kagemiya@ふたば

【氏名】于 齒听(ユー・チティン/ウ・シキン)
【性別】男
【年齢】26歳
【出身】中国・香港
【身長・体重】177cm・67kg
【髪色】黒
【瞳色】黒
【外見・容姿】目付きの険しい東洋人の男性。服は常に黒一色だが着替えることはある。
【令呪の位置】右手


【属性】秩序・中庸
【魔術系統】氣功
【魔術特性】切断、調律、破壊
【魔術回路】質：A 量：C 編成：正常
【起源】『塞き止める』

【所属】『應龍幇インロンパン』→アーキペラゴ
【階位・称号・二つ名】"劒龍イェンロン"

【契約サーヴァント】(ジークフリート枠)

長めの黒髪を後ろで一つに結んだ、強面の男性。
これといった特徴のない、一般的な東洋人らしい顔立ちであるが、その目は常人でないことを察させるほど険しく暗い。
一見すると細身にすら見える体型だが、その身体は非常に鍛え上げられており、骨格以外はほぼ筋肉であるとすら言える状態。
そのため一見のシルエットの割に体重が重い。

「氣」という生命エネルギーを操る東洋の魔術。
経絡けいらくと呼ばれる、万人に存在する生命力の回路を魔術回路と接続して用いることで詠唱なくして事象を行使する。
ダイレクトに生命力を使用するため、濫用はより直接的な生命力の枯渇、即ち死を招く危険性が高い。
またいわゆる西洋の魔術とは異なり、強化や治癒、それも生体への適用にその真価を発揮する特性を持つ。
氣を扱う場所によって内功(体内)、外功(体外)に大別され、魔術としての氣功は本来内功を重視するものである。

氣功を極め、自然が持つ氣に干渉する術を会得する者は天地の事象をも操るとされるが、少なくとも齒听はその領域には至っていない。

齒听の最も得意とする氣功。内功。
硬功と呼ばれる、肉体を固く、強くするための氣功の一種。
手の側面に圧縮した氣を循環させることで氣のチェーンソーとでも言える状態を作り出し、手刀を鉄鋼すら切り裂く「剣」とするもの。
また氣の刃で切り裂く都合上、対象が魔術や霊体、ほか神秘を帯びたモノであっても問題なく切断することが可能。
"劒龍イェンロン"の異名の由来であり、この術で時に刀剣を素手で切り裂き、時に腕の一薙ぎで三人の首を飛ばしたという話は香港裏社会では有名である。
ちなみに手刀以外にも足や頭などに氣の刃を発生させることもできるが、当然ながらその場合服や髪は巻き込まれて切断される。

氣を活かす術。基本は内功だが他者にも応用が効く。
呼吸のリズムにより発動させ、生命エネルギーを自己調律することにより基礎回復力を上げる術。
戦闘での動きに組み込まれており、齒听は大技を使用しなければほぼ無尽蔵に氣を扱うことが可能。
また当然魔力も素早く回復するため、氣の回復に専念することでサーヴァントへの魔力の供給量も増大する。
他者に対して使うこともでき、その場合は相手の経絡に手を添えることで生命エネルギーを分け与える術となる。

氣を殺す術。外功。
他人の経絡、もしくは魔術回路に触れることで生命エネルギー/魔力の流れを塞き止め、爆発させる。
相手の魔力が高ければ高いほど威力が高まるが、それだけ触れるためのリスクも塞き止めるために使う氣の量も増えるハイリスクハイリターンの技。
完全な殺人術であり、本来は魔術としての氣功の延長線にあるものではない。『應龍幇』の一員として身に付けたもの。

『應龍幇』流の独自の武術。
形意拳を元に裏社会での実戦で魔改造されてきたものであり、個別の名称はついていない。
大技ではなく実直な動きを主軸に攻撃と移動を同時に行う、多数の武器の使用に対応するといった形意拳の基本形式はそのままに、効率的な人体破壊、及び拷問用の苦痛を与える方法が洗練されている。
当然ながら氣功との併用も組み込まれており、齒听の場合は"伐"や殺氣を型に取り入れ、一度拳を受け止め/避けられれば二度目の"伐"で、二度目も駄目ならば三度目は殺氣により確実に殺すという三連打が主軸技。

魔術回路のドーピングに使用可能な霊薬。
中和剤によって副作用を極力抑え、メリットである魔力回路の強化のみを行える。即効性で短時間に高い効果を得る。
といっても100%安全という保証はないらしく、各マスターの使用は強制されていない。あくまで自己判断。

黒の陣営のマスターとして、フォスキーア・ファミリーより供与されたもの。
微妙にこの秘薬の発音が覚束ない齒听は、通常型を含めたこれを「ドラゴン・アヘン」と呼ぶ。
齒听の真の目的はこれを本国へと持ち帰って解析・複製し新たな資金源として使うことであり、自分への使用はハナから考えていない。

