ImgCell-Automaton。 ここはimgにおけるいわゆる「僕鯖wiki」です。 オランダ&ネバダの座と並行して数多の泥鯖を、そして泥鱒をも記録し続けます。

……私は、『それ』が何をもたらすのかを間近で見てしまった。だから目を瞑って『それ』を忘れて生きることなど出来ない。


基本情報

【氏名】鴈鉄かりがね 梓希あずき
【性別】女性
【年齢】15歳
【出身】日本 北海道 札幌市
【身長・体重】155cm・43kg
【肌色】色白 【髪色】亜麻色に赤のインナーカラー 【瞳色】ルビーレッド
【スリーサイズ】82/55/83
【外見・容姿】黒地に赤のスカーフを巻いたセーラー服(長袖)にマフラー、臙脂色の竹刀袋を背負った少女

【属性】秩序・善
【魔術系統】身体強化、状態維持
【魔術属性】火、土
【魔術特性】進化、固定
【魔術回路】質:B 量:C 編成:正常
【起源】『循環』

更新履歴:01/24 台詞欄を追加しました

魔術・特殊技能・特性など

北辰四刀流

身体強化の延長にある硬化・発熱の魔術。
魔力を送り込むことで四肢が赤熱し、鉄の如き耐久性と破壊力を付与する。
大地と接続されたかのような体幹、そして鉄の塊を振り下ろすと同義の一太刀。
鉄身より放たれるその一撃は生半可な守りを打ち砕き、遍く防御を“力”で以て捻じ伏せる。
無論力任せに振るうのではなく、有り余る破壊力を斬撃に転じるための技術も不可欠。
“叩き潰す”のではなく“斬り潰す”。その太刀筋の前では、例え鋼鉄であろうとバターも同然となる。

四つの手足を刀と見立て、それを扱うことを流派に見立てた独自の剣術。
根底にあるものは身体強化のみであり、防御ごと切り伏せるという荒業を可能としたのは偏に技術に依る所が大きい。
その為「魔術で技量を補う」ことや「刀自体に効果を付与する」ことは難しく、単純な魔術戦には不向きとなる。

なお、発動すると手足が高温となるため衣服が発火する。
扱い初めの頃よりも温度のコントロールが上達しているものの、やはり長時間使用すると燃え尽きてしまうため冬場は若干のデメリットが生じる。

気配感知

度重なる鍛錬や精神統一、試合を経て培った直感的な“気”の察知技能。
明確な敵意や殺意といったものを肌で感じとる事が出来、転じて魔力のような不可視の気配も見抜き易い。
日常生活ではそうそう感じられない抜き身の“殺意”を感じると、生物的な本能が刺激され吐き気を催してしまう。
簡単に行ってしまえば「一般人かそうでないか」を見抜く程度のもので、優れた魔術師に比べれば精度は落ちる。

言い換えると目に見えない情報に敏感で感受性が高い。
その為、精神に干渉するタイプの魔術に対して抵抗を持たないどころか、いち早く感じ取って効果が発動してしまう。
魅了、催眠、混乱、恐怖増幅、正気喪失……色々な精神依存のバッドステータスに弱い。

鉄狗

刃のように研ぎ澄まされた獣の感覚。
人、ひいては動物が本来持ちうる本能的な獣性を曝け出し、理性の範疇を超えた極限集中状態に没入する。
無作為に暴れまわるのではなく、目の前の獲物を狩るために必要な『最短の手段』を、合理的かつ効率的な方法で行う。
「獣性」とは無作為に暴れ狂う凶暴性にあらず。理性という躊躇いを捨て、感覚と本能に身を委ね的確に牙を突き立てる……それこそが、元来獣が持ちうる『獣性』である。
発動中、人間的な理性が失われる代わりに獣に匹敵する反射神経と身体能力を獲得し、細かな思考に縛られない直感的な太刀筋を振るう事が可能となる。
元々鋭い気配察知能力が強化され、大気の揺れやほんの僅かな音の違いすらも感じ取り「生じた現象とそれに伴う相手の行動の予測、それに対する身体の反応」を一瞬で反映させる。
効果としては気配察知と身体能力の強化を更に増幅させ、自らの理性と身体運動を切り離すのみの単純な魔術だが……同時にある種の呪いでもある。

