kagemiya@ふたば

【元ネタ】史実、精神医学
【CLASS】ロスト
【マスター】
【真名】ノスタルジア
【異名・別名・表記揺れ】懐郷病、ホームシック
【性別】なし
【身長・体重】可変
【肌色】黒い影　【髪色】あるいは懐かしい色　【瞳色】恐怖ないし懐古
【スリーサイズ】ありし日の
【外見・容姿】とても大切な人
【地域】どこでも
【年代】いつでも
【属性】中立・中庸
【天地人属性】人
【その他属性】なし
【ステータス】筋力：E　耐久：E　敏捷：EX　魔力：EX　幸運：-　宝具： E

人の心を的確に把握し、意のままに操る術そのもの。
今は触れられぬ懐かしき記憶。それは光景か、声か、香りか。
だがそれらは分解されて組み替えられて、より恐ろしい物を形作る。

人は忘れる生き物と言うが、本当に忘れているわけではない。ただ、思い出せなくなっているだけだ。
堆積した想いの下の、踏み固められて黒ずんだ情景。それは突如、現世の何かを依代にして襲い来る。

真名看破に際して「答え」となる名を消滅させるが、自身も知名度補正を得られなくなる。
英霊という存在が持つ『真名』の有利不利を失うもので、無辜の怪物とは真逆の『多数の相反する認知を以て己を不定とする』もの。
未だ知らぬもの、先の見えぬ暗闇の中で感じる恐怖そのものであるアンノウンは、本質的には真名看破を『絶対に受け付けない』。
だが、その正体は似て非なるもの。故にクラスがロストとなって以降これは失われる。
心を脅かすのは、いつだって既知。

『記憶』から形作られるものとして、ロストが保有するスキル。
原因も理由も不明なまま、ただ人の心を深い悲しみ、過去への思慕へと沈めてゆく。
死に至らしめる効果などは持ち得ないが、明確な対処法も存在しない。故に強力な精神侵蝕として機能する。

悪戯、過ち、翻意、反逆、悪意、憎悪。
誰にも見つかることの無いよう、深くに隠した記憶の網。その糸を一本一本辿って全てを見返したなら、秩序や善で埋めてしまった本当の過去が待っている。
忘れたかった事、忘れなくてはいけなかった事、けれど忘れられなかった事。
正道を歩むなら打ち倒さなければならない。
邪道を征くなら呑み込まなければならない。
乗り越えられたなら、それは力になる。

人を惑わすその本質。精神への介入、現実世界への虚像投影などを指す。
かけられる側の五感を媒介にして、虚像、香り、音などといった些細な現象に存在を介在させる。
無論全ては幻に過ぎず、本人以外の誰にも感じ取れない。
だからこそ対処不能。1人で向き合わなくてはならない。

「記憶」を材料にして、そのカタチを作り替えるスキル。
それは人によって様々。楽しかった草原か、幾度となく食べた料理の味か、大好きだった人の声か。
それは自身の内にあるからこそ、決して払い除けられない……逃れられない最凶の追跡者となり得る。

ランク：E　種別：対人宝具　レンジ：999　最大捕捉：10000人
『前へ進む事を極端に恐れさせ、過去へと執着させる』……この宝具の効果は、およそこれのみである。
だがこれは、『前へと進む/進める事で功績を挙げた者達からその意志の力を奪い』、『未知へと進むことをその功績とした者達へ向けられる賞賛と信仰を奪う』ことに他ならない。
意思を持つもの全てに効果がある故に、人間、サーヴァントなど対象を問わずに発動し、多くを巻き込めば巻き込むほどに失われる信仰も多くなる。
その性質上現代に近い時代の英霊ほど失われるものが多く、意志の喪失と併せて再起不能レベルの状態に追い込まれやすい。逆に憧憬される過去……神秘の時代に近い英霊であれば力を受けられるかもしれないが、そのような存在であってもこの宝具を直接受ければ多かれ少なかれ精神に異常を来しかねない。

荒野を目指す人の心に突如として現れ、その心を支配するそれは、深くに根を張ってやがてはその身をも蝕む。ロスト唯一の宝具にして、このサーヴァントの存在そのものでもある。

恐怖とは、必ず過去に見たものの形をしている。

ノスタルジア、懐郷病あるいはホームシック。
過去への憧憬、あるいは回帰願望。もう取り戻せないものを望む、人間の心情の一種。
戦場の兵士などが多く発現させていた事から一種の精神病として扱われ、かつては重大な研究対象とされ分析されていた。
過去へと手を伸ばすそれは、戦時や革命期など先を見なければならない時には邪魔なものとして排除せねばならないとされ、良くないものと咎められる時代もあった。だが一方で、過去を振り返ることで孤独感や悲しみから立ち直るきっかけになるとも考えられる。
しかし、例えば旅先などのような慣れない環境の中で襲い来るホームシックはその限りでなく、食欲不振や鬱病を誘発し、精神的な脆さを齎す。

