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nevadakagemiya 2023年01月19日(木) 02:06:51履歴
「当然知道 。何が誉れ高いことかは私が自分で決めるわ。決めたからここにいるのよ。なかなかいいでしょう? 私の人生」
他の生物を意のままに操る魔術。魔術としてはポピュラーな部類。
特に昆虫を専門とし、とりわけミツバチを一家のシンボルとしている。
養蜂の文化とは人類史と常に隣り合わせに存在したものであり、またそれに纏わる逸話や神話も多い。
北欧神話においては世界樹から零れ落ちた露がハチを育てたとされた。ギリシャ神話においては養蜂の神も存在し、最高神ゼウスも幼い頃蜂蜜によって育てられたという。
世界各地で命や死の象徴として、また子を成す女性のシンボルとしてミツバチは捉えられてきた。
他にも経血との混合液は万能薬ネクタルと考えられたり、蜂蜜酒は各地の神話において神に振る舞われていたりと枚挙に暇はない。
李家はミツバチの持つ魔術的特性に着目し、また現在においては各地の神話との類似性からその概念に至るまでの支配を推し進めることで栄達を目指す魔術師の家系である。
ミツバチが女性的な因子を強く持つことにより、李家は代々女性が当主を務めることが慣例となっている。
特に昆虫を専門とし、とりわけミツバチを一家のシンボルとしている。
養蜂の文化とは人類史と常に隣り合わせに存在したものであり、またそれに纏わる逸話や神話も多い。
北欧神話においては世界樹から零れ落ちた露がハチを育てたとされた。ギリシャ神話においては養蜂の神も存在し、最高神ゼウスも幼い頃蜂蜜によって育てられたという。
世界各地で命や死の象徴として、また子を成す女性のシンボルとしてミツバチは捉えられてきた。
他にも経血との混合液は万能薬ネクタルと考えられたり、蜂蜜酒は各地の神話において神に振る舞われていたりと枚挙に暇はない。
李家はミツバチの持つ魔術的特性に着目し、また現在においては各地の神話との類似性からその概念に至るまでの支配を推し進めることで栄達を目指す魔術師の家系である。
ミツバチが女性的な因子を強く持つことにより、李家は代々女性が当主を務めることが慣例となっている。
家系の特質上、梓萱は昆虫に対しての影響力がかなり強い。
修める魔術は支配するものの魔術的特性を細かく抽出するまでに達しており、特にミツバチに対しては奉ずる神話とは別系統の概念さえ取り込んでも異常をきたさないほど。
昆虫の支配とは支配魔術における初歩も初歩。小動物の支配よりも簡単な内容であり、逆に言えば、これを家伝の魔術としてメインに据えているのはその内容に余程の揺るぎない自信あってこそのものだ。
『富を収集し、貯蔵し、そして分配する』というミツバチの魔術的な概念に対して素直であり、その運用に長けている。その緻密さは既存の魔術師が昆虫を支配し使役するものとは一線を画する。
放った使い魔によって土地の霊脈から魔力を吸い上げ、これを貯蔵し、任意の対象へと有益をもたらす。
概念で規定するところの梓萱は群れの女王蜂であり、即ち生命をもたらすもの。群体を維持し、守り、癒やす。
まるでミツバチが巣へ花の蜜を溜め込むように、時間をかければかけるほどより強力な魔術を行使できるようになる。奇跡を蓄えることとそれを運用できるよう変換することに特化した魔術師。
魔導の研鑽を主とする戦闘特化ではない魔術師をひとつの戦闘単位として評価すること自体がナンセンスではあるが、仮にそうした場合補助と回復のスペシャリストといえる。
こうして見た場合強力な点は、無数の微細な群体を広範囲に散らして魔術の用意を整えるため、群体のひとつひとつを潰してもキリがないことにある。
逆に言うとその群体から実りを収穫できないと実力を発揮しづらいため、スロースターターなのが欠点。
なお、寒冷地であろうと運用できるようミツバチたちには魔術的な保護がかかっているが、やはり温暖な気候の地域の方が魔術の展開はし易い。
