ImgCell-Automaton。 ここはimgにおけるいわゆる「僕鯖wiki」です。 オランダ&ネバダの座と並行して数多の泥鯖を、そして泥鱒をも記録し続けます。





──────────カルデアにて


『おお……っ!』
『成功だ!!縁を繋ぐことに成功したぞ!!』
カルデアの職員たちが歓声を上げる。召喚で発せられる光の色は虹。
これは、数あるサーヴァントの中でも最高位の英霊を召喚出来たことを意味する。

「こんにちは、愛らしい魔術師さん。サーヴァント、セイバー……あら? あれ?
私、セイバーではなくて……まあ。あの…… 源頼光と申します。」

召喚された女性はしずしずと自己紹介をする。
源頼光、平安の神秘殺し。まさしく神代が残る日本において、五本の指に数えられる剣士。
だが──────────────
「…………えっと…………どうなされました?」
その召喚を見守っていた魔術師、並びにサーヴァントたちは、真剣な、
しかしどこか暗いような表情をしていた。
そしてその中には、彼女の見知った顔もいる
「あら!あらあらまぁ金時!あなたもここに召喚されていたのですね!」
「あ………、ああ、大将」
金髪にサングラスの男は、どこか苦々しい顔をして答える。
「……?どうなされたのです本当に、あなたまでそんな顔をして……」
「───────バーサーカー……いや頼光さん、これは」
「それは私が話しましょう。」
そう声が響いた。声のした方を集まっていた人々が振り向く。
そこに居たのは、先ほど呼ばれた女剣士、源頼光とうり二つ、生き写しともいえる容姿。
ただ、しばし幼くしたような………、年齢で言えば成人少し前と言った具合だろうか。
「………………貴女は……………」
「お久しぶりですね、いえ……初めましてと言った方が良いでしょうか
自己紹介は………………その様子ですと、必要はないようですね」
「ええ、まさかこうして向かい合って合う事になるとは思いませんでした」
頼光は少し眉を顰め、しかしすぐに表情を笑顔に戻して言う。

