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nevadakagemiya 2016年11月01日(火) 16:22:19履歴
【真名】仲由 子路
【出典】史実
【クラス】バーサーカー
【ランク】2
【性別】男性
【身長・体重】180cm・76kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力:C 耐久:B 敏捷:C 魔力:C 幸運:D 宝具:B+
子路は古代中国の人物。儒教の創始者、孔子の一番弟子である。
礼儀を学び倫理を尊ぶ孔子門下にあって、剣と武勇を好み、礼法を軽蔑する異色の弟子であったため、
『論語』中ではよく孔子に叱られる姿が見られる。登場頻度も孔子に次いで多い。
低ランクのバーサーカーであり会話と意思疎通が可能で、高度な議論さえもでき信頼を裏切らない。
ただし、彼を召喚したマスターは令呪が勝手に消えてないか注意したほうがよい。
………………………………………………………………………………………………………………………………………………
【クラス別スキル】
対魔力:D
一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。 魔力避けのアミュレット程度の対魔力。
狂化:EX
『狂者は進みて取り、狷者は為さざる所あり』
志は高く言うことは大きいが、力不足で行動が伴わない理想家を狂者、
己の信念を曲げず、他者と絶対に妥協しない偏屈者を狷者という。
孔子は中庸の感覚を備えた聖人が最上であると述べながら、
次点として「狂ったように」進んで善を行おうとする狂者の気魄と、断固として不善を行わない狷者の節操を愛した。
孔門の一番弟子である子路は汚れぬ倫理観と高度な判断力を兼ね備え、果断で勇猛、死を見る事帰する如し。
マスターが善人であれば己の身を捧げても戦うだろうが、惜しむらくは絶望的に「他人の判断に従わない」
すなわち自分が善だと思ったことは勝手に行い、悪だと思ったことは全力で止めようとする。
そのときの彼に打算や妥協、状況判断は一切なく、説得も、精神干渉スキルも通用しない。(師である孔子を除く)
マスターが彼の意に沿わぬ命令を下せば、子路は渋々従うように見えるが実は自動的に令呪を消費している。
そして令呪がなくなった瞬間、己の節を曲げたことを恥じた子路は自刎して果てるであろう。
なお「バーサーカー」のクラス特性により、筋力と耐久が1ランク向上しているが些細な話ではないだろうか。
単独行動:B
マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。 ランクBならば、マスターを失っても二日間現界可能。
なぜか『論語』作中で子路は単独行動していることが多いが多分性格的なアレだろう。
そもそもバーサーカーである彼に単独行動を許すマスターはいないと思われる。
単独行動中でも子路の受け答え次第でマスターの令呪は勝手に減る。
【保有スキル】
『巧言令色鮮し仁』:B
心にもない嘘やおべっかを使って他人に取り入ろうとする行為を嫌い、反駁する。
本心から出たものでない言葉や小細工は、子路を一毫も動かせず返って彼の反感を買うだろう。
彼が自軍にいる場合、マスターの代りに勝手に彼が回答もしくは開戦するので妥協や日和見はできないと考えたほうがよい。
なんなら止めることもできるがマスターの令呪は減る。
ゲーム的には自身の弱体を回復するとともに、かかっていた弱体1つにつき20のNPを得る。
片言折獄:A
『片言以て獄(うったえ)えを折(さだ)むべき者は、其れ由なるか。子路は宿諾無し』
(ただ一言で裁判に正しい判決を下し、人々を納得させることができるのは、由(子路)くらいであろう。
子路はひとたび言ったことを撤回することはなかったから)
