最終更新: nevadakagemiya 2022年06月22日(水) 01:59:21履歴
「私は魔術師だ。魔術師として生まれたからには最期の瞬間まで魔術師でありたい」
【氏名】ビルギーズ・バダンデール
【性別】男性
【年齢】43歳
【出身】フランス
【身長・体重】178cm・65kg
【肌色】白【髪色】黒(白髪混じり)【瞳色】鳶色
【属性】混沌・善
【魔術系統】錬金術
【魔術属性】水
【魔術回路】質:D 量:C 編成:正常
【所属】時計塔
【契約サーヴァント】
【性別】男性
【年齢】43歳
【出身】フランス
【身長・体重】178cm・65kg
【肌色】白【髪色】黒(白髪混じり)【瞳色】鳶色
【属性】混沌・善
【魔術系統】錬金術
【魔術属性】水
【魔術回路】質:D 量:C 編成:正常
【所属】時計塔
【契約サーヴァント】
バダンデール家が代々修める魔術。
出自らしくパラケルススの三原質を基本とするオーソドックスな内容。歴史を紐解くと賢者の石を更に発展させることを目論んでいた節がある。
どうやら三代目が傑物だったらしく当時は賢者の石にあと一歩まで迫るような物質の生成に成功したらしいがビルギーズにそれほどの腕前はない。
どちらかというと研究畑の人間であり直接戦闘をするのは苦手分野。実際その場の即席で組み立てる魔術にはセンスがない。
反面、創る者としての才はそれなりにあるらしく豊富な魔術礼装を主力としている。
出自らしくパラケルススの三原質を基本とするオーソドックスな内容。歴史を紐解くと賢者の石を更に発展させることを目論んでいた節がある。
どうやら三代目が傑物だったらしく当時は賢者の石にあと一歩まで迫るような物質の生成に成功したらしいがビルギーズにそれほどの腕前はない。
どちらかというと研究畑の人間であり直接戦闘をするのは苦手分野。実際その場の即席で組み立てる魔術にはセンスがない。
反面、創る者としての才はそれなりにあるらしく豊富な魔術礼装を主力としている。
聖杯戦争に際してビルギーズが持ち込んだもの。
愛用していた瞬時に鋭い氷柱を多数形成する礼装を始めとして様々な礼装を相手に合わせて使い分けるつもりだったらしい。
そして本人が奥の手として用意していた下記の礼装を作動させたことがビルギーズを予測不能な死へ導くことになる。
愛用していた瞬時に鋭い氷柱を多数形成する礼装を始めとして様々な礼装を相手に合わせて使い分けるつもりだったらしい。
そして本人が奥の手として用意していた下記の礼装を作動させたことがビルギーズを予測不能な死へ導くことになる。
長期戦に備えてビルギーズが持ち込んでいた礼装。
要するに箱詰めの粗製ホムンクルス。心臓が稼働して生命として成立し、魔力を吐き出すだけのもの。外観はただの鉄製の黒く小さな箱。
はっきり言って錬金術師が扱うホムンクルスとしてはただの魔力電池として見ても下の下という代物だが、ビルギーズ程度が間に合せで用意できたのはこれが精一杯。
それでも複数持ち込んで質を量で補おうとしただけ彼は聖杯戦争に対して真面目に向き合っていたと言える。
残念ながら聖杯が参加者の魔力を全て賄う大阪聖杯大戦では無用の長物。
しかしそのことに気づかないビルギーズは魔力経路の不可解さに頭を悩ませながら令呪とこの魔力電池を結びつけようとしたところ、この聖杯戦争のルールが作動。
“命”を聖杯に知らぬ間に売り渡していたことが仇となり、ビルギーズは自分の工房で一度も戦うことなく死を迎えることになった。
後に残されたのは魔力を搾り取られずただ生きているだけでも余命幾ばくもない魔力電池と、この電池を存在の礎とする一騎のサーヴァントのみであった。
要するに箱詰めの粗製ホムンクルス。心臓が稼働して生命として成立し、魔力を吐き出すだけのもの。外観はただの鉄製の黒く小さな箱。
はっきり言って錬金術師が扱うホムンクルスとしてはただの魔力電池として見ても下の下という代物だが、ビルギーズ程度が間に合せで用意できたのはこれが精一杯。
それでも複数持ち込んで質を量で補おうとしただけ彼は聖杯戦争に対して真面目に向き合っていたと言える。
残念ながら聖杯が参加者の魔力を全て賄う大阪聖杯大戦では無用の長物。