「お久しぶりです。我が半身……いえ、もう一人の私。丑御前よ」





「はっきり言う。状況は最悪と言えるだろう」
和服を着た大男、現代に生きる陰陽師安倍晴明は苦い顔をして言う。
「…………こちらの世界の晴明は、随分と大きいのですね」
「今はそんなことを機にしている場合ではない丑御前。
いや……………ここではあえて貴様を我が友のなで呼ぶとしようか、源頼光」
晴明は式を飛ばし、壁に地図を投影する。まずは日本全土は映し出される。
「時代は大正。奴はそこを根城に選んだ。何故大正かは分からぬが、まぁ鬼のすることだ。理由は無いだろう。」
「…………………しかし、あの虫が特異点など……………」
「奴は貴様の見知った酒呑童子ではない。いうなれば、"全ての災害"が、
酒呑童子という名前を、姿を借り受けて現界しているにすぎん。故に、"大敵"なのだ」
「なるほど………」
「話を続ける。そして、これが今の連中の被害状況だ」
晴明が式をもう一度飛ばす。すると、日本の国土の約2割が紅く染まった。
「──────ッ!!」
「もう………………ここまで………!?」
「そうだ。連中の行動は鬼にしては組織化されている。
いや……組織化"されすぎている"ともいうべきか。」
晴明は額に皺寄せ、苦虫を噛み潰したような表情を創る。
「迅速な奇襲、多角的ではなく一方向の目的のままに動く鬼共。
整った指揮系統………そして"鬼霊剣豪"……!!」
ギリィ………ッ、とその言葉を聞いた丑御前が握りこぶしを固める。
その力はすさまじく、その手の平から血が滴るほどであった。
「………その………鬼に堕ちた英霊たちの中に………私の………私の弟が…………。」
頼光は、信じられないといったような顔で答える。
「も………もう一人頼光さんがいるなんて、信じてもらえないだろうけど………」
「いえ」
マスターがバツが悪そうな顔をしながら言おうとすると、頼光は短く制止する。
「私は……………何処か、遠い記憶で、覚えているのです。
その彼を……………、私の弟を…………………」
「何?」
「嘘!?」
彼女は脳裏で何かを思い出そうとする。
しかし、まるで霞がかかったかのように上手くは思い出せない。
ただ浮かぶのは………"壊れてなどいない"と、血を流しながらでも叫んで自分に言ってくれた、一人の青年。
「きっと……………それが"彼"なのだと、確信できます。」
「──────────そうか」
晴明は短く区切った。
「だが奴も重要だが……………真に恐ろしきは、奴が行う"鬼種作成"だ」
「……………鬼種──────」
「──────作成……………?」
「そうだ。アークエネミーとして召喚された酒呑童子には、人を鬼にする力がある……………
連中に襲われ、例え生き延びたとしても……………待っているのは鬼になるのみだ!!!!!」
ダン!!とテーブルを晴明が思いっきり叩く。
「こうしている今でさえ鬼は増え続けている!!!!!!!
これにより自由なる意思を奪われし人間たち………!!!!!そしてその関係者!!!!!!!
そして!!!!!!!!奴の生み出した特異点により!!!!!!!!日本の曙は遠ざかってゆく!!!!!!!
奴が存在するだけで!!!!!!!!我らの住むこの日本という国が揺らぐ!!!!!!!!!!!!!!!!!
奴は!!!!!!!!酒呑童子は!!!!!!!!!!!存在してはいけない化け物なのだ!!!!!!!!!!!!!」
ハァー………ハァー………と息を切らす晴明。それを見て、丑御前は少し笑う。
「………………なんだ?何がおかしい」
「いえ…………、やっと…普段の貴方らしくなってくれたと思い」
「ふん、その程度か。我は何時だって我らしい」
そう言いながら晴明は式を仕舞う。それを見て、頼光はパンと手を叩いた。
「そうだ。相手が酒呑童子ならば保昌を呼びましょう!
彼ならばきっと駆けつけてくれるはずです!それとももういるのですか?」
その言葉を聞いて、晴明は静かにその大きな拳を固め、悔しがる様子を見せた。
「──────────あ、あの………………」
「貴様の世界、可能性での奴がどうなのかは知らんが………今後そこには触れん事だ、」
「……………………まさか──────────!」
「そのまさかだ。言ったろう。"状況は最悪"であるとな」





──────────大江の山にて


「……………奴らめ………、一旦大江の山に戻り何を企んでいる?」
時代は変わり大正、特異点と化した日本全土に恐怖がばらまかれる。
そんな中、抑止力より送られた一人の鬼殺しがいた。
通常特異点に抑止力は介入することは出来ない、しかし、此度は何らかの事情があり
数人の怪異殺しに特化した者、もしくはそれに類するものが送られているらしい。
────────────その内の一人、彼の名は"源頼光"。正しそれは本来の名ではない。
彼は長き年月の中で名を捨てた、その代わりに、かつて御伽草子に聞いた鬼殺しの名を字として拝借している。
「(──────例え何が待っていようが、俺は行く。いや行かなくちゃあならねぇ!!)」
そう意気込み、男は茂みに囲まれた獣道を音も無く疾風迅雷の如く駆け抜ける。
その手に持つ化け物殺しの刀をいつでも抜けるように手に持ちながら…………。


