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nevadakagemiya 2022年06月22日(水) 03:07:20履歴
「あはー。どうかお気になさらず。あなたの頭を潰すこと、私は何の痛痒にも感じていませんので」
聖堂教会において、唯一習得が許される奇蹟。主の教えにより迷える魂を昇華し、還るべき「座」に送る簡易儀式。
教会による神の教え、聖言は、世界で最も広い魔術基盤であり、物理的な干渉力は微弱だが、霊体に対する干渉力は絶大。
教会による神の教え、聖言は、世界で最も広い魔術基盤であり、物理的な干渉力は微弱だが、霊体に対する干渉力は絶大。
四肢を中心として肉体の多くの部分を聖別された機械で構成している。
本人の魔力に依って稼働するこれらのパーツは失われた部分を補って余りあるほどの性能を有し、クエロに超人的な運動能力を与えている。
また義腕と義脚にはそれぞれ隠し玉となる武装が内包されており、クエロの戦闘力の一端を担っている。
見た目にはほぼ人体と変わらない質感と形状。現代社会にも適応し、金属探知機などの検査機器を誤認させる術式も仕込まれている。
肉体と違いやや重いのが玉に瑕であり、密かに本人も気にしている。
本人の魔力に依って稼働するこれらのパーツは失われた部分を補って余りあるほどの性能を有し、クエロに超人的な運動能力を与えている。
また義腕と義脚にはそれぞれ隠し玉となる武装が内包されており、クエロの戦闘力の一端を担っている。
見た目にはほぼ人体と変わらない質感と形状。現代社会にも適応し、金属探知機などの検査機器を誤認させる術式も仕込まれている。
肉体と違いやや重いのが玉に瑕であり、密かに本人も気にしている。
義腕の方の仕込み武装。
肘から先が発射される。本体とは普段は紙片に変換されている鎖で連結されている。
発射の際は紙片を鎖へと生成し直して伸長していく仕組み。切り離された側の腕には魔力による推進機構が備わっており、若干の軌道修正が効く。
巻き取りの際は鎖を紙片へと戻して収納していく。攻撃はもちろん、工夫次第で変則的な機動にも用いることができる。
また、手のひらにはカートリッジ化された聖言を魔力で発現させる仕組みがある。
射程距離はほぼゼロに等しいためしっかり押し付けないとならないが、不死などの魔性にはかなりの効き目がある。
ある種の魔力放出でもあるためそうではないものにもある程度の威力を発揮する。
肘から先が発射される。本体とは普段は紙片に変換されている鎖で連結されている。
発射の際は紙片を鎖へと生成し直して伸長していく仕組み。切り離された側の腕には魔力による推進機構が備わっており、若干の軌道修正が効く。
巻き取りの際は鎖を紙片へと戻して収納していく。攻撃はもちろん、工夫次第で変則的な機動にも用いることができる。
また、手のひらにはカートリッジ化された聖言を魔力で発現させる仕組みがある。
射程距離はほぼゼロに等しいためしっかり押し付けないとならないが、不死などの魔性にはかなりの効き目がある。
ある種の魔力放出でもあるためそうではないものにもある程度の威力を発揮する。
義脚の方の仕込み武装。
膝から伸びる杭を打ち込む。当然魔性には良く効くが、かなりの勢いで突き出るため相当な貫通力があり物理的にも非常に威力が高い。
基本的には至近距離で膝蹴りと共に打ち込まれるものである。
クエロからすると奥の手的な武装であり、これを用いねばならないというのは不意打ちで仕留めなければならないような強敵に限られる。
隠しておいてここぞという時に使うべきものであり、この武装について知っている者はクエロ本人以外では彼女の身体のメンテンナンスを担当する技師など極小数に限られる。
膝から伸びる杭を打ち込む。当然魔性には良く効くが、かなりの勢いで突き出るため相当な貫通力があり物理的にも非常に威力が高い。
基本的には至近距離で膝蹴りと共に打ち込まれるものである。
クエロからすると奥の手的な武装であり、これを用いねばならないというのは不意打ちで仕留めなければならないような強敵に限られる。
隠しておいてここぞという時に使うべきものであり、この武装について知っている者はクエロ本人以外では彼女の身体のメンテンナンスを担当する技師など極小数に限られる。
クエロの身の丈ほどもある超大型の槌。