香港の暗部に根付く犯罪組織の一つ、『應龍幇インロンパン』に所属する男。素手で人間を容易く切り裂く"伐ファー"の使い手。
"劒龍イェンロン"の異名を持つ、一流の刺客。
組織内での地位は中の下といったところだが、そのぶん大小問わない場数を踏み実戦馴れしている。

『應龍幇』はさる一件から中国に進出したアーキペラゴのスポンサーの一つとなっており、今回の時計塔への宣戦布告においては、マスター候補兼用心棒として物資扱いでこの男を派遣した。
……実際には竜血の秘薬クリュスタッロの製法をどさくさに紛れて持ち帰らせ、それを用いて一儲けしようという『應龍幇』上層部の思惑もあっての判断ではあったが。
ともあれアーキペラゴは彼をマスターの一人として認め、その戦力を増強する形となった。

イメージカラー：龍の爪
特技：殺人
好きなもの：特になし、強いて言うなら金
苦手なもの：姉弟子、横文字の発音
天敵：師父
願い：應龍幇の安泰

【一人称】ワタシ
【二人称】オマエ
【三人称】アヤツ

誓った盟約は必ず果たし、自分が一度言ったことは絶対にやり遂げる誠実な男。折れず、曲がらない鋼のごとき信念の強さを持つ。
反面、己の価値観に対しては生真面目で融通が効かない。
やりたくないことでも言われればやるが、やるべきではないと考えたことは絶対にやらないタイプ。
『應龍幇』の身内からは「可愛いけどつまらない男」という評を受けている。

チャイニーズマフィアらしく仁義任侠を重んじる思想は持っているのだが、それ以上にリアリストの気が強くあまり他人や口約束を信用しない。
ただしこちらは自身が望んでこういった性格になっているのではなく、当人としても不本意なもの。
自らはまだ未熟である、という自信のなさが、臆病さにも似た慎重さに繋がっているだけの話である。
将来は自らの師父のように、「例え裏切られようと何も問題がないからどんな馬鹿げた約束でも信じる」ようになるのが目標と語る。

現在は、アーキペラゴ全体としての方針に従う。
助言を求められれば献策するが、自ら他の者の行動に口出ししようとはしない。

『應龍幇』からの任命。

使い魔と言えど、その力は人が御するには余りある存在であるとして警戒を向けている。
令呪の強制力からくる忠誠の存在は知っているものの、それでも自害を命じるより先に牙を剥かれては意味がない、としてサーヴァントの間合いに立ち入ることを拒む。
戦闘に必要な最低限以上のコミュニケーションは取ろうとせず、令呪によって何とか繋ぎ止めているだけの猛獣のような扱い。
一応、戦闘に必要でさえあれば、氣功による自身の回路の隆起による支援などは行う。

ドラゴン・アヘンって言わせたかっただけ。
あんまり慌てないゴルおじ枠。

香港地下の闇医者の病院で、『應龍幇』所属の両親の間に生まれる。
彼は生まれながらにして、将来『應龍幇』に所属することが決まっていた。
幼い頃から殺人拳法を叩き込まれ年若いながらに着々と能力を高めていったことで、『應龍幇』最強の氣功師と名高い六代目"應龍"、天鏖象ティン・アオシェンを師父とすることを許される。
こうして殺人氣功である殺氣、そして我流の技である"伐"を身につけた齒听は、香港の裏社会で名の知れる程の刺客となった。
だが、それでも師の鏖象は愚か、姉弟子である溌巽ポー・シィンとすらも実力差が一向に縮まらないことを本人は気にしていた。

そんな折、齒听に新たな命令が下る。
遠い異国の地にて、英雄の霊を使役し行う魔術師同士の殺し合い。
それに参加者の一人として潜入し、秘密裏に相手方の持つ「薬」の製法を持ち帰る、という命であった。
上手く事が進めば一攫千金……で、ありつつも十二分に危険な仕事であったが、齒听は二つ返事でこれを了解。
その際にかけられた「この仕事にて「器」を測る」という鏖象からの言葉を重く受け止め、無事「薬」を持ち帰り、あわよくば殺し合いすらも制する意気込みで単身イタリアへと渡ったのだった。

ドブルィニャ・ニキーティチ：召喚したサーヴァント。
盟約を重んじる男であり、口では色々と言いつつも彼ならば立てた誓いは守るだろう、と思っていた。
その結果、「人間」についての観点のすれ違いから彼に自害されることとなる。
「「ソレ」が関係のない人間？何を馬鹿なことヲ！……この戦争のために創られた、それもヒトの形をしただけの爆弾の事をよくもそう言えたナ！オマエがそれを逃がせば、ソレが何処で暴発するとも知れぬという事すら分からんカ！？」


あとはそのうち

ちなみに師父はオカマ