kagemiya@ふたば

【出典】古代中国伝承、怪奇創作サイト「SCP財団」(サーキック・カルト、SCP-2481、文書-2481等)
【CLASS】グレートマザー
【真名】女媧
【異名・別名・表記揺れ】女媧娘娘、嬟移、師嬟、昊嬟など
【性別】女性
【身長・体重】164cm・55kg
【肌色】美白　【髪色】漆黒　【瞳色】唐紅
【スリーサイズ】93/63/87
【外見・容姿】扇で素顔を隠す高貴な真紅の漢服を纏った下半身が蛇体の女。よく見ると臓腑で編まれた衣装であるため常に鮮血が滴っている。
【地域】中国
【年代】神代
【属性】中立・善
【天地人属性】天
【その他属性】人型・神性・竜種
【ステータス】筋力：C+　耐久：A+　敏捷：E　魔力：A+　幸運：D　宝具：EX

　母が持つ、母から産まれた存在に対する絶対的優越権。
　母から産まれた者であれば、敵意や戦意を強制的に奪い、絶対的な安心感を無条件で与える。
　そして、母から産まれた者による攻撃や状態異常に対して極めて強い耐性を持つ。
　神代の黄土を象り、霊長の祖を作り出したグレートマザーのそれは母性を超えた呪いの域に近い。
　このランクを有する者はグレートマザーと言えども、旧約聖書のイヴや記紀のイザナミに匹敵する存在のみ。

　宝具『人類神話･天下萌芽』や文化英雄スキルに複合され喪失しているが、そもそもグレートマザーに新世界を創世するつもりがない。
　地上に霊長が栄えて幾星霜。万物の霊長が築いた栄華を肯定するグレートマザーに破壊と創造を齎す意志はなく、世人の救済に関心を払うのみ。

　神霊適性を持つかどうか。高いほどより物質的な神霊との混血とされる。
　人類を創造した始祖神の片割れであり、今なお縁結びの神として信仰を集めているグレートマザーは最大の神霊適性を持つ。
　

　武ではなく智によって人類の生存に貢献した者の持つスキル。
　旱魃・疫病・虐殺などの効果を持つスキル・宝具に対するとき、有利な補正を得る。
　天が崩壊する天変地異が世界を襲った際に命懸けで天を修復したグレートマザーは、特に天災に対する強力な抵抗力を有している。
　伏羲が製鉄技術や八卦を人類に授け技術進歩を促したように、グレートマザーも音楽や婚姻制度を人類に授け文化の発展に貢献をしたのだ。

　陰陽互根、万物調和。古代から蛇尾が絡まった姿で描かれる伏羲と女媧は、陰と陽が互いに補完しあう陰陽一体に通ずる。
　大洪水を生き延び兄妹で契りを結んだ伏羲と女媧は根源に近しい存在だが、陰の担い手たる女媧だけでは万能に及ばない。

　婚姻制度を樹立させ後世では良縁の神として信仰されるグレートマザーが持つ、男女間の関係を保つ特級スキル。
　男女の間に起こりうるあらゆる不和や衝突を解消し、加護を授ければ夫婦円満な関係を生涯に渡って保つことすら可能。
　家族や夫婦の境界が曖昧だった未開の時代に婚姻の概念を根付かせるせることで未来に繋がる道徳や文化の礎になったとされる。

　高ランクの外科手術、人体理解、変化、他己改造(血肉)、魔力同調(血肉)、陣地作成(血肉)を複合する肉体改造スキルの究極形。
　グレートマザーは黄土で人祖を練り上げたと伝わるが、人間を生み出す際に女媧の腸が必要になったと記載されている歴史書も存在している。
　汎人類史の神話や伝承にも記述はないそうだが、グレートマザーは臓腑や血液を巧みに操り粘土の様に生物を造形する神代の魔術師だったのだ。
　あらゆる血と肉を持つ生命体は潜在的に彼女の支配下に置かれており、生身の肉体を持たない機械でもない限りグレートマザーを傷つけられない。
　夏王朝の技術を元に発展した仙術サイバネティクス、即ち超常生体工学も機械に長けた伏羲と肉体改造に長けた女媧が協力しなければ成立しえなかった。

