最終更新: nevadakagemiya 2021年09月20日(月) 14:36:48履歴
「神が人の上に立つ時代は終わったのだ父上。
余は人として、民草を統率する。此れより興るのは、人の時代なのだから」
【元ネタ】史実
【CLASS】ゲートキーパー
【真名】パチャクテク
【敬称】パチャクテク・インカ・ユパンキ
【旧名】クシ・ユパンキ
【異名・別名・表記揺れ】パチャクティク、パチャクティ
【性別】男性
【身長・体重】163cm・69kg
【肌色】褐色【髪色】銀【瞳色】紅
【外見・容姿】黒き外套を纏いし、強い意志を宿す瞳を持つ若き皇帝。
その額には極彩色に輝く巨大な水晶飾りの施された王冠のようなものを戴く。
水晶とは言うが未知の物質で形成されており、内部にはいくつものナスカの地上絵の図柄が浮かんでは消えている。
【地域】南米大陸
【年代】15世紀後半
【属性】秩序・善
【天地人属性】星
【その他属性】人型・王・特別な星の力
【ステータス】筋力:B 耐久:C 敏捷:C 魔力:B 幸運:A 宝具:A
【CLASS】ゲートキーパー
【真名】パチャクテク
【敬称】パチャクテク・インカ・ユパンキ
【旧名】クシ・ユパンキ
【異名・別名・表記揺れ】パチャクティク、パチャクティ
【性別】男性
【身長・体重】163cm・69kg
【肌色】褐色【髪色】銀【瞳色】紅
【外見・容姿】黒き外套を纏いし、強い意志を宿す瞳を持つ若き皇帝。
その額には極彩色に輝く巨大な水晶飾りの施された王冠のようなものを戴く。
水晶とは言うが未知の物質で形成されており、内部にはいくつものナスカの地上絵の図柄が浮かんでは消えている。
【地域】南米大陸
【年代】15世紀後半
【属性】秩序・善
【天地人属性】星
【その他属性】人型・王・特別な星の力
【ステータス】筋力:B 耐久:C 敏捷:C 魔力:B 幸運:A 宝具:A
ゲートキーパーとしてのクラススキル。
宝具『世界揺るがす王の歩み』に統合される形で喪われている。
ゲートキーパーはその守護する物に応じてクラススキルの名前が変化する。
彼の場合は宝具に統一されているが、あえて名前を付けるのならば、その守護する物の名は『人理』と呼ぶが相応しい。
宝具『世界揺るがす王の歩み』に統合される形で喪われている。
ゲートキーパーはその守護する物に応じてクラススキルの名前が変化する。
彼の場合は宝具に統一されているが、あえて名前を付けるのならば、その守護する物の名は『人理』と呼ぶが相応しい。
軍団や国家の指揮能力、カリスマ性の高さを示す能力。団体戦闘に置いて自軍の能力を向上させる。
王や指導者には必須ともいえるスキルであり、Aランクともなれば人としては最高位のカリスマ性と言える。
彼は神々が人の上に立ち統治する時代に区切りをつけ、『太陽』にして『皇帝』が人の上に立つ時代、人が人民の上に立つ人の時代を作り上げた。
そのために通常のカリスマに加え、味方全体に低ランクの神秘殺しスキルを付与するなどの付属効果が付与されている。
王や指導者には必須ともいえるスキルであり、Aランクともなれば人としては最高位のカリスマ性と言える。
彼は神々が人の上に立ち統治する時代に区切りをつけ、『太陽』にして『皇帝』が人の上に立つ時代、人が人民の上に立つ人の時代を作り上げた。
そのために通常のカリスマに加え、味方全体に低ランクの神秘殺しスキルを付与するなどの付属効果が付与されている。
都市国家であったクスコ王国を戦争や同盟を通じ拡げ、広大な帝国を築き上げたことに由来する特殊な軍略。
多人数を動員した戦場における戦術的直感能力。自らの対軍宝具行使や、逆に相手の対軍宝具への対処に有利な補正がつく。
加えて彼の場合は相手が防衛に回る状況、即ち自らが『攻め込む』状況に限り非常に高い戦略性を発揮する。
多人数を動員した戦場における戦術的直感能力。自らの対軍宝具行使や、逆に相手の対軍宝具への対処に有利な補正がつく。
加えて彼の場合は相手が防衛に回る状況、即ち自らが『攻め込む』状況に限り非常に高い戦略性を発揮する。
自らの生まれた小国が元となる首都の大部分を再建し、後に著名な記念物となる遺跡の多くが彼の在世中に建設されたことに由来する。
スキルの名は、幼少期に「多くの国を従える立派な王になる」と水晶より予言された事に由来。また転じて、その予言の水晶の持ち主に選ばれた事も内包するスキル。