修める魔術は支配するものの魔術的特性を細かく抽出するまでに達しており、特にミツバチに対しては奉ずる神話とは別系統の概念さえ取り込んでも異常をきたさないほど。
昆虫の支配とは支配魔術における初歩も初歩。小動物の支配よりも簡単な内容であり、逆に言えば、これを家伝の魔術としてメインに据えているのはその内容に余程の揺るぎない自信あってこそのものだ。
『富を収集し、貯蔵し、そして分配する』というミツバチの魔術的な概念に対して素直であり、その運用に長けている。その緻密さは既存の魔術師が昆虫を支配し使役するものとは一線を画する。
放った使い魔によって土地の霊脈から魔力を吸い上げ、これを貯蔵し、任意の対象へと有益をもたらす。
概念で規定するところの梓萱は群れの女王蜂であり、即ち生命をもたらすもの。群体を維持し、守り、癒やす。
まるでミツバチが巣へ花の蜜を溜め込むように、時間をかければかけるほどより強力な魔術を行使できるようになる。奇跡を蓄えることとそれを運用できるよう変換することに特化した魔術師。
魔導の研鑽を主とする戦闘特化ではない魔術師をひとつの戦闘単位として評価すること自体がナンセンスではあるが、仮にそうした場合補助と回復のスペシャリストといえる。
こうして見た場合強力な点は、無数の微細な群体を広範囲に散らして魔術の用意を整えるため、群体のひとつひとつを潰してもキリがないことにある。
逆に言うとその群体から実りを収穫できないと実力を発揮しづらいため、スロースターターなのが欠点。
なお、寒冷地であろうと運用できるようミツバチたちには魔術的な保護がかかっているが、やはり温暖な気候の地域の方が魔術の展開はし易い。
李家に代々受け継がれる秘奥。かつて神々に振る舞われたとされる蜂蜜酒の原点。旧くより伝わる秘伝の製法によりその一滴一滴が強い神秘を秘める秘薬中の秘薬。
ミツバチを扱うことに特化した李家の魔術がなければ作り出せない代物であり、彼らが時計塔においても発言権を失わない最大の理由である。
口にした者のオドを激しく賦活させ、当人の実力以上の魔術を扱えるようにすらしてしまう。神代より伝わりし強走薬の一種であり、現代の人間が使いすぎれば身の破滅を招きうる。
魔術回路を持つのであれば瀕死の者の蘇生も行える。総じて魔術師の作り出す薬としては最高峰の品。このため、李家は基本的に動物科に属するが魔女術を扱う植物科との接点もある。
仮に李家が滅べばもう地球上のどの魔術師にも作り出すことが出来ない。養蜂という神と人が共に歩んだ時代の残滓。最後の霊薬 。
梓萱は李家の当主としてこれを制作することが可能。しかし彼女をしても非常に希少なものであり、迂闊に人の手に渡らないよう緊急用の小瓶しか携帯していない。
ミツバチを扱うことに特化した李家の魔術がなければ作り出せない代物であり、彼らが時計塔においても発言権を失わない最大の理由である。
口にした者のオドを激しく賦活させ、当人の実力以上の魔術を扱えるようにすらしてしまう。神代より伝わりし強走薬の一種であり、現代の人間が使いすぎれば身の破滅を招きうる。
魔術回路を持つのであれば瀕死の者の蘇生も行える。総じて魔術師の作り出す薬としては最高峰の品。このため、李家は基本的に動物科に属するが魔女術を扱う植物科との接点もある。
仮に李家が滅べばもう地球上のどの魔術師にも作り出すことが出来ない。養蜂という神と人が共に歩んだ時代の残滓。最後の
梓萱は李家の当主としてこれを制作することが可能。しかし彼女をしても非常に希少なものであり、迂闊に人の手に渡らないよう緊急用の小瓶しか携帯していない。
東洋人特有のきめ細かく白い肌、青みがかって輝くような濡れ羽色の髪。
微かに西洋人の血を想起させる青とグレーの中間のような色合いの瞳。悩ましくカーブした鼻梁と桜色に色づく唇。
───と、よくいる程度の美女では全く太刀打ちできないほど優れた容姿を持っている。
