ImgCell-Automaton。 ここはimgにおけるいわゆる「僕鯖wiki」です。 オランダ&ネバダの座と並行して数多の泥鯖を、そして泥鱒をも記録し続けます。




 《A.D.2016 某月某日 カルデア某所 施設内とある通路の一角にて》





「ゲェ孟徳!?」

「…………。……その癇に障る不快で耳障りかつ不快な声は……劉備か」

「うわ不快二回言ったよこの人!? うーわー陰湿ー!! 会いたくなかったーー!!」

「……フン、会いたくなかったは余の言だ、マヌケ」

「マヌケときたか!?」

「あぁマヌケだとも。よいか? 考えてみよ」

「あぁ? なんだよ藪から棒によ」



「余とお前は終生に渡り敵対し鎬を削りあってきた。そうだな?」

「いや……まぁ、黄巾討伐とかぺーぺーの頃は仲良くやってた時もあったけど……」

「そ う だ な ?」

「あ、はい。すんません。続きをどうぞ」

「貴様の窮地に援軍に馳せ参じた事もあった。共に卓を挟み盃を交わしたこともあった」

「……(これ長くなんのかな……)」

「敵対し始めてからは苛烈であったな。余が貴様を追い込んだ事も幾度か知れぬ。かと思えば」
「貴様のところの老いぼれに淵が殺されもしたな」

「──や、いやぁそれはよ。結局んとこ痛み分けってぇ奴じゃ……」

「なに、そこは良い。今更掘り返すわけでもないただの昔話だ。ただ──余と貴様の関係はいとも複雑であると想起していたまでのこと」

「まぁ……、そう。だな」

「そこでだ。考えてもみよ」

「ン?」



「『君と余だ』なんて言っておきながら直後に雷にビビったのを見て油断した挙句に超絶裏切られてその後ずーーーーっと殺し合ってた相手が
 今更味方になったなどと、どのような面構えで会えばいいと思ってる? んん? 会いたくなかったはこっちのセリフだぞ? んんんーー?」

「」



「あ、あははー……。気にしてたんスね……いやその節はどうも……俺も孟徳サンを欺くのに必死だったっつうか……ヘヘ」

「貴様がぬけぬけと裏切ってくれたのはまぁよい。余の甘さが招いた事態だと自省したわ」

「そ……そッスか……」

「その後貴様の軍と相対した時も特に心は揺れ動かなんだ。これも戦乱の倣いと得心したゆえな」

「はぁ……(いや俺はもう合うたび苦虫噛み潰したような顔してたけど……)」

「最期まで関羽を従えることは叶わなかったのが心残りだが、まぁ、よい。それもよい」

「(まーだ関羽に執着してんのかいこのオッサン……)……え、えーと? だから結局何が言いたくてなんなのよ……?」



「そこまで拗れた相手と同じ陣営になって初めて交わす再会の言葉が『ゲェ』とはなんだと言っているのだ!!!!」

「イターイ!! 孟徳がぶったーー!!」



「んだよーー!! 言うだろゲェも!! だって孟徳なんだぜ!?」

「意味がわからんわバカタレ!! お前それでも英雄か! かつての宿敵と死後二度目の生を経て味方として再会したのだぞ!?
 あるだろもっとこう、なんか! 粛々と厳かに交わす言葉が!」

「あぁ!? あーーーー……あーあーあー……」

「なんだ」

「そっかアンタ若い姿だもんな……。あーそっか……。なんかこじらせてる時期なんだ心も。そっかー……」

「おいちょっと待てなんだ拗らせてるって」

「やったよねホント若い頃は。うんうん覚えてる覚えてる」

「なんだ何がだ。急に遠い目をするな。なんだ」



「なぁんか急に『やぁ玄徳今日は遠出をしよう』とか言い出してさぁ、ご自慢の絶影駆り出してカッコつけたと思ったらさぁ?
 わっざわざ離れの宴会場まで連れ出してさぁ、昔っからそうだよねお前」

「いや、え? カッコ……え?」

「あれ自覚ねえの!? いっやーー……だって孟徳さぁ、晩年はまだマトモになったけど何かにつけてカッコつけてさぁ。
 演技派って言えば聞こえはいいけど? んもぉーほんとあれこれ面倒くさすぎんよねマジで」

「」

「付き合わされてる部下とかダルそうでほんっと可哀想だったよ。
 なに? 英雄論? あぁー、あの時の部下なーアレなー。
 『もうクソめんどくせぇなぁウチの上司』みたいな顔してたの覚えてるもん俺。
 雨降りそうなのに宴会用具一式持たされて綺麗どころの女中さんまで連れ出してさー、一国の主がだよ? ロクに軍も付けずにだよ?」

「」

「そんな空気の中おめーの話聞くってだけでこっちもダルくなって『あんだもうめんどくせぇなぁ』と思って適当に相槌打ってさっさと帰ろうとしたら
 もー今度は語りに夢中で逃してくんねえしさぁ。もうそういう性格なんだよねお前って。
 自分がこういうのがいいなぁ!って思ったらその通りにしねーと機嫌悪くなるタイプな。付き合わされる方はたまったもんじゃねえっつう──」

「…………」

「あれ孟徳サンなんで剣抜いてるのかな」

「…………」

「あの孟徳サン孟徳サン、なんで詰め寄ってくるのかなぁねぇちょっと」

「ますたぁには余から伝えておく」

「何をですか? 孟徳サン何を?」

「貴様が死んだことをだ────────!!!!」

「ギャーーーーッ!!! 孟徳がキレたァァァァ!!! たすけて関羽ーー!! 張飛ーー!! こーーめーーーー!!!」
 うおおーー!? あぶねっ今掠った! 掠ったよ孟徳!? ちっくしょう趙雲でもいいから助けてーー!!」

「趙雲といえば青紅の剣返せ玄徳ァーーーー!!」

「うわぁ藪蛇った!! 誰かお助けーーーー!!!」



 オタスケー………………………………

 オタスケー…………………

 オタスケー…………




「あの、先輩。廊下で劉備さんと曹操さんが暴れているとの報告が入ったんですが……」



          【        うん、放っておこう!        】

          【       カルデアではよくあること       】



「あ、はい……そうですね。仲良きことはなんとやら、ですね」


いやマジで助けてーー!!



 ◆終わり

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