ターレス
最終更新：ID:rY+U1KLbbw 2020年07月23日(木) 14:41:01履歴
『さあ、人の手で世界を捉えなおそう』
基本情報
【クラス別スキル】
天地の開豁：EX
【保有スキル】
扇動：A
仮説推論：A＋
学芸百般：A
【宝具】
『
【Weapon】
『頭脳』
『数秘術』
【解説】
【人物・性格】
【台詞例】
【因縁キャラ】
【コメント】
基本情報 
【元ネタ】史実、科学史、数学史、哲学史、記述理論の例
【CLASS】ハービンジャー
【マスター】
【真名】ターレス
【異名・別名・表記揺れ】ミレトスのタレス、科学の父、原初の哲学者、学問をはじめた人、西欧哲学の開祖、ギリシャ七賢人の筆頭
【性別】男性？
【身長・体重】160cm・？kg
【肌色】陽を浴びないので不健康そうな青白 【髪色】白 【瞳色】桃
【外見・容姿】身体を包みこむ大きな白い外套に、これまた大きな帽子（ペタソス）と口元にヴェールをつけており、外見からは性別・容姿どころか体格も窺えない
【地域】アナトリア半島
【年代】紀元前7世紀ごろ
【属性】秩序・善
【天地人属性】星
【その他属性】人型・哲学者・数学者・政治家
【ステータス】筋力：E 耐久：E 敏捷：E 魔力：B 幸運：B 宝具：EX
【CLASS】ハービンジャー
【マスター】
【真名】ターレス
【異名・別名・表記揺れ】ミレトスのタレス、科学の父、原初の哲学者、学問をはじめた人、西欧哲学の開祖、ギリシャ七賢人の筆頭
【性別】男性？
【身長・体重】160cm・？kg
【肌色】陽を浴びないので不健康そうな青白 【髪色】白 【瞳色】桃
【外見・容姿】身体を包みこむ大きな白い外套に、これまた大きな帽子（ペタソス）と口元にヴェールをつけており、外見からは性別・容姿どころか体格も窺えない
【地域】アナトリア半島
【年代】紀元前7世紀ごろ
【属性】秩序・善
【天地人属性】星
【その他属性】人型・哲学者・数学者・政治家
【ステータス】筋力：E 耐久：E 敏捷：E 魔力：B 幸運：B 宝具：EX
【クラス別スキル】
天地の開豁：EX
世界を切り開いた功績を持つ者に与えられるスキル。エクストラクラス・ハービンジャーのクラススキル。
自身の相対した未知であるもの、不可能であるもの、非常識であるものの属性を打ち消し、それによって効果を発揮する神秘を消滅させる。
「未知性・不可能性・非常識性を一部でも解明・解体し、それらを損なわせるきっかけとなった」者に与えられるスキルと言える。
雷電を証明したものは、神々の怒りたる雷撃から、神威を欠落させる。
宇宙を制覇したものは、天体に宿っていた幻想を破却する。
真実を解明したものは、曖昧さを孕む不確定性を断定する。
知識を集約したものは、隠し秘められた知識が持つ特権性を無に帰す。
ターレスが人類史で初めて成した功績は、旧来の理を覆す人類の理性による世界の開拓。その先駆けと導きである。
このスキルにより、高い対神話・対神性特効作用の補正を得る。
自身の相対した未知であるもの、不可能であるもの、非常識であるものの属性を打ち消し、それによって効果を発揮する神秘を消滅させる。
「未知性・不可能性・非常識性を一部でも解明・解体し、それらを損なわせるきっかけとなった」者に与えられるスキルと言える。
雷電を証明したものは、神々の怒りたる雷撃から、神威を欠落させる。
宇宙を制覇したものは、天体に宿っていた幻想を破却する。
真実を解明したものは、曖昧さを孕む不確定性を断定する。
知識を集約したものは、隠し秘められた知識が持つ特権性を無に帰す。
ターレスが人類史で初めて成した功績は、旧来の理を覆す人類の理性による世界の開拓。その先駆けと導きである。
このスキルにより、高い対神話・対神性特効作用の補正を得る。
【保有スキル】
扇動：A
数多くの大衆・市民を導く言葉と身振りを習得できるスキル。
個人に対して使用した場合はある種の精神攻撃として働く。もっとも、サーヴァントとして現界したハービンジャーに関してはその性質を、知識を人に教授しそれを習得させる意欲増減のために使う。
政治家としても自らの都市国家ミレトスで数々の助言を行い、運営を助けてきたターレスだが、このスキルを高ランクで保有するのは加えて哲学者としての側面のため。
ターレスの生きた時代は、同地の人々の殆どがゼウスやアポロンという神々の実在を信じて疑わない世界。
そういう時代の中「この世界の根本原理にいるものは神々ではない」と論理的思考に基づく（当時としては）もっともらしく冒涜的で異端ともいえる先進的仮説を、人々へ説き伏せ納得させた埒外の手腕によるものである。
個人に対して使用した場合はある種の精神攻撃として働く。もっとも、サーヴァントとして現界したハービンジャーに関してはその性質を、知識を人に教授しそれを習得させる意欲増減のために使う。