国土レベルでの陣地作成を行う事が可能であり、神秘の隠匿を考えなければ地形を変化させて道や要塞を作り上げる事も可能とする。
宝具に等しい規模の変化を可能にするが、当然それに見合う魔力の消費を要求される。彼の生まれ育った南米だと+補正が入る。
スキルの名は、幼少期に「多くの国を従える立派な王になる」と水晶より予言された事に由来。また転じて、その予言の水晶の持ち主に選ばれた事も内包するスキル。
国土レベルでの陣地作成を行う事が可能であり、神秘の隠匿を考えなければ地形を変化させて道や要塞を作り上げる事も可能とする。
宝具に等しい規模の変化を可能にするが、当然それに見合う魔力の消費を要求される。彼の生まれ育った南米だと+補正が入る。
ランク:A 種別:対人(自身) レンジ:1 最大捕捉:∞
常に彼の額に戴かれている水晶。パチャクテクにまつわる伝説に語られる水晶が宝具となったもの。
伝説に曰く、彼が若き頃、まだ即位前のクシ・ユパンキと呼ばれていた頃に泉の中から拾い出したと伝えられている。
この水晶は、まだ王位の後継者とされていなかった彼に、王になるという神託を授けたとされる。
一説によればそれは創造神ヴィラコチャ(ビラコチャ)、またはパチャカマックからの神託であったとされるが、また別の逸話では彼の夢枕で王位を託宣したのは太陽神インティであるとも言われる。
後世ではこれはパチャクテクの征服を正当化するものと分析されていたが、彼は実際に幼少期に予言を水晶より授かっていた。
その水晶の持つ未来予知の正体は、周囲の環境や物体の動きなどを瞬時に把握し、それらを元に未来を演算するという、超高性能な『観測』の機能に由来するものである。
周辺の物理演算だけでなく、人間が持ち得る思考や才能、人の動きなども正確に計算し、10年20年以降の正確な未来予測までをも可能にする、超高性能な演算装置こそがこの宝具の正体である。
後にセル・オートマトンやゲーム理論などと呼ばれる、世界や人間の動きを正確に計算してその行きつく先を正確な形で予測するという、オーパーツと呼ぶのもはばかられるほどの代物である。
水晶と呼ばれているが、正確には光を閉じ込めるフォトニック結晶と呼ばれる物質によって構成されている。
非常に緻密なコンピューターと言ってもいい宝具であり、その内部には未来を計算するための変数として、人類が観測し切れないほど膨大な情報が封じられているとも予測される。
常人ならば触れただけで、その内側に秘された圧倒的な情報量により廃人になるが、パチャクテクは例外的にこの水晶を扱いきり、その未来予知を十全に発揮し得る。
何故このようなオーパーツが南米大陸に存在したのか、また何故パチャクテクのみがこの水晶の能力を十全に発揮し得るのか。それらの謎は解明されてはいない。
南米大陸は人類が移住し始めた時期が他の地域に比べて遅い。神々が地球に飛来した際の隕石は約6604万年前のものだというのに、現存する南米の文明が築かれるのは遥か後になってからのことだった。
その空白期間に何かがあり、その何かの残滓こそがこの水晶、および水晶の内側にある"ナニカ"だと考えられるが、あくまで推測の域を出ない。
常に彼の額に戴かれている水晶。パチャクテクにまつわる伝説に語られる水晶が宝具となったもの。
伝説に曰く、彼が若き頃、まだ即位前のクシ・ユパンキと呼ばれていた頃に泉の中から拾い出したと伝えられている。
この水晶は、まだ王位の後継者とされていなかった彼に、王になるという神託を授けたとされる。
一説によればそれは創造神ヴィラコチャ(ビラコチャ)、またはパチャカマックからの神託であったとされるが、また別の逸話では彼の夢枕で王位を託宣したのは太陽神インティであるとも言われる。
後世ではこれはパチャクテクの征服を正当化するものと分析されていたが、彼は実際に幼少期に予言を水晶より授かっていた。
その水晶の持つ未来予知の正体は、周囲の環境や物体の動きなどを瞬時に把握し、それらを元に未来を演算するという、超高性能な『観測』の機能に由来するものである。
周辺の物理演算だけでなく、人間が持ち得る思考や才能、人の動きなども正確に計算し、10年20年以降の正確な未来予測までをも可能にする、超高性能な演算装置こそがこの宝具の正体である。
後にセル・オートマトンやゲーム理論などと呼ばれる、世界や人間の動きを正確に計算してその行きつく先を正確な形で予測するという、オーパーツと呼ぶのもはばかられるほどの代物である。
