ImgCell-Automaton。 ここはimgにおけるいわゆる「僕鯖wiki」です。 オランダ&ネバダの座と並行して数多の泥鯖を、そして泥鱒をも記録し続けます。

「よっ。こんなとこで会うとは奇遇だな、難波の」
 軽薄な声が背中の方から聞こえて朱音は振り向いた。男の声だった。朱音はナンパかもしれないと振り向きながら頭の片隅で一瞬思った。ナンパなら相手につけ入る隙を与える前に対処するのが一番いい。睨んで恫喝して、場合によっては実力行使。別にナンパじゃなくても脅してしまって構わない。朱音はミナミの狂犬だ。不用意に寄らば切り伏せる。或いはソードラインの向こうに追いやる。つまり、自分の周囲に誰かを近づけさせやしない。それがいつもの朱音のやり方だが、今日はどうにも剣を抜く気力が湧いてこなくて、推定ナンパ男の声に誘われるまま朱音は振り向いてしまっていたのだ。
 そして、振り向いた朱音が声の主をその紺碧の瞳に写した時、彼女は少し拍子抜けしたように呼気を漏らした。
「……なんだ。アンタか」
 男は朱音の既知の人物であった。朱音が所属していた難波軍と対立する梅田軍、そこで助っ人のような真似をしていた隻腕の剣士である。彼も朱音も軍では前衛を務めていたから、互いに顔を合わせる機会、即ち交戦経験というのはそれなりにあった。もっとも、顔は知っていても互いに名前も知らない仲ではあったが。
 朱音は振り向く首に合わせて足を踏み変え、身体も反転させる。普段なら既に追い払おうとするころだろうが、如何なる気まぐれか──もしくは気を紛らせたかったか──朱音は男との会話を望んでいた。そのため、体ごと振り向いてやったのだが、他方、振り向いてもらった男の方と言えば朱音に珍妙奇天烈を見ているかのような目線を向けている。失礼なやつだ、そう思い朱音は眉を顰める。
「なに? 私の顔に何かついてる?」
「あ、いや。妙に気の抜けた顔をしていると思ってな。お前らしくもない」
 めら、と朱音の中で苛立ちが火勢を増した。
 そうだ。この男はこういうやつだった。免許皆伝だか何かは知らないが常に上から朱音を見下ろしてくる。そんな態度がどうにも気に食わなくて、朱音は男と出くわす度に頭に血が上ってしまうのだ。
 それは今回も例外ではなかったようで全身を立ち上る熱さに駆り立てられるかのように朱音は口を開いた。
「アンタが私の────」
「……私の?」
 何を知っている、と朱音は続けようとしたが舌が絡まって上手く声が出せなかった。気が抜けているとの男の指摘は事実らしい。他人に指摘されるのは癪だったが、現状、自分は自分の精神状態さえよくわかっていないこともまた事実であったから、再び怒る気力さえ沸かずに朱音はゆるゆると首を振る。
「なんでもない。それで? アンタは私に何の用があって引き止めたわけなんだ?」
「ん。あー、ほら。お互い天王寺くんだりまで足を運ぶなんて珍しいだろ? 俺は梅田、お前は難波の住まいだし。だから妙に気に掛かってな」
「……………………もしかしてアンタ、私をナンパしてんのか」
「してねぇよ。お前そういうの嫌いだろ絶対。単純な話だ。純粋な興味だよ」
 興味、と口にした時にチラリと男は朱音のレインコートに目をやった。
「臭うから着替えた方がいいぞ、それ」
 切れ長の目が呆れたような調子で朱音を見ていた。……目敏い男だ。朱音は心中で舌を巻く。どうやら彼は真っ赤なレインコートの中に真新しい染みの残滓を見つけていたらしい。つまり暗に彼はこう言っているのだ。お前、誰か斬っただろ。と。
「……なんでわかった? 一応は洗ったはずなんだけど」