ランク：A 種別：対人類宝具 レンジ：- 最大捕捉：1人
　大洪水を生き残ったグレートマザーが黄土の泥によって作り上げたとされる人類のアーキタイプ。
　グレートマザーでありながら新人類を産み出さないと誓った彼女自身がひっそりと仕組んだ保険。
　最高レベルの肉体改造技術をフル活用することで遺伝子工学的にも魔術適性的にも完璧な人間を1人だけ創造可能。
　人類が先天的に獲得しうる能力であれば、どんなスキルであれ肉体に負荷を強いることなく付与してしまう。
　ただし1人1人丁寧に作成した人間が天才となり、泥に浸した縄の飛沫から量産したのが大衆となった逸話から、
　高性能な個体の創造には相応の労力とそれに見合った品質の素材を神代の終わった現代で用意する必要がある。

ランク：EX 種別：対界宝具 レンジ：無制限 最大捕捉：1星
　世界を襲った天変地異によって天が崩れ地が裂けた時、五色の石で蒼天を塞いだ天地修復の再演。
　グレートマザーの五臓に見立てた五色の石を四極彼方に配置することで世界全体は彼女の肉体と見なされる。
　創世の残滓を秘めるミクロコスモス(小宇宙)とマクロコスモス(大宇宙)を対応させることで傷付いた星は賦活する。
　天空は臓器、大地は筋肉、霊脈は血管。滅亡に瀕した天地四方を驚異的な生命力をもって癒やす女神の御業。
　だが、強力な魔力炉たる竜の心臓と横溢する生命力を宿すグレートマザー言えども真名解放すれば消滅は免れない。

　伏羲に特注した外科手術及び解剖用の鋭利なメス。仙術サイバネティクス技術と操血魔術の融合により人体改造に適する。

　中国神話や民間伝承で三皇五帝の1人としても数えられ、人類の創造神にして伏義と共に文明や文化を授けた人祖。
　雷公の封印が解かれてしまった故に起きた大洪水のせいで人類が滅亡した後に兄妹で契りを結び黄土から人類を創造した。
　音楽の発明や婚姻の樹立など伏義と同じく様々な逸話が有名だが、その中でも女媧補天と呼ばれる伝説がより有名。
　天変地異で崩れた天を五色の石で修繕したという伝説であり、台湾では天穿日として毎年祝われているほど有名な女神である。

あらゆる人類を慈しむ人祖の母としての気位と包容力を兼ね備えた母性の化身。
とは言え過保護ではなく、発展を阻害する不老不死など過ぎた物を与えないストイックさもある。
それゆえに人類を意味なく殺戮する存在には強烈な殺意を抱き、人祖の母として必ず抹殺を行う。
気品のある態度と裏腹にその本性は重度の生命フェチにしてマッドサイエンティスト。
だが、生体解剖や新種創造を行う為に他者の生命を奪う行為を自らの流儀に反する行為と認め、
自分自身の肉体を実験台に『鳴華ナルカ』を用いながら夜な夜な解剖や生命の研究を行っている。

イメージカラー：肉々しいフレッシュな赤
特技：肉体改造、恋愛相談
好きなもの：生命、生誕、進化、人類、伏羲
嫌いなもの：殺戮、絶滅、退化
天敵：機神、伏羲
願い：人類の永続と繁栄

【一人称】妾　【二人称】○○君、貴殿　【三人称】あの人、あの方

伏羲：自分の兄にして夫
　意見の相違から議論に発展することもしばしばだが、基本的に喧嘩にまで進むことは少なく夫婦円満。
　だが、重度の機械オタクな夫が突然自身の肉体を仙術サイボーグ化した時は流石に引いたらしい。

カムペー、プロクルステス：苦手とする機械の神やその信徒
　異星より訪れて地球に根付いた機械の神の話は夫から聞いていたが、一目見る機会は無かったので戦々恐々。
　機械と肉の共存関係は機神にとっても受け入れがたいらしく、強烈な敵意を向けられることもしばしば。

格好的にネオっぽいけど性格的にはプロトな女神。
サイボーグドラゴン伏羲も誰か練って欲しい。