最終更新:ID:FNiv1wwFEw 2022年12月27日(火) 18:00:01履歴
「ぼくは知りたい。とうさんが何のためにぼくを造ったのか。何を思ってぼくを育てくれたのか」
【氏名】ルゥ
【性別】無性
【年齢】14歳
【出身】日本・北海道札幌市
【身長・体重】155cm・37kg
【肌色】白 【髪色】アイスシルバー(感情に応じて変化) 【瞳色】スカイブルー
【外見・容姿】モノトーンの衣服に身を包んだ、儚げな少年
【属性】中立・中庸
【魔術系統】調和魔術(仮)
【魔術属性】水
【魔術特性】調律、調和、操作
【魔術回路】質:EX 量:D 編成:異常(人間のモノではない)
【起源】『導く』
![](https://image02.seesaawiki.jp/k/a/kagemiya/cxl066m0mH-s.png)
![](https://image02.seesaawiki.jp/k/a/kagemiya/o73AYse2vx-s.png)
Picrew:「✉」様で作成
【性別】無性
【年齢】14歳
【出身】日本・北海道札幌市
【身長・体重】155cm・37kg
【肌色】白 【髪色】アイスシルバー(感情に応じて変化) 【瞳色】スカイブルー
【外見・容姿】モノトーンの衣服に身を包んだ、儚げな少年
【属性】中立・中庸
【魔術系統】調和魔術(仮)
【魔術属性】水
【魔術特性】調律、調和、操作
【魔術回路】質:EX 量:D 編成:異常(人間のモノではない)
【起源】『導く』
![](https://image02.seesaawiki.jp/k/a/kagemiya/cxl066m0mH-s.png)
![](https://image02.seesaawiki.jp/k/a/kagemiya/o73AYse2vx-s.png)
Picrew:「✉」様で作成
錬金術によって鋳造された人造人間だが、ルゥは良くも悪くも一般的なホムンクルスとは大きく異なっている。
何より特徴的なのは「成長する機能を有する」という点。
通常、ホムンクルスは完成した状態で誕生する。生まれながらに自身の役割 を自覚し、必要な知識・技術を既に搭載しているために成長する必要性が無い。
しかしルゥは未成熟な赤子の形で生まれ、存在意義を知らず、それを果たすのに必要な知識や技術も自分で身に付けなければならないなど、限りなく人間に近い設計をされている。
これはホムンクルスにとっては欠点としか言いようがない。育成という手間がかかる上、育てても必ずしも理想の状態になるとは限らないからだ。
一方、そういった不安定性の見返りか、その身体は健康的かつ頑健で、非常に優れた身体能力を有する。
こちらも成長次第で性能が上下するため一概に優れた点とは言えないが、少なくともルゥはプロのアスリートと同等かそれ以上の運動能力を獲得している。
魔術による強化無しで素足で山の中を減速することなく疾走し、木やビルをジャンプで飛び移ったり自販機大の障害物をひとっ飛びで飛び越したりできる。
(ただ流石にトップスピードを維持したまま数十分間ずっと走ると疲労困憊で倒れるなど、超人級とまでは至らない)
また治癒力が非常に高く、致命傷を負っても安静にすれば次の日には完全復活しているなど、生存に特化したホムンクルスとして設計された模様。
ただし真っ当ではない手段で造られた生命であるための肉体的欠陥を備えている点は通常のホムンクルスと同様である。
ルゥの場合は発音に若干の障害と、生殖器官の欠落という形で現れている。
何より特徴的なのは「成長する機能を有する」という点。
通常、ホムンクルスは完成した状態で誕生する。生まれながらに
しかしルゥは未成熟な赤子の形で生まれ、存在意義を知らず、それを果たすのに必要な知識や技術も自分で身に付けなければならないなど、限りなく人間に近い設計をされている。
これはホムンクルスにとっては欠点としか言いようがない。育成という手間がかかる上、育てても必ずしも理想の状態になるとは限らないからだ。