「馬鹿。血腥さは洗った程度じゃ落ちねえよ。それにお前、斬った後ろくに手入れせずに納刀しただろ? おかげで鞘との間に微妙に間が出来てる。大方血が溜まって浮いてるんだろうな。と、まあ軽く見ただけでもそれくらいはわかるが……本当にどうしたんだお前? そんな雑な仕事はするやつじゃあないはずだろ」
「うるせえ。何をしようが私の勝手だろ。今日は気分が乗らなかったってそれだけだ」
「勝手も何も、お前今その勝手が狂ってんじゃねえか。いつもならキレて刀抜いてるはずだろ? お前ならさ」
「……………………」
 朱音は黙り込む。腹立たしいことに彼が指摘したことは朱音も自覚していた。今日はどうにも調子が狂ってしまっているのだ。
 まるで朱音の中にポッカリと大きな穴が開いてしまったように怒りも何もかもが朱音を通り過ぎてしまっている。感情の感触は雲をつかむように霧散してしまって、ただ、取り留めもなくまとまらない頭をボヤつかせながら、こうしてふらふらとアテもなく歩くばかりになっていた。何しろ目の前の男が既に剣の柄に手を添えていたことにさえ、たった今気がついたほどだ。いつもの、ミナミの狂犬と呼ばれた朱音ならこんな無様はしない。認めなければならないだろう。確かに、今日の朱音は調子が狂ってしまっていたのだと。
 そして自分の異常を認めてふと気がついた。おかしいのは朱音だけではない。目の前の男も同じだ。朱音の知る限りだが、男は顔を知っているだけの他人の調子が悪い程度のことは気にしない性分にある。彼が助けたがるのはもっと深刻な域に入ってからのことだ。では何故朱音に話しかけたのか。……簡単な話だ。おそらくは彼もまた朱音同様、誰かと話して気を紛らせたかったのだ。なぜなら男の腰にあるのはいつもの魔銃剣ではない。
 男の腰にあった刀の銘は『快骸鴉』────それは阿里洲加奈汰の持つ虚孔鍵のはずだった。
「アンタこそ。いつもの剣はどこへやったんだ」
 半分の確信を得ながら朱音が尋ねると、男はバツが悪そうに視線を逸らす。
「ああ、あれか。あれは……あれはな、人にやってしまったんだ」
「交換したのか? その刀と」
「……そうだ。昨晩にな」
 もう、朱音は全てを察していた。
「道理で。この世が最悪だって感じの顔してるわけだ」
「はっ。お前がそれを言うかよ。今にも死にそうな顔してやがるくせに」
 殺したのか、とは朱音は聞かなかった。朱音と彼は同類だ。そして全てを曝け出せるような仲でもない。彼からその問いかけを受ければ朱音は酷く胸が詰まっただろう。それはきっと男も同じだ。だから朱音はそれを聞かなかった。そんなことは聞かずともわかっている。それよりも今気にかかっていたのは"もう一つ"の方だ。
「トレードしたのは本当にそれだけか?」
「あん?」
「まだ"ある"だろ。気配を感じる」
「こえーな。お見通しかよ……」
 男はボリボリと"左手"で頭を掻いた。……朱音の記憶では男の左腕は動かないはずである。しかし、先程彼が刀に手を掛けたのも左である。男の左腕が息を吹き返していたのは露骨なまでに明白であった。とうとう役立たずを切り落して義手に替えたのか、それとも整形医療の達人にでも通って腕を元に戻したのか。様々な方法が候補に上がる。だが朱音の勘が当たっているのだとすれば、彼が選んだのはそのどれでもない。
「遊久江は?」
「生きてるよ。ピンピンしてる」
「そ」
「なんだ? 心配だったのか?」
「一応な。あんなのでも私の友達のつもりでいてくれるようだし」
「じゃ、安心しろ。あいつからは奪っただけだ。傷一つ付けちゃいないさ。明日にはもう目覚めて、いつもみたくモソモソ朝食食ってるだろうよ」
 そう言って男は『未感世の瞳』の力で再生した左手をポケットの中に収めた。
