ImgCell-Automaton。 ここはimgにおけるいわゆる「僕鯖wiki」です。 オランダ&ネバダの座と並行して数多の泥鯖を、そして泥鱒をも記録し続けます。

IFクエスト

失敗作と呼ばれた女


あらすじ
カルデアやアルスツクシはユタカの案内でシーランド佐賀へレジスタンスの仲間を集いに向かったのだが、そこで出会ったのは……


ぐだ【これから向かう場所、シーランド佐賀だっけ?】
ツクシ「ええ、そうなんだけど、あそこは多少……いえ、かなり複雑な事情があってね」
マシュ「複雑……と言いますと?」
パーシヴァル「シーランド佐賀はそもそもモザイク市ではなく、日本という国の枠組みからも外れた独立した自治国家なのです」
ぐだ【なんでそんな事に……】
アルス「その辺りはモザイク市設立の経緯や九州棄民について話さなくてならないのだが…

ユタカ「待ってください、前方に船が見えた」
アルマダ「ふね?」

爆発音とエフェクト

ユタカ「水柱!?いきなり攻撃か!」

??「あー、あー、聞こえるかな? どこの誰か知らんけど舟に無線機くらい付けたまえよ、君ら」

マシュ「あの声は……」

秋山真之「ごほん!こちらシーランド佐賀前衛護衛艦隊、海のなんでも屋フィヨルド代表代理の秋山真之」
秋山真之「貴船はシーランド佐賀の主権領域に接近しつつ有る。 これ以上の接近はシーランド佐賀領域への無断侵犯と判断し、攻撃せざるを負えない」
秋山真之「先程の砲撃とこれは最終通告だ、今すぐ方向転換せよ。 繰り返す、これは最終通告である」

ぐだ【秋山さん!】
秋山真之「……ん? ああ、もしかして別の俺と知り合いか? 悪いが、それは別の俺だ、上には流されんよ」
ツクシ「話だけでも聞いてください!」
秋山真之「まぁ聞くだけなら聞くがね、言っておくが俺は責任者じゃないから期待するなよ、うちのボスは今寝腐れててご機嫌斜めだ」
ツクシ「ええ、構いません!」

ユタカ「まずは船の無線が故障したとは言え貴国の領域への侵犯をお詫びします。 天王寺議員ユタカ/Vと申します、火急の要件がありシーランド佐賀の上層部に話を取り次いでいただきたい次第です」
アルス「余の名は梅田都市軍指揮官アルス/XXXI、佐賀にもいるであろう継承の王に話を通して欲しい」
秋山真之(噂の継承の王の王器No.5、初期型の生き残りと最新型か)
秋山真之「で?そっちの青年と少女達は?」
ツクシ「私は影見ツクシ。 天王寺の逃し屋、この人達の護衛みたいなもの」
マシュ「私とこちらのマスターはフィニス・カルデア所属のサーヴァントとマスターです」
秋山真之(カルデア……時計塔の星見、天体科のロードアニムスフィアの関係者か)

??「カルデア……継承の王……」
秋山真之「……おい、ボス、眠いから俺に任せるって一任しなかったか?」
??「状況が変わったわ」
秋山真之「まぁ好きにしてくれ」

汽笛の音、画面が巨大戦艦のアップに切り替わる

【戦艦!?】
【ビスマルク…?】

アルマダ「でかーい」
ティルピッツ?「惜しいわね、私の名前はサーヴァント、ティルピッツ。 シーランド佐賀伯爵にして海のなんでも屋フィヨルドの代表取締役よ」
ユタカ(ティルピッツ…? しかし、あの姿は……)
ティルピッツ?(黙っていろとでも言いたげな鋭い視線)
ユタカ(そういうことですか)

マシュ「伯爵、ではシーランド佐賀との渡りをつけてくれるのですか?」
ティルピッツ?「ここの上の連中が、アニムスフィアの系統が持ち込んだ話に乗るとは思えないけどいいわ、上にその話は上げて上げる。 ただし条件があるわ『デミサーヴァント』」
マシュ「!?」
ティルピッツ?「私と戦いなさい。貴女と、アルス/XXXI継承の王最新型がどの程度のものか、その力を見せてもらう」

ぐだ【戦う気満々!?】

ツクシ「あの目、あの人本気だ!」
アルス「待て!なぜ戦わねばならぬ!?」
マシュ「そうです、話し合いで……」
ユタカ「無理でしょうね、一度戦わねば晴れぬ思いもあります」
ティルピッツ?「来なければこちらから行くわ! (……そうよ、ユタカ。これは失敗作の八つ当たりよ)」



