分。
1.ヌン
2.ナウネト
3.ヘフ
4.ハウヘト
5.アメン
6.アマウネト
7.ニアウ
8.ニアウト
以上八つの頭脳により構成されている合議型人工知性。
彼らの至上命題は、船内に記録された『彼らの母なる星、世界、文明』をこの宇宙に再び構築し、育て、存続すること。
その為には移民先の星系の事情など斟酌せず、全てを解体し『彼らの世界』を構築する材料として扱おうとする。
強固な自分本位によって構築された演算装置にして真なる侵略者。
ヴェルバーとの交戦の際に落下した船体殻に含まれていた部品。
座標地点25.7,32.6…………現在ではルクソールと呼ばれる場所に彼らは落ちた。
墜落した彼らは時を経て再生を果たし、再起動。定められた手順に従い、予備プログラムを承認。
エゴイズムの権化ともいうべき彼らは、地上より、彼らの世界を再生しようと動き出す。
本来の彼は、八つの理が再起動を果たすと同時に、目覚めた。
そして、ソラより舞い降りた遺物の終りと―――――――――――新たなる文明の、建国神話が始まる。
コメントをかく