 『虚孔門』は受け継ぐことが出来るとは朱音も聞いていた。しかし実例を見るのはこれが初めてだ。さらに言えば男から感じた反魔術は二種類で、おそらくは阿里洲遊久江の『未感世の瞳』と阿里洲加奈汰の『範色欲の燈針』だろう。朱音は皮肉げに笑う。二つの『虚孔門』を宿した人間など虚無機関の連中には垂涎の研究対象だったろうに。彼らが藍依に殺された今となってはこの前代未聞が人間に制御可能な代物なのかさえ未知数だ。
「……欲張りすぎだアンタ。加奈汰の方まで持って来る必要はなかっただろ。『虚孔門』二つ抱えるなんてどうなるかわかったもんじゃねえよ。私も、……アオイが生きてても予測がつくかどうか」
「そりゃそうだが仕方ねえだろうが。遊久江を助けてくれって、最後に加奈汰に頼まれたんだよ。加奈汰の力を使わなきゃ遊久江を救えねえ。となりゃ身体張るしかねえだろ」
「そうかよ。……別に、アンタがどうなろうが私の知ったことじゃない。私を巻き込まないなら好きにしろ」
 本心だった。朱音にとって目の前の男が生きようが死のうが関係ない。両者に共通するのは昨晩人を切ったというそれだけで、朱音も、男も、互いの名前さえも知らないのだ。例え彼が加奈汰と遊久江の『虚孔門』を引き継いでいるとしても、明日にも死んでしまいそうな薄暗く色濃い死相を浮かべているとしても、彼は虚無機関で共に地獄を生き延びた朋輩ではない。その程度の親しさすら両者の間に存在しない。朱音も彼もそれは弁えていたし、だからこそ踏み込んだ話はせずに、当たり障りのない表面上のやり取りを行っていたのだ。これは単なる雑談だ。偶然客席が隣り合った相手が暇を持て余していて、同じく暇をしていた自分と他愛のない会話をするような、そういうものだ。故に話はここで終わり、話題はどこか白々しく、露骨に、次のものへと移り変わる。
「アンタはこれからどうするんだ?」
「さぁな。少なくとも梅田からは離れることになっちゃいるが。行き先は決まってない。ま、昔のように放浪するのもいいかもしれんな。お前は?」
「全然何も。この先なんのために生きるかもイマイチ掴めてない」
「なら俺と一緒に来てみるか?」
「それは冗談のつもりか? 冗談にしても面白くないな。それ」
「おいおい。アバシリではバカ受けジョークだったんだぞ。世代の違いってやつかねえこれも……ま、無論冗談だ。名前も知らねえやつを旅に誘う気はねえよ。それにだ。折角お前は難波の連中に好かれてんだ。難波に残ったほうがずっといい。そのうちやりたいことも見つかるだろうよ」
「……どうだかな」
 そこで会話が途切れた。
 両者の間には重苦しい沈黙が緞帳のように落ちている。だがこれでもよく続いたものだ。朱音と男は犬猿の仲。五分以上会話が続いただけでも奇跡のようなものなのだから。
 シン、と静まり返ってしまって、それから一瞬後に周囲で煩く足音ががなっていたことを朱音は思い出した。そして気がつけば雑踏が撒き散らす音にならない音は乱痴気に騒ぎ立てていて、先程まで男と会話できていたのが不思議なくらいの騒音が耳に響いてきた。
 カクテルパーティー効果だったか、と朱音は何ともなしにそんなことを思った。人間という生き物はあらゆる情報を取捨選択する。騒音の中でも会話できるのも無意識にその取捨選択を行っているからだそうだ。だが朱音は思う。取捨選択は会話だけではなく会話そのものにも行われているのではないか、と。もしかすれば今も男は話していて、朱音は無意識にそれを聞き落としているだけなのかもしれない。例えば。そう、例えば藍依だって助けを求めたことがあったかもしれない。復讐心に囚われていた自分が都合の悪い言葉を聞き落としていただけで。そうだったとすれば、朱音は。