政治家としても自らの都市国家ミレトスで数々の助言を行い、運営を助けてきたターレスだが、このスキルを高ランクで保有するのは加えて哲学者としての側面のため。
ターレスの生きた時代は、同地の人々の殆どがゼウスやアポロンという神々の実在を信じて疑わない世界。
そういう時代の中「この世界の根本原理にいるものは神々ではない」と論理的思考に基づく（当時としては）もっともらしく冒涜的で異端ともいえる先進的仮説を、人々へ説き伏せ納得させた埒外の手腕によるものである。
仮説推論：A＋
人間観察＋森羅万象＋高速思考＋情報整理の複合スキル。
一を聞いて十を知るような優れた、かつ注意深い観察力、それに基づく論理的分析、そして適切な情報整理/取捨能力のある頭脳の持ち主であることを示す。
常識的にありえないことが、間違いだとは必ずしも限らない。人を驚かせる劇的な思考は、事実と先入観を分割し、物事を人々と違った視点で観察する日々の無意識的な習慣から生まれ得る。
一を聞いて十を知るような優れた、かつ注意深い観察力、それに基づく論理的分析、そして適切な情報整理/取捨能力のある頭脳の持ち主であることを示す。
常識的にありえないことが、間違いだとは必ずしも限らない。人を驚かせる劇的な思考は、事実と先入観を分割し、物事を人々と違った視点で観察する日々の無意識的な習慣から生まれ得る。
学芸百般：A
類まれなる学術の才能。
幾何学、天文学を中心として、土木工学・政治学・軍事学・気象学・地学・経営術など、古代ギリシャの万学に通ずる哲人達の例にもれず、ターレスもおおよそあらゆる領域に跨り深い学識を持つ。
該当する分野の知識を参照することで、主に情報取得とステータス面以外での能力に関して有利な補正を得る。
幾何学、天文学を中心として、土木工学・政治学・軍事学・気象学・地学・経営術など、古代ギリシャの万学に通ずる哲人達の例にもれず、ターレスもおおよそあらゆる領域に跨り深い学識を持つ。
該当する分野の知識を参照することで、主に情報取得とステータス面以外での能力に関して有利な補正を得る。
【宝具】
『聞こしめせ神明よ、此度我らが星を巡らせん 』
ランク：EX 種別：対神/対神理宝具 レンジ：1〜99 最大捕捉：測定不能
見た目は六尺ほどの長さになる槍のような形の青銅製ペン。
神代末期、人間が神という存在に対して抱いていた認識を根本から転換させた思考のパラダイムシフト。
人の認識と世界を繋ぐ『科学的方法論による思考』、その形而上学的支柱/楔/錨を射影として地上へと投射し、物質化した「影」へ、ターレスの成した下記三つの功績を昇華させ、制御下に置いたのがこの槍のようなペンということになる。
・三つの功績
�‖荵絢圓砲眷柴世里い�理屈としての客観的な一貫性、それを念頭に置いた思考法と、全てを還元した先にある根源物質の想定。その「科学的方法論による思考」を用いた『万物の根源は、』からなる初めての“人間の知性と理性による世界探求”の宣言。
��弟子アナクシマンドロスがより世界を合理的に説明しうる理論を考え、反証してきた際に、師ターレスは自らの理論の限界を認識し、潔くその結果を受け入れた。すなわち、反証可能性という科学の大原則である「仮説→検証→反証」のサイクルが初めてなされたこと。
��神に帰属していた筈の天体という神秘ーーそこで起る皆既日食に、過去のデータを用いて合理的推論を行い人類史で初めて予測的中させた逸話。そして『この世を駆動させる理は論理的に予測/解釈できる』のではないかと人々の心へ疑問を抱かせしめた事実。
ターレスの場合、完全な真名解放は不可能であるが自身の業績証明ともいうべき『聞こしめせ神明よ、此度我らが星を巡らせん 』を仮の真名解放として扱うことで、神霊や神性を持つ英霊、それに伴う人理から外れた法則(権能)や神秘に対して特攻ダメージを与える＆人理の中の法則に従うことを強制する。
見た目は六尺ほどの長さになる槍のような形の青銅製ペン。
神代末期、人間が神という存在に対して抱いていた認識を根本から転換させた思考のパラダイムシフト。
人の認識と世界を繋ぐ『科学的方法論による思考』、その形而上学的支柱/楔/錨を射影として地上へと投射し、物質化した「影」へ、ターレスの成した下記三つの功績を昇華させ、制御下に置いたのがこの槍のようなペンということになる。
・三つの功績
�‖荵絢圓砲眷柴世里い�理屈としての客観的な一貫性、それを念頭に置いた思考法と、全てを還元した先にある根源物質の想定。その「科学的方法論による思考」を用いた『万物の根源は、』からなる初めての“人間の知性と理性による世界探求”の宣言。
��弟子アナクシマンドロスがより世界を合理的に説明しうる理論を考え、反証してきた際に、師ターレスは自らの理論の限界を認識し、潔くその結果を受け入れた。すなわち、反証可能性という科学の大原則である「仮説→検証→反証」のサイクルが初めてなされたこと。
