最終更新:ID:UUt2DSJkgw 2017年10月15日(日) 18:34:31履歴
――その女は、怒りに打ち震えていた。
「……この恨みを忘れない。神としての機能ではなく、人としての浅ましさとしてでも。
私は、この怒りと屈辱を、忘れはしない。
大神よ。私は必ず、貴様に一矢報いる」
呟くように、しかし力強く、自らへの再認のように。
言葉を紡ぎながら、荒野を女が歩いている。
女の名はオレルス。
北欧の神族の一柱、ウルの人としての依代のひとつ。
北欧の神々は、神秘が世界から過ぎ去り他の神々が世界の裏や高次の座へと逃れた後も地上にたびたび干渉した。
我が身を引き裂き、化身や分霊を生み出し、名を変え姿を変え、時には人間として産まれ直し。
様々な手を用いて、人の世に干渉しようと策を尽くした。
そのひとつが、地上の人間に自らの霊基の一部を授け依代として現世に召喚されること――疑似サーヴァント、と呼ばれる状態を神性自らの手で引き起こす行為である。
女はその、疑似サーヴァントであった時の霊基でこの特異点へと召喚されていた。
北欧神話の世界にて下界への介入を進んで行ったのはかの大神が有名だが、それ以外の神々も何度か地上へ降り立ったコトがある。
その中の一回によって生まれたのが、ウルの依代、オレルスだった。
オーディンの依代であったオティヌスが過ちを犯し、その引き継ぎとして王に据えられた代理としての管理者。
「オティヌスの汚名を雪ぐ」という役割だけを背負わされた彼女は、その役割に対して忠実であった。
大神は男の欲を持っていたが為に過ちを犯したとして女の身で下界に生まれ、汚名を雪ぐために非人間的に国を管理した。
彼女は徹底して役割を果たした。結果としてその統治に過ちはなく、オティヌスの汚名は雪がれた。
そして、その成果を、機を見計らったかのように戻ってきたオティヌスに奪われた。
いや。現実、あの大神は見計らっていたのだろう。オレルスが仕事を終える時を。
そして、オレルスが王位を完全に我が物にすることはできない、と。
事実、機能としての王でしかなかったオレルスと、権威としての王であるオティヌスでは器が違ったし――
人の世を長く観察し、人心を買う術を理解したオティヌスの送った金貨は、10年のオレルスの治世を容易く無に帰した。
その後の事は言うまでもない。
権力闘争に敗北した彼女は神の尊厳を剥ぎ取られ、放逐され、悲惨な運命の末に死を迎えた。
「……神の御座に座る私の本体は、この程度気にもかけていないだろう。あるいは他の召喚であれば、和を解する事もあろう。
だがこの私は、決して許さない」
何処とも知れぬ特異点に、彼女は召喚された。
そして、その直後にこの特異点が誰の御業かを知り、尽きぬ怒りを思い出した。
「……大神オーディン。いや、オティヌス。
貴様が何を企んでいるかなど、神であった頃の私にもわかるまいけれど――それが何であれ。私が砕き散らす」
召喚された直後に感じた大神の気配。
狩猟神の千里眼で捕捉したそれへ向かって、一心に進む。
行く先には荒れた広野が続き、枯れた大樹が時折姿を見せるのみ。
その中を、どれほど歩いたか。
「――ほう。此方に一直線に向かってくるから何事かと思えば、トールの息子……いや、今は娘か」
行き当たった枯れた樹木の一つ、その枝の上に腰掛けた少女がオレルスを見下ろしていた。