しかしそのことに気づかないビルギーズは魔力経路の不可解さに頭を悩ませながら令呪とこの魔力電池を結びつけようとしたところ、この聖杯戦争のルールが作動。
“命”を聖杯に知らぬ間に売り渡していたことが仇となり、ビルギーズは自分の工房で一度も戦うことなく死を迎えることになった。
後に残されたのは魔力を搾り取られずただ生きているだけでも余命幾ばくもない魔力電池と、この電池を存在の礎とする一騎のサーヴァントのみであった。
眼窩の落ち窪んだ瞳、鷲鼻にこけた頬。全体的に痩せぎすなせいでどこか枯れ木を思わせる男性。
決して醜男というわけではないのだが、長年に渡って蝕む労苦や焦燥のせいで年齢以上に老けて見える。
適度に短く切り揃えられてはいるものの、艶のない黒髪に多くの白髪が混じるせいでまだら模様になってしまっている頭がその老け顔ぶりを助長させる。
ただ瞳だけが熱意を灯して爛々と輝いている。他は生気が薄いのにそこだけ光があるせいで不気味な印象を与える。
引き結ばれた唇が違う形に変わることもあまりなく、昨今ではせいぜいサーヴァントの召喚に成功した際に薄く曲がったくらい。
常に仕立ての良いブラウン柄のスリーピーススーツを着用しているのは彼の美意識の現れだろう。
スーツが普段着というタイプの人物であり他の服装は日常においてほぼ見かけることはない。
決して醜男というわけではないのだが、長年に渡って蝕む労苦や焦燥のせいで年齢以上に老けて見える。
適度に短く切り揃えられてはいるものの、艶のない黒髪に多くの白髪が混じるせいでまだら模様になってしまっている頭がその老け顔ぶりを助長させる。
ただ瞳だけが熱意を灯して爛々と輝いている。他は生気が薄いのにそこだけ光があるせいで不気味な印象を与える。
引き結ばれた唇が違う形に変わることもあまりなく、昨今ではせいぜいサーヴァントの召喚に成功した際に薄く曲がったくらい。
常に仕立ての良いブラウン柄のスリーピーススーツを着用しているのは彼の美意識の現れだろう。
スーツが普段着というタイプの人物であり他の服装は日常においてほぼ見かけることはない。
バダンデール家は発端をルネサンス期のフランスに持つ、始祖パラケルススを筆頭とする典型的な当時の錬金術師の家系である。
歴史にして500〜600年ほどであり魔術社会全体から見ればまだ新興の方。
それでも一時期は神聖ローマ皇帝ルドルフ2世の庇護を受け、プラハの宮殿で同じように饗された人々と研鑽を重ねていたという伸びやかな時代もあった。
興したばかりでありながら優秀な跡継ぎが続き、時計塔でもある程度のポジションであった頃もある。
しかし時が過ぎるにつれて洛陽の兆しを見せるようになる。徐々に後継の能力が衰え始め、ビルギーズはその一途の途中にある長子として生を受けた。
この現状の打破という命題を生まれた時から与えられていたビルギーズは期待通りに魔術の修練に執念を燃やすが、やはり衰退の運命から免れることはできなかった。
年齢を重ねるごとに強まる重圧を感じていたビルギーズはある時「聖杯戦争」という儀式の噂を聞く。
興味を持った彼は独自でそれについて調べ上げ、万端の用意と共に大阪へと乗り込んでいったのだった。
歴史にして500〜600年ほどであり魔術社会全体から見ればまだ新興の方。
それでも一時期は神聖ローマ皇帝ルドルフ2世の庇護を受け、プラハの宮殿で同じように饗された人々と研鑽を重ねていたという伸びやかな時代もあった。
興したばかりでありながら優秀な跡継ぎが続き、時計塔でもある程度のポジションであった頃もある。
しかし時が過ぎるにつれて洛陽の兆しを見せるようになる。徐々に後継の能力が衰え始め、ビルギーズはその一途の途中にある長子として生を受けた。
この現状の打破という命題を生まれた時から与えられていたビルギーズは期待通りに魔術の修練に執念を燃やすが、やはり衰退の運命から免れることはできなかった。
年齢を重ねるごとに強まる重圧を感じていたビルギーズはある時「聖杯戦争」という儀式の噂を聞く。
興味を持った彼は独自でそれについて調べ上げ、万端の用意と共に大阪へと乗り込んでいったのだった。
一言で言うならば『よくいる落ち目の家系の魔術師』。その中でも諦めるのではなくまだ足掻いている方。
極めて魔術師らしい魔術師であり、周囲を含めた自己の存在意義を魔導の栄達、ひいては根源への到達に置いている。