とある魔術師から受けた精神干渉を過敏に感じ取ってしまい、過度に獣性・狂化に曝露してしまった事が魔術の起因。
一度は解けたものの、干渉によって本来内々に眠るものであった獣性が目覚め、時折“理性よりも本能を優先する行動を取る”という形で症状が現れるようになる。
精神統一にも支障を来たしかねないということで一行の面々に相談した所、獣性を抑え込むのではなく「受け入れる」方が制御しやすいのではないか、という結論に至った。
結果、燻り続けていた『狂化』の影響をトゥメアー・ディットィエルトが調律し、アズキの魔術回路に沿うよう再構築を行ったことで『呪い』から本人の影響下に依る魔術へと置き換えられた。
が、あくまでも本質は呪いであり精神を蝕むもの。発動中は脳への負担と身体への負荷が掛かり、使用した翌日は頭痛と筋肉痛で半日以上動けなくなる。
加えて発動中は人間としての理性が失われ……“見境がなくなる”。暴走という意味ではなく、対象そのものへの認識やそれに伴う躊躇いが一切失われるのである。
その為、味方であっても行動の障害となるなら容赦なく斬りかかるし必要とあらば盾のように扱う。つまり、アズキにとって全てが等しく『獲物とそれ以外』の環境に変わってしまう。
本来守らねばならないものも理性の範囲外に追いやってしまう────その一点こそ何よりの欠点であり、未だ『呪い』と評される所以である。

尚、発動は本人の意志ではなく感情の揺れ動きをキーとする。
主な感情は「焦り」や「恐れ」。戦闘が熾烈を極めるに連れて生じる高揚ではキーとならず、むしろ獣性を抑える大きな要因となってしまう。
また発動中、耳を覆っている横髪部分が犬耳のように跳ねる。これは周囲の音をより細かに聴き取るため、アドレナリンを分泌し筋繊維を収縮させる事で生じるもの。

礼装・装備など

竹刀

専用のカバンに入れて携帯している一般的な竹刀。
殺傷能力はなく、護身用に普段から持ち歩いている。
ある程度の硬化と状態維持魔術を与える事で耐久力を上げることも可能だが、それでも護身用の域を出ない。

四季連鎖シーズン

起動詠唱は『神を呪う言葉になれGott_ist_zerfiel*1
見た目は鉄製の棍棒。ほっそりとした外観のため、棍棒というよりはかなり長い警棒というのが正しい表現かもしれない。
テアが梓希のために調整した、梓希のためだけの魔術礼装。彼女の持つ魔術回路に合わせてチューニングされており、他の誰も真価を発揮させることができない。
起動詠唱を唱えない限りは見た目通りの細身の鉄塊でしかない。これで人を殴れば昏倒させたりできるだろうが、それ以上でも以下でもない。
本領発揮は魔術礼装として励起させた後。テアはこれを『例えるならギター』だと言い、梓希自身を『例えるならアンプ』と言った。
礼装自体にできることは形状そのままでしかない。鉄塊として切断力はなく、ただ力いっぱい振るったものを轢き潰すものでしかない。
それはギターに似ている。それそのままのギターは弦が発する音しか発せず、弦をかき鳴らす技術がどれだけ凄くても伝えられる音の範囲は限られている。
だが礼装が起動し、梓希というアンプに繋がったなら話は違う。これは斬りたいものを斬り、斬らなくていいものを斬らない剣とテアは語る。
梓希の意志に応じて性質は千変万化する。時に鉄槌のような激しい破壊を生み出し、時に名刀のような鋭い両断を表現し、そして時には形なきものを斬り、刃の途中にある斬るべきではないものに傷ひとつつけない。
しかしそれは逆に言えば、梓希の意志が弱まり『できない』と思ったことは絶対に達成できなくなる。勝てない、無理だ、達成できない、そう感じればこの礼装は起動詠唱を唱えないほうがマシという性能まで零落する。
『意志』という魔術師でさえ然とは立証できない情報エネルギーをここまでの効率、ここまでの柔軟性で礼装としての機能に纏めているのは封印指定の魔術師ならではといえる。
テアはこれを梓希にとって最適の礼装と言って渡した。最強ではなく最優の装備。テアなりに梓希を解釈し、その上で生み出した魔術礼装である。
循環鳴動チェイン
性質の一つ。刀身全体を循環する鎖の刃は、触れた対象に『付与されたもの』を断ち切る。
防具。装飾品。礼装。魔術により付与された効果。植え付けられた呪い。対象そのものが持つ本来の力以外、全ての『結合』を崩壊させる。
付与された効果そのものを破壊するのではなく、それらを繋ぐ概念を切る。故にその特性は破壊や抹消というよりも崩れ壊れる現象、端的に言えば「バラバラになる」という表現が的確。
対象との結び付きを切るという概念武装であるため、その物々しい形状に反して物理的な攻撃力は持たない。質量は据え置きなので相応の鈍器としては扱えるが、所詮はただの鈍器。
後天的な要因によるステータスの差を崩し、本体そのものの力量勝負に持ち込むというある意味では「正々堂々」な、敵からしてみれば面倒極まりない性質を持つ。
また付与された効果が強ければ強いほど、結び付きが硬ければ硬いほど結合を解きやすいという特性も持つ。
……例えば何十年も着用され続けた礼装であれば本体と礼装の結び付きが色濃く蓄積される。その一点に狙いを定めて断ち切り、効果を遮断する。
なお上述の通り破壊ではなく結合を断っているだけなので、即座に仕留めなければすぐに再装着されてしまう。汎用性は高いが闇雲に使うだけでは効果を発揮し難い。