それこそ銀幕の中に登場しても全く違和感がないほど現実離れしている。道行く人がすれ違えば10人が10とも人振り返るだろう。
いわゆる美人という括りでは纏められないほどの容姿であり、神秘に携わる者同士の遣り取りの場にいるよりは銀幕で主演を張っていそうな綺羅びやかさがある。
生まれ持った美でもあるが丹念に磨かれた美でもある。容姿は勿論、優雅で靭やかな所作も美しさを引き立てている。
例えるならば気が遠くなるほど緻密かつ大胆な細工を無数に施した白木の彫像。ちなみに妹は本人曰くもっと清楚だとか。
靭やかな長い髪を下ろしたロングヘアであり、髪飾りは未着用。耳には赤い色のピアス。こちらは魔術礼装。妹のものとお揃い。
タイトなデザインのレディーススーツ姿を主とするが、衣装持ちであり様々な服を着こなす。身長が高く手足もすらりと細いので何でも似合う。ちなみに全部オーダーメイド。
部屋着や寝間着もかなりセクシーなデザインだが、これだけの美貌の持ち主だとどんな服でも異様に映える。
よく勝ち気な表情を浮かべることが多いが、大口を開けて笑うことはあまり無い。毛並みを整えられた虎のような、爪と牙を備えた美しさが魅力的な女性である。
………あまり無いだけで、特定の場面ではガキ大将みたいな屈託のない笑みを見せることもあり、油断ができない。
微かに西洋人の血を想起させる青とグレーの中間のような色合いの瞳。悩ましくカーブした鼻梁と桜色に色づく唇。
───と、よくいる程度の美女では全く太刀打ちできないほど優れた容姿を持っている。
それこそ銀幕の中に登場しても全く違和感がないほど現実離れしている。道行く人がすれ違えば10人が10とも人振り返るだろう。
いわゆる美人という括りでは纏められないほどの容姿であり、神秘に携わる者同士の遣り取りの場にいるよりは銀幕で主演を張っていそうな綺羅びやかさがある。
生まれ持った美でもあるが丹念に磨かれた美でもある。容姿は勿論、優雅で靭やかな所作も美しさを引き立てている。
例えるならば気が遠くなるほど緻密かつ大胆な細工を無数に施した白木の彫像。ちなみに妹は本人曰くもっと清楚だとか。
靭やかな長い髪を下ろしたロングヘアであり、髪飾りは未着用。耳には赤い色のピアス。こちらは魔術礼装。妹のものとお揃い。
タイトなデザインのレディーススーツ姿を主とするが、衣装持ちであり様々な服を着こなす。身長が高く手足もすらりと細いので何でも似合う。ちなみに全部オーダーメイド。
部屋着や寝間着もかなりセクシーなデザインだが、これだけの美貌の持ち主だとどんな服でも異様に映える。
よく勝ち気な表情を浮かべることが多いが、大口を開けて笑うことはあまり無い。毛並みを整えられた虎のような、爪と牙を備えた美しさが魅力的な女性である。
………あまり無いだけで、特定の場面ではガキ大将みたいな屈託のない笑みを見せることもあり、油断ができない。
イメージカラー:上品な漆黒
特技:聴覚に纏わること
好きなもの:妹、妹、あと妹、ついでにアンティーク
苦手なもの:デジタル製品、騒音(特に金属音)
決戦の日:蟋蟀の鳴く夜
CV:宮本侑芽
【一人称】私 【二人称】あなた、君 【三人称】彼、彼ら
李家はかなり古い歴史を持つ魔術師の家系である。ルーツを辿ると発端はスウェーデンとなる、れっきとした大貴族。
その家系が持つ魔術の特性故か、数百年ごとに拠点を別の離れた地に移すことを繰り返す変わり種。時計塔では動物科に属する。
『ロードの座を狙えるほどではないがコツコツと実績を出し続けるので一定の地位を常に守り続けている、だがマイペースな変わり者』という評価。
そのマイペースぶりは現在の立場にも現れている。この家系が中国の香港に籍を置く李家となった切っ掛けは1800年中盤。
英国の香港植民地化に伴い拠点を英国から香港へ移し、この大博打が現地の貴族と懇意になったことで見事に大当たり。
香港近辺の霊脈を押さえた上に大富豪だった貴族の資本も手に入れ、関係性を深める中で様々な経緯がありとうとう家名も中国籍の李となってしまった。