藍染めのマントを纏い、唾の広い三角帽を被った、杖槍を携える眼帯の少女。
見目だけならば、魔女の仮装をした可憐な少女とも見えるだろう。
だがオレルスの目は、その身に宿る魔力が常人のものではない事を見抜いている。
「見つけたぞ。オティヌス」
その身に漂わせる神性の気配。浮き上がるルーン。杖の姿にこそなっているが、その槍は名高き神具。
そして《その神》の最も大きな特徴である、知恵を得た代償としての隻眼。
そう。今オレルスの目の前にいる魔女こそ、大神の現身の一つ。
《勝利の導き手》 。
「オティヌス? ……ああ、ふむ、成る程。よくよく思い出してみれば、あの時の姿か。であれば腑に落ちた。
やけに殺気が強いとは思っておったが、あの時の恨みを持ったまま現界したか。ならば、此方に付く気は無かろうな」
「……当然。ここで正確に何をしようとしているかは掴めていないけれど――貴様の思うようにはさせない。
その企みごと射貫いてやる」
湧き上がる殺意に任せ、オレルスが弓を執る。
同時、ガグンラーズは右手でルーンを描いていた。
「――sowelu! 」
描かれたのは《太陽のルーン》。その名が示す通りの太陽の如き光と熱を持つ火球が投射される。
対するオレルスも、弓に矢を番えたまま空にルーンを描いた。
「isa 」
《氷のルーン》が輝く。瞬時に楯となった氷壁が小太陽を防ぎ切る。
指先は止まらず。番えた矢にルーンの軌跡を描く。
「――放て、イチイバル」
そのまま真名を限定開放。
《櫟の谷》 から放たれた無数の矢がガグンラーズ目掛けて射掛けられる。
直撃すれば、例え大神の分霊であろうとも霊基を砕かれ得る連射。
それを一瞥して、ガグンラーズはただ一言のみを唱える。
「《大神刻印・五》 」
秘されしルーンが隆起する。
大神の一瞥を以て、矢の雨はぴたりと動きを止め重力へ引かれ地面へと落ちる。
《原初のルーン》の五。矢止めの秘術。
これがある限り、矢によって大神を害する事は叶わない――
「eihwaz 、teiwaz 、thurisaz 」
――されど。敵が大神であれど、ウルもまた栄光と光輝の名を冠する狩猟神。その現実を許容しない。
矢に刻まれたルーンが、オレルスの言葉 と共に起動する。
力を失い、地に落ちる運命であった矢が再び力を取り戻し、弾かれるように跳び上がり、矢の雨がガグンラーズへと降り注ぐ。
「む……いかんか、『鷹の衣 』よ!」
さしもの大神も幾らか意表を突かれたか。
ガグンラーズの外套がはためき、高速で飛翔する。
鏃の驟雨を縫うように空を滑り、全ての攻撃を躱し切る。
「……ふう、む。流石に、人としてのとはいえ儂の跡目を継いでいただけはあるか。
負ける気はせぬが、間違いが起こり得る、というだけで破格。ここは確実を取るとしようぞ」
「何の話……、!?」
宙を舞うままに、オレルスを見下ろしながらガグンラーズが呟く。
訝るようなオレルスの言葉は、しかし新たなるサーヴァントの気配に途切れざるを得なかった。
「なんだ、もう俺等の出番か? 挨拶したいって自分から出ていった癖に早すぎないかよ?」
「まあまあ。万一にもガグンラーズの貌を失えば、この先の工程が面倒になるのはその通りですぜ。
ここはサクッと潰しちまうのが良かろうもんで」
「蛮勇が過ぎましたね、オレルス。かの大神が、策もなしに一人で同じ神と向き合うとでも?