「(───ッ!なんだあれは!?)」
少し走ると、何やら光が差すのが見えた。
現在の時刻は草木も眠る丑三つ時、光など差すはずもない。
音を殺し、気配を殺し、木陰の隙間よりその様子を男は覗き見る。
「(……………………これはァ…………ッ!!)」
そこに在るのは、光を発する強大な"陣"であった。
その陣の周囲を、夥しい数の鬼が囲んでいる。
"鬼"霊召喚用の陣か?と男は考えたがすぐに違うと察した。
見ると、そこには魔力を感じない。ただ…………もっとどす黒い"何か"を感じた。
『…………っなせ!!放せ!!放してくれェ!!』
何やら悲鳴のようなものが聞こえる。恐らく、連れ去られてきた人であろう。
「(ふん………間抜けが。さっさと山から離れないからこうなるのだ)」
男は鬼は殺すが人は助けない。家族を殺された人でもない限り。
それよりも男は、今この場で動き出し連中にバレる事こそが最も愚であると考えた。
『死にたくねぇよ!!鬼にもなりたくねぇ!!いやだ!いや──────』
その人は泣き叫びながら、その光り輝く陣の上へと放り投げられた。すると…………
『ぐぎゃああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!』
男はまるで、熱した石の上に放り出されたかの如く呻き苦しみ、そしてもがき始めた。
周囲に群がっている鬼共はその光景を見て汚らしい笑い声を響かせる。
「(………………なんだ?ただの余興の為の物か?)」
そう男は考えたが、すぐさま違うと察することとなる。
見ると、そのもがく男の周囲をまるで黒い手のようなものが包み、
そして生きたまま皮膚を剥ぎとり、内臓を引き釣りだし、骨をしゃぶり始めたではないか!!
「(…………………これじゃあまるで…………"生贄"じゃあねぇか……!!)」
男は戦慄した。この陣より発せられる悍ましい気配の正体が分かった。
それは単純明快であった。此処で死んだ夥しい人間の痛みや叫びの残滓であったのだ。
「(………………こいつら………これほどの人間の怨念怨恨をかき集め…………何を考えている!)」
男がそう思考を駆け巡らせていると、ゾンッ!!ととてつもない妖気を感じた。
「(─────────ッ!!この…………感触はァ!!)」
男はこの感じに覚えがあった。それは男がかつて同じくここに呼ばれた時の事。
カルデアからの訪問者を名乗る者たちと、この山に立ち入った時の物であった。
彼はその時、ある鬼と出会い、そして打ち倒すことが出来ずに去った苦い記憶がある。
その鬼の名は────────────
「酒呑童子ィィィィ…………………ッ!!!」
男のその形相はまさに鬼神。唇を噛みしめギリギリと顎が音を立てる。
だが気配を悟られないように、男は静かに怒りを己の内で燃え上がらせる。
「順調な様だな」
姿を顕した鬼の首魁は、静かな声でそう言った。
『ええ、これでまた一人、……しあkしぃ、やはり人数がたりやせん』
「東北だ。つぎは日本の端まで目指せ。鬼霊剣豪を5人まで使っても良い」
『了解ィ!!おぉーい!!手の空いている剣豪共こっちゃぁこーい!!』
「(……………………東北、か)」
それだけ聞くと、男は先ほどと同じように、音と気配を殺し山を駆け降りる、
そう、彼は以前ならば荒れ狂う嵐の如く化け物と見れば殺しにかかっていただろう。
しかし、ある出来事が彼を変えた。荒れ狂う復讐鬼から、仕事を冷静にこなす仕事人へと変えた。
此度の斥候活動。恐らく男一人だけでは無様に死に体を露わとするのが関の山であろう。
しかし、重要な情報を彼は得た。東北。次に彼らが狙うのは東北の民々であると。
ならばと彼は思う。待ち構えて迎え撃てばいいだけの話。故に彼はこの場を後にする。
向かえば必死。ならばここで得た情報を仲間に伝えるのみ……………そのはずであった。