だからこそ才能の枯渇によって衰えゆく可能性に焦りを感じ、それによって常に憤っているように見える人物。
自分の生命の一欠片をも魔術のために捧げようとし、他の魔術師が必要以上に魔術以外のことへ腐心するのを侮蔑する。
口では他者に構っている暇などないとしつつも内心では魔術師が普通に魔術師らしくあろうとしないことにストレスを感じる。
また、正道を進む西洋魔術師としてこれまで歩んできた自負から貴族的な差別主義者でもある。
例えばごく近代に端を発する魔術師には風上にある態度を隠そうとはしないし、東洋で営まれた西洋魔術に関しては所詮猿真似に過ぎないと嘲りの感情を持っている。
そのように振る舞うのを魔術師の貴族としての義務であると考えている頑迷な価値観の持ち主。
だが嘲りはしても侮りはしないのがビルギーズの優れた点。
個人的な感覚として鼻白んだとしても相手を絶対的な数値化して評価することは怠らない。
仮に自分より歴史の浅い魔術師が自分より優れた能力を持っていれば、積んだ歴史でマウントを取りつつも(強い怒りを感じつつ)相手の方が上だということは認め、油断はしない。
聖杯戦争に対しても極東で築かれた野蛮な儀式と馬鹿にはしていても一方でその儀式が生み出す奇跡の価値はしっかりと調べ上げて測っている。
結論として(忌々しいことに)この儀式で生み出される奇跡は我が家系の衰退を救って余りあると判断したからこそ参加を決意した。
勝つために入念な準備をし、できる限りの用意を整えたという開始前の姿勢としては、参加者全員の中で最も真摯に聖杯戦争へ臨んだ人物といえる。
残念ながら下調べにおける致命的な認識の齟齬により、準備を怠らなかったからこそ戦わずして敗退することになってしまうのだが。
良くも悪くも魔導に身を捧げた魔術師らしい魔術師であり、長所や短所もその例に倣う。
魔術を尊び、ハイテクを嫌う。今時携帯電話さえ持ち歩かない。現代のとにかく便利でさえあればそれでよいという考え方を唾棄する。
反対に昔ながらの所作に関しては満遍なく一流の熟しを見せる。非常に達筆であったり、正式な場でのコードなどについて造詣が深い。
デジタル的な製品もその多くを嫌うが、時間と試行錯誤を繰り返して生み出されたごく一部のものに対しては機能美的なものを見出し一定の理解を示すこともある。
古めかしい人間ではあるものの、新しいものを頭ごなしに全て完全否定をしないだけ時計塔の魔術師としてはまだ柔軟な方かもしれない。
常識についても市井の人々のものと比べれば殺人や生命の冒涜などを平気で行う外道といえるが、魔術師的にはむしろ良識を備えているタイプ。
大阪へやってくるにあたって、優れた才能の片鱗もない息子とそれを生んだ妻を処分することもせず放逐するに留めたのは魔術師としては十分温かい態度といえるだろう。
ビルギーズはそれを特技とは全く認識していないのだが、実は調べることについては一廉の才能を持つ。
密かに自分が魔術師として劣っていることを分かっているからこそ入念な準備をするビルギーズは情報を集めて精査することにかけて特筆すべき能力を発揮する。
それはこの聖杯戦争においても同様で、時計塔内に流れていた過小評価に惑わされずこの聖杯戦争という儀式が生み出すものの価値に辿り着いている。
また調べを進めるにつれ、この聖杯戦争に奇妙な点がいくつかあることにも死亡直前までに看破していた。
惜しむらくは聖杯が参加者の“命”を吸い上げていることにまで気付けなかったことだが、もし聖杯戦争を戦い抜いていたならもしかしたら真実を掴んでいたかもしれない。
嫌いなものははっきりしているのに好きなものはほとんどないという気難しい男だが、そんな彼の唯一の趣味が絵画鑑賞。
ある程度の創造性を要求される錬金術師という立場にとって己の美的感性を磨く実益を兼ねた趣味である。とはいえ、ただそれだけに収まらない熱があるのも事実。
絵画に対してかなり深い知識があり、そこからはビルギーズの絵の世界への愛情を垣間見ることができる。
もし、自分が家系の運命を背負っていない立場だったならば。
もし、自分がこれといった魔導の確立もできていない新興の魔術師だったならば。
もしかしたら自分は時計塔において創造科の門を叩いていたかもしれないという空想は、ビルギーズにとって青春の淡い想い出となっている。