一方、そういった不安定性の見返りか、その身体は健康的かつ頑健で、非常に優れた身体能力を有する。
こちらも成長次第で性能が上下するため一概に優れた点とは言えないが、少なくともルゥはプロのアスリートと同等かそれ以上の運動能力を獲得している。
魔術による強化無しで素足で山の中を減速することなく疾走し、木やビルをジャンプで飛び移ったり自販機大の障害物をひとっ飛びで飛び越したりできる。
(ただ流石にトップスピードを維持したまま数十分間ずっと走ると疲労困憊で倒れるなど、超人級とまでは至らない)
また治癒力が非常に高く、致命傷を負っても安静にすれば次の日には完全復活しているなど、生存に特化したホムンクルスとして設計された模様。
ただし真っ当ではない手段で造られた生命であるための肉体的欠陥を備えている点は通常のホムンクルスと同様である。
ルゥの場合は発音に若干の障害と、生殖器官の欠落という形で現れている。
手か足で直接触れた物に接続し、干渉する能力。
調和“魔術”という名称はテアが便宜上付けたもので実際にはそのような魔術系統は存在せず、そもそも魔術かどうかさえ不明。
この力がどういったものなのかはルゥ自身も全く把握していないが、魚は泳げ鳥は飛べるように、感覚的に行使することができている。
心を繋げることで自分とは異なる言語を使う人やそもそも人語を解さない動植物と意思疎通する『自然対話』や、対象物が蓄積した歴史・経験を閲覧してそれの使いこなし方を理解する『憑依経験』、接続した対象と自身との間で生命力や魔力の吸収・譲渡を行う『生命同調』など、応用力が非常に高い。
中でも特殊なのが、名称の由来にもなった、対象の魔力の流れを整え、回路や刻印の駆動を補助し、最適化された高効率の強化を行う『魔力調律』。
『憑依経験』で最適な状態を理解し、『生命同調』で魔力の加減を調整し、そしてその状態にする感覚を『自然対話』で伝授するという、上記の3種の作用の集大成。
本来は回路や刻印の調律も他者の強化も極めて繊細で難しいとされているが、ルゥはそれらを前述した通り感覚的に、ほぼ一瞬で完璧に実行できる。
能力値のブーストもあるが、その本領は現時点における最高のコンディションの発揮と維持であり、成長途上の人に使えば大きな効果を発揮し、逆に身体機能や技量が完成された相手にはほぼ無意味となる。
理論上は魔術式を駆動させている魔力を散らして無効や相手を不調にするといったことも可能なはずだが、何故かそれらは行えない。
また『憑依経験』をルゥ自身に使用してもこの力がどういったものかが分からないなど、現時点では不可解な要素も多い。
調和“魔術”という名称はテアが便宜上付けたもので実際にはそのような魔術系統は存在せず、そもそも魔術かどうかさえ不明。
この力がどういったものなのかはルゥ自身も全く把握していないが、魚は泳げ鳥は飛べるように、感覚的に行使することができている。
心を繋げることで自分とは異なる言語を使う人やそもそも人語を解さない動植物と意思疎通する『自然対話』や、対象物が蓄積した歴史・経験を閲覧してそれの使いこなし方を理解する『憑依経験』、接続した対象と自身との間で生命力や魔力の吸収・譲渡を行う『生命同調』など、応用力が非常に高い。
中でも特殊なのが、名称の由来にもなった、対象の魔力の流れを整え、回路や刻印の駆動を補助し、最適化された高効率の強化を行う『魔力調律』。
『憑依経験』で最適な状態を理解し、『生命同調』で魔力の加減を調整し、そしてその状態にする感覚を『自然対話』で伝授するという、上記の3種の作用の集大成。
本来は回路や刻印の調律も他者の強化も極めて繊細で難しいとされているが、ルゥはそれらを前述した通り感覚的に、ほぼ一瞬で完璧に実行できる。
能力値のブーストもあるが、その本領は現時点における最高のコンディションの発揮と維持であり、成長途上の人に使えば大きな効果を発揮し、逆に身体機能や技量が完成された相手にはほぼ無意味となる。