「────────ッ!何だ?」
男は一瞬、違和感を感じて走りを止める。
「……………………気のせいか」
しかし、その違和感の理由がつかめなかったがために、男は再び走る。
だが、男は走りを速める度にその違和感は大きくなっていった。
「(なんだ………!?この違和感は………!?一体………────ッ!)」
今、男はその違和感の正体に気づいた、その正体は、今目の前に広がっていた。
「何故だ………ッ!何故このような場所に、"大河が広がっている"!!?」
そう、彼が感じていたのは"水の音"。本来あるはずの無い………轟々と流れ狂う大河の音であった。
「───────ッ!鬼霊剣豪かぁッ!!!」
男は手に持っていた刀を抜刀する。それに呼応するかの如く、
その流れ狂う大河は姿を変え、巨大なる水龍へと変化した。
「ぬぅぅぅぅぅぅぅん!!だらぁ!!」
襲い掛かる濁流の如き水龍に、男は己の宝具で対抗する。
「天魔必滅の理の下に(ひとならざるものよ、とくきえうせよ)』!!!」
ゴォゥッ!!!と男は一時的に水の流れを受け止める。が────────、
「ぐっ………ッ!あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
しかし男は、荒れ狂う濁流は受け止めきれず、流されてしまう
「ちぃ………ッ!これが……これが噂に聞く"宿業"とやらの力かぁ!!」
キンッ!と高い音を立てて男は二本の刀を鞘に収め、一旦体制を立て直そうとする。
だが────────────────、

「もう良いモンスター・コキュートス。
あとは………私がやろう」

チャリ……、チャリ……、と砂利を踏む足音が男の背後に響く。
周囲の空気が、まるで溶けた鉛の如く重くなったように感じた。
背後に悍ましい存在がいると、男は周囲を取り囲む妖気で感じ取る。
その声に聞き覚えがある。この妖気を感じたことがある。故に男はすぐさまにその声の主を察知した。
普通の人間ならば、この時点で恐らくはこう脳が告げるであろう"振り向いてはならない"と。
しかし、此処に立つ男は違った。かつて鬼に家族を殺され、そして鬼殺しとなり、抑止となり、
─────そして、またもや大事な人(みなもとのよりみつ)を鬼に奪われた彼の脳は、こう告げた

──────────────────"殺せ"────────────────────


「雄鳴雄鳴雄鳴雄鳴雄鳴雄鳴雄鳴雄鳴雄鳴オオォオォオォオオオォォォオオオ
ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」」
男はその己の刀剣を両手に構え、そして目一杯の雄たけびを上げて背後に立つ鬼に向かう。
恐らく男の本能はこう告げたのだろう。"貴様はここで死ぬ"と。
故に、彼は己の全身全霊、いや……死すらも掛けて、目の前に立つ存在に立ち向かうと決めたのだ。
それは本能すらも超えた"怒り"、"憎しみ"………そして"使命"であった。
「酒呑童子ィィィィィィィィィィィィィィァァァァァァァアアアアアアッッッ!!!!」
「良く吠える犬だな……………………五月蠅(やかま)しくて構わん」
酒呑童子はそう言ってうっすらと口端を釣り上げると、指を1本突き出し唱える。
「怨(おん)」
そう唱えると、抑止力の使者たる男は突如として突進を止め、胸を押さえて苦しみだした。
「がぁ………………ッ!!?……カッ………ぐぁぁぁぁぁぁぁぁああああ!!!!」
「疫病(やまい)だ…………貴様なぞ、こうして私が手を触れなくとも殺すことが出来る。」
倒れた男の肌には疱瘡が次々と生まれ、そしてガクガクと全身が震えだす。
「正直、"俺"の権能を使うのは嫌だが?まぁしょうがねぇか別によぉ」
酒呑童子は片目のつぶれた少女に姿を変え、そのつぶれた側の眼に指を突っ込む
ぐちゅぐちゅと掻きまわしながら悍ましい笑みを浮かべる。
「どうだぁ?お前の憧れた頼光の友に殺される気分はぁ!
ギャハハハハハハハハハハハハハハァ!!」
「ハァ…………!ハァ…………!ハァ…………ッ!!!」
しかし男は酒呑童子の予想に反し、震える身体に鞭打ち立ち上がった。
「…………………………………………ほう」
「保昌殿の姿でぇ…………ッ!!そのような笑みを浮かべるなぁァァァァァァァアアアアアアッッッ!!!!」
男は再度、酒呑童子に向かって突進を開始する。だが……………
「絶(ぜつ)」
ゴォゥッ!!!と突如として炎が男を包む。
「火災(しゃくねつ)だ……………。この程度の炎でも人間はすぐに死ぬ。
それでもまだ立ち向かうというのか?この私と、戦おうというのか?」
酒呑童子は呆れ果てたような口調で炎に包まれた男に対して問う。
「人は脆い。弱く、小さく、何故生きているんか、何故この世界の支配者となったのか到底理解できない。
何故我らのような、屈強で頑丈で強き"鬼"が、貴様らの代理として支配者となる事が許されんのか!!
私には理解が出来ない!!!」
酒呑童子が叫ぶと、更に炎は強く燃え上がる。
まるで、酒呑童子のその理不尽なる怒りを反映しているかのように。
「─────────────とは言っても、所詮は人間。
もう肺の内まで焼け死んで地獄に落ちている頃合いであろう」
ふん、と小さく嘆息し、酒呑童子はその燃え盛る炎に"背を向けた"。
────────────────その時であった。

「オォォォォォッォオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォオオオオオオオ!!!!!!!!!」

バッ!!と炎が晴れ、その燃え盛っていた業火の中から男が出現する。
男は猛突により発生する風により己の周囲を取り囲む業火を"跳ね除け"たのだ!!
「馬鹿な……………ッ!!」
「酒呑童子ィ!!!その首ィ!!貰ったァァァァァァァアアアアアアッッッ!!!!」
男はその右腕に強く握りしめた、鬼殺しの魔剣を振り下ろす。
かつて己の字に名を借り受けた頼光にちなみ名付けた刀"童子切安納"を、
目の前に立つ宿敵"酒呑童子"のその首を掻っ切らんと振り下ろす!!

ズチャァッ!!

と、肉の引き裂かれる音が響き、鮮血が宙を舞う。

────────────────だが、切り落とされたのは酒呑童子の首ではない。
「がっ…………ッ!!くっ…………………!!!」
その魔剣を振り下ろさんと右腕を掲げた男は、全身をすさまじい数の刀剣、槍、弓矢に貫かれていた。
「────────────戦乱(いくさ)。まさか、ここまで追い詰められるとはな」
ズチャァ、と酒呑童子は男に突き刺さっている得物の内の1本を引き抜きながらいう。
「言い忘れたが、私はこの日本に在った全ての"恐怖"を再現できる。
病、水害、戦乱、火災、噴火、飢饉、地震、落雷…………、その災厄の数は数えきれないであろう。
故に………………貴様のような矮小なる存在に、殺されることなど億に一つもありはしない」
ズンッ、と酒呑童子はトドメとばかりに心臓………………男の霊基の中心、霊核を突く。
「ア゛ぁ…………ッ!!酒呑………ッ、童子ィィ………ッ!!」
男は文字通り、親の仇を見るかの如き視線で酒呑童子を睨みつけながら倒れる。
しかし男は、倒れてもなおうわ言のように恨みの言葉を吐き続けていた。
「殺ず………ッ!!酒呑童子……ッ!!必ず……ッ!!必ずやァ………ッ!!」
「─────────人間であることが、勿体ないほどの精神だ」
酒呑童子は男に突き刺さる武器を消失させると、流れる濁流に指図する。
「こいつを運べ、こいつの汚らわしい肉など食うにすら値しない。
しかし…………、上等な生贄にはなるであろう。」
そう言うと、濁流………いや水龍はその死体を飲み込み、山頂へ向かって流れていった。
「────────────────────────。」
見ると、その死体の在った場所に一本の刀が残っていた。
酒呑童子には分かる。その刀に触れれば、大敵の霊基を持つ己ですらただでは済まない事を。
「(この怨念………魔性殺しの特性………、──────────まさかな)」
そう考えると、酒呑童子はそこにその刀………、かつて男の"宝具"であったその怪異殺しの魔剣を放り、
何処かへと去っていった。

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