が、普通は反発しそうなこれを「家名が変わったところで修める魔術の本質が変わるわけでなし」と貴族にあるまじきおおらかさでスルー。
外面を守るよりも安定した巨大な資本を手に入れるという実を取ったのである。こうして名の変わった李家は香港に拠点を置く指折りの貴族となった。
以降、李といういかにもな中国籍でありながら扱う魔術は極めて時計塔の中でも本道を往く動物科の重鎮、という奇妙な家柄が誕生することになる。
梓萱はそんな李家の若き当主。魔術師としても優れた腕前を持ち、努力も怠らない。
法政科で帝王学や前線での経験も積んでおり、まさに絵に描いたような理想の当主。ひとまず当代においては李家は安泰であろうと両親は胸をなでおろすのであった。
ちなみに妹がひとりいる。跡取りとして梓萱のスペア、ということになるのだが家の方針で彼女も大切に育てられた。めーっちゃかわいい。めーっちゃ。梓萱談。
その家系が持つ魔術の特性故か、数百年ごとに拠点を別の離れた地に移すことを繰り返す変わり種。時計塔では動物科に属する。
『ロードの座を狙えるほどではないがコツコツと実績を出し続けるので一定の地位を常に守り続けている、だがマイペースな変わり者』という評価。
そのマイペースぶりは現在の立場にも現れている。この家系が中国の香港に籍を置く李家となった切っ掛けは1800年中盤。
英国の香港植民地化に伴い拠点を英国から香港へ移し、この大博打が現地の貴族と懇意になったことで見事に大当たり。
香港近辺の霊脈を押さえた上に大富豪だった貴族の資本も手に入れ、関係性を深める中で様々な経緯がありとうとう家名も中国籍の李となってしまった。
が、普通は反発しそうなこれを「家名が変わったところで修める魔術の本質が変わるわけでなし」と貴族にあるまじきおおらかさでスルー。
外面を守るよりも安定した巨大な資本を手に入れるという実を取ったのである。こうして名の変わった李家は香港に拠点を置く指折りの貴族となった。
以降、李といういかにもな中国籍でありながら扱う魔術は極めて時計塔の中でも本道を往く動物科の重鎮、という奇妙な家柄が誕生することになる。
梓萱はそんな李家の若き当主。魔術師としても優れた腕前を持ち、努力も怠らない。
法政科で帝王学や前線での経験も積んでおり、まさに絵に描いたような理想の当主。ひとまず当代においては李家は安泰であろうと両親は胸をなでおろすのであった。
ちなみに妹がひとりいる。跡取りとして梓萱のスペア、ということになるのだが家の方針で彼女も大切に育てられた。めーっちゃかわいい。めーっちゃ。梓萱談。
気丈で快活。見るからに陽の人物。騒がしい、忙しない、という明るさではなく、どっしりと腰を据えた上で伸びやかな人。
魔術師らしい陰鬱さには縁がなく、かといってそういった空気を読まないわけではない。物腰は優雅だが、決して線が細いわけではない。
自己肯定感が高く、高貴なプライドを持ち、決して己の才覚を疑わないという点では非常に傲慢。他者に負けるのはいいが(いや決して良くはないが!)自分に負けるのは絶対に許せない。
貴族の名家に生まれたという誇りを持ち、その肩書きに恥じぬよう己の研鑽に余念がなく、そうした細かい積み重ねによるバックボーンが自信を支えているので精神的にタフ。
体の線が出やすいタイトなスーツを好むのもあり、魔術師というよりやり手の女社長みたいな女性。いつだって背筋がピンと伸びていてクールで格好が良い。
これでも一般常識より魔術師の常識を優先する貴族的な魔術師なのだが、その気高いプライドが過ぎるあまりに邪道を好まない。
内容さえあれば形はどうでもよいなど言語道断、形あってこそ中身が伴うというのが持論であり、不格好な成功を認めず決まりの良い成功に至るまで何度もリトライするタイプ。拘りが強く、職人気質。
総じて魔術師としては正しすぎるほどの毅然さに満ちた人物であり、真摯な姿勢も込みで優れた後継者といえる。
そんな彼女だが、妹を溺愛している。