理論上は魔術式を駆動させている魔力を散らして無効や相手を不調にするといったことも可能なはずだが、何故かそれらは行えない。
また『憑依経験』をルゥ自身に使用してもこの力がどういったものかが分からないなど、現時点では不可解な要素も多い。
汚れひとつない白磁のような肌に雪結晶を思わせるアイスシルバーの髪、そして神秘的な雰囲気を帯びる中世的な顔立ち。
人の手では決して造り出すことはできない、精巧な人形の如き容姿をしている。良く言えば幻想的、悪く言えば人間味が薄い。
感情の表現方法が独特で、表情が殆ど変化しないが代わりに髪の色が変わるので何を考えているかは割と分かりやすい。
眠っている時や感情を殺している時などニュートラルな状態は白銀色で、嬉しい時は黄色、暑い時や興奮時は赤色、苦しい時は紫色に変化する。
……そして強い殺意を抱いた時には真っ黒に染まる。
自分の身なりに関心はなく、髪は邪魔にならないよう最低限だけ切って伸ばしっぱなしにしている。
衣服も気温と動きやすさだけ考えて適当に着ているが、能力の関係上で靴やソックスは履かず常に素足で歩いている。
性別がないため男物でも女物でも関係なく抵抗もなく着用する。男物を着ると儚げな美少年、女物を着ると薄幸の美少女といった感じ。
人から勧められたものも(相手に強い悪意がなければ)どんなものでも着る。着せ替え人形適性:高。
自宅にある服は白黒色で統一されているが、これはルゥの好みではなく彼の製作者の趣向によるものである。
なお、生殖機能を持たないホムンクルスとして製造されたため生殖器が無く、生物としては極めて異常な身体構造となっている。
人の手では決して造り出すことはできない、精巧な人形の如き容姿をしている。良く言えば幻想的、悪く言えば人間味が薄い。
感情の表現方法が独特で、表情が殆ど変化しないが代わりに髪の色が変わるので何を考えているかは割と分かりやすい。
眠っている時や感情を殺している時などニュートラルな状態は白銀色で、嬉しい時は黄色、暑い時や興奮時は赤色、苦しい時は紫色に変化する。
……そして強い殺意を抱いた時には真っ黒に染まる。
自分の身なりに関心はなく、髪は邪魔にならないよう最低限だけ切って伸ばしっぱなしにしている。
衣服も気温と動きやすさだけ考えて適当に着ているが、能力の関係上で靴やソックスは履かず常に素足で歩いている。
性別がないため男物でも女物でも関係なく抵抗もなく着用する。男物を着ると儚げな美少年、女物を着ると薄幸の美少女といった感じ。
人から勧められたものも(相手に強い悪意がなければ)どんなものでも着る。着せ替え人形適性:高。
自宅にある服は白黒色で統一されているが、これはルゥの好みではなく彼の製作者の趣向によるものである。
なお、生殖機能を持たないホムンクルスとして製造されたため生殖器が無く、生物としては極めて異常な身体構造となっている。
鴈鉄梓希が函館市の外れで出会った謎の少年。
このホムンクルスとの邂逅をきっかけに、梓希は大きくうねる運命の渦中へと身を投じることとなる。
イメージカラー:穢れなく流れていく清水
特技:自然・動物との会話、“流れ”を感じる・正す
好きなもの:甘いもの、シャケ
苦手なもの:酸っぱいものと苦いもの、“歪んだ”もの
天敵:(未定)
願い:自分の役割を知り、それを達成する
【一人称】ぼく 【二人称】きみ、あなた、◯◯(漢字名の人はカタカナ呼び) 【三人称】あのひと
このホムンクルスとの邂逅をきっかけに、梓希は大きくうねる運命の渦中へと身を投じることとなる。
イメージカラー:穢れなく流れていく清水
特技:自然・動物との会話、“流れ”を感じる・正す
好きなもの:甘いもの、シャケ
苦手なもの:酸っぱいものと苦いもの、“歪んだ”もの
天敵:(未定)
願い:自分の役割を知り、それを達成する