サポートサーヴァント
ランサー:アルス/XXXILv50
ハービンジャー:影見ツクシLv50


◆戦闘開始

FINAL WAVE ガンナー:戦艦ティルピッツ?
HP20000ゲージ2段階
ゲージ1段階ブレイクで戦闘終了。




剣戟音


アルス「くっ……!」
マシュ「オルテナウス霊基覚醒率70%、出力安定…まだ行けます!」
ティルピッツ?「流石は完成型デミサーヴァントと最新型王器……いえ、そう言う物の言い方は貴方達がマシュ・キリエライトとアルス/XXXIとして生きた時間、今まで積み重ねてきたものに対して失礼ね」
ティルピッツ?「貴女達は最新型王器、完成型デミサーヴァントだから強いわけではないもの。貴方達の在り方、その強さに心からの称賛を送らせてもらうわ」

マシュ「あ、ありがとございます…!」

ティルピッツ?「ふふふ……」
マシュ「な、なにかおかしいことを言いましたか!?」
ティルピッツ「いえ、なんでもないわ。ただ、貴女がキリエライトさんが完成型デミサーヴァントであったことがとても嬉しいだけ」

パーシヴァル(戦艦ティルピッツ……デミサーヴァント……彼女はまさか……)
アルス「……(この違和感、余は何処かで彼女を知っている…?)」

ティルピッツ?「さぁ、決着をつけましょうか…!」

ティルピッツ?とマシュアルスの間に槍を構え割って入るユタカ

ユタカ「もういいでしょう、姉さん。 勝手に納得して勝手に満足して勝手に死のうとしないで下さい。この戦いが死を持って決着とする程とは思えません。なにより、私は貴女の死を二度見届けたくはありません」

ツクシ「姉さん?」
アルマダ「おねえさん?」

ティルピッツ?「貴方にそう言われると一気に頭が冷えて自分の大人げのなさが染み渡るわね、ユタカ」
ティルピッツ?「貴女達の実力はよく分かったわ、私が責任を持ってシーランド佐賀への渡りを作ると約束しましょう」
ティルピッツ?「そうね、立ち話もなんだしうちの船に来て頂戴、本土に向かいがてら話をしましょう」
アルス「ふぅ……」
パーシヴァル「アルスく……マスター、ご無事ですか!?」
アルス「ああ、問題ない……」
ぐだ【マシュお疲れ様、大丈夫?】
マシュ「はい!マシュ・キリエライト、肉体精神共に万全です!」

ツクシ「それで着いていって大丈夫なの?」
ユタカ「この期に及んで騙し討ちするような人ではありませんよ」
ぐだ【じゃあ行こうか?】
ツクシ「いいの?」
ぐだ【ユタカさんを信じるよ】
ツクシ「分かった、なら私もそれを信じる」
アルマダ「ぼくもしんじるー」
ツクシ「はいはい…」



ティルピッツ?「貴方達の事情は分かったわ、全く厄介なことになってるわね。 次はこちらの番だけど、さて…なにから話しましょうか」
ユタカ「先ずは謝罪からでは?私は悪いことをしたらちゃんと謝れと貴女達に言われましたが」
ティルピッツ?うっ、そうね、実力を試すためとは言え強引に戦闘に持ち込んだのは謝るわ、ごめんなさい……では改めて自己紹介をさせて貰うわ」

ぐだ【戦艦ティルピッツじゃないの?】
ユタカ「それは1つの半分の名前でしかありません、彼女はデミ……擬似サーヴァントです」
ティニー「ええ、その通り。私の人としての名はティニー/II」
アルス「まさか、死亡したと言われている…」
ティニー「ええ、その通りよ、アルス。 継承の王、第一世代王器、開発コード孤高の女王、デミサーヴァント素体ティニー/IIよ」
マシュ「デミサーヴァント……」
ティニー「……ごめんなさいね、キリエライトさん。私の事情は貴女に関係ないのに、当たり散らすような真似をしてしまって」
マシュ「いえ、お気になさらないで下さい。 私の事はマシュで結構です!」
ティニー「ありがとう、マシュ」

ユタカ「いえ、マシュさんもアルスくんももっと言った方が良いですよ。この人ちょっとやそっとでは懲りませんから」
ティニー「言うようになったわね、ユタカ」
ユタカ「ええ、色々ありましたので……お久しぶりです姉さん」
ティニー「……ええ、会いたかったわ。ユタカ、アルス」
ティニー「そして、はじめましてマシュ。 そして皆さんも」
ティニー「今回の件については私が責任を持ってシーランド佐賀への連絡役をさせてもらうわ……秋山さん」
真之「もうやってるよ。ロータスの連中も合流するそうだ」
ティニー「そう、ではレジスタンスに三人サーヴァント級の戦力が加わることになるわね」
真之「……俺もか?」
ティニー「勿論。 それと運が良ければもう一人サーヴァント級の人が……まぁ、それは本土に付いてから話しましょうか」

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