��神に帰属していた筈の天体という神秘ーーそこで起る皆既日食に、過去のデータを用いて合理的推論を行い人類史で初めて予測的中させた逸話。そして『この世を駆動させる理は論理的に予測/解釈できる』のではないかと人々の心へ疑問を抱かせしめた事実。
ターレスの場合、完全な真名解放は不可能であるが自身の業績証明ともいうべき『
【Weapon】
『頭脳』
よく回る頭だが、口と直結しているのでとてもうるさい。好奇心が強い。
『数秘術』
測量術、幾何学を原点とする古代エジプト数秘学を、当時のエジプト神官たちから学び、更に自身で調整・再構築した数秘術の一。
聖書の神秘主義的解釈を基にしたカバラやピタゴラス式の数字占術とは体系が違う。しかし、物質世界に存在する要素を数学的アプローチで解読するという基盤は同じであり、極限まで還元するとその差異はほぼないといえよう。
なお前述の二つより、古代エジプト数秘体系のほうがはるかに歴史は古い。が、今日日衰退しているのは、限られた人間というのが憚られるほど、その学習と習得が難解だったからに他ならない。
モノとしては現実世界の物・事象をバラバラに還元した後に残る、幾何図形パターンを操作する数秘術だと思えばよい。かなり大雑把にいうなら『複雑なものは単純な幾何の寄り合いで記述できますよね？ 弄るなら単純なほうが過程・理論・実現の道筋が分かりやすくてよくない？』という簡明な結論に基づく。詳細は下にて。
学芸百般により数学や物理学の現代的見地を得て、再構築と再解釈を行うことで更なる補正がかかる。
ぶっちゃけ、19世期以前の時期だと、特に集合論が出てくる以前は実用性としてこの数秘術は微妙。
本人の研究だけでもかなり時間はかかるが、まずまず強化はされていくだろう。しかし、やはり学術世界は先人の積み重ねなので、才人とはいえ一人の力と、積み重ねの叡智があるのとでは天と地の差がある。
20世期以降くらいならかなりいい感じかも(集合論の完成云々とか整備度合いとか。量子論もでてくるので)
具体的には
聖書の神秘主義的解釈を基にしたカバラやピタゴラス式の数字占術とは体系が違う。しかし、物質世界に存在する要素を数学的アプローチで解読するという基盤は同じであり、極限まで還元するとその差異はほぼないといえよう。
なお前述の二つより、古代エジプト数秘体系のほうがはるかに歴史は古い。が、今日日衰退しているのは、限られた人間というのが憚られるほど、その学習と習得が難解だったからに他ならない。
モノとしては現実世界の物・事象をバラバラに還元した後に残る、幾何図形パターンを操作する数秘術だと思えばよい。かなり大雑把にいうなら『複雑なものは単純な幾何の寄り合いで記述できますよね？ 弄るなら単純なほうが過程・理論・実現の道筋が分かりやすくてよくない？』という簡明な結論に基づく。詳細は下にて。
学芸百般により数学や物理学の現代的見地を得て、再構築と再解釈を行うことで更なる補正がかかる。
ぶっちゃけ、19世期以前の時期だと、特に集合論が出てくる以前は実用性としてこの数秘術は微妙。
本人の研究だけでもかなり時間はかかるが、まずまず強化はされていくだろう。しかし、やはり学術世界は先人の積み重ねなので、才人とはいえ一人の力と、積み重ねの叡智があるのとでは天と地の差がある。
20世期以降くらいならかなりいい感じかも(集合論の完成云々とか整備度合いとか。量子論もでてくるので)
具体的には
【解説】
西洋初の哲学者であり数学者とみなされているターレスは、紀元前七世紀ごろ現在のトルコの西海岸にあるギリシャの植民地であるミレトスで生まれたという。
熟練した天文学者、地質学者、政治家etcとして名が知られており、当時においても万能の賢人として広く市井に知られていた。
かといって、実生活には役に立たない抽象理論ばかり追い求める頭でっかちだったというわけでなく、実用的な観点から生活を豊かにするものを作り出す、技術者としての一面のほうがよく知られていたとか。とにもかくにも頭はよく切れた模様。
現代でこそ数学者・自然哲学者など自然科学の徒として知られるターレスだが、フェニキア人のテリダイ一族という名門の貴い家系に生まれた彼は、もともと政治活動を主として勉強させられていたらしい。
そんな中若いころにエジプトへ旅行し、そこで幾何学や天文学の奥深さと神秘などを学んだことが後に自然現象の探求へと転向する大きな原動力になったそうである。
ターレスのもたらした業績は星の数ほどあるが、それを一から全てを記述するには多すぎるため主な一部を抜粋する。
・軍事工学：クロイソス王の軍隊がカッパドキアに侵攻する際、豪雨で荒れ狂った川の流れを変える方法を提案し、無事に全ての兵を渡らせた。