軽率で野蛮な子路は孔子からよく叱られたので、他の弟子も子路を軽視しがちなところがあった。
それでも孔子は「政治をさせるなら冉有か子路」と言い、彼の率直さと決断力を愛した。
何よりも仁義を重んじる彼の言葉は常に明快で誠意に溢れ、
裁判を開けばその判決は真実を突いたもので、原告も被告も心から心服したという。
それゆえ同時代の人々は言った。「子路の一言は戦車1000台を持つ国の条約よりも重い」と。
???「だが、それでもお前はまだ君子とはいえないよ、由!」
常にずけずけと物を言い、相手のやましいところを攻撃する。
戦略的事情で相手を怒らせたくないなら、令呪を消費する他ない。
とりあえず黙るだろう。令呪が無くなった時点で子路は自害するが。
ゲーム的には任意の敵サーヴァント1名を「スタン」状態にする。
【武器】
無銘:剣
子路は長剣を好んだ、とされる。当時の剣術は粗雑なものなので、彼も洗煉とは程遠い力任せの攻撃が主だろう。
なお戦う以上相手を殺すのが義だと考える彼に手加減を命じると令呪が減る。令呪がなくなると自刎する。
――台の上の簒奪者は大いに懼れ、石乞・盂黶の二剣士に命じて、子路を討たしめた。
子路は二人を相手に激しく斬り結ぶ。往年の勇者子路も、しかし、年には勝てぬ。
次第に疲労が加わり、呼吸が乱れる。子路の旗色の悪いのを見た群集は、この時ようやく旗幟を明らかにした。
罵声が子路に向って飛び、無数の石や棒が子路の身体に当った。
敵の戟の尖端が頬を掠めた。纓(冠の紐)が断れて、冠が落ちかかる。
左手でそれを支えようとした途端に、もう一人の敵の剣が肩先に喰い込む。血が迸り、子路は倒れ、冠が落ちる。
倒れながら、子路は手を伸ばして冠を拾い、正しく頭に着けて素速く纓を結んだ。
敵の刃の下で、真赤に血を浴びた子路が、最期の力を絞って絶叫する。
「見よ! 君子は、冠を、正しゅうして、死ぬものだぞ!」
全身膾のごとくに切り刻まれて、子路は死んだ。
――中島敦 「弟子」より、子路の最期
【宝具】
『君子は死して冠を免(ぬ)がず』
ランク:B 種別:対人宝具
司馬遷も史記に記した、子路の最期の一言。
衛の国に仕えた彼は主君がクーデターによって囚われたことを知ると演説が行われているところへ飛び込み
その不義を激しく追及。ただ一人で戦い、殺害された。
子路は戦乱の英雄ではない。歴史に大きな業績を残した偉人でもない。もちろん神格や伝承の存在でもない。
後世「中国」の根幹をなした儒教においても、彼は何の役割も果たさなかった。三千人と言われる孔子の一弟子にすぎない。
………中国の諸王朝はよく、科挙と儒教によって停滞したと言われる。
形式主義に走り、合理性よりも前例を尊び、融通の効かない官僚を大量生産したというのである。
そして中国史に愚かな宰相や、腐敗した宦官、無能な役人の存在がやたらに目立つのは確かだ。
けれど反対に、いつの時代にも世を避けて隠遁する在野の賢人、主君に諫言し車裂きにされた忠臣、
辺境で何十年も蛮夷と戦い続ける武人、圧政に抗した反乱の指導者が無数に現れ、絶えなかったのもまた中国大陸である。
おそらく、孔子の教えには相反するふたつの人種を生み出す両面があるのだろう。
古代から現代まで論語を読んできた人々の間で、子路は常に愛されてきた。
長じて官僚や武人となり、それぞれの時代で腐敗や理不尽と戦ってきた「士大夫」はみな、
子路を密かに知己として崇敬し、自分の生き様に重ねて勇気を得、そして死んでいった。
――難を逃れんがために節を変ずるような、俺は、そんな人間じゃない。
その禄を利した以上、その患を救わねばならぬのだ!――
君子は冠を正してから死ぬものである。
彼を突き動かし、壮絶な死を遂げさせたのは、単純で強烈な「正義」への渇望であった。
………自爆宝具の一種。子路が「宣言」し、消滅することで完成する。
およそ正道を歩み誉れを尊ぶものであれば、彼の死に様に奮起し、力を得ずにいられない。