極めて魔術師らしい魔術師であり、周囲を含めた自己の存在意義を魔導の栄達、ひいては根源への到達に置いている。
だからこそ才能の枯渇によって衰えゆく可能性に焦りを感じ、それによって常に憤っているように見える人物。
自分の生命の一欠片をも魔術のために捧げようとし、他の魔術師が必要以上に魔術以外のことへ腐心するのを侮蔑する。
口では他者に構っている暇などないとしつつも内心では魔術師が普通に魔術師らしくあろうとしないことにストレスを感じる。
また、正道を進む西洋魔術師としてこれまで歩んできた自負から貴族的な差別主義者でもある。
例えばごく近代に端を発する魔術師には風上にある態度を隠そうとはしないし、東洋で営まれた西洋魔術に関しては所詮猿真似に過ぎないと嘲りの感情を持っている。
そのように振る舞うのを魔術師の貴族としての義務であると考えている頑迷な価値観の持ち主。
だが嘲りはしても侮りはしないのがビルギーズの優れた点。
個人的な感覚として鼻白んだとしても相手を絶対的な数値化して評価することは怠らない。
仮に自分より歴史の浅い魔術師が自分より優れた能力を持っていれば、積んだ歴史でマウントを取りつつも(強い怒りを感じつつ)相手の方が上だということは認め、油断はしない。
聖杯戦争に対しても極東で築かれた野蛮な儀式と馬鹿にはしていても一方でその儀式が生み出す奇跡の価値はしっかりと調べ上げて測っている。
結論として(忌々しいことに)この儀式で生み出される奇跡は我が家系の衰退を救って余りあると判断したからこそ参加を決意した。
勝つために入念な準備をし、できる限りの用意を整えたという開始前の姿勢としては、参加者全員の中で最も真摯に聖杯戦争へ臨んだ人物といえる。
残念ながら下調べにおける致命的な認識の齟齬により、準備を怠らなかったからこそ戦わずして敗退することになってしまうのだが。
良くも悪くも魔導に身を捧げた魔術師らしい魔術師であり、長所や短所もその例に倣う。
魔術を尊び、ハイテクを嫌う。今時携帯電話さえ持ち歩かない。現代のとにかく便利でさえあればそれでよいという考え方を唾棄する。
反対に昔ながらの所作に関しては満遍なく一流の熟しを見せる。非常に達筆であったり、正式な場でのコードなどについて造詣が深い。
デジタル的な製品もその多くを嫌うが、時間と試行錯誤を繰り返して生み出されたごく一部のものに対しては機能美的なものを見出し一定の理解を示すこともある。
古めかしい人間ではあるものの、新しいものを頭ごなしに全て完全否定をしないだけ時計塔の魔術師としてはまだ柔軟な方かもしれない。
常識についても市井の人々のものと比べれば殺人や生命の冒涜などを平気で行う外道といえるが、魔術師的にはむしろ良識を備えているタイプ。
大阪へやってくるにあたって、優れた才能の片鱗もない息子とそれを生んだ妻を処分することもせず放逐するに留めたのは魔術師としては十分温かい態度といえるだろう。
ビルギーズはそれを特技とは全く認識していないのだが、実は調べることについては一廉の才能を持つ。
密かに自分が魔術師として劣っていることを分かっているからこそ入念な準備をするビルギーズは情報を集めて精査することにかけて特筆すべき能力を発揮する。
それはこの聖杯戦争においても同様で、時計塔内に流れていた過小評価に惑わされずこの聖杯戦争という儀式が生み出すものの価値に辿り着いている。
また調べを進めるにつれ、この聖杯戦争に奇妙な点がいくつかあることにも死亡直前までに看破していた。
惜しむらくは聖杯が参加者の“命”を吸い上げていることにまで気付けなかったことだが、もし聖杯戦争を戦い抜いていたならもしかしたら真実を掴んでいたかもしれない。
嫌いなものははっきりしているのに好きなものはほとんどないという気難しい男だが、そんな彼の唯一の趣味が絵画鑑賞。
ある程度の創造性を要求される錬金術師という立場にとって己の美的感性を磨く実益を兼ねた趣味である。とはいえ、ただそれだけに収まらない熱があるのも事実。
絵画に対してかなり深い知識があり、そこからはビルギーズの絵の世界への愛情を垣間見ることができる。
もし、自分が家系の運命を背負っていない立場だったならば。
