ImgCell-Automaton。 ここはimgにおけるいわゆる「僕鯖wiki」です。 オランダ&ネバダの座と並行して数多の泥鯖を、そして泥鱒をも記録し続けます。

「……力を、貸して」

「全てを求めるわけじゃない。ほんのわずかでもいい」

「わたしに、あいつらへ対抗できるだけの力を!」

「『覚醒せよズヴェギアティ『偉大なる英雄』よニキーティチ』――ッ!」



基本情報

【元ネタ】オリジナル/ロシア口伝叙事詩『ブィリーナ』
【CLASS】セイバー
【マスター】なし
【真名】フォイン【フリップフロップ体】タイプ・ニグレド黒化
【性別】女性
【身長・体重】148cm・51kg
【容姿】露出度の高い衣装に全身の所々に繊細な装飾の施された金属片を身につけている小柄な少女
【属性】中立・中庸
【ステータス】筋力:E 耐久:E 敏捷:E 魔力:E 幸運:E 宝具:-

【クラス別スキル】

騎乗:E

騎乗の才能。
大抵の乗り物なら何とか乗りこなせる。
ドブルィニャの霊基を再現できているとは全く言えず、最低ランクまで低下している。

対魔力(呪):D

魔術全般に対する抵抗力ではなく、毒や呪詛に対する限定的な抗魔力。
Dランクでは低ランクの毒・疾病・呪術が無効化可能な限度である。
こちらもドブルィニャの霊基を再現できているとは全く言えない状態であるため大幅に低下している。
元来持っていた魔力蓄積体質によるレジストを合算してようやくDランクといえる。

【保有スキル】

竜殺し:-

フォイン本人に竜を殺傷した逸話はなく、またドブルィニャの竜殺しの逸話も再現できていないため、このスキルは失われている。

啓示(正/邪):E+++

"天からの声"を聞き、最適な行動をとる。魂が持つスキル。
フォインの場合、この啓示をもたらすのは神ではなくその内に眠るドブルィニャとゴールィニシチェの霊核である。
通常時は声の形すら取れず、本人の閃きと大差ないレベルの微弱な啓示がもたらされるのみ。
ただし、その心が邪に傾いた際、ゴールィニシチェの声は明確な形を呈する。

誓約の刃:-

竜殺しスキル同様、機能していない。

竜種改造:A〜E

竜の心臓を呑み込んだことによる、究極の自己改造。
心臓自体は非常に強大な力を持っているが、独自に稼働しておりフォインの意志を全く受け付けない。
その内にやどる悪竜の意志一つで、ステータスに強化補正がかかる。

人工英雄(偽):E?

邪竜ゴールィニシチェの心臓と、そこに込められた英雄ドブルィニャの霊核を取り込んだことにより、ホムンクルスでありながら英霊としての性質を得た。
しかしながらその力を再現する『陰陽反転・矛盾回路アイデンティファイド・フリップフロップ』ではごく一部しかその力を引き出すことが出来ない。

【Weapon】

万彩不敵の光クラディニエーツ

英霊のなり損ない、そして人間のなり損ないすらであるフォインがこの剣に認められるはずもなく、真名解放どころか抜き放つことすら適わない。

極北にて飜る槍トリズビエンツ

もちろん世界を繋ぎ止める最果ての聖槍などフォインに扱えるはずもなく、封印されている。

グレキの正教帽カルパーク・ジムリ・グリーチェスコイ

ドブルィニャの霊基を再現するに当たって再現された彼の鉄兜。
フォインの体型に合わせて縮小されているが、それでもぶかぶか。
防御力だけを考えても現状のフォインにとっては凄まじく高く有用であるが、いかんせん彼女には重すぎるため、脱いだ方がいいかもしれない。

十二の蛇腹ドヴィナーツァッチ・ホーボット

魔鞭に黄金の竜鱗と白銀の竜骨を組み合わせた蛇腹剣。
ドブルィニャの所有していた武装の内、唯一フォインが攻撃手段として使用可能なものがこの蛇腹剣である。
しかし、三本の刀身を持つ、それぞれが分割された鎖状の剣というだけでも扱いづらい代物である上、『自動剣サモショーク』としての性質を持つため厄介極まりない。
自動で動く刀身は技量もへったくれもないフォインには制御できるはずもなく、強大な力に振り回されるのみ。
あらゆる生命体を傷つけんと逸る三本の刃は、味方すら傷つけかねない。


ゆえにフォインがまともにサーヴァントたちと渡り合うためには、その宝具を開帳する他ない。



「……いいよ、わかった」

「それでアイツらを鏖せるなら」

「わたしは……わたしは……」



「ぐ、ア」





「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!」



【宝具】

罪咎不窮と竜吟吼えてアスピド=ズメイ

ランク:EX 種別:対獣宝具 レンジ:1-500 最大捕捉:1000人

『霊核、起動。

     飛沫が一滴、憎悪の様に沸き上がる
≪Из-за первоя же струйки как огонь сечет,
     飛沫が二滴、怒りの様に焼き切れて
 Из-за другоей же струйки искра сыплется,
     飛沫が三滴、墓標の様に煙が立って
 Из-за третьеей же струйки дым столбом валит,
        狂える闇の降り来る
 Дым столбом валит да сам со пламенью.≫
        転身開始。地の果てへの鏖殺を――ッ!』