――いえ、私はヘルなのですが」
「"栄光"! 技は磨いているようで何よりだな! 今度は我々総出でどこまでやれるか試してやろう!」
「時が違えば、我が戦霊として迎えても良かったが――こう至っては死ぬしかないな、ウル」
現れたサーヴァントは五騎。
完全に取り囲まれる格好だが、しかし、オレルスを真に驚愕させたのはそれではなかった。
「オティヌスが……六騎……!?」
オレルスの眼前に新たに現れた五騎。
その全てが、大神の気配を身に纏っていたのだ。
「……馬鹿な。こんなコトが――いや」
目を疑うような光景に、しかしオレルスは答えを導き出す。
その答えは、決して状況を好転させはしないのだが。
「……オーディン 。 その霊核、抜いたな」
「流石に気付くか。そうとも。英霊の座よりも更に上、神の御座において大神オーディンから引き抜かれた貌。
それが我々だ、トールの娘……いや、オレルス」
――光の神子、クーフーリン。
様々な側面を持つ事で知られるこのケルトの大英雄は、しかし、とある並行世界において召喚された時、『すでに召喚されていたキャスターの霊基の分ランサーの力が弱まっていた』。
その正確な理由などは不明だが――大神オーディンは、その現象を利用した。
如何に『仮面を被った』ところで、神格の持つ絶大な力をサーヴァントの霊基に押し込めることは難しい。
主神級ともなれば特に。
ならば――その霊格を抜けばよい。
大神オーディンの持つ多くの名、多くの貌にまつわるサーヴァントを幾つも生み出し、『サーヴァントとしてのオーディン』を召喚できる範囲に押し込める。
それこそが、大神の側面のサーヴァントが多く存在する理由。
「《嵐の夜 》である儂は、こんな小細工が無くとも現世に顔を出すことはできるが――。
英霊の座と聖杯を騙し、サーヴァントとしての霊基を安定させるには都合の良い方法でもあった」
「そういうワケだ。そして今こそ、俺等が貌を分けた真の目的を果たす時だ」
「その場に"俺"以外の神の姿は不要。死んでもらいやすぜ」
「いえ、私はヘルですが――ええ、オーディン以外の神性は、この計画には不純物です」
「良く抵抗しろ! "栄光"! それこそがお前をヴァルハラへと送る道だ!」
「我が道具にならぬなら、不要な勇士。疾く消え失せろ、ウル」
六騎の大神が、オレルスの前へと進み出る。
膨れ上がる魔力、突き出す六つの槍。
それを睨み据え、オレルスは必死に矢を撃ち放ちながらも呪いの言葉を吐き――
『大神宣言 』
同時に撃ち放たれた六槍が、彼女の身体を貫いた。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
特異点
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『永劫戦場試練 ヴァルハラ』
Coming never,
「……この恨みを忘れない。神としての機能ではなく、人としての浅ましさとしてでも。
私は、この怒りと屈辱を、忘れはしない。
大神よ。私は必ず、貴様に一矢報いる」
呟くように、しかし力強く、自らへの再認のように。
言葉を紡ぎながら、荒野を女が歩いている。
女の名はオレルス。
北欧の神族の一柱、ウルの人としての依代のひとつ。
北欧の神々は、神秘が世界から過ぎ去り他の神々が世界の裏や高次の座へと逃れた後も地上にたびたび干渉した。
我が身を引き裂き、化身や分霊を生み出し、名を変え姿を変え、時には人間として産まれ直し。
様々な手を用いて、人の世に干渉しようと策を尽くした。
そのひとつが、地上の人間に自らの霊基の一部を授け依代として現世に召喚されること――疑似サーヴァント、と呼ばれる状態を神性自らの手で引き起こす行為である。
女はその、疑似サーヴァントであった時の霊基でこの特異点へと召喚されていた。
北欧神話の世界にて下界への介入を進んで行ったのはかの大神が有名だが、それ以外の神々も何度か地上へ降り立ったコトがある。