・数学、幾何学：三角測量を使ってピラミッドの高さと海上の船の距離を測定する方法を考案した。また数学に言葉による「証明」という概念を導入した。これで相互理解の前提が立てやすくなり、数学という体系が大きく発展したことは言うまでもない。
・天文学：エジプトやバビロニアの過去の軌道データを用い、自分の天文学知識と仮説推論を組み合わせ、人類史で初めて日食を正確に予測した。また、天文学的な理論を使ってオリーブの大豊作を予言し、周辺地域のオリーブ工場を買い占め財を成した。
・航海学：小熊座の方が大熊座と比べて、北極を周回する際に上空での位置の変化が小さいということに気づき、こちらを使って航海する方が利点があるとミレトスの船乗りたちに助言しガイドを書いた。
・気象学：何年もかけて真夏から真冬にかけての昼間の陽の長さを観測・測定し、そのデータから太陽の一年の中での位置変化を特定したのち、それを季節の気候の変化と関連づけたとされる。
また、航海学や天文学の精通に加え日々の天体の動きの膨大なデータを収集していたターレスは、高い確度で地球が球体であると想定していた(観測の事実からせざるを得なかった)とされている。
しかし、ターレスによる人類に対する一番の功績は『世界は神が創ったという神話を否定し、この世界は実在する物質と運動の変化によって作られるという、科学的精神に通ずる思考で世の理を捉えようとした』という事実だろう。
上記の思考法に基づく、ターレスの『万物の根源は水である』という仮説は、その弟子や後続の探求者たちを世界の真理、根源への探求へ促した。
そして今なおその志を受け継ぐ科学者たちの手によって、旧説は反証され覆され、更に合理的に世界・人間存在を説明しうる新説を証明しようと検証され続けている。
この人間の営為こそ、科学という学問の持つ本質そのもの。故にその後に2500年続く「科学的方法論」ともいえるターレスの思考的一歩によって、人類の科学の発展は起こり得たと言っても過言ではない。
人類が最も多様に発展していく"世界の可能性"を人理と呼ぶのならば、ターレスによる試みは人による世界の可能性を大きく切り開いたに違いない。故に、未知を切り開き文明を築き上げる、人理の先駆者（ハービンジャー）としてこの者は現界する。
残念ながら、哲学者としてのターレスの原著の断片は現在までには残っておらず、思想についてわかることはアリストテレスの記述を参照するしかない状態となっている。以下はそこから導かれるターレスの世界観を四つにまとめたもの。
(1)世界は水に由来する、(2)世界は水の上にある、(3)世界は神々に満ちている、(4)魂は運動を生み出す
水、神々、魂という言葉が出てきているがどれもその意味を単純に捉えて理解すべきでない、と現代の歴史家たちは喚起している。
さらに注意が必要なのは、アリストテレスの時代でさえターレスの原著はほとんど遺されていなかったと推定されており、ターレスの思索を探る直接的な証拠が当時十分には存在しなかったということである。話半分に信じておきましょう。
熟練した天文学者、地質学者、政治家etcとして名が知られており、当時においても万能の賢人として広く市井に知られていた。
かといって、実生活には役に立たない抽象理論ばかり追い求める頭でっかちだったというわけでなく、実用的な観点から生活を豊かにするものを作り出す、技術者としての一面のほうがよく知られていたとか。とにもかくにも頭はよく切れた模様。
現代でこそ数学者・自然哲学者など自然科学の徒として知られるターレスだが、フェニキア人のテリダイ一族という名門の貴い家系に生まれた彼は、もともと政治活動を主として勉強させられていたらしい。
そんな中若いころにエジプトへ旅行し、そこで幾何学や天文学の奥深さと神秘などを学んだことが後に自然現象の探求へと転向する大きな原動力になったそうである。
ターレスのもたらした業績は星の数ほどあるが、それを一から全てを記述するには多すぎるため主な一部を抜粋する。
・軍事工学：クロイソス王の軍隊がカッパドキアに侵攻する際、豪雨で荒れ狂った川の流れを変える方法を提案し、無事に全ての兵を渡らせた。
・数学、幾何学：三角測量を使ってピラミッドの高さと海上の船の距離を測定する方法を考案した。また数学に言葉による「証明」という概念を導入した。これで相互理解の前提が立てやすくなり、数学という体系が大きく発展したことは言うまでもない。
・天文学：エジプトやバビロニアの過去の軌道データを用い、自分の天文学知識と仮説推論を組み合わせ、人類史で初めて日食を正確に予測した。また、天文学的な理論を使ってオリーブの大豊作を予言し、周辺地域のオリーブ工場を買い占め財を成した。