この宝具には発動に必要な条件がある。
それは決して困難な試練でも、複雑な手順でもない。
ただ自らの心を憎悪で塗りつぶすこと。
自らをヒトとしてではなくケモノとして定義し、その破壊衝動に身を委ねることである。
それゆえの『対獣宝具』。

そしてフォインが咆吼とともに『十二の蛇腹ドヴィナーツァッチ・ホーボット』で自らの胸を貫くことで、この宝具は起動する。
胸に穿たれた穴からは、当然洪水のように真っ赤な血液が噴出する。
吹き出す血飛沫は天高く吹き上がり、そして緋色の雨となってフォインの頭上より降り注ぐ。
深紅の雫はその腕に、肩に、頭に付着し、紅く輝く結晶体へと変化する。
やがてそのルビー色の「鱗」はフォインの全身を覆い尽くし、巨大な繭の形を取る。
それでも赤い雨は降り止むことはなく、やがて深いもやとなって繭すら覆い隠してしまう。
同時に巻き上がった紅は頭上に小さな雲を形成し――そして、真っ赤な雷が繭を一閃する。
耳を劈く爆発音と共に繭が弾け飛び、立ちこめる煙の中から一対の巨大な翼が羽撃きを始める。

やがてその煙も晴れ、変わり果てた彼女の姿が露わになる。
黄金の鱗、十二本の尾、二対の足。そして禍々しい牙を輝かせる、三つの頭。
その姿は悪竜ズメイ・ゴールィニシチェの姿に他ならない。

フォインの姿をゴールィニシチェのものと変え、莫大な力にて殺戮をもたらす。
それがこの宝具の効果である。

大地への絶対的な有意性、口から放つ炎雷の竜の息吹ブレス、翼による防風。その全てが本来のゴールィニシチェのものと比較しても遜色ない。
幻想種としての圧倒的な神秘もまた再現されており、宝具級の攻撃であっても傷一つなく耐えきることすらあり得る。

そして、悪竜ズメイと化すのはその肉体だけではない。
この宝具を発動させることは即ち、その精神までもが邪竜の悪性に呑まれることを意味する。
悪竜ズメイ・ゴールィニシチェの肉体は人語を発することが出来る機能を持つにも関わらず、変貌したフォインは一言も人間の言葉を発することはない。
発動条件を満たしたとき、既に彼女の心は獣性に呑み込まれているためである。
この宝具を発動させたが最後、魔力を使い尽くすか竜の外層を何らかの力で消し飛ばされるまで、竜の形をした暴風として敵味方を問わず蹂躙し尽くす。
この暴走を克服できるようにならない限り、彼女は英雄を模する資格はないと言わざるを得ないだろう。


【解説】

令呪とは、膨大な魔力のストックであると同時に、その魔力を制御するためのコンソールである。
"黒"のアサシンとの契約により令呪を得たフォインは、マスターとしてのアサシンの行使権と同時に、自身に宿るセイバーの霊核の行使権も得たのである。
実質的に二騎のサーヴァントと契約しているのと同義になったことで、新たに使えるようになった魔術。
それが、『陰陽反転・矛盾回路アイデンティファイド・フリップフロップ』である。
ホムンクルスという自身の肉体、ムータフォルマという特殊な魔術体系、肉体の内部に宿る霊核との契約状態という三つの要素が組み合わされたことで奇跡的に成立した、極めて特殊な魔術である。
詳細は親記事に記述したが、かいつまんで言えば英霊・ドブルィニャ・ニキーティチの能力の限定展開である。

フリップ・フロップとは主に機械工学における「一度起動したら起動状態が維持されるスイッチ」を意味すると同時に、生物学的には細胞膜において「脂質二重層を構成するリン脂質の表と裏が反転する現象」を意味する。
即ち、自己の同一性を保ったままアイデンティファイド人間としての表面と霊核を宿す内面を入れ替えるフリップフロップことが、この魔術の本質である。

しかしながら、フォインという存在の自己同一性が未だ揺らぎ続けている現状では、ほぼドブルィニャの能力を引き出すことは不可能。
その力は幻霊をぎりぎり凌いで単独で成立できる程度の、最低級のサーヴァント程度に留まっている。



かつて蜃気楼モルガナより脱走する際、フォインがある程度の追っ手を退けられたのは、本来勝手に動き出すはずのない魔力榴弾オーバーサーキットが脱走したという予想外の事態にフォスキーア・ファミリーが対応しきれなかったという面が大きかった。
また、ファミリーの下っ端たちは魔術についての研鑽がなかったという点も幸運であった。

しかし、本格的に聖杯大戦へと足を踏み入れることとなった現状では話が違う。
サーヴァントたちは言わずもがな、相手取るマスターたちも魔術師として一級の面々が大半である。ヒトとしてすら不完全なフォインが相手取れる存在ではない。

ゆえに彼女は力を求めた。かつて自らを救ってくれた英雄に、もう一度。
ごく一部ながらドブルィニャの力を借り受けたこの姿であれば、最低級のサーヴァント程度の戦闘能力を発揮することができる。
たとえ倒すことが出来ないとしても、ある程度サーヴァントの攻撃を凌ぐ程度の力を発揮できるのだ。







しかし、まだ足りない。

彼女がこの戦さ場にて、自らの力で立ち上がるには、まだ足りない。

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