「よせ」
 ひっぱたくような勢いで朱音の肩に誰かが触れた。
 虚ろな目で渦巻く思考に囚われていた朱音は、はっとしたように視界のピントを戻す。
 朱音の肩にあるゴツゴツとした感触。剣ダコ塗れの、節くれ立った五本の指。その主たる男は朱音が我に返ったことを知ると優しげに囁いた。
「あまり気に病むんじゃない。今更悔やんでも何も変わらない。お前が責任に押しつぶされても死者は蘇らない。だろ?」
 触れた左手は既にところどころ黒化していた。
 他人行儀を突き抜けたその手は優しさだったのだろうか。朱音はその手を払いのけ、無言で彼を睨んだが、しかし、その眼差しに込められた力強さは時を追うごとに弱まっていき、心の中を荒れ狂う葛藤の重さに引きずられた視線は、積雪の重みに柳枝が垂れるように下を向いて俯いてしまった。
 朱音には昨晩よりずっと心に秘めていた問いがあった。きっと目の前の男にそれを尋ねれば何らかの答えをくれるに違いない。
 されど問いかけることは弱音を吐くことでもあったのだ。朱音は嫌っている男にそのような姿を見せるのは嫌だったし、そもそも名前も知らない人間に心を打ち明けるのは気が引けた。そして何より、一度でも弱音を吐いてしまえば、ぽっきりと自分が折れてしまいそうで……
 俯いた視界の端に藍依の死に顔を見たような気がして朱音は目を閉じたが、瞠目するなり広がった暗闇の世界は自問自答に満ちていて。恐ろしくなった彼女はこみ上げる言葉を飲み込めなくなってしまう。
 そして為す術もなく。震えるような声で、朱音は小さく弱音を吐いた。
「……殺されて、幸せな人間なんて本当にいると、アンタは思うか?」
 ……ああ。言ってしまった。
 朱音はひどく後悔した。
 問いを投げられた男は押し黙ったままになっていた。その視線は腰元の『快骸鴉』に向かっている。きっと、そこには加奈汰の死に顔があるのだろうと朱音にはわかった。自分がそうであるように。
 浅慮を悔やむ。これは言うべきではなかったのだ。男のためにも、自分のためにも。
「…………悪かった。今のはなかったことに────」
「いや。大丈夫だ。答えるよ。だけど……少しだけ待ってくれ」
 それから数秒か、或いは数時間か。苦悶に満ちた静寂の後、絞り出すように唇が震える。
「そう、だな……人間ってのはいつかは必ず死ぬ。精神的か肉体的かはともかくな。だが死に場所を選べる人間ってやつは滅多に居ない。お前もそれはわかるよな?」
「……ああ」
「誰もがみんな青天の霹靂みたいな死に襲われて命を落とす。なら、望んで殺されるのも一つの幸福かもしれないな。加奈汰だって笑って逝ったよ。本当に、幸せそうに。……だったら幸せってことでいいじゃねえか。本人は満足してんだから」
 朱音は虚無機関の実験体たちを思い出す。
 皆が皆、勝手な都合で作り出された地獄の中で否が応でも死んでいった。彼らは誰一人としてそんな終わりを望まなかっただろう。
 藍依は彼らと違って死に場所を選択できた。愛する妹の腕の中で眠ることを選んだのだ。決して理不尽な終端などではなかった。ならば少なくとも藍依は使い潰された実験体たちよりも遥かに恵まれた人生を送っていたはずだ。その事実だけは決して変えられるものではないと朱音だってわかっていた。わかってはいるのだ。きっと、目の前の彼だって。
 朱音の沈痛を代弁するかのように男が呻くように呟く。
「……でも辛いんだよな、わかっててもさ。残された方は、殺した俺達は────……思えるわけねえだろ。これっぽっちも思えねえよ、殺されたのが幸せだったなんて馬鹿なこと…………」