・航海学：小熊座の方が大熊座と比べて、北極を周回する際に上空での位置の変化が小さいということに気づき、こちらを使って航海する方が利点があるとミレトスの船乗りたちに助言しガイドを書いた。
・気象学：何年もかけて真夏から真冬にかけての昼間の陽の長さを観測・測定し、そのデータから太陽の一年の中での位置変化を特定したのち、それを季節の気候の変化と関連づけたとされる。
また、航海学や天文学の精通に加え日々の天体の動きの膨大なデータを収集していたターレスは、高い確度で地球が球体であると想定していた(観測の事実からせざるを得なかった)とされている。
しかし、ターレスによる人類に対する一番の功績は『世界は神が創ったという神話を否定し、この世界は実在する物質と運動の変化によって作られるという、科学的精神に通ずる思考で世の理を捉えようとした』という事実だろう。
上記の思考法に基づく、ターレスの『万物の根源は水である』という仮説は、その弟子や後続の探求者たちを世界の真理、根源への探求へ促した。
そして今なおその志を受け継ぐ科学者たちの手によって、旧説は反証され覆され、更に合理的に世界・人間存在を説明しうる新説を証明しようと検証され続けている。
この人間の営為こそ、科学という学問の持つ本質そのもの。故にその後に2500年続く「科学的方法論」ともいえるターレスの思考的一歩によって、人類の科学の発展は起こり得たと言っても過言ではない。
人類が最も多様に発展していく"世界の可能性"を人理と呼ぶのならば、ターレスによる試みは人による世界の可能性を大きく切り開いたに違いない。故に、未知を切り開き文明を築き上げる、人理の先駆者（ハービンジャー）としてこの者は現界する。
残念ながら、哲学者としてのターレスの原著の断片は現在までには残っておらず、思想についてわかることはアリストテレスの記述を参照するしかない状態となっている。以下はそこから導かれるターレスの世界観を四つにまとめたもの。
(1)世界は水に由来する、(2)世界は水の上にある、(3)世界は神々に満ちている、(4)魂は運動を生み出す
水、神々、魂という言葉が出てきているがどれもその意味を単純に捉えて理解すべきでない、と現代の歴史家たちは喚起している。
さらに注意が必要なのは、アリストテレスの時代でさえターレスの原著はほとんど遺されていなかったと推定されており、ターレスの思索を探る直接的な証拠が当時十分には存在しなかったということである。話半分に信じておきましょう。
【人物・性格】
外套でがっちりと全身を覆い、更にはつばのある大きな帽子を被り徹底的に露出を拒むような恰好をした変人学者。
本人自体もあまり前が見えていないようで、星見に集中していたことを差し引いても、生前に井戸へ突っ込んで水に落ちるというありえないようなエピソードも持っている。しかし、それでも譲らず人前では顔をさらそうとはしなかった。
生前住んでいたミレトスでもたいそう奇矯な、顔の見えない学者先生だとは思われていたようだが、気さくで口がよく回りおしゃべり好き。なおかつその天性の頭脳を使って、便利な実用品の発明や人々のための法案作成をしていたので非常に頼られ、好かれていたようだ。
そのため少々おかしな風貌でも、学者先生・貴族様の道楽程度に捉えられた。まあ追及されたところで、当代随一の膨大な知識量に加え、政治にたずさわって鍛えられた話術に勝てるはずもないのだが。
少し大人げないところがあり、自分がどれだけ婚姻が嫌かを友人に知らしめるためにエキストラを雇い大芝居を打って騙し絶望へ落としたりするなど、我を通すために人の心を鑑みずやりすぎてしまう部分などもある。
紀元前七世紀から紀元前六世紀の間で、最も賢いと呼ばれたギリシャ七賢人のなかでも筆頭に挙げられるほどの賢人ではあるが、自分は生まれた場所と時代、そして家柄に恵まれ幸運なだけだと言い張っている。
これは自己肯定感が低いわけではなく合理的に考えてそうなのだ、自分がやらずとも近いいつかに人類は必ず思想の転換点に到達しただろうというのは本人談。
それを証明するように自身が成したことには誇りを持っているし、喜んで解説もしてくれる。ただ自分がどれほど賢いと言われようが、自分にわからないことがあることを解っており、天才一人の力ではその解答・根源・真理には永遠に辿りつけないことを認識している。（無知の知）
解説の業績の項からも察せるように、性別・人種・文化の違いに関わらず、誰もがやろうとすれば意味のわかる/検証可能な概念をもとにして解釈できるように世界を捉えなおそうとしていたようで、当時の時代レベルに合って、非常に現代的な視野を持つ人物であったことが窺える。
またターレス自らの後進となる世代の育成と同等の議論の相手が欲しいという実益のため、今日では私立の大学に相当するミレトス学校を設立。