魔術師の家系としては自身に万が一の事態があった際に魔術刻印を受け継がせるスペアに過ぎないはずなのだが、李家はそんな彼女を冷遇しない扱いをしたこともあり、姉妹仲睦まじく育った。
そのせいでこと妹のことに関しては暴走しがち。目に入れても痛くないとはまさにこのこと。妹が絡むと普段の格好良さはどこへやら、あまりにも妹が好き過ぎて妹離れできない駄目な姉ぶりを露呈させる。
妹が「時計塔ではない離れた場所で研鑽を積みたい」と言い出したときは七日七晩説得し、まるで折れる気配のない妹の前で情けなくおいおい泣きじゃくったほど。
話に妹が絡むとよっぽどのことが無い限り妹のことが最優先となる。妹と世界だったら妹を取る。妹かわいすぎる。できればずっと手元に置いておきたいけどそれは妹が悲しむからできないジレンマ。妹最優先というからには妹の自由意志が何より大事というスタンス。
本当に、妹のことさえ関係してこなければ何をとっても立派な名門貴族の当主なのだが、少しでも妹が関わってくると一気に妹贔屓の困ったお姉ちゃんになる。それが梓萱である。
なお、それ故に妹談義になると話がとにかく長い。適当なところで切らないといつまでも自分の妹の自慢話が続く。自分の才能のひけらかしは全然しないくせに。
ところで最近その妹に年下の目障りな害虫がついたらしい。許せない。───この害虫と梓萱の話はこの性格欄では語られない物語である。
好きなものといえば妹。しかしそれ以外となるとアンティークの家具に興味がある。
最初は魔導に携わる者として古物の知識を得ただけなのだが、少しずつ歴史を積んでいくもの、という魅力に己の研鑽の姿勢を重ね合わせ、好意を持つ内にいつの間にか目利きとなっていた。
自分から商いをするわけではないので古物商の免許こそ取っていないものの、審美眼は確か。未知の土地に赴くと余暇を利用して現地の古物商を尋ねる事は多い。
香港にある実家には彼女が世界中で買い付けたアンティークが鎮座している。売り物になるほどあり、梓萱自身価値の分かる相手には売却してもいいと考えているが、本人の凝り性のせいで該当者は少ない模様。
また妹が鋭い味覚を備えているように、梓萱は鋭敏な聴覚を備えている。絶対音感の持ち主であり、己の操るミツバチの羽音で異変を察知したり、品物の真実の良さを音で判断することは少なくない。
音楽においても嫌味なほどに微細な音の違いを聞き分け、主にクラッシック音楽においてある程度の知識を備えているが、本人は聞くのが専門で奏でる方にはあまり興味がない。
苦手なもの………というより本人が長ずることに意味を持たないものは意外と多い。
特に生活に関する身の回りのことはおおよそ梓萱は熟せない。ひとりでできることというと、服を着る、風呂に入る、くらいがせいぜい。調理もできないし部屋の掃除も自分ではしない。そういったことは人任せ。
貴族としての意識が強い梓萱はそういったことを自分がするのはサービスを行う者たちから仕事と尊厳を奪うこと、と考えており、あえて触れないようにしている。
よそへ出かけるというのは彼女にとって使用人を連れていったり、またはその代行ができるホテルに宿泊するのが当然、ということ。契約に基づいて人に身の回りの世話をさせている内容を梓萱は弱点とは考えていないが、できないことは間違いない。
このような立場なので触れる機会が現代人としては少なく、また本人の気質として、デジタルに対しては無力。
古い魔術師のように科学による技術そのものを毛嫌いするほどではないものの、強い苦手意識を持っており、操作はなるべく他人にやらせたがる。
昨今何でもかんでもデジタル化が進められている風潮に対しては批判的な立場だが、その際は魔術師としての理念を語るものの『苦手だからあんまり普及されると困る』という本音が分かりやすく透けて見える。
感覚的に操作できるはずのタッチパネルなどにも渋面を作り、ちょっと操作するだけで下手なことをして不可逆な破壊をもたらしてしまわないかビクビクとしている。
