kagemiya@ふたば

【元ネタ】グリム童話より『なでしこ』
【CLASS】ルーラー
【真名】なでしこの王子〔オルタ〕
【異名・別名・表記揺れ】聖杯、王
【性別】存在しない
【身長・体重】182cm・71kg
【肌色】白　【髪色】白　【瞳色】白
【外見・容姿】蝋のような白さをした無表情の王
【地域】幻葬夢想地層　メルヒェン
【属性】秩序・中庸
【天地人属性】天
【その他属性】人型・王
【ステータス】筋力：E　耐久：E　敏捷：E　魔力：EX　幸運：E　宝具：EX

出会ったサーヴァントの真名・宝具・スキルを即座に把握する。
ルーラーはそれだけでなく、『割り振られた役名』すらも見抜く。

サーヴァントへの命令権ではなく、物語の決定権。
喪失帯に生まれ出でる全ての命に進むべき道を与え、固定し、決定する。
傲慢にして慈愛に溢れ、理不尽ながら平等な理。

どこにでもいるし、どこにもいない。

なんでもできるし、なにもできない。

なんにでもなれるし、なんでもない。

なんでもしっているし、なにもかもわかる。

ランク：EX　種別：対人宝具　レンジ：喪失帯全域　最大捕捉：喪失帯全住人
集合無意識のうちにある物語の元型アーキタイプ、それらを常世に引きずり出す宝具。
産まれたもの、異邦より訪れたもの、召喚されたもの。メルヒェンに存在する生物、英霊ならば一切の例外なく役割を割り振る。
つまり、現実の人を用いて童話の再現を行うと言うもの。
この宝具がある限り、無辜の人々は運命から逃げられない。

ランク：EX　種別：対人宝具　レンジ：喪失帯全域　最大捕捉：喪失帯全住人
全能の願望器。
王は全知ゆえに全てを叶える。
それが望まれざる望みであっても。ただ想像されただけで創造し、思っただけで現の重さを与える。
すでに善たろうとする気概は無い。
あるのはただ、自らの心に浮かび上がってくる無意識という泡を現実にする機構のみ。

喪失帯の王と化したなでしこの王子。
聖杯と直接接続することで半ば喪失帯そのものとなった天上の存在。
本来魔力量という制限によってその実力を縛られていたルーラーだが、無限とも言える膨大な魔力を手中に収めたことで真の意味での万能の願望機へと成り果てた。
すでに本人の個我は無数の意識の海に溶けており、表層に出てくる感情は希薄。

喪失帯に召喚され、聖杯と接続し無限の魔力を手にしたルーラーは、その在り方を示すため、全ての人間の願いを叶えようした。
しかし一人一人に願いを聞いていては時間が足りない。どれだけ使用可能な魔力が増えても、結局のところそれを操るのは一人のサーヴァント。全能にはなれても全知とは言えない。
そこでルーラーは、全ての人の願いを聞き届けるために、強制的に喪失帯全住人と思考を繋げた。言葉にさせ、聞くのではなく、心に直接問いかけようと試みたのである。
だがその際、あまりに強引にあまりに深くあまりに多くの意識とリンクしたことが、思わぬ結果をもたらす。
表層的な心の声を聞くことに留まらず、人々の持つ深層意識にまで問いかけの声は及んだ。
そうして全ての無意識と繋がり、それらの声を聞く。即ち精神の集合無意識化。
人々の願いを叶えるはずだった理想の王は、無意識の海から拾い上げた物語を無差別に再現していくこととなる。

すでに心は無意識に溶け落ちた。
会話は成立せず、そもそも現実世界に姿を見せることもめったに無い。
それでも無意識の海を揺蕩う彼の心がたまたま一所に多く集まった時、希薄な自意識を持って顕現する。
その際は、相対している相手の深層心理を自然体のまま把握し、俯瞰的な目線で物事を語る。
人としての価値観こそ無いが、その根底にあるものは人類へのお節介であるため、より良き道筋を示すこともあるだろう。


イメージカラー：余白
特技：速読
好きなもの：すでに溶け落ちた
嫌いなもの：すでに流された
天敵：他者との繋がりを全く持とうとしない自閉者
願い：全ての願いを叶える

【一人称】『俺』　【二人称】君　【三人称】×××

アラヤの体現者みたいな方面でもうちょい盛れたかも。