欠点として、この性質はあくまで「外付けの効果」のみに適用される。
つまり本体そのものが圧倒的に強かったり、礼装や武装……宝具やスキルを含めて本体と換算される英霊のような存在には意味を成さない。

余談だが、特に効果を持たない単なる衣服なども対象となる。その気になれば「衣服だけを取り除く」といった芸当も可能だが、使用するメリットは皆無である。

物語終盤に開放

外見・容姿の詳細など

亜麻色の髪に赤色のインナーカラーを入れたセミロングヘア。
瞳は赤を帯びており、西洋系のハーフということもあって端正な顔立ちを持つ。
落ち着いた黒基調のセーラー服を着ていると、髪色も相まって人目を引く風貌となる。
本人もその事をコンプレックスに思っており、赤のインナーカラーを入れたのも髪色に対する反発が所以。
赤縁の眼鏡は常時着用している。無いと物の輪郭がぼやけてしまい、人の判別も付かなくなってしまう。

冬場ということもあり制服は長袖、ニーソックスから黒タイツに履き替えている。
外出時には耐火素材で作られたテックウェア風のパーカーを羽織り、赤いタータンチェックのマフラーを巻く。

人物像

札幌市の中学校に通う剣道部所属の少女。
大阪聖杯大戦から生還し日常生活に戻っていた所、とある友人の誘いから北海道函館市を訪れることとなったが……。

イメージカラー:ルビーレッド
特技:剣道、持久走
好きなもの:機能美、温泉、辛いもの
苦手なもの:因数分解、解けた雪道、ぬめりけのあるもの(例:なめこ、あんかけ、もずく、オクラなど)
天敵:サムナ・アトキンソン
願い:『聖杯』の破壊

【一人称】私、自分 【二人称】貴方/貴女、◯◯さん 君、◯◯くん(年下相手) 【三人称】あの人、あの方

台詞例

イメージCV:津田美波(編集画面で補足情報が見れます)

来歴

生まれについての詳細は大阪聖杯大戦時を参照。
一般的な人生を送っていた……というのは、一年ほど前の出来事によって撤回されることとなる。

大阪聖杯大戦から生還した数少ない一般人であるアズキは、多くの組織の報告書にその名が記載された。
監視……と呼べるほど厳重なものではないが、魔術の世界に関わりを持った者としてある程度の注意が向けられている。
その上でアズキは日々の研鑽に「生き残るための術」として魔術を加え、半分独学ながら魔術使いとしての能力を身につけていくようになった。
女子中学生としての日常を生きる中で切り離せぬ非日常の影。底知れぬ影の向こうに瞬く灯火……その僅かな光を追うように、アズキは己自身を研ぎ澄ませていた。
闇雲に影に身を投じるのではない。目指すべきものがあるからこそ、迷わずに向かえる。
あの日、あの光に告げた言葉を真実にすべく日々を過ごす中で────明確な“転機”が訪れる。

友人からの誘いで函館市を訪れたアズキ。
あの日によく似た非日常の影、迫り来る『災禍』の兆し。
目を瞑り、見なかったことにしてしまえば。アズキは一人の「一般人」として人生を送ることが出来ただろう。
けれどあの日焼き付いた炎を、匂い立つような闇の香りを、共に駆け抜けた人の想いを。その全てにも目を瞑る事など出来る訳もなく。