クエロの主武装。何重にも加護がかけられている逸品で、魔性に対しては特攻となる武器。
柄の部分はマシンガンの射出機構となっており、石突からは聖別済みの弾丸をフルオートで発射できる。
普段は聖書の形をとって収縮されており、任意で展開できる。重量軽減の第八秘蹟をかけられているはずなのだがそれでも常人が持つにはかなり重い。
クエロの主武装。何重にも加護がかけられている逸品で、魔性に対しては特攻となる武器。
柄の部分はマシンガンの射出機構となっており、石突からは聖別済みの弾丸をフルオートで発射できる。
普段は聖書の形をとって収縮されており、任意で展開できる。重量軽減の第八秘蹟をかけられているはずなのだがそれでも常人が持つにはかなり重い。
奥の手。あるいは決戦兵器。いわゆるアハト・アハト。
当然ながら本来人間が担いで撃っていい携行兵器などでは断じて無いが、クエロはサイボーグなので大丈夫。
とはいえさすがに取り回しが悪すぎる。これを抱えたまま飛んだり跳ねたりするのは不可能。完全に砲台になってしまう。
聖別済みの各種砲弾を撃ち分けることが可能だが、こんなものが必要になる場面はかなり限られてくるだろう。
当然ながら本来人間が担いで撃っていい携行兵器などでは断じて無いが、クエロはサイボーグなので大丈夫。
とはいえさすがに取り回しが悪すぎる。これを抱えたまま飛んだり跳ねたりするのは不可能。完全に砲台になってしまう。
聖別済みの各種砲弾を撃ち分けることが可能だが、こんなものが必要になる場面はかなり限られてくるだろう。
緩く波打つアッシュカラーの髪を長く伸ばしている。特に纏めたりはせず流したまま。
西洋人にしてはやや童顔気味な顔つき。いつも表情が柔和であり、厳しい顔つきにはならないのがそう見えさせているのかもしれない。
それなりに美人。垂れ目なのがチャームポイント。態度も相まってのんびりした人という印象を与える。
日常的に修道服で過ごすがあくまでそれは制服という感覚。オフだとカジュアルな服装にも着替える。
その場合、顔や雰囲気に似合わず意外と男性的な服装を好む。実は服装に拘りがあるわけではなく、もしもの際に動きやすい服をチョイスした結果そうなっている。
プロポーションは可もなく不可もないといったところ。出るべきところは出ているが極端に出ているわけではない。バランスが取れているという意味合いでなら良好。
前述の通り四肢は機械であるのだが、継ぎ目などについては技師の努力によりほぼ分からないようになっている。
西洋人にしてはやや童顔気味な顔つき。いつも表情が柔和であり、厳しい顔つきにはならないのがそう見えさせているのかもしれない。
それなりに美人。垂れ目なのがチャームポイント。態度も相まってのんびりした人という印象を与える。
日常的に修道服で過ごすがあくまでそれは制服という感覚。オフだとカジュアルな服装にも着替える。
その場合、顔や雰囲気に似合わず意外と男性的な服装を好む。実は服装に拘りがあるわけではなく、もしもの際に動きやすい服をチョイスした結果そうなっている。
プロポーションは可もなく不可もないといったところ。出るべきところは出ているが極端に出ているわけではない。バランスが取れているという意味合いでなら良好。
前述の通り四肢は機械であるのだが、継ぎ目などについては技師の努力によりほぼ分からないようになっている。
クエロの生い立ちに関しては詳しく判明していない。
というのも、かつての彼女は聖堂教会によって死徒の支配から救い出された戸籍不明の少女であったためだ。
クエロという名前も、救出されたフランスの地からおそらく現地の少女であろうという予想の元につけられた便宜上の名前でしか無い。
死徒の管理下にあった少女は凄惨な日々を過ごしていた。
四肢を先端から少しずつ削り取られ、付け根まで到達すると再生を施され、その繰り返しによる苦痛と絶叫を死徒に愉しまれていたのである。
発狂して楽になることさえ精神操作で封じられた幼き彼女は、助け出された時点でその地獄のような日々によって自分に纏わる全てを忘却していた。
狂うことさえ許されなかった彼女に残っていたのは自分をこんな目に合わせた死徒に対する怒り、ただそれだけである。
死徒という不浄に魂まで侵された身、通常であれば保護されたとしても人里離れた教会で一生を送るのが常だが、その裡に秘められた激烈な怒りがクエロを別の道へと歩ませた。