なおマスターの指示に拠らずにこの宝具を発動した場合、止めることはできるが、全ての令呪を消費する。
【出典】史実
【クラス】バーサーカー
【ランク】2
【性別】男性
【身長・体重】180cm・76kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力:C 耐久:B 敏捷:C 魔力:C 幸運:D 宝具:B+
子路は古代中国の人物。儒教の創始者、孔子の一番弟子である。
礼儀を学び倫理を尊ぶ孔子門下にあって、剣と武勇を好み、礼法を軽蔑する異色の弟子であったため、
『論語』中ではよく孔子に叱られる姿が見られる。登場頻度も孔子に次いで多い。
低ランクのバーサーカーであり会話と意思疎通が可能で、高度な議論さえもでき信頼を裏切らない。
ただし、彼を召喚したマスターは令呪が勝手に消えてないか注意したほうがよい。
………………………………………………………………………………………………………………………………………………
【クラス別スキル】
対魔力:D
一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。 魔力避けのアミュレット程度の対魔力。
狂化:EX
『狂者は進みて取り、狷者は為さざる所あり』
志は高く言うことは大きいが、力不足で行動が伴わない理想家を狂者、
己の信念を曲げず、他者と絶対に妥協しない偏屈者を狷者という。
孔子は中庸の感覚を備えた聖人が最上であると述べながら、
次点として「狂ったように」進んで善を行おうとする狂者の気魄と、断固として不善を行わない狷者の節操を愛した。
孔門の一番弟子である子路は汚れぬ倫理観と高度な判断力を兼ね備え、果断で勇猛、死を見る事帰する如し。
マスターが善人であれば己の身を捧げても戦うだろうが、惜しむらくは絶望的に「他人の判断に従わない」
すなわち自分が善だと思ったことは勝手に行い、悪だと思ったことは全力で止めようとする。
そのときの彼に打算や妥協、状況判断は一切なく、説得も、精神干渉スキルも通用しない。(師である孔子を除く)
マスターが彼の意に沿わぬ命令を下せば、子路は渋々従うように見えるが実は自動的に令呪を消費している。
そして令呪がなくなった瞬間、己の節を曲げたことを恥じた子路は自刎して果てるであろう。
なお「バーサーカー」のクラス特性により、筋力と耐久が1ランク向上しているが些細な話ではないだろうか。
単独行動:B
マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。 ランクBならば、マスターを失っても二日間現界可能。
なぜか『論語』作中で子路は単独行動していることが多いが多分性格的なアレだろう。
そもそもバーサーカーである彼に単独行動を許すマスターはいないと思われる。
単独行動中でも子路の受け答え次第でマスターの令呪は勝手に減る。
【保有スキル】
『巧言令色鮮し仁』:B
心にもない嘘やおべっかを使って他人に取り入ろうとする行為を嫌い、反駁する。
本心から出たものでない言葉や小細工は、子路を一毫も動かせず返って彼の反感を買うだろう。
彼が自軍にいる場合、マスターの代りに勝手に彼が回答もしくは開戦するので妥協や日和見はできないと考えたほうがよい。
なんなら止めることもできるがマスターの令呪は減る。
ゲーム的には自身の弱体を回復するとともに、かかっていた弱体1つにつき20のNPを得る。
片言折獄:A
『片言以て獄(うったえ)えを折(さだ)むべき者は、其れ由なるか。子路は宿諾無し』
(ただ一言で裁判に正しい判決を下し、人々を納得させることができるのは、由(子路)くらいであろう。
子路はひとたび言ったことを撤回することはなかったから)
軽率で野蛮な子路は孔子からよく叱られたので、他の弟子も子路を軽視しがちなところがあった。
それでも孔子は「政治をさせるなら冉有か子路」と言い、彼の率直さと決断力を愛した。