その中の一回によって生まれたのが、ウルの依代、オレルスだった。
オーディンの依代であったオティヌスが過ちを犯し、その引き継ぎとして王に据えられた代理としての管理者。
「オティヌスの汚名を雪ぐ」という役割だけを背負わされた彼女は、その役割に対して忠実であった。
大神は男の欲を持っていたが為に過ちを犯したとして女の身で下界に生まれ、汚名を雪ぐために非人間的に国を管理した。
彼女は徹底して役割を果たした。結果としてその統治に過ちはなく、オティヌスの汚名は雪がれた。
そして、その成果を、機を見計らったかのように戻ってきたオティヌスに奪われた。
いや。現実、あの大神は見計らっていたのだろう。オレルスが仕事を終える時を。
そして、オレルスが王位を完全に我が物にすることはできない、と。
事実、機能としての王でしかなかったオレルスと、権威としての王であるオティヌスでは器が違ったし――
人の世を長く観察し、人心を買う術を理解したオティヌスの送った金貨は、10年のオレルスの治世を容易く無に帰した。
その後の事は言うまでもない。
権力闘争に敗北した彼女は神の尊厳を剥ぎ取られ、放逐され、悲惨な運命の末に死を迎えた。
「……神の御座に座る私の本体は、この程度気にもかけていないだろう。あるいは他の召喚であれば、和を解する事もあろう。
だがこの私は、決して許さない」
何処とも知れぬ特異点に、彼女は召喚された。
そして、その直後にこの特異点が誰の御業かを知り、尽きぬ怒りを思い出した。
「……大神オーディン。いや、オティヌス。
貴様が何を企んでいるかなど、神であった頃の私にもわかるまいけれど――それが何であれ。私が砕き散らす」
召喚された直後に感じた大神の気配。
狩猟神の千里眼で捕捉したそれへ向かって、一心に進む。
行く先には荒れた広野が続き、枯れた大樹が時折姿を見せるのみ。
その中を、どれほど歩いたか。
「――ほう。此方に一直線に向かってくるから何事かと思えば、トールの息子……いや、今は娘か」
行き当たった枯れた樹木の一つ、その枝の上に腰掛けた少女がオレルスを見下ろしていた。
藍染めのマントを纏い、唾の広い三角帽を被った、杖槍を携える眼帯の少女。
見目だけならば、魔女の仮装をした可憐な少女とも見えるだろう。
だがオレルスの目は、その身に宿る魔力が常人のものではない事を見抜いている。
「見つけたぞ。オティヌス」
その身に漂わせる神性の気配。浮き上がるルーン。杖の姿にこそなっているが、その槍は名高き神具。
そして《その神》の最も大きな特徴である、知恵を得た代償としての隻眼。
そう。今オレルスの目の前にいる魔女こそ、大神の現身の一つ。
「オティヌス? ……ああ、ふむ、成る程。よくよく思い出してみれば、あの時の姿か。であれば腑に落ちた。
やけに殺気が強いとは思っておったが、あの時の恨みを持ったまま現界したか。ならば、此方に付く気は無かろうな」
「……当然。ここで正確に何をしようとしているかは掴めていないけれど――貴様の思うようにはさせない。
その企みごと射貫いてやる」
湧き上がる殺意に任せ、オレルスが弓を執る。
同時、ガグンラーズは右手でルーンを描いていた。
「――
描かれたのは《太陽のルーン》。その名が示す通りの太陽の如き光と熱を持つ火球が投射される。
対するオレルスも、弓に矢を番えたまま空にルーンを描いた。
「
《氷のルーン》が輝く。瞬時に楯となった氷壁が小太陽を防ぎ切る。
指先は止まらず。番えた矢にルーンの軌跡を描く。
「――放て、イチイバル」
そのまま真名を限定開放。
直撃すれば、例え大神の分霊であろうとも霊基を砕かれ得る連射。
それを一瞥して、ガグンラーズはただ一言のみを唱える。
「
秘されしルーンが隆起する。
大神の一瞥を以て、矢の雨はぴたりと動きを止め重力へ引かれ地面へと落ちる。
《原初のルーン》の五。矢止めの秘術。
これがある限り、矢によって大神を害する事は叶わない――
「