即ち、代行者。主に代わって神罰を為す苛烈な在り方である。
全身の多くを義体へと変換し、かつて死徒によって味わわされた壮絶な日々とさして変わらぬような厳しい訓練を乗り越え、クエロは代行者として第一線で戦っている。
自分をこんな目に合わせた死徒は未だ討伐を果たされていない。
かの死徒へいつか滅びを与えるために。クエロは聖堂教会の代行者として、粛々と戦い続ける。
というのも、かつての彼女は聖堂教会によって死徒の支配から救い出された戸籍不明の少女であったためだ。
クエロという名前も、救出されたフランスの地からおそらく現地の少女であろうという予想の元につけられた便宜上の名前でしか無い。
死徒の管理下にあった少女は凄惨な日々を過ごしていた。
四肢を先端から少しずつ削り取られ、付け根まで到達すると再生を施され、その繰り返しによる苦痛と絶叫を死徒に愉しまれていたのである。
発狂して楽になることさえ精神操作で封じられた幼き彼女は、助け出された時点でその地獄のような日々によって自分に纏わる全てを忘却していた。
狂うことさえ許されなかった彼女に残っていたのは自分をこんな目に合わせた死徒に対する怒り、ただそれだけである。
死徒という不浄に魂まで侵された身、通常であれば保護されたとしても人里離れた教会で一生を送るのが常だが、その裡に秘められた激烈な怒りがクエロを別の道へと歩ませた。
即ち、代行者。主に代わって神罰を為す苛烈な在り方である。
全身の多くを義体へと変換し、かつて死徒によって味わわされた壮絶な日々とさして変わらぬような厳しい訓練を乗り越え、クエロは代行者として第一線で戦っている。
自分をこんな目に合わせた死徒は未だ討伐を果たされていない。
かの死徒へいつか滅びを与えるために。クエロは聖堂教会の代行者として、粛々と戦い続ける。
市井の人々に対してはあまり常識外れの対応はしない。
その雰囲気通り、穏やかに接し、穏やかな関係を結ぶ。世の規範に従った人間であればクエロを異常な存在と感じることはまず無い。
(逆に言うと、市井の人間でもアウトローに寄っていたり暴力に慣れた者はクエロからどこか近寄りがたい印象を受けがち)
修道服の服装通り清廉な信徒として振る舞い神の教えを説くが、それが例え信じる教えの違う相手であっても礼儀正しさを崩したりはしない。
クエロには仕事人的な気質があり、いちいちそうしたことを咎めることで聖務に支障が生まれることを避けようとするためである。
彼女が代行者としてあちこちに派遣されるのはこれが理由である。現地における潜伏活動において波風を起こしにくいからだ。
クエロは赴任先へ溶け込むのが上手い。現地の文化を受容し、それを自らの教えに都合よく解釈して肯定することに厭いがない。
というか、本人の欲求のために現地の文化を拡大的に解釈して楽しもうとする節さえある。結構ちゃっかりした性格。
ともあれそれぞれを加味しても、クエロは赴任先で極端な問題行動を起こしにくく、その上“丈夫”なため重用されがちな人物だ。
彼女の事情に精通しない人物であるならば赴任先で日常を送るその姿に清らかで愛らしい印象を感じることだろう。
代行者としては、穏やかな表情を変えずとも異端に対しては厳しく振る舞う、
特に死徒に対しては問答無用で滅しにかかるほど。死徒ならぬずとも教義に反する魔性に対しても態度は頑な。
そうでなくとも主の奇跡を穢す魔術師相手には好感を持って接することはあまりない。
普段の柔和な表情のまま、かなり厳しい言い回しをも辞さない。それは討つべき相手である異端のみならず今すぐ討つに値しない魔術師にあっても同様である。
彼女なりの皮肉も口にするが、表面だけ捉えた評価で的はずれなことを言う場合もあり、その場合は例え相手が異端であってもきちんと謝罪し訂正する。
これらは全て感情的な行動だからではない。『主の教えに従う者だから』『代行者だから』という理由で、それぞれの立場のもとにそう行動しているに過ぎない。
なので、魔に関わる者であってもやむを得ない事情がある場合はこの厳しい態度はかなり和らぐ。
例えば被害者であったり、巻き込まれてしまった一般人などがそれに該当する。
そういう相手に対しては現実的な意見を口にしつつもそれなりに気を遣った姿勢で接することが多い。
実は過去の壮絶な経験から強い感情を持てないという精神障害を抱えている。
無感情というわけではないのだが、喜怒哀楽の振り幅が小さく、心の底から喜んだり悲しんだりすることができない。