【一人称】ぼく 【二人称】きみ、あなた、◯◯(漢字名の人はカタカナ呼び) 【三人称】あのひと
函館市の庄司山に隠された古い洋館、その主人である魔術師ヴィクトル・ドラグノフによって造られたホムンクルス。
……というのが洋館に残された研究資料から確認できる、そして彼自身が知っているルゥの経歴の全てである。
ホムンクルスでありながら赤ん坊の形で生まれたルゥは、ヴィクトルに道具としてではなく、「自分を大切にしなさい」と我が子のように育てられた。
ヴィクトルはルゥに掃除や炊事、動物の狩り方や植物の育て方、動植物の知識やアイヌの文化など様々なことを教えた。
魔術も教えられたが、それは生活を楽にするための手段としてであり、ルゥは少々閉鎖的ながらもごく一般家庭のような日々を過ごしていた。
しかしある時、ヴィクトルはルゥを残して突然と姿を消す。
ヴィクトルに何かあったのかと案じたルゥだが、ホムンクルス故に主であるヴィクトルの命令無しに行動することはできない。
そのため「自分を大切にしなさい」という命令を優先し、自身の状態を維持することだけを勤め、洋館から離れること無く過ごし続けた。
もしもこれが通常のホムンクルスであれば、ただ淡々と自分の役割を果たしたのかもしれない。
だがルゥはヴィクトルが、父が何のために自分を造ったのかを知らず、心の内に無自覚の“もやもや”を抱いて空虚な日々を過ごす。
そうして何の変化の無い毎日を続けて1年が経ったある日、食料を調達しに山を駆けているルゥはコルト・コルタン・コルトーナと名乗る魔術師と出会う。
洋館 を見てみたいと言う彼女を素直に招くと、彼女は自分を確保するという。
そこに言いようのない恐怖、危機を感じ取ったルゥは自己の安全のために洋館を飛び出し逃走する。
山を駆け、野を駆け、人のいっぱいいる見たことの無い街を駆け抜けて────ある少女と邂逅し、ルゥの人生は大きなうねりを迎えることとなる。
……というのが洋館に残された研究資料から確認できる、そして彼自身が知っているルゥの経歴の全てである。
ホムンクルスでありながら赤ん坊の形で生まれたルゥは、ヴィクトルに道具としてではなく、「自分を大切にしなさい」と我が子のように育てられた。
ヴィクトルはルゥに掃除や炊事、動物の狩り方や植物の育て方、動植物の知識やアイヌの文化など様々なことを教えた。
魔術も教えられたが、それは生活を楽にするための手段としてであり、ルゥは少々閉鎖的ながらもごく一般家庭のような日々を過ごしていた。
しかしある時、ヴィクトルはルゥを残して突然と姿を消す。
ヴィクトルに何かあったのかと案じたルゥだが、ホムンクルス故に主であるヴィクトルの命令無しに行動することはできない。
そのため「自分を大切にしなさい」という命令を優先し、自身の状態を維持することだけを勤め、洋館から離れること無く過ごし続けた。
もしもこれが通常のホムンクルスであれば、ただ淡々と自分の役割を果たしたのかもしれない。
だがルゥはヴィクトルが、父が何のために自分を造ったのかを知らず、心の内に無自覚の“もやもや”を抱いて空虚な日々を過ごす。
そうして何の変化の無い毎日を続けて1年が経ったある日、食料を調達しに山を駆けているルゥはコルト・コルタン・コルトーナと名乗る魔術師と出会う。
そこに言いようのない恐怖、危機を感じ取ったルゥは自己の安全のために洋館を飛び出し逃走する。
山を駆け、野を駆け、人のいっぱいいる見たことの無い街を駆け抜けて────ある少女と邂逅し、ルゥの人生は大きなうねりを迎えることとなる。
無垢で天然、感情に乏しく無機的。冷たいホムンクルス。
人に使われるための道具として造られたためか自分の意思を示すことが殆ど無い。口数は少なく、必要最低限のことしか言わない。
実直と言えば聞こえは良いが、実際のところは自発性に欠けるという表現が的確で、自分や主と認識した相手の命が危ないといった状況下であれば自己判断で行動できるものの、そういった緊急事態でもなければ自主的にならない。