水晶と呼ばれているが、正確には光を閉じ込めるフォトニック結晶と呼ばれる物質によって構成されている。
非常に緻密なコンピューターと言ってもいい宝具であり、その内部には未来を計算するための変数として、人類が観測し切れないほど膨大な情報が封じられているとも予測される。
常人ならば触れただけで、その内側に秘された圧倒的な情報量により廃人になるが、パチャクテクは例外的にこの水晶を扱いきり、その未来予知を十全に発揮し得る。
何故このようなオーパーツが南米大陸に存在したのか、また何故パチャクテクのみがこの水晶の能力を十全に発揮し得るのか。それらの謎は解明されてはいない。
南米大陸は人類が移住し始めた時期が他の地域に比べて遅い。神々が地球に飛来した際の隕石は約6604万年前のものだというのに、現存する南米の文明が築かれるのは遥か後になってからのことだった。
その空白期間に何かがあり、その何かの残滓こそがこの水晶、および水晶の内側にある"ナニカ"だと考えられるが、あくまで推測の域を出ない。
ランク:EX 種別:対界 レンジ:1000 最大捕捉:∞
パチャクテク。彼の名そのものが宝具になったもの。彼の為した、神からの完全なる訣別の証。
父であるヴィラコチャ────伝説にして神たる王が支配する時代を終わらせ、完全なる人として統治を始めたことに由来する。
真名開放と同時に、彼が存在するレンジ内全てにおいて、神霊や精霊の存在そのもの、およびそれらの行使する"権能"と呼べる大規模な力を封鎖することを可能にする。
端的に言えば、神霊が創り出す権能を無力化し、そして神霊や精霊、幻想種などと言った存在を『人理に有り得ざるもの』として否定し、弱体化・あるいは消滅させる。
人理のテクスチャを強化することで、人ならざる超常の存在の敷くルールを上書きし、「人の時代」を形とする。人理を守護するゲートキーパーとしての宝具。
彼が守護の英霊であるゲートキーパーとして召喚されるのもこれが由来であり、人の時代を啓いた王として彼は、守護者であるべき適性を得た。
他にはルーラーなどのクラスが適正高く、その場合はこの宝具は宝具ではなくスキルとして扱われる。
この宝具の応用として、彼が許諾した場合に限り、もう1つの効果がある。
神霊や妖精など『本来は現代で存在できない者ら』の顕現や権能の行使を、人理のテクスチャを敢えて薄める事で後押しするという事も可能にする。
門を守護するゲートキーパーは、門を狭めることも出来れば緩める事も可能である事を示し、主に神霊サーヴァントと協力する場合などに用いられる。
ただ基本的に彼は、人間は神からの手助けなどは借りずに人間だけの力で自立するべきと考えている為、基本的にこの副次効果は使われることはない。
パチャクテク。彼の名そのものが宝具になったもの。彼の為した、神からの完全なる訣別の証。
父であるヴィラコチャ────伝説にして神たる王が支配する時代を終わらせ、完全なる人として統治を始めたことに由来する。
真名開放と同時に、彼が存在するレンジ内全てにおいて、神霊や精霊の存在そのもの、およびそれらの行使する"権能"と呼べる大規模な力を封鎖することを可能にする。
端的に言えば、神霊が創り出す権能を無力化し、そして神霊や精霊、幻想種などと言った存在を『人理に有り得ざるもの』として否定し、弱体化・あるいは消滅させる。
人理のテクスチャを強化することで、人ならざる超常の存在の敷くルールを上書きし、「人の時代」を形とする。人理を守護するゲートキーパーとしての宝具。
彼が守護の英霊であるゲートキーパーとして召喚されるのもこれが由来であり、人の時代を啓いた王として彼は、守護者であるべき適性を得た。
他にはルーラーなどのクラスが適正高く、その場合はこの宝具は宝具ではなくスキルとして扱われる。
この宝具の応用として、彼が許諾した場合に限り、もう1つの効果がある。
神霊や妖精など『本来は現代で存在できない者ら』の顕現や権能の行使を、人理のテクスチャを敢えて薄める事で後押しするという事も可能にする。
門を守護するゲートキーパーは、門を狭めることも出来れば緩める事も可能である事を示し、主に神霊サーヴァントと協力する場合などに用いられる。
ただ基本的に彼は、人間は神からの手助けなどは借りずに人間だけの力で自立するべきと考えている為、基本的にこの副次効果は使われることはない。
15世紀ごろの南米大陸西側・高山地帯の王。歴史に名高いインカ帝国を作り上げたことで非常に有名。