鴈鉄梓希は、深い非日常の影を征くのであった。

性格

生真面目で実直。
一度決めた物事に対し真正面から向き合い、目を逸らすこと無く取り組む。
堅物……というほどではないが、自分の決定を曲げることが少ないという意味では頑固な性格でもある。
問題に対して「理由」と「納得」を求め、それを解決するまでは立ち止まらない。
その問題が「自分の目の前で起こっていること」で「自分が解決出来る物事」であればなおさらである。
そういった面では義理堅く正義感が強い、という表現も当て嵌まるかもしれない。尤も、まだ幼い事もあってそれほど殊勝な価値観ではないが。
自分の経験と矜持を主観とし、それに反する物事を見逃せない。生真面目な性格も相まって「真っ直ぐ」な人物だと評される。

問題や決断に直面した際には上述のような頑固な面が露となるが、普段の振る舞いは意外にも強かで柔軟性に富む。
他人を頼る、或いは少々言い方は悪いが「利用する」という選択肢も躊躇いなく選び、自分の力の及ばない物事ならば他人の力を借りる事を厭わない。
自らの限界を知っているからこそ、無謀に挑むのではなく「成功」に近い道を行く。
つまるところ「目的」自体を変えることはなく譲ることもないが、達成のための「手段」は選ばず、一歩引いて判断する事が出来る。
大阪聖杯大戦での経験もあり、非日常の世界を「生き残る」上で欠かせない判断能力を有している。

個人的な性格は年相応で、落ち着いた面はあれど喜怒哀楽に富む。
声を上げて笑ったり涙もろかったりということはないが、感情はしっかり顔に出るタイプ。
その上で打てば響くタイプなので、冗談や誂うようなことを言ってあげれば望んだような反応を返してくれる。
また明確な理由と納得感さえあればわりと無茶なお願いも聞いてくれる。面倒見が良い……とまでは言い切れないが、困っているなら進んで協力する。
とはいえそれはある程度の仲を深めた上での話で、初対面の人間に対してはかなりガッチリと礼節、礼儀を以て節度を持った振る舞いを心掛ける。
落ち着いた状態で初めて顔を合わせたなら、お淑やかな「ご令嬢」といった印象を与えるだろう。
しかし生憎「落ち着いた状況での顔合わせ」という場面が少なく、社長令嬢という要素が活きる機会はあまりない。

幼い頃から剣道を学んでいるため、武術に裏付けされた経験と優れた気配察知能力を持つ。
戦いの場に於いては「肝が据わっている」。基本的に一般人としての価値観を持つアズキだが、この一点に関しては一般からズレ・・ている。
精神統一によって周囲の物事を思考に入れず、純粋に相手と一対一で向き合う。戦闘中に限っては「目的」すら消し去って挑む。
戦闘以外に気に掛ける物事があると太刀筋が鈍る……故に猛者と相まみえたとなれば、ただ目の前の戦闘だけに判断力を注ぎその他一切を断つ。
極限の集中状態に没入することで、相手の僅かな動作、呼吸の乱れ、感情の変化に伴う身体反応すらも感じ取り“次の一手”を推測する。
行動の際に生じるほんの僅かな反応とそれに伴い生じる空気の動きこそ、アズキの言うところの“剣気”なのだろう。
相手が剣士、それも流派に則った剣術の使い手であれば相当の「読み」を働かせられるが、他の得物や魔術の使い手相手では観察と知識が不可欠となってしまう。
また自分以上の力量を持つ相手には「読み」が当たっていても、身体の運びや技術の面で対処が追いつかずに上回られてしまう事もある。

……そういった「格上」を相手にした時、アズキは思わず笑ってしまう。
思考が追いつかず経験の中でも類を見ない者を前にした時。自らの全力を以てしても追いつかない高みに触れた時。
アズキの心理を満たすものは「興奮」である。「高揚」である。まだ私の行く路に先があるという────未知に対しての「好奇心」である。
日常や試合では味わえない痛み。一歩間違えれば命を落とすかもしれない恐怖。それらを掻き消して有り余る感情が、笑いとなって表に現れる。
この笑顔は普段のアズキからはまず現れないであろう表情で、一度この“スイッチ”が入ってしまうと……自ら刃を納めることは無くなってしまう。
自分の触れたことのない領域を確かめてみたい。理屈を知りたい。その好奇心が理性を掻き消してしまい、上述のような判断能力を失う。
相手が剣を収めるか第三者の介入がない限りは止まらない暴走状態に突入してしまうため、この点は本人自身も「改善すべき弱点」だと自覚している。
普段は水に触れた鉄のように硬い精神を持つが、猛者という火と戦闘という鞴に当てられることで熱を帯びてしまう。