若者たちが討論、調査、世界の探求などの研究を行うことができるようにし、ここからは自らを超える理論を打ち出すことになる弟子アナクシマンドロスなどの優れた賢人が輩出されている。
補遺
イメージカラー：何者にも染まり、何物にも染まり得ない、突飛であろうが合理的であるならばその反証によって覆される可能性を表す「透明」
特技：観察・思考
好きなもの：知の探求、議論、反論・反証
嫌いなもの：反論の許されないもの、圧制者
天敵：
願い：
【一人称】わたし 【二人称】君 【三人称】〜君
本人自体もあまり前が見えていないようで、星見に集中していたことを差し引いても、生前に井戸へ突っ込んで水に落ちるというありえないようなエピソードも持っている。しかし、それでも譲らず人前では顔をさらそうとはしなかった。
生前住んでいたミレトスでもたいそう奇矯な、顔の見えない学者先生だとは思われていたようだが、気さくで口がよく回りおしゃべり好き。なおかつその天性の頭脳を使って、便利な実用品の発明や人々のための法案作成をしていたので非常に頼られ、好かれていたようだ。
そのため少々おかしな風貌でも、学者先生・貴族様の道楽程度に捉えられた。まあ追及されたところで、当代随一の膨大な知識量に加え、政治にたずさわって鍛えられた話術に勝てるはずもないのだが。
少し大人げないところがあり、自分がどれだけ婚姻が嫌かを友人に知らしめるためにエキストラを雇い大芝居を打って騙し絶望へ落としたりするなど、我を通すために人の心を鑑みずやりすぎてしまう部分などもある。
紀元前七世紀から紀元前六世紀の間で、最も賢いと呼ばれたギリシャ七賢人のなかでも筆頭に挙げられるほどの賢人ではあるが、自分は生まれた場所と時代、そして家柄に恵まれ幸運なだけだと言い張っている。
これは自己肯定感が低いわけではなく合理的に考えてそうなのだ、自分がやらずとも近いいつかに人類は必ず思想の転換点に到達しただろうというのは本人談。
それを証明するように自身が成したことには誇りを持っているし、喜んで解説もしてくれる。ただ自分がどれほど賢いと言われようが、自分にわからないことがあることを解っており、天才一人の力ではその解答・根源・真理には永遠に辿りつけないことを認識している。（無知の知）
解説の業績の項からも察せるように、性別・人種・文化の違いに関わらず、誰もがやろうとすれば意味のわかる/検証可能な概念をもとにして解釈できるように世界を捉えなおそうとしていたようで、当時の時代レベルに合って、非常に現代的な視野を持つ人物であったことが窺える。
またターレス自らの後進となる世代の育成と同等の議論の相手が欲しいという実益のため、今日では私立の大学に相当するミレトス学校を設立。
若者たちが討論、調査、世界の探求などの研究を行うことができるようにし、ここからは自らを超える理論を打ち出すことになる弟子アナクシマンドロスなどの優れた賢人が輩出されている。
補遺
イメージカラー：何者にも染まり、何物にも染まり得ない、突飛であろうが合理的であるならばその反証によって覆される可能性を表す「透明」
特技：観察・思考
好きなもの：知の探求、議論、反論・反証
嫌いなもの：反論の許されないもの、圧制者
天敵：
願い：
【一人称】わたし 【二人称】君 【三人称】〜君
【台詞例】
「我ら解明の徒。時という賢者の手を借り、万象八紘 を、人智の灯の元に解体するもの。───ここより先は人理が紡ぐ。聞こしめせ神明よ、此度我らが星を巡らせん 」
「おい、フィヨルドに引き篭もったこのティルピッツというやつのせいでイギリスはどれだけの経済的損失を被ったんだ？ チャーチルの戦艦種への過大評価を割引いても、この時期の戦艦が、戦略次元の俎上にまで及ぶ事例はとても興味深いのだが」
「見ろ！見ろ！ 超弦理論の標準模型構造理解には高次元空間の幾何学が必須！ さすが幾何学。まあ視覚優位の人間にとって、イメージによる喚起力は言葉にも勝るしね。
わたしも数学に証明を持ち込んで、幾何で定理を見つけたものとして鼻が高い。そして幾何世界を広げて整備したピタゴラス君とエウクレイデス君はなおエラいよ。うん？ 多様体の視覚的イメージが構築出来ないだと？ 待ってろ、今から講義資料を用意してくるからな」
「おい、フィヨルドに引き篭もったこのティルピッツというやつのせいでイギリスはどれだけの経済的損失を被ったんだ？ チャーチルの戦艦種への過大評価を割引いても、この時期の戦艦が、戦略次元の俎上にまで及ぶ事例はとても興味深いのだが」
「見ろ！見ろ！ 超弦理論の標準模型構造理解には高次元空間の幾何学が必須！ さすが幾何学。まあ視覚優位の人間にとって、イメージによる喚起力は言葉にも勝るしね。
わたしも数学に証明を持ち込んで、幾何で定理を見つけたものとして鼻が高い。そして幾何世界を広げて整備したピタゴラス君とエウクレイデス君はなおエラいよ。うん？ 多様体の視覚的イメージが構築出来ないだと？ 待ってろ、今から講義資料を用意してくるからな」