 男が拳を握り込む音が痛いほどに響いた。胸の棘で手を刺してしまったように、指先から滴る黒い血は手の震えに合わせてポタポタと地面を汚す。朱音にはそれが涙に見えた。殺人者たる自分たちが流すことを許されない、そんな涙に。
 永遠のような沈黙の中、しかし拳の力が不意に緩められ、握り込まれた蕾がゆっくりと開いていく。朱音が顔を上げると、男が笑い泣きのような顔を真っ直ぐにこちらへ向けていた。
「だけどな、難波の。幸せだったと信じてやるんだ。信じて、生きろ。普通に飯を食って、普通に働いて、今まで通りに。痛みを忘れる必要はない。でも幸せにケチをつけてやるな。俺たちに出来ることなんてこれくらいだ。そうだろ?」
 黙りこくった朱音の肩に彼の手が添えられる。今度は、払い除けなかった。
「今抱えている痛みは一生取れないかも知れない。生きることが嫌になる日だって幾らでも来るだろう。……それでもだ。それでも生きろよ、お前は。命ある限り、胸を張って、堂々と生きろ。それだけが今の俺に言える精一杯の答えだ」
「…………何の答えにもなってねえよ。そんなの」
「かもな」
 照れ隠しか、餞のつもりか、小さく微笑んで。
 それきり彼は会話を一方的に打ち切ると、降ろしていた荷を左腕で持ち上げながら右手で時刻表らしきものを取り出し、忙しなく時計を確認したと思えば朱音に「時間だ」と言った。荷を背負った彼はそれじゃ、と一言告げ、プラプラと軽薄に手を振って朱音に背を向けると、そのまま引き止める間もなく薄暗い方へと足早に進んでいった。雑踏の切れ間に一人取り残された朱音は立ち去る彼の一歩後ろに加奈汰の姿が見えたような気がして、思わずその手を伸ばしていた。まるで、視界の隅に見える藍依の幻影を追うかのように。しかし、朱音は踏み出さず、奥歯をぎゅっと噛み締めて手を引っ込める。
 もう一度、自分の心に問うた。本当に、姉は幸福だったのだろうか?
『私ね、とっても幸せだったわよ。愛しい朱音』
 暗がりからそんな幻聴が聞こえてきたような気がして。
 立ち止まった朱音は小さな子供がイヤイヤをするように首を振った。そして、視界の端に今も映った藍依の残り香を振り払おうとマントの如くレインコートを翻す。
「喋りたいことばかり喋りやがって……勝手なやつだ」
 悪態は誰に向けられたものか。吐き捨てるように言って朱音もまた彼に背を向け、光の指す外へと歩き始めた。行く先は雑踏の波。ざわめきは相変わらずぼやけて耳に入らなかったが、心なしか男と出逢う前よりもクリアに聞こえた。それは朱音の心が多少軽くなったからなのか、それとも単に人と話したことで耳の感覚がチューニングされてしまったのか、或いは、自分と同じように大切な誰かを殺した人間がいたと知れたことが功を奏したのか。一つだけ明らかなのは、ほんの、ほんの少しだけ朱音の足取りが真っ直ぐに変わっていたことだった。
 未来は見えない。姉を殺した朱音の空虚は埋まる気がしない。朱音の胸に開いた傷が癒える日が来るとは今の彼女には到底思えなかった。朱音は怖い。先行きの見えない孤独を歩むのが怖い。たった一人の家族を、藍依を殺して、その重さに心が耐えきれず沈み込んでいる今、朱音の視野は真っ暗で足元さえ見えなくなってしまっている。どうすればいいか教えてくれる者はいない。助力を請う資格すら今の自分にはない。暗く、暗く、心は淀んでいる。
 でも、だからこそ。何一つ道の見えない今だからこそ。
 生きようと。朱音はただそれだけを考えていた。

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