理性と状況で蓋をされてはいるが、アズキを突き動かす根底の感情は常に「好奇心」である。
出力される際に様々な理由が付随することで変化すれど、心の種火として燃えるものは好奇心。
本人もまだ自覚できずに居る種火……その正体を知ることが出来たなら、また新たな成長を遂げられるだろう。

嗜好に関しては大阪聖杯大戦時と変わりはない。
温泉巡りが趣味で、函館に来た理由の一つも「温泉が結構多いから」というものだった。
広い湯船や露天風呂に浸かるのも、熱い湯で汗を流すのも好き。お風呂上がりに牛乳を飲むのも好き。
また辛いものも好き。総じて刺激的な体験が好きなのかもしれない。

行動規範・行動方針

『聖杯』の破壊。災害をもたらすそれを破壊すべきだとして、多くの組織と対立する道を選ぶ。
魔術協会や聖堂教会の方針を知れば多少は納得が行くかもしれないが、それでも根本的な解決にはならないとして「根本を断つ」選択を取る。

参戦理由

大阪聖杯大戦とは異なり「避けて通ることができる道」に対し、自らの意思で進むと決断した。
流されるように巻き込まれるのではなく当事者の一人として渦中に足を踏み込み、明確な目的を持って参戦している。
目的とは『聖杯の破壊』。大戦で見た災禍と『聖杯』より出現した怪物を目にしたことで、函館にも現れた『それ』を破壊すべきと決意する。

役どころ・コンセプトなど

函館聖杯探索に於ける主人公。三つ巴の中心に立ち、物語に深く関わっていくことになる。
前回とは違い守られ振り回される立場ではなく、誰かを守り周囲に影響を与える立場となった。

因縁キャラ

ルゥ
守るべき存在。
函館を訪れた数十分後、路地裏の片隅から奇妙な気配を感じ取り────新雪のように無垢な少年と出会った。
まだ辛うじて日常の世界を生きていたアズキが久方振りに垣間見た“非日常”。ただ独り座り込んでいた彼に手を差し伸べたことで、アズキの人生は“非日常”の世界に浸かっていく。
彼と接する中で抱く感情は……見た目のように冷たく淡々としている、けれどそれは無垢であるが故の排他的、受動的な精神なのだろう、という事。
初めこそ「彼を家に返してあげる」事が目的となっていたが、本人の言葉や周囲からの干渉もあり、彼がただならぬ存在であることを朧気ながらも察していく。
そして出会った魔術師の言葉と彼女に対する彼の反応から、自分が“非日常”の世界に浸かり始めていると気が付き……それが、二度目の『それ』により齎されたものと知る。
魔術師の提案も客観的な立場から聞いてみれば然程おかしなものでもなく、ルゥの心情を考慮しなければ「魔術師に渡して終わり」。再び日常の世界に戻ることが出来るはずであった。
が。短いながらもルゥの無垢な心と、一度『それ』────『聖杯』が齎すものを見てしまっていたが故に、客観的な立場では居られなかった。
こうしてアズキは、魔術師に対して踵を返しルゥを抱えながら逃走。 明確に、自分の意志で、逃げることも出来た状況に対し『当事者として立ち向かっていく』事を決めたのだった。

と、馴れ初めはこのような形で、ルゥという少年を保護対象にも近い形で認識していた。
アズキ個人としての目的が『聖杯の破壊』に移り変わってからも、彼に対する「元の居場所へ返してあげたい」という思いは抱いたまま。
しかし探索を続ける中で彼が自分自身の彩りを見つけ出し、ルゥという存在が確固たるものに変わり始めている事に気がつくと、その思いに変化が生じ始める。
自分たちの色を映し、その色彩を含めながら自らを形成する姿に“好奇心”を覚えた。守りながらもいつか別れる存在であった彼を、見守り続けていたいと思うようになった。
それも一言で言い表せるような感情ではない。共に時間を共有する中で、一時的な保護対象であった彼に対して────アズキ自身も、様々な感情を重ねていくようになる。
何れにせよ終盤、彼と“離れる”タイミングまでは「守るべき対象」として捉えていて、それが「一時的な保護」から「恒久的な庇護」に変わっていく。
………自分が大阪で向けられていた暖かさを、今度は自分が分け与えてあげられるように。アズキは“あの人のようにあるべき”と考え、ルゥを守り彼の目的を叶えようと奔走する。