【因縁キャラ】
『これはこれは、ごきげんようクロイソス王。直接ご対面するのはカッパドキア侵攻以来……でしたか。
えっ、「お前はおっさんじゃなかったっけ？」…乙女には色々と秘密が付き物でございますゆえ、ご容赦いただきたく。
ヘロドトスの著作は拝見なさいましたか？
歴史の父と呼ばれるあれほどの才人さえ、わたしたちの河川越境は「ありえない！！」と否定的に見ていたそうです。
わたしの知恵と、貴方の先見の明の溢れる采配、加えて錬成した規律正しく動く軍。
これらがいかに優れていたかの証明になりましょう。わたしとしては、”世界を騙した”といえる心持ちで、非常に胸のすく想いでございます』
クロイソス王がキュロス軍を攻めるために、ハリス川まで着いたとき、そこには橋がなかった。
クロイソス軍に加わっていたターレスは、工夫して運河をつくることで、軍隊は渡川できたらしいとヘロドトスは自著『歴史』の中で伝えている。ヘロドトスはこれに関して、元々橋があったに違いないと否定的に言及しているが、事実は伝聞よりも奇なりという奴である。
クロイソス:『そういえばペルシャ遠征のとき、ミレトスに出兵要請出したのに断ったよね？ キュロスと密約するのを進言してたとか聞いたけど』
ターレス:『そ、それは……じ、実は急用を思い出しましたので、これにて退出させていただきます！！』
リュディアに援軍を出さなかったミレトス都市だけは、キュロス王に完全な独立を認められて難を逃れたという。自身はクロイソス軍に参加しながらも、自都市には戦局を鑑みて派兵を断らせる。政治家あるいは商人としての合理的利潤の追求の才覚がそうさせるのか、ターレスとはこういう抜け目のない人間なのである。
『なんだこれは！？ 建築時の安定性とかどうなってたんだ！？ 資料とかないのか！？
廃熱処理はどうなってる？ 資料とかないのか！？
建築時の資材はどこから運搬したんだ？ やっぱり系内惑星潰したのか？ 資料とかないのか！？
どういう乗り物で資材を運搬した？ 輸送効率はどうだった？ 補修は全自動なのか？ とりあえず着工資料をくれ！』
超超巨大建造物に興味津々。建築学にも覚えがあるので、詳しい情報を知りたがる。
人類の知性と科学の理がついに「太陽」へと届きその手にもたらされた象徴なので、非常に頼もしく誇らしく思っている。
えっ、「お前はおっさんじゃなかったっけ？」…乙女には色々と秘密が付き物でございますゆえ、ご容赦いただきたく。
ヘロドトスの著作は拝見なさいましたか？
歴史の父と呼ばれるあれほどの才人さえ、わたしたちの河川越境は「ありえない！！」と否定的に見ていたそうです。
わたしの知恵と、貴方の先見の明の溢れる采配、加えて錬成した規律正しく動く軍。
これらがいかに優れていたかの証明になりましょう。わたしとしては、”世界を騙した”といえる心持ちで、非常に胸のすく想いでございます』
クロイソス王がキュロス軍を攻めるために、ハリス川まで着いたとき、そこには橋がなかった。
クロイソス軍に加わっていたターレスは、工夫して運河をつくることで、軍隊は渡川できたらしいとヘロドトスは自著『歴史』の中で伝えている。ヘロドトスはこれに関して、元々橋があったに違いないと否定的に言及しているが、事実は伝聞よりも奇なりという奴である。
クロイソス:『そういえばペルシャ遠征のとき、ミレトスに出兵要請出したのに断ったよね？ キュロスと密約するのを進言してたとか聞いたけど』
ターレス:『そ、それは……じ、実は急用を思い出しましたので、これにて退出させていただきます！！』
リュディアに援軍を出さなかったミレトス都市だけは、キュロス王に完全な独立を認められて難を逃れたという。自身はクロイソス軍に参加しながらも、自都市には戦局を鑑みて派兵を断らせる。政治家あるいは商人としての合理的利潤の追求の才覚がそうさせるのか、ターレスとはこういう抜け目のない人間なのである。
『なんだこれは！？ 建築時の安定性とかどうなってたんだ！？ 資料とかないのか！？
廃熱処理はどうなってる？ 資料とかないのか！？
建築時の資材はどこから運搬したんだ？ やっぱり系内惑星潰したのか？ 資料とかないのか！？
どういう乗り物で資材を運搬した？ 輸送効率はどうだった？ 補修は全自動なのか？ とりあえず着工資料をくれ！』
超超巨大建造物に興味津々。建築学にも覚えがあるので、詳しい情報を知りたがる。
人類の知性と科学の理がついに「太陽」へと届きその手にもたらされた象徴なので、非常に頼もしく誇らしく思っている。
【コメント】
フェニキア人として考えると、金髪色白ガールのターレス像が不可能そうだったので、当時では「絶対に理由の不明な何らかの身体的異常*2」で銀髪・色白・桃目として生まれてしまったターレス設定で捏ねた。