例えば目の前で子どもが死にそうになっていても指示されなければ助けないし、凶悪な殺人鬼でも命令されれば助けてしまう。
その上、人生経験が少なく人の心情に対する理解に乏しいため、人が気にしていることを真正面から追求したり、あからさまな嘘や冗談を素直に信じてしまう。
総じて人間社会に適しているとは言い難い、冷淡で排他的な少年というのがアズキたちと出会ったばかりのルゥに抱く印象である。
しかしアズキたちと共に函館市中を旅していく中で、ルゥは今までとは全く違う顔を見せていく。
無表情だが感情豊か。髪色が黄色や赤色に変化したり、嬉しい時には両手を挙げたり驚いた時にはビリビリ震えたりと、顔以外の全身を使って想いを表現する。
好奇心旺盛で、自動車やアイスといった自然界に無い気になるものを見つけるとついふらふらとそっちに引き寄せられていく。
山奥で過ごしてきたために現代人にとっては当たり前のものを全く知らない。知識として記録しているものはあっても実際に見て体験したものはほぼゼロ。
ちょっとした街ですらルゥにとっては知らないものだらけの宝庫となので、皆で歩いていたらいつの間にかルゥだけ別の場所を散策していた、なんてことも少なくない。
その気になるものに対して発揮される高い行動力は知性やコミュニケーション能力にも多大に影響を及ぼしており、疑問に思ったことがあれば近くの人に聞いたり自分なりに解答を考えたりと積極性・自主性が著しく向上している。
最大の変化は、親しい相手に対するボディタッチの増加。よく手を握ろうとするだけでなく、頬に触れたりおでこをくっつけようとする。
これは決してやましい行為ではなく、自分の感じた想いや体験を聞いてほしい・知ってほしいと調和魔術を使おうとしているだけ。
ルゥにとってこれは「あなたになら自分の心を預けてもいい」と最大の親愛を示す手段である。……が、未だ人の心情に対する理解は乏しく、そういった想いを示すことの重大さはよく分かっていない。
このように正反対と言っていいほどに性格が異なっているが、成長するホムンクルスとして高い感受性と理解力を備えるルゥにとっては、こちらのほうが素に近い。
アズキたちと出会ったばかりのルゥが冷たい性格をしていたのは、何かを感じる心が殆ど育っていなかったため。
生まれてから今に至るまでヴィクトル以外の人間とは全く接することなく、人払いされた山奥という閉鎖的な環境で過ごしてきたルゥの心は、例えるなら何色にも染まっていない白紙の画用紙。
だがアズキたちとの邂逅を経て外の世界を知り、多くの人と知り合い、語り合い、そして戦っていくことでルゥの人格は彩りを得ていくことになる。
とりわけ身近な人間であるアズキ、テア、トゥメアーの影響は強く、成長後の性格には彼女たちに似た要素が多い。
アズキからは物事に対して真摯に向き合う姿勢を、テアからは言葉や行動で人に好意を示すことを学んでおり、トゥメアーは性格面での参考は少ないものの物事の学び方や思考構造を自分なりに真似し、元々優れていた学習能力に更に磨きがかかっている。
ただし影響は良い方向だけでなく、一つのことに集中し過ぎるとアズキのように他の物事に目がいかなくなったり、テアに似てかなりマイペースな性格になっていたりとダメな部分も着実に増えている。そういった欠点も含めて人間らしくなっているとも言えるが。
なお、口数の少なさは反面教師 を知ったことでちょっとずつ改善されていく模様。良い人だから全部見習うのではなく、ちゃんと取捨選択を行える知性も着実に育っている。
舌足らずなのは愛嬌。伸ばし棒を上手く発音できず、セーラー服をセェラァ服、シアターをシアタァと呼ぶ。ルゥという名前も本来はルー*1であるという。
一般常識に疎く世間知らずな反面、自然にある動植物や錬金術に由来する化学の知識などは非常に豊富で、14年間も山奥で過ごしてきただけあって生活力もかなり高い。