終盤で彼が誘拐された際には珍しく目に見えて取り乱し、精細さを欠く思考で「今すぐに取り返しに行く」と言い出す。
それは彼を守ることが出来なかったという自責の念から来る焦りで、直後に仲間から諭され多少冷静さを取り戻すと一つの思いに行き当たる。
彼の願いを叶えるだけなら、別に自分は必要ないのではないか。彼を攫った組織が絶対的な悪辣でなく、約束の遂行という点に関しては問題はないだろう……とも認識していた。
本当に彼の幸せを願うのならばここで彼からは手を引き、聖杯の破壊という目的に集中することも出来る。しかし……そんな合理の外で、言い表せない靄がアズキの思考を包む。
聖杯の破壊を決意した要因が欠けた事で、その決断すらも折れかけるが────ある人物からの言葉を受けて再起する。
『一度“そうするべき”と思ったことを諦めるな』。こうしてアズキ一行は、ルゥの奪還及び『聖杯』の本格的な確保、破壊に乗り出す事となる。

そうして終盤から最終盤にかけて状況が目まぐるしく移り変わる中で、アズキはルゥを見つけ出す。
その最中で彼から『逃げて欲しい』と告げられた。自分のせいで傷ついて欲しくないのだと、自らの危険も顧みずに告げられた。
移り変わる色彩と言葉を聞いて悟る。ああ、そうか。私にとって彼が「守るべき存在」であったように……彼から見た私もまた、同じく「守るべき存在」であったのだと。
過去の経験から“弱かった自分”を重ね、無意識のうちに保護すべきと認識していた。しかしこの言葉と彼の色彩に宿る思いを悟ったことで、彼に対しての認識は塗り替えられる。

彼は、共に手を取り合い歩むべき“仲間”なのだ、と。

戦火の中で投げ出されたその手を──初めて出会った時と同じように──握り締め、込めた力を「答え」とした。
ルゥの為に傷つく覚悟は既に決めている。自分を信じて欲しい。そうして再びルゥとアズキは再開し、揃った一行は五稜郭での大乱戦を経て『聖杯』の元へと辿り着く事となる。

……このように、彼にへの認識はストーリーを経て大きく変化する。
大まかに「保護して親の元に送り届ける、まだ他人のような存在」→「庇護して身を挺してでも守る、弟や妹のような存在」→「共に目的に対して立ち向かう、背中を預けられる“相棒”」。
物語中の殆どは守るべき存在として認識しているので、相棒として気兼ねなく接するようになるのは最終盤以降の限られたタイミングとなる。


個人としての感情や人物像への認識は物語を通して一貫している。
見た目以上に無垢で純粋、好奇心が旺盛という意味で子供らしい。その一方でどこか人間離れした雰囲気を併せ持つ不思議な子。
物事に対して関心を深め、興味のある物事に対して臆すること無く進んでいける、良く言えば「優れた決断力」を持っている……と感じる。
無論その決断力全てが良いというわけでもなく、目を引くものに対して躊躇すること無く向かっていってしまう、という点に関しては「危なっかしい」とも言い換えられる。
なので彼からの質問や疑問に対しては真摯に対応するしその自主性も重んじるが、何も言わずに何処かへ行ってしまった際にはきちんと叱る。

初めは冷淡で無機質な……“透明”だった彼が彩り豊かになっていくさまを、誰よりも間近で見続けてきた。
だからこそ彼に対しても敬意を持って接し、自分の事を包み隠さずに話す。嘘や誤魔化しで彼の色に不純物が混じらぬよう、真摯に答える。
唯一、上述のように無意識下で「保護者という自分」────自分が憧れる存在という仮面を被って接してしまっていたのだが……その言動や向ける思い自体に偽りはない。