普段から落ち着いていて穏やかな人物に見えるのもこの精神障害に一因が存在する。
代行者としては有利に働くこともある要素である一方、クエロ自身はこの障害をハンデだと認識している。
自分のことを人間未満だと自嘲するのはこの希薄な感情を必要以上に気に病んでいるためである。
彼女が自身の四肢を奪った死徒を追い続ける原動力はここに起因する。
クエロが唯一胸に抱き続ける巨大な感情である相手に対する激烈な怒りと、かの死徒を倒せば再び感情を取り戻せるのではという願望である。
しかし、クエロのこの精神障害は周りからすると『意外』と受け取られることがある。
何故ならば私的な彼女は結構奔放なところがあり、様々なことを楽しむことに余念がないように見えるからである。
前述の通りクエロはこの障害をハンデと認識しており、できれば克服したいものとして捉えている。
なので感情を表に出すことを躊躇わない。内心ではどこか他人事のように感じていても、だからこそ何もかもつまらないよう振る舞うことをクエロは避ける。
振れ幅が小さいだけで感情の受け取り方や価値観はノーマル。皮肉にも、凄惨な場面を目撃することも多い代行者の聖務にあってこの振れ幅の小ささがクエロの精神の摩耗を防いできた。
仕事に対してはかなり綿密に計画を立てて取り組むが、個人としては結構大雑把なところがあり、自分のこととなると考えなしに行動しがち。
本当に『まぁなんとかなるでしょう』の一言で適当にしてしまうため、仕事に関わらないことでは誰かが手綱を握る必要がある。
多趣味な方なのだが、特に食事と魚釣りを好む。
なかなかの健啖家。大皿を何枚もお代わりするような非常識な大食らいではないが、サイズが選べるならば考える間もなく特盛以上を選択するタイプ。
これは実益を兼ねており、代行者の洒落にならない消費カロリーをこうして補っているという側面もある。
かなりの辛党で唐辛子で真っ赤になった料理であっても平気でぺろりと平らげる。何でも食べるが、メキシコ料理が好物。
釣り好き。腕前自体はそれほど高いスキルがあるというわけではなく、どちらかというと糸を垂らしている時間を楽しんでいる。
赴任先である日唐突に「よし、今日は釣りをしよう」と思い立ち、適当に釣具を買い求め、赴任先から去る際に釣り場で仲良くなった人へ釣具を押し付けていくというのを繰り返している。
釣った魚はちゃんと食べる派。料理の腕前は家庭料理くらいなら問題なく作れるくらい。少なくとも魚を三枚におろすのに苦労することはない。
思い切りはしゃぐということはできないが、積極的に楽しんでいる姿勢を見せるため、つるんで遊ぶ分にはクエロは上等な相手。
ただし映画や絵画といった感動することを前提としたエンターテイメントは障害のせいで苦手分野。
彼女が親しむのは自分から動いて何かを得る類の趣味。だからスポーツも好きなのだが、さすがに超人的な運動力を持つクエロについてこれる常人はほぼいないのでそこは残念に思っている。
精神障害のため他人の気持ちを理解するのが難しいという弱点を抱える。
ある程度の経験則で『こういう時はきっとこう思っている』『自分がこう言ったり振る舞えば相手はこう感じている』と判断するが、複雑な心理の読み解きは困難。
クエロ自身かなり気にしており、彼女の経験則から齟齬が発生した場合、相手が彼女にとって親しくありたい相手であれば感情の正体を聞き出そうとする。
また、機械化された肉体の弊害をいくつか苦手なものとして有する。
極端に寒かったり暑かったりする気候を厭う。
暑い方は単純に機械化された部分が熱を持つので暑いという理由。戦闘ではないので護符による遮断もちゃんと機能しない。ファッキンホット。
寒い方は失った四肢が疼くという精神的な理由である。どちらかというと暑い方よりもこちらが嫌で、そういう場所が任地になった場合内面では辟易としている。
また、整備のために四肢をパージしている時間が特に苦手。
彼女にとってそれは泣き叫ぶしかなかった凌辱の過去を強く思い出させるものであり、その間は精神的に不安定になる。
なので何かと理由をつけて整備を先延ばしにしようとするのが技師の悩みのタネになっている。
第一線で活躍する代行者としてバランスの取れた高い能力を持ちながら、信仰心と精神障害以外は割と普通の人間。