また通称「空中都市」とも呼ばれる世界遺産マチュピチュは、彼が太陽の神殿として建設したものだと推測されている。
クスコというひとつの都市国家の王でしかなかったパチャクテクは、一代でその領土をタワンティンスーユ(四つの邦)と呼ばれる広大な帝国へと広げた。
四とはすなわち東西南北に区分した地域であり、その中心のクスコは「へそ」を意味する。
元々は都市国家程度の大きさであったクスコ王国8代目サパ・インカ(皇帝)の子として生を受けるが、正当な王位継承者としては見られていなかった。
即位前の名前はクシ・ユパンキ。元々は彼の異母弟のウルコが王位後継者に指名されていたという。
だが大敵チャンカ族によるクスコ侵入の際、異母弟がクスコを放棄する中で軍を結集し防衛。敵を打ち負かして国中から信頼を得た。
そうして王位を継ぎ、神への祈りと祭祀を中心とする祭政一致体制から、俗権を掌握する"人"主体の政権へと国を変えたと分析される。
戦争や同盟を通じて周辺国を吸収*1し、クスコの谷を中心として南米高山地帯(大陸西沿岸)のほぼ全体へと統治を拡げる。
そして歴史に名を残す多くの遺産を作り、体制を整え、歴史に名を残すインカ帝国を作り上げるに至った。
史実における彼の偉業の概要は、何と言ってもこの『インカ帝国の創設』であろう。
だが、彼には歴史の裏に隠された、されど何よりも重大な、1つの大いなる偉業が存在する。
それは彼が王となってから名乗るようになった名前、『Pachakutiq(世界を震撼させる者、世界を造り変える者)』に如実に記されている。
パチャクテクは直訳するなら「パチャクティ者」という程度のニュアンスとなる。
「パチャクティ」とは『転回』や『転覆』を指す言葉で、転機や革新とも言い換えられる。
これは元々は神話上の出来事である、世界が作り変えられた天変地異「パチャクティ」に由来する単語であり、そのために主要な天変地異である「地震」と、社会を造り変える「革新」の両方を意味する。*2
彼は南米大陸の文明圏において、神が支配する時代から人が統治する時代へ、文字通り「世界を造り変えた」のである。
また通称「空中都市」とも呼ばれる世界遺産マチュピチュは、彼が太陽の神殿として建設したものだと推測されている。
クスコというひとつの都市国家の王でしかなかったパチャクテクは、一代でその領土をタワンティンスーユ(四つの邦)と呼ばれる広大な帝国へと広げた。
四とはすなわち東西南北に区分した地域であり、その中心のクスコは「へそ」を意味する。
元々は都市国家程度の大きさであったクスコ王国8代目サパ・インカ(皇帝)の子として生を受けるが、正当な王位継承者としては見られていなかった。
即位前の名前はクシ・ユパンキ。元々は彼の異母弟のウルコが王位後継者に指名されていたという。
だが大敵チャンカ族によるクスコ侵入の際、異母弟がクスコを放棄する中で軍を結集し防衛。敵を打ち負かして国中から信頼を得た。
そうして王位を継ぎ、神への祈りと祭祀を中心とする祭政一致体制から、俗権を掌握する"人"主体の政権へと国を変えたと分析される。
戦争や同盟を通じて周辺国を吸収*1し、クスコの谷を中心として南米高山地帯(大陸西沿岸)のほぼ全体へと統治を拡げる。
そして歴史に名を残す多くの遺産を作り、体制を整え、歴史に名を残すインカ帝国を作り上げるに至った。
史実における彼の偉業の概要は、何と言ってもこの『インカ帝国の創設』であろう。
だが、彼には歴史の裏に隠された、されど何よりも重大な、1つの大いなる偉業が存在する。
それは彼が王となってから名乗るようになった名前、『Pachakutiq(世界を震撼させる者、世界を造り変える者)』に如実に記されている。
パチャクテクは直訳するなら「パチャクティ者」という程度のニュアンスとなる。
「パチャクティ」とは『転回』や『転覆』を指す言葉で、転機や革新とも言い換えられる。
これは元々は神話上の出来事である、世界が作り変えられた天変地異「パチャクティ」に由来する単語であり、そのために主要な天変地異である「地震」と、社会を造り変える「革新」の両方を意味する。*2
彼は南米大陸の文明圏において、神が支配する時代から人が統治する時代へ、文字通り「世界を造り変えた」のである。
彼の父とされる先代クスコ国王 ヴィラコチャ、及びその先代以前の王は半ば伝説的とされ、実在が疑問視される。