卓越したサバイバル能力に関しては、褒めるというよりも驚愕が先に勝った。
出会ってから間もない頃、魔術協会の追っ手から身を隠すため近くの山で一夜を明かした際に小動物を獲って慣れた手付きで捌くのを見て思考が硬直した。
それは一般的な社会で過ごしてきた女子中学生にとって衝撃的な様子であっただけで倫理観としては取り立てて問題のない事である。
理屈の上でそのように納得し、優れた技術を持っているのだと把握した一方で……やはりちょっとショッキングではあった。
が、それも付き合ううちに慣れていき、中盤以降は次第にバラエティ豊かになっていく彼のクッキングに心躍らせるようになっていく。
このようなサバイバル技術のみならず、魔術関連の知識……特に錬金術に関しても学ぶことが多い。特に“ホムンクルス”の概念は衝撃的であった。

無論、彼がホムンクルス……に近い存在であったとしても、アズキの認識が変わることはない。
もし彼がホムンクルスとしての在り方、つまりは「存在意義」「目的」を望むのなら、それを見つけ出すために心血を注ぐだろう。
被造物である彼に対して命すら掛けられる────この一点は、魔術師でなく魔術使いならではの価値観となる。

「……気にしないでください。ルゥさんを守る、というのも勿論ですが……私は、この地に眠る『聖杯』も見つけなくちゃいけませんから。
 別に関わりはない、と言われたらその通りなんですが……大阪を踏み荒らした『あれ』を見てしまった以上、目を瞑っていることは出来ないんです」

「そ、それ…………っ。い、いえ、そう、ですよね。そうしないと食べられないですもんね。わ、わかります、はい。
 いつも私が食べてるお肉も、そうして作られているものだって……命を頂くのはそういうことだって……だ、だ、大丈夫です……ちょっと、びっくりしちゃって……」

「あれっ!?ルゥさんまた居ない!?ああっ居た!ルゥさん居た!ショーウィンドウの前で食品サンプルに釘付けになってる!!」

「…………手を握るというのは、私にとっても特別なんです。
 前に、私の命を救ってくれた人がいました。その人と約束したんです……こうして手を握って、頬に触れて、いつか追いつく……って。
 同じように、これも約束────ルゥさんは、私が絶対に守り抜きます」

「……約束したじゃないですか、ルゥさんは私が守るっ……て。
 だから、傷つく程度構いっこない!ルゥさんとの約束を守れないほうが、よっぽど辛いんですから!」

テア・フォン・シュターネンスタウヴ
時に守り、時に守られる存在。
聖杯探索序盤、朝市付近の裏通りで小競り合いに巻き込まれていたところに割って入り、以降行動を共にすることになる。
年齢としては蓋周り近くも年上である……が、身体的には自分と同等程度であるのと掴みどころのない雰囲気も相まって「年上の大人への尊敬」は薄い。
彼女に対しての認識は「なんだこのひと……?」が大部分を占める。理解出来ないと言うほどではないが、これまでのアズキの人生の中で出会ったことがないタイプの人種である。
故に最初は距離感を図りかねて緊張と警戒を表に出しつつ接していたが、共に過ごすうちに彼女の人となりと「恩義」に対しての真摯な態度を理解する。
中盤以降はわりと距離が近くなり、敬いはありつつも「放っておけない先輩」のように接するようになる。とはいえ要所要所でなんだこのひと……と理解の範疇外に行ってしまうのは変わらない。
……好奇心旺盛で目標に対し相当の行動力を持ち合わせ、自分の能力の及ばないものなら他人を頼ることも辞さない。この点において、テアとアズキの精神性はよく似通っている。
アズキ本人はそれを自覚しておらず、むしろ突っ走りかけるテアを制止する事が多いものの、ここ一番という時には精神性が噛み合って二人一緒になって突っ走ってしまう。

魔術の世界を深く知らないアズキは、“封印指定”というものがどれほどの重みを持つのか理解していない。
とはいえ彼女の扱う道具……礼装と呼ばれるガジェットが人智の及ばぬ領域に達していることは理解していて、“魔術師”の中でも相当高位な才能の持ち主であることも伺える。
そのため人となりはともかく、魔術使いの端くれとしては「相当ヤバい人」だと認識する。「ヤバい」であって「スゴい」ではないのは、スゴい人の比較対象が師匠及び先生であるためだろう。
師事を受けた二人とは明らかに異なる方向性故に「ヤバい人」。どうあがいても辿り着けない領域だと察しているため、テアに対し魔術的な教えを請うことは殆ど無い。

一方『仕立て屋』として作成した礼装には興味を示しており、聖杯を巡る探索の中で幾つか自分に見合った武装を作製してもらっている。
中でも駆動していない時は非殺傷性の鉄塊として、駆動中は鋼鉄すら轢き潰す魔力動性の《四季連鎖》はお気に入りの一振りとなった。

