kagemiya@ふたば

【元ネタ】認知バイアス
【CLASS】ビースト■
【マスター】
【真名】公平世界仮説
【異名・別名・表記揺れ】公平世界誤謬、因果応報
【性別】女
【身長・体重】166cm・40kg
【肌色】白っぽい　【髪色】黒　【瞳色】黄色
【スリーサイズ】86/54/84
【外見・容姿】機械的なようにも、神秘的なようにも見える女性
【地域】全世界
【年代】有史以来
【属性】秩序・中庸
【天地人属性】天
【その他属性】人類悪
【ステータス】筋力：C　耐久：A　敏捷：―　魔力：A++　幸運：―　宝具：EX

単体で現世に現れるスキル。元より世界の営み全てを見守る存在であり、
一度顕現してしまえば人類のあらゆる行いの善悪を審判し、それにふさわしい因果を齎す。
このスキルは“既にどの時空にも存在する”在り方を示しているため、時間旅行を用いた
タイムパラドクス等の攻撃を無効にするばかりか、あらゆる即死系攻撃をキャンセルする。

対人類、とも呼ばれるスキル。
英霊、神霊、なんであろうと"悪行"の経験があるものに対して特効性能を発揮する。
悪行の定義はかつて“お天道様”であった彼女の判断による。
それは人間が作った法であり、道徳であり、倫理観であり、人間一人一人の心に根付く正義感。
すなわち、誰かがそれを悪だと思うのならば。誰かにとって、それが悪だったのならば。
それは悪行であると、公平に判断する。

自身の肉体に別の肉体を付属・融合させる。このスキルのランクが高くなればなるほど、正純の英雄からは遠ざかる。

万物を見通す神の視線。心眼、千里眼、戦術眼……「眼」に通じるスキルを遍く内包する。
このランクともなると、過去や未来、並行世界、果ては異聞帯や別世界すらも観測できるが、
反面“見る”ことに特化してしまうがゆえに“見る”こと以外の干渉が不可能となっていた。
人類悪へと変性した彼女には、最早そのような枷は存在しない。

第四の壁と同じ性質を内包するが、第四の壁を越えて“こちら側”を認識することは出来ず、
“こちら側”からの視点で世界を俯瞰するのみにとどまる。

気配ではなく、存在そのものを放つ。
「見られている」と思わせたとき、実際にそこに存在して見ていることが出来る。
事実上、ビースト■は人類の数だけ存在できる。

不死ではなく不滅。
常に人類を監視し続けるビースト■は、必然的に決して消滅しない。

因果、運命、人類の営みといったものをことごとく監視する。
人類史すべてを同時に監視するがゆえに、因果律の外に存在する彼女は、
因果律の内側からのあらゆる干渉をシャットアウトすることができる。

神霊適性を持つかどうか。
神として定義される場合もあるため、高い適性を持つ。

ランク：EX　種別：対界宝具　レンジ：1000　最大捕捉：∞
公平世界仮説。
善き行いには良き結果を。悪しき行いには報いを。
良き結果は善き行いからしか生じず、非業なる結果は悪しき行いからしか生じない。

全人類の行いを監視するだけであった彼女が、手を出した。
人類の善悪を判別し、因果を正し・・――結果を、あるいは・・・・行いの方を改変してしまう。

即ち悪いことをした者には、必ず罰が下り、善いことをした者には、必ず幸運が訪れる。
あるいは、不幸な目に遭った者は、過去に悪いことをしたということになり、
何の災難にも遭わなかった人間は、人生が善行で彩られていたことになる。

彼女は前者の使用法を好むが、こちらで改変しきれなくなった場合、後者の使用法にも手を出す。
尤も、そのようなことはめったに訪れないのだが。

公平世界仮説。
正義は必ず勝つ。努力はいずれ報われる。善行を積めば天国へ行ける。
悪いことをすれば自分に帰ってくる。人を害せば地獄に落ちる。
すなわち、世界とは公平公正であり、あらゆる行いには、それにふさわしい結果が付いて回るという仮説。
人類が善であるために必要な思考法であり、悪に落ちないために必要な道しるべである。

しかし、人間、十数年も生きていれば誰しも、その仮説が仮説にすぎないことに気が付く。
憎まれっ子世に憚る。美人薄命。
どんなに善い人間も、理不尽で不幸な目に遭う。悪いことをした人間が、何の報いも受けずにのうのうと生きていく。
因果応報をもたらすのは天ではなく、人であるのだと。