加えて更に、名前が同じことから南米の創造神であるヴィラコチャと同一視されることも多い。これはただ名前の同一性から来る後世のこじつけではなかった、とここではする。
パチャクテクの父は実際に、かつて南米の大地に降り立った創造の神であるヴィラコチャと、文字通り同一の存在であったのだ。
中南米において"神"とされる存在は、他の国や地域で"神"と崇め信仰されている存在とは、とりわけ一線を画している。
ケツァルコアトルやヴィラコチャと言った、中南米にて信仰される神々は、宙の彼方より飛来した菌状の存在が生物や無生物などに宿って"神"になったとされている。
彼の父もその例に違わず、創造神ヴィラコチャの因子を何処かから引き継いだ、依代は人間なれども今代の"神"と呼ぶべき存在であったのだろう。
他の国や地域では神代がとうの昔に終わった15世記においても尚、南米では神が人の上に立つ体制は続いていたのである。
だが、それを終わらせた王こそがパチャクテクであった。
彼は神が人の上に立つ時代は終わったと父 に告げた。そして同時に、もう神になど頼らずとも人はやっていけると行動で示した。
自分1人の力でチャンカ族に対抗し、神の力に宿した父に頼ることなく、同じく神を宿した酋長が率いるチャンカ族を、人間の力だけで撃退したのだ。
史実の記録においては父であるヴィラコチャは異母弟と共に逃げ出したと書かれているが、これは誤りであり、実際はパチャクテクが父を逃がす形であったのだ。
そしてその彼の行動に父は、否、父の内側に宿っていた創造神ヴィラコチャは安堵した。
もう人間は、我らのような高位の存在がいなくとも自立できるのだと。そうして宇宙から来た菌状生物群、人類を曙へと導いた上位存在は眠りについた。
そんな彼らを安心させるためか。パチャクテクは自分の力のみで"人間が人民を統治する"王国の拡大と創設に着手。後にインカ帝国と呼ばれる大帝国を作り上げたのだ。
事実インカ帝国となった後では既存の神々よりも、生活や農業にとって必要な「太陽そのものを崇めさせる信仰」、いわゆる太陽信仰に注力したと記録に残っている。
これは彼なりの、今までの神々からの訣別を示すメッセージだったのかもしれない。(突然信仰を捨てろと言うのは酷なので、妥協案として生活に根付いた存在を信仰させた)
また彼の治世は、4つに分けた地域ごとに配置した地方官アポと、その配下たる地域指導者トクリコクを各所に配置した点や、各地区ごとに二項対立を組み合わせるなど組織体系の改革を進めた点が特徴となる。
こういった「相互に人間が助け合い、そして権力を分散させる」方式も、人が人を統治する社会作りを目指した現れなのかもしれない。
加えて更に、名前が同じことから南米の創造神であるヴィラコチャと同一視されることも多い。これはただ名前の同一性から来る後世のこじつけではなかった、とここではする。
パチャクテクの父は実際に、かつて南米の大地に降り立った創造の神であるヴィラコチャと、文字通り同一の存在であったのだ。
中南米において"神"とされる存在は、他の国や地域で"神"と崇め信仰されている存在とは、とりわけ一線を画している。
ケツァルコアトルやヴィラコチャと言った、中南米にて信仰される神々は、宙の彼方より飛来した菌状の存在が生物や無生物などに宿って"神"になったとされている。
彼の父もその例に違わず、創造神ヴィラコチャの因子を何処かから引き継いだ、依代は人間なれども今代の"神"と呼ぶべき存在であったのだろう。
他の国や地域では神代がとうの昔に終わった15世記においても尚、南米では神が人の上に立つ体制は続いていたのである。
だが、それを終わらせた王こそがパチャクテクであった。
彼は神が人の上に立つ時代は終わったと
自分1人の力でチャンカ族に対抗し、神の力に宿した父に頼ることなく、同じく神を宿した酋長が率いるチャンカ族を、人間の力だけで撃退したのだ。
史実の記録においては父であるヴィラコチャは異母弟と共に逃げ出したと書かれているが、これは誤りであり、実際はパチャクテクが父を逃がす形であったのだ。
そしてその彼の行動に父は、否、父の内側に宿っていた創造神ヴィラコチャは安堵した。
もう人間は、我らのような高位の存在がいなくとも自立できるのだと。そうして宇宙から来た菌状生物群、人類を曙へと導いた上位存在は眠りについた。
そんな彼らを安心させるためか。パチャクテクは自分の力のみで"人間が人民を統治する"王国の拡大と創設に着手。後にインカ帝国と呼ばれる大帝国を作り上げたのだ。