感情にセーブのかかるこの障害が彼女のパフォーマンスを維持しているというのも間違いではなく、仮に強い感情を取り戻した場合弱体化は必至。
しかしクエロにとって代行者は仇を探すための手段であり、そこは承知の上。願いが叶った場合は潔く引退する覚悟を固めている。
その雰囲気通り、穏やかに接し、穏やかな関係を結ぶ。世の規範に従った人間であればクエロを異常な存在と感じることはまず無い。
(逆に言うと、市井の人間でもアウトローに寄っていたり暴力に慣れた者はクエロからどこか近寄りがたい印象を受けがち)
修道服の服装通り清廉な信徒として振る舞い神の教えを説くが、それが例え信じる教えの違う相手であっても礼儀正しさを崩したりはしない。
クエロには仕事人的な気質があり、いちいちそうしたことを咎めることで聖務に支障が生まれることを避けようとするためである。
彼女が代行者としてあちこちに派遣されるのはこれが理由である。現地における潜伏活動において波風を起こしにくいからだ。
クエロは赴任先へ溶け込むのが上手い。現地の文化を受容し、それを自らの教えに都合よく解釈して肯定することに厭いがない。
というか、本人の欲求のために現地の文化を拡大的に解釈して楽しもうとする節さえある。結構ちゃっかりした性格。
ともあれそれぞれを加味しても、クエロは赴任先で極端な問題行動を起こしにくく、その上“丈夫”なため重用されがちな人物だ。
彼女の事情に精通しない人物であるならば赴任先で日常を送るその姿に清らかで愛らしい印象を感じることだろう。
代行者としては、穏やかな表情を変えずとも異端に対しては厳しく振る舞う、
特に死徒に対しては問答無用で滅しにかかるほど。死徒ならぬずとも教義に反する魔性に対しても態度は頑な。
そうでなくとも主の奇跡を穢す魔術師相手には好感を持って接することはあまりない。
普段の柔和な表情のまま、かなり厳しい言い回しをも辞さない。それは討つべき相手である異端のみならず今すぐ討つに値しない魔術師にあっても同様である。
彼女なりの皮肉も口にするが、表面だけ捉えた評価で的はずれなことを言う場合もあり、その場合は例え相手が異端であってもきちんと謝罪し訂正する。
これらは全て感情的な行動だからではない。『主の教えに従う者だから』『代行者だから』という理由で、それぞれの立場のもとにそう行動しているに過ぎない。
なので、魔に関わる者であってもやむを得ない事情がある場合はこの厳しい態度はかなり和らぐ。
例えば被害者であったり、巻き込まれてしまった一般人などがそれに該当する。
そういう相手に対しては現実的な意見を口にしつつもそれなりに気を遣った姿勢で接することが多い。
実は過去の壮絶な経験から強い感情を持てないという精神障害を抱えている。
無感情というわけではないのだが、喜怒哀楽の振り幅が小さく、心の底から喜んだり悲しんだりすることができない。
普段から落ち着いていて穏やかな人物に見えるのもこの精神障害に一因が存在する。
代行者としては有利に働くこともある要素である一方、クエロ自身はこの障害をハンデだと認識している。
自分のことを人間未満だと自嘲するのはこの希薄な感情を必要以上に気に病んでいるためである。
彼女が自身の四肢を奪った死徒を追い続ける原動力はここに起因する。
クエロが唯一胸に抱き続ける巨大な感情である相手に対する激烈な怒りと、かの死徒を倒せば再び感情を取り戻せるのではという願望である。
しかし、クエロのこの精神障害は周りからすると『意外』と受け取られることがある。
何故ならば私的な彼女は結構奔放なところがあり、様々なことを楽しむことに余念がないように見えるからである。
前述の通りクエロはこの障害をハンデと認識しており、できれば克服したいものとして捉えている。
なので感情を表に出すことを躊躇わない。内心ではどこか他人事のように感じていても、だからこそ何もかもつまらないよう振る舞うことをクエロは避ける。
振れ幅が小さいだけで感情の受け取り方や価値観はノーマル。皮肉にも、凄惨な場面を目撃することも多い代行者の聖務にあってこの振れ幅の小ささがクエロの精神の摩耗を防いできた。
仕事に対してはかなり綿密に計画を立てて取り組むが、個人としては結構大雑把なところがあり、自分のこととなると考えなしに行動しがち。
本当に『まぁなんとかなるでしょう』の一言で適当にしてしまうため、仕事に関わらないことでは誰かが手綱を握る必要がある。