タラッサはミレトスの都市(海)女神だそうで名前的にちょうどよかったので拝借。というかターレスという名前がここから来ているのでは…？
“いま仮に、ある話者がターレスについて知っていること、あるいは知っていると思っていることが、万物は水であると言ったギリシアの哲学者だということだけだったとしよう。
だが、そのようなことを言ったギリシアの哲学者は一人もいなかったとする。
そしてアリストテレスやヘロドトスは、「すべてが水だったらなあ。そうすれば、おれも井戸なんぞ掘らずにすむのに」とぼやいた井戸掘りのことについて書いているのだとする。
このような場合、その話者が「ターレス」という名前を用いるとき、彼はその井戸掘りのことを指示している。
さて、誰ともいっさい付き合いのない隠者がいたとする。そしてその人物が実際に万物は水であると主張していたとする。それでもなお、われわれが「ターレス」というとき、その隠者を指示しているのではない”
↑これが記述理論で用いられたターレスの出てくる例(ジョン・サールが使った)。まあ型月世界では、ドネランのいう「全知の歴史観察者」が存在するので鯖として呼ばれるのは隠者のほうのはず。
※『人物・性格』/『解説』の太字部分（補遺もそう）は、自分（泥ターレス著者）が捏造したもの。
つまりは「事実の情報に基づいた上で、論理的にありえそうな推論をしたが、目を皿にしてもどこの文献にも書いてない嘘」なので史実のターレスがそうだった・考えていたとは思わないように注意してください。
またスキル「扇動」の解説にある、人々に「神話は事実か怪しい」と諭したことも、当時の一般市民は大して信じておらず、旧来通り神々の実在を確信して暮らしていたと史実では考えられています。
ただ、ターレスの上記の考えはエリート層の知識階級にとって「考え詰めるに値する仮説」と思われたのは事実のようで、以降の思考のパラダイムシフトとなって科学の足がかりになったという本質の事実には変わりがありません。
それとweapon欄の「数秘術」にあるエジプト数秘体系が、幾何学を基本思想とする数秘術という事実も文献を確認しましたが存在はしません。
エジプトの数学史的に幾何学関連だろうというのはほぼ間違いはないと思いますが、少なくともweapon欄で書かれるような数秘術ではないでしょう。
タラッサはミレトスの都市(海)女神だそうで名前的にちょうどよかったので拝借。というかターレスという名前がここから来ているのでは…？
“いま仮に、ある話者がターレスについて知っていること、あるいは知っていると思っていることが、万物は水であると言ったギリシアの哲学者だということだけだったとしよう。
だが、そのようなことを言ったギリシアの哲学者は一人もいなかったとする。
そしてアリストテレスやヘロドトスは、「すべてが水だったらなあ。そうすれば、おれも井戸なんぞ掘らずにすむのに」とぼやいた井戸掘りのことについて書いているのだとする。
このような場合、その話者が「ターレス」という名前を用いるとき、彼はその井戸掘りのことを指示している。
さて、誰ともいっさい付き合いのない隠者がいたとする。そしてその人物が実際に万物は水であると主張していたとする。それでもなお、われわれが「ターレス」というとき、その隠者を指示しているのではない”
↑これが記述理論で用いられたターレスの出てくる例(ジョン・サールが使った)。まあ型月世界では、ドネランのいう「全知の歴史観察者」が存在するので鯖として呼ばれるのは隠者のほうのはず。
※『人物・性格』/『解説』の太字部分（補遺もそう）は、自分（泥ターレス著者）が捏造したもの。
つまりは「事実の情報に基づいた上で、論理的にありえそうな推論をしたが、目を皿にしてもどこの文献にも書いてない嘘」なので史実のターレスがそうだった・考えていたとは思わないように注意してください。
またスキル「扇動」の解説にある、人々に「神話は事実か怪しい」と諭したことも、当時の一般市民は大して信じておらず、旧来通り神々の実在を確信して暮らしていたと史実では考えられています。
ただ、ターレスの上記の考えはエリート層の知識階級にとって「考え詰めるに値する仮説」と思われたのは事実のようで、以降の思考のパラダイムシフトとなって科学の足がかりになったという本質の事実には変わりがありません。
それとweapon欄の「数秘術」にあるエジプト数秘体系が、幾何学を基本思想とする数秘術という事実も文献を確認しましたが存在はしません。
エジプトの数学史的に幾何学関連だろうというのはほぼ間違いはないと思いますが、少なくともweapon欄で書かれるような数秘術ではないでしょう。
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