音に敏感であるため騒音にも弱い。人の声などといった有機的な音には耐性があるが、無機的な音、特に金属が響かせる金切り音は大の苦手。
絶えずそういう音が響いている工場などを前にすると気分を悪くしてしまう。できないこと、苦手なことというのも相応にあり、決して梓萱は美貌と能力を併せ持った完璧な人間というわけではない。
魔術師らしい陰鬱さには縁がなく、かといってそういった空気を読まないわけではない。物腰は優雅だが、決して線が細いわけではない。
自己肯定感が高く、高貴なプライドを持ち、決して己の才覚を疑わないという点では非常に傲慢。他者に負けるのはいいが(いや決して良くはないが!)自分に負けるのは絶対に許せない。
貴族の名家に生まれたという誇りを持ち、その肩書きに恥じぬよう己の研鑽に余念がなく、そうした細かい積み重ねによるバックボーンが自信を支えているので精神的にタフ。
体の線が出やすいタイトなスーツを好むのもあり、魔術師というよりやり手の女社長みたいな女性。いつだって背筋がピンと伸びていてクールで格好が良い。
これでも一般常識より魔術師の常識を優先する貴族的な魔術師なのだが、その気高いプライドが過ぎるあまりに邪道を好まない。
内容さえあれば形はどうでもよいなど言語道断、形あってこそ中身が伴うというのが持論であり、不格好な成功を認めず決まりの良い成功に至るまで何度もリトライするタイプ。拘りが強く、職人気質。
総じて魔術師としては正しすぎるほどの毅然さに満ちた人物であり、真摯な姿勢も込みで優れた後継者といえる。
そんな彼女だが、妹を溺愛している。
魔術師の家系としては自身に万が一の事態があった際に魔術刻印を受け継がせるスペアに過ぎないはずなのだが、李家はそんな彼女を冷遇しない扱いをしたこともあり、姉妹仲睦まじく育った。
そのせいでこと妹のことに関しては暴走しがち。目に入れても痛くないとはまさにこのこと。妹が絡むと普段の格好良さはどこへやら、あまりにも妹が好き過ぎて妹離れできない駄目な姉ぶりを露呈させる。
妹が「時計塔ではない離れた場所で研鑽を積みたい」と言い出したときは七日七晩説得し、まるで折れる気配のない妹の前で情けなくおいおい泣きじゃくったほど。
話に妹が絡むとよっぽどのことが無い限り妹のことが最優先となる。妹と世界だったら妹を取る。妹かわいすぎる。できればずっと手元に置いておきたいけどそれは妹が悲しむからできないジレンマ。妹最優先というからには妹の自由意志が何より大事というスタンス。
本当に、妹のことさえ関係してこなければ何をとっても立派な名門貴族の当主なのだが、少しでも妹が関わってくると一気に妹贔屓の困ったお姉ちゃんになる。それが梓萱である。
なお、それ故に妹談義になると話がとにかく長い。適当なところで切らないといつまでも自分の妹の自慢話が続く。自分の才能のひけらかしは全然しないくせに。
ところで最近その妹に年下の目障りな害虫がついたらしい。許せない。───この害虫と梓萱の話はこの性格欄では語られない物語である。
好きなものといえば妹。しかしそれ以外となるとアンティークの家具に興味がある。
最初は魔導に携わる者として古物の知識を得ただけなのだが、少しずつ歴史を積んでいくもの、という魅力に己の研鑽の姿勢を重ね合わせ、好意を持つ内にいつの間にか目利きとなっていた。
自分から商いをするわけではないので古物商の免許こそ取っていないものの、審美眼は確か。未知の土地に赴くと余暇を利用して現地の古物商を尋ねる事は多い。
香港にある実家には彼女が世界中で買い付けたアンティークが鎮座している。売り物になるほどあり、梓萱自身価値の分かる相手には売却してもいいと考えているが、本人の凝り性のせいで該当者は少ない模様。
また妹が鋭い味覚を備えているように、梓萱は鋭敏な聴覚を備えている。絶対音感の持ち主であり、己の操るミツバチの羽音で異変を察知したり、品物の真実の良さを音で判断することは少なくない。