このサーヴァントはまず召喚された段階でクラス：アンノウンへと変性し、未だ知らぬ怪物、恐怖すべき何かとして振る舞う。しかし何も無いはずの──何も見えぬ暗闇に恐怖した時、人はその中の「何か」に、見てはならぬもの・怖気立つもの・忌避すべきもの……一度見たもののカタチ(例えば枯れ尾花を見て幽霊だと誤認するのは、そもそも『幽霊』という概念を「知っている」のが一因であるように)を与えてしまう。故に『未知恐怖症』もまた、本質的には過去から来るものという性質を持つ。
ともかくも未来に待つ未知への恐怖、ひいては未来への恐怖から逃れようと人が過去に縋る時、アンノウンはその真の性質──懐郷病としての能力を見せ始める。
人が帰りたいと望む場所、身を置きたいと思う時間、何も変わらぬ安寧。だがそれは記憶の中にしかない。ただこのサーヴァントはそれを取り出して、自分の形であるかのように振る舞うだけ。
そしてその形は相対する者によって千差万別、決まった像はそこにはなく、このサーヴァント自身の自我もない。
この性質を以って、このサーヴァントの真のクラスは決定される。
クラス：ロスト。それは既に失われてしまった、もう取り戻せないものである事を示すエクストラクラス。
だが、このサーヴァントはロストとして召喚され、そこからアンノウンへと変性している。
その正体が見破られ、再びロストへと戻った時……殻すら失った純粋な『過去』がどんな形を取るのか。
それは、その瞬間のこのサーヴァントと……それに相対する人物次第だろう。

あなた次第。
あるいは相手次第。
だが一つだけ言えるのは、前へと進まない限り、このサーヴァントはあなたを歓迎するという事だ。


イメージカラー：白と黒と温かみのある色
特技：泣かせること
好きなもの：あなた
嫌いなもの：あなた
天敵：忘却
願い：戻ってきて

【一人称】可変　【二人称】可変　【三人称】可変

遥か遠くを目指す旅人たちを打ち砕く悪の魔王みたいなサーヴァントを練ろうとしていたはずが
これは……一体……

能力	能力値
HP	1,969,720
ATK	12222
チャージ	4

Buster	Quick	Arts
3	1	1

スキル名	CT	継続	効果
"息が苦しい"	-	3	敵単体の攻撃力をダウン(30%)(付与率100%)
			&Busterカード性能をダウン(30%)(付与率100%)
			&Artsカード性能をダウン(30%)(付与率100%)
			&Quickカード性能をダウン(30%)(付与率100%)
			&クリティカル威力をダウン(30%)(付与率100%)
			&スター集中率をダウン(100%)(付与率100%)
			&宝具威力をダウン(30%)(付与率100%)
"吐き気がする"	-	1	敵単体にスタンを付与(付与率100%)
		-	&NPを20減らす
		3	&NP獲得量をダウン(30%)(付与率100%)
		3	&スター発生率をダウン(30%)(付与率100%)
		3	&弱体耐性をダウン(30%)(付与率100%)
		-	&スキルチャージを2増加させる
"足がふらつく"	-	3	敵単体の防御力をダウン(30%)(付与率100%)
		3	&宝具封印状態を付与(付与率100%)
		3	&スキル封印状態を付与(付与率100%)
		3	&【弱体】状態を付与(付与率666%)
		3	+自身に【弱体】状態に対する特攻状態を付与(50%)

スキル名	効果
人心掌握［EX］	自身の弱体付与成功率をアップ(30%)
忘却補正［EX］	自身のクリティカル威力をアップ(15%)
未知の怪物［EX］	自身にガッツ状態を付与(50000・解除不可)

宝具名	ランク	種類	種別
SOMETHING	-	-	-
敵単体が〔開拓者〕〔解明者〕〔航海者〕〔到達者〕特性を持つ場合、または〔神性〕特性を持たずに〔機械〕特性を持つ場合敵単体の強化状態を解除+敵単体に超強力な攻撃&恐怖状態を付与(3T)(付与率100%)(発動確率60%)

種類	Hit数	動作
Buster[1st]	1	アンノウンの姿が消失し、攻撃対象の背後に大きな影が出現、上から黒い流体が垂れ下がり対象を覆う
Buster	1	アンノウンの姿が消失、無数の黒い手が対象に突撃する
Quick	1	アンノウンの姿が消失、細い蟲の脚が対象を囲むように出現。対象を拘束し四方へ引き裂く
Arts	1	アンノウンの姿が消失、対象の足元の影が青く広がり、影から現れた無数の触手が対象を足元へ引き摺り込む
EX	1	アンノウンの姿が消失、対象の背景が暗転し、無数の目が現れ対象を見る
NP(宝具)	1	(EXと同様)
スキル	-	アンノウンの姿が縦に伸び、眼と口が瞬間的にただの孔となったような像を見せる