事実インカ帝国となった後では既存の神々よりも、生活や農業にとって必要な「太陽そのものを崇めさせる信仰」、いわゆる太陽信仰に注力したと記録に残っている。
これは彼なりの、今までの神々からの訣別を示すメッセージだったのかもしれない。(突然信仰を捨てろと言うのは酷なので、妥協案として生活に根付いた存在を信仰させた)
また彼の治世は、4つに分けた地域ごとに配置した地方官アポと、その配下たる地域指導者トクリコクを各所に配置した点や、各地区ごとに二項対立を組み合わせるなど組織体系の改革を進めた点が特徴となる。
こういった「相互に人間が助け合い、そして権力を分散させる」方式も、人が人を統治する社会作りを目指した現れなのかもしれない。
南米神話解戦 タワンティン・スーユにおいての活躍
Fate/GameOver Roadにおける特異点の1つ、独立戦争下における南米にてサーヴァントとして召喚される。
「人類は全て神々の庇護下に置かれ支配されるべき」と主張する4柱の神霊降臨の要石になる形で召喚され、本来人理に許容されないほどの強大な神霊たちの降臨をサポート。
まるで意志のない人形のように神々のいいなりとなり、人類に対して牙を剥く存在となっている。召喚された地域による知名度補正も重なり、モニカ・ジャスティライト一行や解放義勇軍を苦しめる強さを見せる。
本来ならば人類を神々から解放した皇帝たる彼が何故このような行為を犯すのか? 理由は不明。意思のない人形のように振る舞う姿に理由があると見えるが……?
「人類は全て神々の庇護下に置かれ支配されるべき」と主張する4柱の神霊降臨の要石になる形で召喚され、本来人理に許容されないほどの強大な神霊たちの降臨をサポート。
まるで意志のない人形のように神々のいいなりとなり、人類に対して牙を剥く存在となっている。召喚された地域による知名度補正も重なり、モニカ・ジャスティライト一行や解放義勇軍を苦しめる強さを見せる。
本来ならば人類を神々から解放した皇帝たる彼が何故このような行為を犯すのか? 理由は不明。意思のない人形のように振る舞う姿に理由があると見えるが……?
人が人として、自分の意志で歩み、そして決める事を何よりも良しとする男。
"自立する事"こそが重要であると考えており、同時に「誰か1人の手で全てが決められること」を嫌う。
神という存在はそのどちらとも相反する存在であり、だからこそ彼は神が支配する時代を終わらせる為に動いた。
だが神に対し嫌悪があるかと言われればそれは明確に間違いであり、どちらかというと彼は人類を此処まで導いてくれた偉大なる先陣たる神には大きな敬意を払っている。
だからこそ、と言えるだろうか。彼は神に対して出来る事を全て行い、安心して人々の上に立つ立場から去れるように最善の努力をした。
他に特筆すべき点としては、「出来る事は最善を尽くして取り組む」という部分が彼の長所であり、また短所でもある。
これは彼が神からの訣別を願った事に由来する性格であり、万能である神に少しでも人間が近づくためにはどのようにすればいいかを突き詰めこうなった。
基本的に人間という存在は(彼自身ももちろん含め)皆弱く、脆く、命に限りがある存在であると見ている。だからこそ互いに手を取り合い協力し合うと彼は知っている。
故に、そんな互いに協力し合う人間だからこそ、少しでも自分の周りにいる人々の負担を減らしたいと考え、彼は自分に出来る限りのことを全力で取り組む。
努力家で何に対してでも真摯に行動するが、努力する事に夢中になりすぎて自分に限界が来ている事に気付かず進み続ける事もしばしばある。
そういった点が逆に作用して、とにかく慎重。万全の準備を整えてから動きたがり、準備が整っていないと意外と臆病。
全てを理解できる水晶があるために何を用意すれば良いか分かるという点も手伝う為、万全な準備が出来ていないという状態自体に慣れていないのだ。
またそう言った面も手伝い、不測の事態に弱い。計算外の出来事が起きると意外と慌てふためくが、即座に冷静さを取り戻して宝具を用いて最善策を演算する。
その切り替えの早さこそ、彼が初代インカ帝国皇帝となったカリスマ性の1つと言えるのかもしれない。
"自立する事"こそが重要であると考えており、同時に「誰か1人の手で全てが決められること」を嫌う。
神という存在はそのどちらとも相反する存在であり、だからこそ彼は神が支配する時代を終わらせる為に動いた。