音楽においても嫌味なほどに微細な音の違いを聞き分け、主にクラッシック音楽においてある程度の知識を備えているが、本人は聞くのが専門で奏でる方にはあまり興味がない。
苦手なもの………というより本人が長ずることに意味を持たないものは意外と多い。
特に生活に関する身の回りのことはおおよそ梓萱は熟せない。ひとりでできることというと、服を着る、風呂に入る、くらいがせいぜい。調理もできないし部屋の掃除も自分ではしない。そういったことは人任せ。
貴族としての意識が強い梓萱はそういったことを自分がするのはサービスを行う者たちから仕事と尊厳を奪うこと、と考えており、あえて触れないようにしている。
よそへ出かけるというのは彼女にとって使用人を連れていったり、またはその代行ができるホテルに宿泊するのが当然、ということ。契約に基づいて人に身の回りの世話をさせている内容を梓萱は弱点とは考えていないが、できないことは間違いない。
このような立場なので触れる機会が現代人としては少なく、また本人の気質として、デジタルに対しては無力。
古い魔術師のように科学による技術そのものを毛嫌いするほどではないものの、強い苦手意識を持っており、操作はなるべく他人にやらせたがる。
昨今何でもかんでもデジタル化が進められている風潮に対しては批判的な立場だが、その際は魔術師としての理念を語るものの『苦手だからあんまり普及されると困る』という本音が分かりやすく透けて見える。
感覚的に操作できるはずのタッチパネルなどにも渋面を作り、ちょっと操作するだけで下手なことをして不可逆な破壊をもたらしてしまわないかビクビクとしている。
音に敏感であるため騒音にも弱い。人の声などといった有機的な音には耐性があるが、無機的な音、特に金属が響かせる金切り音は大の苦手。
絶えずそういう音が響いている工場などを前にすると気分を悪くしてしまう。できないこと、苦手なことというのも相応にあり、決して梓萱は美貌と能力を併せ持った完璧な人間というわけではない。
本来は動物科に所属する身だが、2020年代当時は次期当主として様々なことを学ぶために法政科へ所属しており、相応の責務を果たしている。
自身の家系の魔術の栄達、そして時計塔における発言権の確保と、時計塔に在籍する大貴族の跡取りとしてはかなりベーシックなスタンス。
自身の家系の魔術の栄達、そして時計塔における発言権の確保と、時計塔に在籍する大貴族の跡取りとしてはかなりベーシックなスタンス。
直接的な戦闘力には長けないが後方支援としては優秀なヒーラー。バッファーも熟せるし、支配魔術に長ける以上は情報収集も得意分野。
あくまで戦闘単位として捉えた場合であり、本業は研究が第一の魔術師らしい魔術師。なので経験はあるといっても直接の戦闘力はそこまで高くはない。
『自分が多くの分野でおおよその人間より優れている』ということに自認があってナチュラルに傲慢だが、しかしそれが嫌らしさに繋がるかというとそうではない。
自分と同じように振る舞えない相手に対して怒ったり見下したりはしないし、自分よりも長ずる相手には素直な称賛を返せる。
人より長じた貴の族であるならば相応の振る舞いをしなければならないと心がけている、ノブレス・オブリージュの化身のような女性。
あくまで戦闘単位として捉えた場合であり、本業は研究が第一の魔術師らしい魔術師。なので経験はあるといっても直接の戦闘力はそこまで高くはない。
『自分が多くの分野でおおよその人間より優れている』ということに自認があってナチュラルに傲慢だが、しかしそれが嫌らしさに繋がるかというとそうではない。
自分と同じように振る舞えない相手に対して怒ったり見下したりはしないし、自分よりも長ずる相手には素直な称賛を返せる。
人より長じた貴の族であるならば相応の振る舞いをしなければならないと心がけている、ノブレス・オブリージュの化身のような女性。
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