――されど。敵が大神であれど、ウルもまた栄光と光輝の名を冠する狩猟神。その現実を許容しない。
矢に刻まれたルーンが、オレルスの
力を失い、地に落ちる運命であった矢が再び力を取り戻し、弾かれるように跳び上がり、矢の雨がガグンラーズへと降り注ぐ。
「む……いかんか、『
さしもの大神も幾らか意表を突かれたか。
ガグンラーズの外套がはためき、高速で飛翔する。
鏃の驟雨を縫うように空を滑り、全ての攻撃を躱し切る。
「……ふう、む。流石に、人としてのとはいえ儂の跡目を継いでいただけはあるか。
負ける気はせぬが、間違いが起こり得る、というだけで破格。ここは確実を取るとしようぞ」
「何の話……、!?」
宙を舞うままに、オレルスを見下ろしながらガグンラーズが呟く。
訝るようなオレルスの言葉は、しかし新たなるサーヴァントの気配に途切れざるを得なかった。
「なんだ、もう俺等の出番か? 挨拶したいって自分から出ていった癖に早すぎないかよ?」
「まあまあ。万一にもガグンラーズの貌を失えば、この先の工程が面倒になるのはその通りですぜ。
ここはサクッと潰しちまうのが良かろうもんで」
「蛮勇が過ぎましたね、オレルス。かの大神が、策もなしに一人で同じ神と向き合うとでも?
――いえ、私はヘルなのですが」
「"栄光"! 技は磨いているようで何よりだな! 今度は我々総出でどこまでやれるか試してやろう!」
「時が違えば、我が戦霊として迎えても良かったが――こう至っては死ぬしかないな、ウル」
現れたサーヴァントは五騎。
完全に取り囲まれる格好だが、しかし、オレルスを真に驚愕させたのはそれではなかった。
「オティヌスが……六騎……!?」
オレルスの眼前に新たに現れた五騎。
その全てが、大神の気配を身に纏っていたのだ。
「……馬鹿な。こんなコトが――いや」
目を疑うような光景に、しかしオレルスは答えを導き出す。
その答えは、決して状況を好転させはしないのだが。
「……
「流石に気付くか。そうとも。英霊の座よりも更に上、神の御座において大神オーディンから引き抜かれた貌。
それが我々だ、トールの娘……いや、オレルス」
――光の神子、クーフーリン。
様々な側面を持つ事で知られるこのケルトの大英雄は、しかし、とある並行世界において召喚された時、『すでに召喚されていたキャスターの霊基の分ランサーの力が弱まっていた』。
その正確な理由などは不明だが――大神オーディンは、その現象を利用した。
如何に『仮面を被った』ところで、神格の持つ絶大な力をサーヴァントの霊基に押し込めることは難しい。
主神級ともなれば特に。
ならば――その霊格を抜けばよい。
大神オーディンの持つ多くの名、多くの貌にまつわるサーヴァントを幾つも生み出し、『サーヴァントとしてのオーディン』を召喚できる範囲に押し込める。
それこそが、大神の側面のサーヴァントが多く存在する理由。
「《
英霊の座と聖杯を騙し、サーヴァントとしての霊基を安定させるには都合の良い方法でもあった」
「そういうワケだ。そして今こそ、俺等が貌を分けた真の目的を果たす時だ」
「その場に"俺"以外の神の姿は不要。死んでもらいやすぜ」
「いえ、私はヘルですが――ええ、オーディン以外の神性は、この計画には不純物です」
「良く抵抗しろ! "栄光"! それこそがお前をヴァルハラへと送る道だ!」
「我が道具にならぬなら、不要な勇士。疾く消え失せろ、ウル」
六騎の大神が、オレルスの前へと進み出る。
膨れ上がる魔力、突き出す六つの槍。
それを睨み据え、オレルスは必死に矢を撃ち放ちながらも呪いの言葉を吐き――
『
同時に撃ち放たれた六槍が、彼女の身体を貫いた。
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特異点
AD.???
『永劫戦場試練 ヴァルハラ』
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