家庭的というよりは野生的だが、植物が食べれるかどうかの見分け方や、動物の適切な捌き方や調理方法にも精通している。
料理の腕前は中々のもので、プロのシェフには及ばないものの手際がよく、栄養だけではなく味もちゃんと考慮した美味しい料理を作れる。
家を出た当初はシンプルな物しか作れないが、勉強していけば料理のレパートリーも順当に増えていく。
旅していく内にどんどんと人間らしくなっていくルゥだが、その心の奥底にはホムンクルスらしい悩みを抱えている。
それは「自分の存在意義を知らない」ということ。
被造物であるホムンクルスにとってこれは致命的と言っていい問題であり、それは特殊なホムンクルスであるルゥも例外ではない。
心が育つ前からこの苦悩はルゥの心に“もやもや”として存在したが、アズキをはじめとする強い信念を持つ人々を見ていく内にはっきりとした悩みへと変化していく。
熱中できるものが欲しい。なにがなんでも叶えたい夢が欲しい。全身全霊を尽くすことも惜しくない、強い想いが欲しい。
この心の軋みがは、やがてルゥを突き動かす熱意へとなる。それを自覚した時こそ、ルゥが真に“完成”する瞬間なのかもしれない。
人に使われるための道具として造られたためか自分の意思を示すことが殆ど無い。口数は少なく、必要最低限のことしか言わない。
実直と言えば聞こえは良いが、実際のところは自発性に欠けるという表現が的確で、自分や主と認識した相手の命が危ないといった状況下であれば自己判断で行動できるものの、そういった緊急事態でもなければ自主的にならない。
例えば目の前で子どもが死にそうになっていても指示されなければ助けないし、凶悪な殺人鬼でも命令されれば助けてしまう。
その上、人生経験が少なく人の心情に対する理解に乏しいため、人が気にしていることを真正面から追求したり、あからさまな嘘や冗談を素直に信じてしまう。
総じて人間社会に適しているとは言い難い、冷淡で排他的な少年というのがアズキたちと出会ったばかりのルゥに抱く印象である。
しかしアズキたちと共に函館市中を旅していく中で、ルゥは今までとは全く違う顔を見せていく。
無表情だが感情豊か。髪色が黄色や赤色に変化したり、嬉しい時には両手を挙げたり驚いた時にはビリビリ震えたりと、顔以外の全身を使って想いを表現する。
好奇心旺盛で、自動車やアイスといった自然界に無い気になるものを見つけるとついふらふらとそっちに引き寄せられていく。
山奥で過ごしてきたために現代人にとっては当たり前のものを全く知らない。知識として記録しているものはあっても実際に見て体験したものはほぼゼロ。
ちょっとした街ですらルゥにとっては知らないものだらけの宝庫となので、皆で歩いていたらいつの間にかルゥだけ別の場所を散策していた、なんてことも少なくない。
その気になるものに対して発揮される高い行動力は知性やコミュニケーション能力にも多大に影響を及ぼしており、疑問に思ったことがあれば近くの人に聞いたり自分なりに解答を考えたりと積極性・自主性が著しく向上している。
最大の変化は、親しい相手に対するボディタッチの増加。よく手を握ろうとするだけでなく、頬に触れたりおでこをくっつけようとする。
これは決してやましい行為ではなく、自分の感じた想いや体験を聞いてほしい・知ってほしいと調和魔術を使おうとしているだけ。
ルゥにとってこれは「あなたになら自分の心を預けてもいい」と最大の親愛を示す手段である。……が、未だ人の心情に対する理解は乏しく、そういった想いを示すことの重大さはよく分かっていない。
このように正反対と言っていいほどに性格が異なっているが、成長するホムンクルスとして高い感受性と理解力を備えるルゥにとっては、こちらのほうが素に近い。
アズキたちと出会ったばかりのルゥが冷たい性格をしていたのは、何かを感じる心が殆ど育っていなかったため。
生まれてから今に至るまでヴィクトル以外の人間とは全く接することなく、人払いされた山奥という閉鎖的な環境で過ごしてきたルゥの心は、例えるなら何色にも染まっていない白紙の画用紙。