「朝市の海鮮丼はワンコインだからまだいいですけど……いい大人が中学生に奢られるのって、どうかと思いますよ!」
「テアさんも魔術師……なんですよね?私に魔術を教えてくれた先生とはだいぶ違う雰囲気ですけど……私が思ってるより、魔術の世界って奥深いのかな」
「…………行きましょう、テアさん。ここまで来たらもう引き下がることなんて出来ません。ですよね?」

呪詛人形
戦いを経て分かり合えた……?存在
聖杯探索序盤、噂に聞いていた「魔術師連続昏倒事件」の犯人をシバいたと思ったら、中から予想外の人が出てきた。
何度かの交戦を経て出会った間柄ではあるが、見た目に対して然程強い“敵意”が感じられなかった事と小動物的な態度、それらと相反するような見た目のギャップにより直ぐに剣を収めた。
話せば分かる……と言えるほどのコミュニケーション能力を持たない彼女であるため、交渉が成立したとは言い難いが、説得の末利害の一致により共闘関係を結ぶに至っている。
テア同様二回り以上年上なのだが、やはり大人としての尊敬を向けにくい。少し理詰めで頼めば言うことを聞いてくれるので、ありがたいといえばありがたいが大丈夫かな……と心配になったりもする。
こちらから距離を詰めようとすると怯えてしまう振る舞いに、昔飼っていたハムスターの面影を重ねてしまう。その時の飼育の経験を活かし、彼女に対しては適切な距離感を保ち続けている。
円滑な会話や意思疎通は難しく人となりを深く把握するまでには至っていないが、何度かの交戦により彼女の持つ戦闘能力に対しては十二分に把握している。
直接的な戦闘を苦手とするルゥ、テアとは異なり単独でも相当の戦闘力を持つため、安心して背中を預けられるという意味で信頼を寄せている。
彼女なりの献身に報いるべく、アズキも必要な時には躊躇いなく彼女の力を借りる。勿論彼女から頼られたならアズキは二つ返事で応えて見せるだろう。
テアとはまた異なる方面で「魔術」に関する知識を与えられ、素養を高める一助ともなった。終盤には他魔術師とも渡り合えるほどの技術を身に着けるに至る。

にしても、デカい。これまでの人生の中で出会ったことがないサイズ感である。
先生も女性としては比較的長身な方だったが、それを更に上回る体躯に圧倒される。縦方向にも、前方向にもデカい。
容姿端麗なことも相まってつい見惚れてしまう美貌……だが、あまり見過ぎると怯えてしまいそうなので頑張って自制心を保っている。とりあえずサイズの大きいジャージを買ってあげようか……。

「驚きました……いえ、てっきり中身は空っぽだと思っていたので。まさか中に人がいるとは……気配を感じ取れないなんて、私もまだまだ修行が足りないですね」
「……私もトゥメアーさんには助けられていますから。ギブアンドテイク、というやつです!片手間にはなってしまいますが、協力させてもらいますよ」
(…………この魔術師、パツパツ過ぎる!)


なおテア、トゥメアーが『先生』の同級生であることには気がついていない。
アズキが扱う魔術の癖などから先生との繋がりに気づかれたり、会話を重ねる中で発覚することはあるかもしれない。
その時には途轍もなく驚くと同時に、私は封印指定級(凄さはよくわかってない)の魔術師に教えてもらっていたのか…?と二重の意味で驚くことになる。


魔術協会


聖堂教会


夕刻


第三勢力


その他の人物


コメント

魔術使いとしての要素が強くなったアズキ

[END]

大阪聖杯戦争時

コメントをかく


利用規約をご確認のうえご記入下さい

Menu

【初めて来た人へ】

【TRPG】

【ボードゲーム】

【動画】

 

泥ガチャ
(現在カード18種)

Wiki内検索

News

泥HPATK計算機

レア度
クラス
ステータス傾向
筋力
魔力
敏捷
耐久

※小数点以下切り捨て
 HP
初期HP
最大HP

 物理タイプATK
初期ATK
最大ATK

 魔術タイプATK
初期ATK
最大ATK

DL版HPATK計算機
計算式ソース:
https://www9.atwiki.jp/f_go/pages/1341.html
Java Scriptソース:
http://www.hajimeteno.ne.jp/dhtml/dist/js06.html

どなたでも編集できます