何よりも仁義を重んじる彼の言葉は常に明快で誠意に溢れ、
裁判を開けばその判決は真実を突いたもので、原告も被告も心から心服したという。
それゆえ同時代の人々は言った。「子路の一言は戦車1000台を持つ国の条約よりも重い」と。
???「だが、それでもお前はまだ君子とはいえないよ、由!」
常にずけずけと物を言い、相手のやましいところを攻撃する。
戦略的事情で相手を怒らせたくないなら、令呪を消費する他ない。
とりあえず黙るだろう。令呪が無くなった時点で子路は自害するが。
ゲーム的には任意の敵サーヴァント1名を「スタン」状態にする。
【武器】
無銘:剣
子路は長剣を好んだ、とされる。当時の剣術は粗雑なものなので、彼も洗煉とは程遠い力任せの攻撃が主だろう。
なお戦う以上相手を殺すのが義だと考える彼に手加減を命じると令呪が減る。令呪がなくなると自刎する。
――台の上の簒奪者は大いに懼れ、石乞・盂黶の二剣士に命じて、子路を討たしめた。
子路は二人を相手に激しく斬り結ぶ。往年の勇者子路も、しかし、年には勝てぬ。
次第に疲労が加わり、呼吸が乱れる。子路の旗色の悪いのを見た群集は、この時ようやく旗幟を明らかにした。
罵声が子路に向って飛び、無数の石や棒が子路の身体に当った。
敵の戟の尖端が頬を掠めた。纓(冠の紐)が断れて、冠が落ちかかる。
左手でそれを支えようとした途端に、もう一人の敵の剣が肩先に喰い込む。血が迸り、子路は倒れ、冠が落ちる。
倒れながら、子路は手を伸ばして冠を拾い、正しく頭に着けて素速く纓を結んだ。
敵の刃の下で、真赤に血を浴びた子路が、最期の力を絞って絶叫する。
「見よ! 君子は、冠を、正しゅうして、死ぬものだぞ!」
全身膾のごとくに切り刻まれて、子路は死んだ。
――中島敦 「弟子」より、子路の最期
【宝具】
『君子は死して冠を免(ぬ)がず』
ランク:B 種別:対人宝具
司馬遷も史記に記した、子路の最期の一言。
衛の国に仕えた彼は主君がクーデターによって囚われたことを知ると演説が行われているところへ飛び込み
その不義を激しく追及。ただ一人で戦い、殺害された。
子路は戦乱の英雄ではない。歴史に大きな業績を残した偉人でもない。もちろん神格や伝承の存在でもない。
後世「中国」の根幹をなした儒教においても、彼は何の役割も果たさなかった。三千人と言われる孔子の一弟子にすぎない。
………中国の諸王朝はよく、科挙と儒教によって停滞したと言われる。
形式主義に走り、合理性よりも前例を尊び、融通の効かない官僚を大量生産したというのである。
そして中国史に愚かな宰相や、腐敗した宦官、無能な役人の存在がやたらに目立つのは確かだ。
けれど反対に、いつの時代にも世を避けて隠遁する在野の賢人、主君に諫言し車裂きにされた忠臣、
辺境で何十年も蛮夷と戦い続ける武人、圧政に抗した反乱の指導者が無数に現れ、絶えなかったのもまた中国大陸である。
おそらく、孔子の教えには相反するふたつの人種を生み出す両面があるのだろう。
古代から現代まで論語を読んできた人々の間で、子路は常に愛されてきた。
長じて官僚や武人となり、それぞれの時代で腐敗や理不尽と戦ってきた「士大夫」はみな、
子路を密かに知己として崇敬し、自分の生き様に重ねて勇気を得、そして死んでいった。
――難を逃れんがために節を変ずるような、俺は、そんな人間じゃない。
その禄を利した以上、その患を救わねばならぬのだ!――
君子は冠を正してから死ぬものである。
彼を突き動かし、壮絶な死を遂げさせたのは、単純で強烈な「正義」への渇望であった。
………自爆宝具の一種。子路が「宣言」し、消滅することで完成する。
およそ正道を歩み誉れを尊ぶものであれば、彼の死に様に奮起し、力を得ずにいられない。
なおマスターの指示に拠らずにこの宝具を発動した場合、止めることはできるが、全ての令呪を消費する。
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