だがアズキたちとの邂逅を経て外の世界を知り、多くの人と知り合い、語り合い、そして戦っていくことでルゥの人格は彩りを得ていくことになる。
とりわけ身近な人間であるアズキ、テア、トゥメアーの影響は強く、成長後の性格には彼女たちに似た要素が多い。
アズキからは物事に対して真摯に向き合う姿勢を、テアからは言葉や行動で人に好意を示すことを学んでおり、トゥメアーは性格面での参考は少ないものの物事の学び方や思考構造を自分なりに真似し、元々優れていた学習能力に更に磨きがかかっている。
ただし影響は良い方向だけでなく、一つのことに集中し過ぎるとアズキのように他の物事に目がいかなくなったり、テアに似てかなりマイペースな性格になっていたりとダメな部分も着実に増えている。そういった欠点も含めて人間らしくなっているとも言えるが。
なお、口数の少なさは
舌足らずなのは愛嬌。伸ばし棒を上手く発音できず、セーラー服をセェラァ服、シアターをシアタァと呼ぶ。ルゥという名前も本来はルー*1であるという。
一般常識に疎く世間知らずな反面、自然にある動植物や錬金術に由来する化学の知識などは非常に豊富で、14年間も山奥で過ごしてきただけあって生活力もかなり高い。
家庭的というよりは野生的だが、植物が食べれるかどうかの見分け方や、動物の適切な捌き方や調理方法にも精通している。
料理の腕前は中々のもので、プロのシェフには及ばないものの手際がよく、栄養だけではなく味もちゃんと考慮した美味しい料理を作れる。
家を出た当初はシンプルな物しか作れないが、勉強していけば料理のレパートリーも順当に増えていく。
旅していく内にどんどんと人間らしくなっていくルゥだが、その心の奥底にはホムンクルスらしい悩みを抱えている。
それは「自分の存在意義を知らない」ということ。
被造物であるホムンクルスにとってこれは致命的と言っていい問題であり、それは特殊なホムンクルスであるルゥも例外ではない。
心が育つ前からこの苦悩はルゥの心に“もやもや”として存在したが、アズキをはじめとする強い信念を持つ人々を見ていく内にはっきりとした悩みへと変化していく。
熱中できるものが欲しい。なにがなんでも叶えたい夢が欲しい。全身全霊を尽くすことも惜しくない、強い想いが欲しい。
この心の軋みがは、やがてルゥを突き動かす熱意へとなる。それを自覚した時こそ、ルゥが真に“完成”する瞬間なのかもしれない。
不明。ヴィクトルが何故自分を造ったのか、自分の存在意義は何なのかをルゥは知らない。
そのため自発的な行動が全くできず、ヴィクトルが帰還するまで自身の状態を現状維持するという受け身な対応を行っていた。
しかしアズキたちが洋館でヴィクトルの研究資料に聖杯に関する情報を見つけたことで状況が好転。
仮のマスターとなったアズキたちの『聖杯について知るヴィクトルを探す』という目的を手伝いつつ、自分も『父を探し自分の存在意義を聞く』ために彼女たちに同行することとなる。
そのため自発的な行動が全くできず、ヴィクトルが帰還するまで自身の状態を現状維持するという受け身な対応を行っていた。
しかしアズキたちが洋館でヴィクトルの研究資料に聖杯に関する情報を見つけたことで状況が好転。
仮のマスターとなったアズキたちの『聖杯について知るヴィクトルを探す』という目的を手伝いつつ、自分も『父を探し自分の存在意義を聞く』ために彼女たちに同行することとなる。
ヒロイン。でも女所帯の主人公メンバーに黒一点が欲しいと思ったので無性の子になった。
聖杯のありかを見つけるカギであり、無垢という点でも分かりやすい庇護対象。
しかし成長していくにつれて自分からも周りに影響を与えていく、のかもしれない。
聖杯のありかを見つけるカギであり、無垢という点でも分かりやすい庇護対象。
しかし成長していくにつれて自分からも周りに影響を与えていく、のかもしれない。
タグ
コメントをかく