だが神に対し嫌悪があるかと言われればそれは明確に間違いであり、どちらかというと彼は人類を此処まで導いてくれた偉大なる先陣たる神には大きな敬意を払っている。
だからこそ、と言えるだろうか。彼は神に対して出来る事を全て行い、安心して人々の上に立つ立場から去れるように最善の努力をした。
他に特筆すべき点としては、「出来る事は最善を尽くして取り組む」という部分が彼の長所であり、また短所でもある。
これは彼が神からの訣別を願った事に由来する性格であり、万能である神に少しでも人間が近づくためにはどのようにすればいいかを突き詰めこうなった。
基本的に人間という存在は(彼自身ももちろん含め)皆弱く、脆く、命に限りがある存在であると見ている。だからこそ互いに手を取り合い協力し合うと彼は知っている。
故に、そんな互いに協力し合う人間だからこそ、少しでも自分の周りにいる人々の負担を減らしたいと考え、彼は自分に出来る限りのことを全力で取り組む。
努力家で何に対してでも真摯に行動するが、努力する事に夢中になりすぎて自分に限界が来ている事に気付かず進み続ける事もしばしばある。
そういった点が逆に作用して、とにかく慎重。万全の準備を整えてから動きたがり、準備が整っていないと意外と臆病。
全てを理解できる水晶があるために何を用意すれば良いか分かるという点も手伝う為、万全な準備が出来ていないという状態自体に慣れていないのだ。
またそう言った面も手伝い、不測の事態に弱い。計算外の出来事が起きると意外と慌てふためくが、即座に冷静さを取り戻して宝具を用いて最善策を演算する。
その切り替えの早さこそ、彼が初代インカ帝国皇帝となったカリスマ性の1つと言えるのかもしれない。
ヴィラコチャ(ヴィラコチャ・インカ)
父上。神の因子を引き継ぎ、その名前を冠する王であり、クスコの領主であった。
神としての力を自在に扱うその姿はパチャクテクにとっては尊敬すべき対象であった。故に、いつかは超えたいと思っていた。
戦争に際し、その戦う姿を見て「人間である自分が、人間としての力で立たねばならない」と奮い立ち、家族含めて逃がした。
その一件をきっかけとし、その父の内側にあった神の因子は人間に対して安堵し、人類と訣別する決意をするに至った。
ビラコチャ
父上と同じ神の因子を受け継いだかつての王……と認識している。
父とほぼ同一の名前を持ちながら全く異なる外見をしている事から、神の因子という概念をより詳細に理解するに至る。
それはそれとして、その体型はかなり戦闘に支障が出るのでは? と少し疑問に思う。
トゥパク・アマル
自分の後世のインカ帝国の皇帝 。インカ帝国の最後の皇帝となった者。
その在り方には同情するが、その為に誰かに復讐の感情を抱くというのは間違っていると考えている。
フランシスコ・ピサロ
自分の創り出したインカ帝国を滅ぼした元凶と言える存在。
基本的にパチャクテクは、インカ帝国という国が終わる事そのものについては特に怒りや悲しみはない。
何か形があるものがあれば、それがいずれ終わる物だという事は理解している。だが、それが人間の欲望によってもたらせたものならば別だ。
ピサロの行為はまさしく、醜い人間の欲望によってもたらされた滅びそのものであり、明確に敵意を示している。
父上。神の因子を引き継ぎ、その名前を冠する王であり、クスコの領主であった。
神としての力を自在に扱うその姿はパチャクテクにとっては尊敬すべき対象であった。故に、いつかは超えたいと思っていた。
戦争に際し、その戦う姿を見て「人間である自分が、人間としての力で立たねばならない」と奮い立ち、家族含めて逃がした。
その一件をきっかけとし、その父の内側にあった神の因子は人間に対して安堵し、人類と訣別する決意をするに至った。
ビラコチャ
父上と同じ神の因子を受け継いだかつての王……と認識している。
父とほぼ同一の名前を持ちながら全く異なる外見をしている事から、神の因子という概念をより詳細に理解するに至る。
それはそれとして、その体型はかなり戦闘に支障が出るのでは? と少し疑問に思う。
トゥパク・アマル
自分の後世のインカ帝国の
その在り方には同情するが、その為に誰かに復讐の感情を抱くというのは間違っていると考えている。
フランシスコ・ピサロ
自分の創り出したインカ帝国を滅ぼした元凶と言える存在。