多趣味な方なのだが、特に食事と魚釣りを好む。
なかなかの健啖家。大皿を何枚もお代わりするような非常識な大食らいではないが、サイズが選べるならば考える間もなく特盛以上を選択するタイプ。
これは実益を兼ねており、代行者の洒落にならない消費カロリーをこうして補っているという側面もある。
かなりの辛党で唐辛子で真っ赤になった料理であっても平気でぺろりと平らげる。何でも食べるが、メキシコ料理が好物。
釣り好き。腕前自体はそれほど高いスキルがあるというわけではなく、どちらかというと糸を垂らしている時間を楽しんでいる。
赴任先である日唐突に「よし、今日は釣りをしよう」と思い立ち、適当に釣具を買い求め、赴任先から去る際に釣り場で仲良くなった人へ釣具を押し付けていくというのを繰り返している。
釣った魚はちゃんと食べる派。料理の腕前は家庭料理くらいなら問題なく作れるくらい。少なくとも魚を三枚におろすのに苦労することはない。
思い切りはしゃぐということはできないが、積極的に楽しんでいる姿勢を見せるため、つるんで遊ぶ分にはクエロは上等な相手。
ただし映画や絵画といった感動することを前提としたエンターテイメントは障害のせいで苦手分野。
彼女が親しむのは自分から動いて何かを得る類の趣味。だからスポーツも好きなのだが、さすがに超人的な運動力を持つクエロについてこれる常人はほぼいないのでそこは残念に思っている。
精神障害のため他人の気持ちを理解するのが難しいという弱点を抱える。
ある程度の経験則で『こういう時はきっとこう思っている』『自分がこう言ったり振る舞えば相手はこう感じている』と判断するが、複雑な心理の読み解きは困難。
クエロ自身かなり気にしており、彼女の経験則から齟齬が発生した場合、相手が彼女にとって親しくありたい相手であれば感情の正体を聞き出そうとする。
また、機械化された肉体の弊害をいくつか苦手なものとして有する。
極端に寒かったり暑かったりする気候を厭う。
暑い方は単純に機械化された部分が熱を持つので暑いという理由。戦闘ではないので護符による遮断もちゃんと機能しない。ファッキンホット。
寒い方は失った四肢が疼くという精神的な理由である。どちらかというと暑い方よりもこちらが嫌で、そういう場所が任地になった場合内面では辟易としている。
また、整備のために四肢をパージしている時間が特に苦手。
彼女にとってそれは泣き叫ぶしかなかった凌辱の過去を強く思い出させるものであり、その間は精神的に不安定になる。
なので何かと理由をつけて整備を先延ばしにしようとするのが技師の悩みのタネになっている。
第一線で活躍する代行者としてバランスの取れた高い能力を持ちながら、信仰心と精神障害以外は割と普通の人間。
感情にセーブのかかるこの障害が彼女のパフォーマンスを維持しているというのも間違いではなく、仮に強い感情を取り戻した場合弱体化は必至。
しかしクエロにとって代行者は仇を探すための手段であり、そこは承知の上。願いが叶った場合は潔く引退する覚悟を固めている。
聖堂教会・第八秘蹟会に所属する代行者として聖務を忠実に実行する。
当然ながら魔術師たちの儀式である聖杯戦争にマスターとして参加するなどあり得ない。
もしクエロが聖杯戦争にかかわるとしたらそれはイレギュラーな聖杯戦争において『爆心地になりうるようなところに放り込んでも生きて帰ってくるだろう』という目算の元に監督役として派遣されるくらいだろう。
当然ながら魔術師たちの儀式である聖杯戦争にマスターとして参加するなどあり得ない。
もしクエロが聖杯戦争にかかわるとしたらそれはイレギュラーな聖杯戦争において『爆心地になりうるようなところに放り込んでも生きて帰ってくるだろう』という目算の元に監督役として派遣されるくらいだろう。
イレギュラーな聖杯戦争において『爆心地になりうるようなところに放り込んでも生きて帰ってくるだろう』という目算の元に監督役として派遣されてしまう人。
サーヴァントが相手でも短時間であれば持ち堪えかねない戦闘力を有するが故に代行者の第一線級だが、これでも埋葬機関レベルにはまだまだ遠く及ばない。
サーヴァントが相手でも短時間であれば持ち堪えかねない戦闘力を有するが故に代行者の第一線級だが、これでも埋葬機関レベルにはまだまだ遠く及ばない。
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