しかし、その仮説の否定を受け入れられないものも存在する。
彼らは、善人に不幸な災難が訪れたとき──善人であるという前提の方を否定する。
すなわち事件に巻き込まれるのは自己管理の不足であり、結果が出ないのは練習不足であり、
病気になるのは前世の悪行のせいであり、位が低いのはカルマが悪かったからである、と。
世界は公平であるという仮説を守るために、被害者すら糾弾するようになる。

そして彼女――お天道様もまた、世界が公平でないという理不尽を受け入れられなかった。
世界の全てを監視していた彼女に、世界の理不尽を悲しむ感情が目覚めた。目覚めてしまった。

人類の自制心から生じた存在であり、人類の罪悪感を保つための存在である彼女に、
善悪の判断が生じるのは必然であり、善を好み悪を疎むようになるのは必然であり、
であれば、その結果何らかの感情が芽生えるのも、また必然であろう。

そして、その心に目覚めた彼女は、監視から干渉に行動を移した。
人類の営み全てを監視し、その善悪を判断した上で――そこに手を加え、
因果の糸を、正しき姿に。悪因悪果、善因善果を、手動で齎した。

以上の功績を以て、彼女の枠組みは決定された。
お天道様など偽りの姿、公平世界仮説など偽りの説。
其は人間が信じた、人類に最も望まれた大災害。
その名をビースト■。
人類悪のひとつ、『審判』の理を持つ獣である。
(人が人の善悪を量り、あるいは神の善悪すら量り、裁こうとする驕り。
それこそが公平世界仮説の獣性である)

人類悪というには、あるいは人類悪であるからこそ、一見すれば善良な人間に近い人間性を持つ。
善行を見れば感動し、悪行を見れば糾弾しようとする。
人類を、愛を以て優しく見守りながら、その善悪を厳しく、冷静に監視する。

全ての人間を愛するが故に、善行に不幸が齎されるような、悪行に幸運が齎されるような、
そのような理不尽を許容できない。

ちなみに彼女が嫌うのは悪行と、それが罰されない理不尽であり、
悪人自体を忌み嫌い、否定しているわけではない。

しかし、だからこそ善悪の判定にはシビアかつ公平であり、
誰であれ悪は罰するべきだと考えており、実際にそれを実行する。例外はない。

イメージカラー：白と黒
特技：見守ること、審判
好きなもの：善、因果応報、人間
嫌いなもの：悪、理不尽
天敵：自分、因果の外の存在
願い：善き行いには良き結果を、悪しき行いには悪しき結果を。世界よ、どうか正しい姿に。

【一人称】私　【二人称】貴方　【三人称】呼び捨て

「善いことをした人には幸運が。悪いことをした人には不運が。それでこそ正しい世界というものでしょう？」
「善人に不遇が訪れるなど。悪人に幸運が齎されるなど。そのような理不尽有っていいはずがありません」
「ええ、ですから私はその理不尽な因果のねじれを――正しき姿に戻しているにすぎません。
絡み合った糸を一本一本丁寧に解きほぐすように」
「ええ、ええ。すべて。すべて見ていましたとも――これまでも、これからも」

「私は善を愛し、悪を憎む。けれど、勘違いなさらないでください。善人でも悪人でも、人間は皆愛しておりますとも。
ただ、ただ――悪いことをしたら、それ相応の罰を受けねばならぬでしょう。
善い行いには、それ相応の褒賞があって然るべきでしょう。逆があってはなりません。そうでしょう？」

「ええ、しかし。世界にはそのようなシステムはなくて。世界にあるのは世界自身の、あるいは人類全体の滅亡を防ぐためだけの、
単純な防衛システムが――免疫システムがあるだけで。世界にとって善悪など関係なく、有害無害有益無益があるだけだと」
「善行には相応の祝福が齎され、悪行には相応の天罰が下るなど、きれいごとに過ぎないと」
「すべて見ていたんですもの。そのようなこと、理解していますとも」

「ですが。いえ、だからこそ。安心してください。これからは私がそのシステムになりましょう。
ですから皆様、これからはもう、理不尽な不運に脅えなくともよいのです。ただただ、善き人であればいい」
「因果応報は、私が全手動で行います」

「悪。悪ですか。私が――この私が、悪。人類を脅かす、最悪の――人類悪」
「で、あれば――」
「悪には、それ相応の罰が必要ですね？」

メアリー・スー（人類悪）、ユートピア：幸せになるのは善人のみでよい、悪人はその罪の報いを受けた上で、
それでも善行が残っていたのなら、そのささやかな幸せを享受すればよい、と考えている彼女は、
内と外の違いこそあれ、全てを幸せにしようとする彼女らとは相容れない。

彼女の在り方や行いが悪であると指摘し、認識させると自分自身に罰を与え攻撃が通じるようになる