基本的にパチャクテクは、インカ帝国という国が終わる事そのものについては特に怒りや悲しみはない。
何か形があるものがあれば、それがいずれ終わる物だという事は理解している。だが、それが人間の欲望によってもたらせたものならば別だ。
ピサロの行為はまさしく、醜い人間の欲望によってもたらされた滅びそのものであり、明確に敵意を示している。
イメージカラー:日差し
特技:推測、万全な準備、高速思考
好きなもの:鳥の鳴き声、民の喧騒
嫌いなもの:怠惰、暴力、支配
天敵:コンキスタドール
願い:人が、人として何処までも歩み続ける事
【一人称】余【二人称】汝、君、貴方【三人称】○○殿、彼奴、此奴
特技:推測、万全な準備、高速思考
好きなもの:鳥の鳴き声、民の喧騒
嫌いなもの:怠惰、暴力、支配
天敵:コンキスタドール
願い:人が、人として何処までも歩み続ける事
【一人称】余【二人称】汝、君、貴方【三人称】○○殿、彼奴、此奴
自己紹介:「────インカ帝国、皇帝 。パチャクテク。召喚に応じて参上仕った。
クラスはゲートキーパー。守護する者。国、民、そして人理。遍くを守護する事を、ここに誓おう。
汝が、余のマスターで相違ないか? ……そうか。なれば、命令を下せ。外道働きでなければ、この身、汝の剣にして盾となろう」
戦闘開始:「刃向けると言うなれば防ぐ。歯向かうというのならば力を見せる。それが、王としての務めだ」
アタック:「そこか」「悪くない」「こちらだ」「あまり見くびらないのが、身のためだ」
スキル:「我が名、世界を揺るがす者!」「汝、我が手により滅びる者!」「我が守護の誓い、此処にて示さん!」
宝具:「我が作り出した四方領域、その彼方まで、我らサパ・インカの支配は続く。歩み、発展し、そして示せ。我らが人の歴史を! 『神羅万晶、四方の彼方まで 』!!」
「見ていますか、父上。これぞ貴方が守った領域、これが貴方の見届けた我らが国家! その歩みは、地平の彼方まで続く! 『神羅万晶、四方の彼方まで 』!!」
ダメージ:「くっ」「やるな」「面白い」
大ダメージ:「ここまでとは……。いや、まだだ……!」
消滅:「すまない…………。こんな醜態を……晒すなどと……」
勝利:「この程度か……。いや、どのような敵と言えど、油断は大敵。この経験を、次へと活かすとしよう」
「生贄……? そのようなことはせん。彼奴らは敵。生贄となる者は、最大の栄誉あるものでなくてはならんからな」
好きなこと:「ふむ……。密林に響く鳥の声、街に響く民の謙遜……。それらを聞いていると、心地よく思える」
嫌いなこと:「怠惰、だな。誰かに頼り切り、自らの判断をせぬ者。それは真に生きている存在とは言えぬ。人は、己の足で立ってこそ、真に人と呼べるのだ」
クラスはゲートキーパー。守護する者。国、民、そして人理。遍くを守護する事を、ここに誓おう。
汝が、余のマスターで相違ないか? ……そうか。なれば、命令を下せ。外道働きでなければ、この身、汝の剣にして盾となろう」
戦闘開始:「刃向けると言うなれば防ぐ。歯向かうというのならば力を見せる。それが、王としての務めだ」
アタック:「そこか」「悪くない」「こちらだ」「あまり見くびらないのが、身のためだ」
スキル:「我が名、世界を揺るがす者!」「汝、我が手により滅びる者!」「我が守護の誓い、此処にて示さん!」
宝具:「我が作り出した四方領域、その彼方まで、我らサパ・インカの支配は続く。歩み、発展し、そして示せ。我らが人の歴史を! 『
「見ていますか、父上。これぞ貴方が守った領域、これが貴方の見届けた我らが国家! その歩みは、地平の彼方まで続く! 『
ダメージ:「くっ」「やるな」「面白い」
大ダメージ:「ここまでとは……。いや、まだだ……!」
消滅:「すまない…………。こんな醜態を……晒すなどと……」
勝利:「この程度か……。いや、どのような敵と言えど、油断は大敵。この経験を、次へと活かすとしよう」
「生贄……? そのようなことはせん。彼奴らは敵。生贄となる者は、最大の栄誉あるものでなくてはならんからな」
好きなこと:「ふむ……。密林に響く鳥の声、街に響く民の謙遜……。それらを聞いていると、心地よく思える」
嫌いなこと:「怠惰、だな。誰かに頼り切り、自らの判断をせぬ者。それは真に生きている存在とは言えぬ。人は、己の足で立ってこそ、真に人と呼べるのだ」
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