もし、自分がこれといった魔導の確立もできていない新興の魔術師だったならば。
もしかしたら自分は時計塔において創造科の門を叩いていたかもしれないという空想は、ビルギーズにとって青春の淡い想い出となっている。
聖杯戦争に参加する魔術師が持ちやすい勘違いとしてこれを使い魔を伴った魔術師同士の決闘であると認識していたきらいはある。
だがそれでも自分のサーヴァントの特性を活かした至極まっとうな戦術プランを立てて聖杯戦争を勝ち残ろうとする………様子はあった。
問題はそれを実行する前に些細な勘違いからビルギーズは死んでしまったことである。
だがそれでも自分のサーヴァントの特性を活かした至極まっとうな戦術プランを立てて聖杯戦争を勝ち残ろうとする………様子はあった。
問題はそれを実行する前に些細な勘違いからビルギーズは死んでしまったことである。
もし聖杯戦争を共に戦っていたならば一貫してサーヴァントは魔術師の使い魔にすぎず、あくまで自分が主であるという態度を取っていただろう。
逆に言うと道具としてはそれなりの信用を置いていたということでもあり、そういう在り方を良しとする英霊であったならば表面上は良好な関係を築けたかもしれない。
逆に言うと道具としてはそれなりの信用を置いていたということでもあり、そういう在り方を良しとする英霊であったならば表面上は良好な関係を築けたかもしれない。
とても都合のいい人。
聖杯戦争が始まる前から実質的に脱落しているがサーヴァントは(時間制限付きとはいえ)現界を保つことができる理由を持ち、
大阪市内に残された工房にはまだ機能する礼装が残されており、
そこに残された手記を読み解くと大阪聖杯大戦の不自然な部分に結構いいところまで辿り着いていたことが分かり、
彼はそれにかこつけて小細工しようとしたから死んじゃったけれども手記を読んだ人間はこれまでの情報と合わせて真実を掴む一助になる。
つまり、死んだ後の方がファインプレーする人。ご冥福をお祈りします。
聖杯戦争が始まる前から実質的に脱落しているがサーヴァントは(時間制限付きとはいえ)現界を保つことができる理由を持ち、
大阪市内に残された工房にはまだ機能する礼装が残されており、
そこに残された手記を読み解くと大阪聖杯大戦の不自然な部分に結構いいところまで辿り着いていたことが分かり、
彼はそれにかこつけて小細工しようとしたから死んじゃったけれども手記を読んだ人間はこれまでの情報と合わせて真実を掴む一助になる。
つまり、死んだ後の方がファインプレーする人。ご冥福をお祈りします。
- "竜姫"のランサー
- 喚び出したサーヴァント。
それがこのようになったのは大阪聖杯大戦の特殊性か、あるいは『聖杯』が未来を見越してこのような形にしたのか。
どちらにせよビルギーズはこのサーヴァントに出会うことなく、用意した工房に多くの礼装や資料を遺したまま聖杯戦争の舞台から去ることとなった。
工房に遺された資料を彼らは得ることになる。
デジタルを嫌うビルギーズは革製のファイルに収めたルーズリーフへ几帳面に調査結果や考察を綴っており、全てを読み解くには数時間から半日ほどの時間が必要となった。
まるで印字のように正確な筆跡と丁寧にジャンル分けされた纏め方からどのような人物だったのかが伝わっただろう。
- 千頭白角
- 謎を追った者と追われた者。
だがビルギーズは(真実を追い求めるためではなくあくまで聖杯戦争を勝利するための抜け道探しの過程ではあったが)この大阪聖杯大戦において開始時点で最も真実へと迫っていた人物。
魔力の経路の流れなどを独自に調査し、この聖杯戦争における『聖杯』が一見西洋の術式で構成されているようだがそうではなく東洋の呪術に近いもので作り上げられていること。
また伝え聞く聖杯戦争とは違い、マスターやサーヴァントが“何か”へ経路をもって接続されていることなどを調べ上げていた。
とはいえ仮にビルギーズが小細工の失敗で死亡していなくとも彼は真相を暴くことが目的ではなかったため大勢に影響はなかっただろう。
問題は彼の死後、この資料が真実へと辿り着こうとする者へと渡ってしまったことにある。
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