最終更新:ID:MGvoIIR5YQ 2020年02月27日(木) 23:48:41履歴
「我が名はマロック! "忠犬"のサーヴァントだワン! ……えっそんなクラスはない!?」
アイルランド民話によく現れる光の剣。
そのうちのひとつ『モラハ』においてはニアル(このサーヴァントの別名)の所有物である。
ニアルは物語の主人公モラハに剣を渡す際に、過去獣にされた際の経験と、単眼の巨人アンシュゲイリアヒト(Anshgayliacht)を殺したことを伝える。
ニアルは以前、子供達を攫う「手」を退治したことがあるが、その「手」の持ち主こそアンシュゲイリアヒトであったのだ。
しかしモラハが空中に投げれば、光の剣はひとりでに本来の所有者ニアルのもとへ帰還するのだという。貸しただけで譲ったわけではないらしい。
【元ネタ】『アーサー王の死』『アーサーとゴルラゴン』『メリオンのレー』『ビスクラヴレットのレー』『モラハ』など
【CLASS】セイバー
【真名】マロック
【出典ごとの名前リスト】
Sir Marrok マロック/マロク卿『アーサー王の死』
Gorlagon ゴルラゴン/ゴーラゴン『アーサーとゴルラゴン』
Melion メリオン『メリオンのレー』
Bisclavret ビスクラヴレット『ビスクラヴレットのレー』
Blue Niall 青のニアル/ナイル『モラハ』
【性別】女性
【外見・容姿】狼耳と尻尾のある女騎士
【地域】カムリ(ウェールズ)・アイルランド・ブリテン
【年代】不明
【属性】中立・善
【天地人属性】地
【その他属性】人型・猛獣・円卓
【ステータス】筋力:B 耐久:C 敏捷:A 魔力:B 幸運:D 宝具:A
【CLASS】セイバー
【真名】マロック
【出典ごとの名前リスト】
Sir Marrok マロック/マロク卿『アーサー王の死』
Gorlagon ゴルラゴン/ゴーラゴン『アーサーとゴルラゴン』
Melion メリオン『メリオンのレー』
Bisclavret ビスクラヴレット『ビスクラヴレットのレー』
Blue Niall 青のニアル/ナイル『モラハ』
【性別】女性
【外見・容姿】狼耳と尻尾のある女騎士
【地域】カムリ(ウェールズ)・アイルランド・ブリテン
【年代】不明
【属性】中立・善
【天地人属性】地
【その他属性】人型・猛獣・円卓
【ステータス】筋力:B 耐久:C 敏捷:A 魔力:B 幸運:D 宝具:A
呪いにより狼の姿と能力を持つ。気配感知や敏捷、筋力などにボーナス。
『ビスクラヴレットのレー』によれば生まれつき、『メリオンのレー』では魔法の指輪、『アーサーとゴルラゴン』『モラハ』では魔法の木の杖によって変身させられた。
『ビスクラヴレットのレー』によれば生まれつき、『メリオンのレー』では魔法の指輪、『アーサーとゴルラゴン』『モラハ』では魔法の木の杖によって変身させられた。
狼として、とある王に献身したとされる。
マスター以外からの魅了、裏切り誘発などに対する耐性を持ち、マスターからのサポート、令呪効果などは増幅する。(実は一方的なものではなく、サーヴァントとマスター相互に影響力が増すという隠し効果によるもの)
王の留守中に王子の守護を託されたエピソードは、ウェールズで最も有名な忠犬ゲラートの伝説の元ネタである。
物語によって仕えた王は異なるが、『メリオンのレー』においてはアーサー王が該当する。
マスター以外からの魅了、裏切り誘発などに対する耐性を持ち、マスターからのサポート、令呪効果などは増幅する。(実は一方的なものではなく、サーヴァントとマスター相互に影響力が増すという隠し効果によるもの)
王の留守中に王子の守護を託されたエピソードは、ウェールズで最も有名な忠犬ゲラートの伝説の元ネタである。
物語によって仕えた王は異なるが、『メリオンのレー』においてはアーサー王が該当する。
狼の姿でいる間は森で動物達と暮らしていたが、それ以前から動物と話す能力は持っていたようだ。
『モラハ』によれば、母から鳥の言語を教わったのだという。
動物は、人の知らない世界の秘密を知っている。
そうした人知の埒外にある知識を得る域に至っており、低ランクの動物会話における言葉を借りれば、こちらは「動物側の頭が良くなる」類とも言える。
『モラハ』によれば、母から鳥の言語を教わったのだという。
動物は、人の知らない世界の秘密を知っている。
そうした人知の埒外にある知識を得る域に至っており、低ランクの動物会話における言葉を借りれば、こちらは「動物側の頭が良くなる」類とも言える。
ランク:A 種別:対魔宝具 レンジ:1〜50 最大捕捉:30 |
そのうちのひとつ『モラハ』においてはニアル(このサーヴァントの別名)の所有物である。
ニアルは物語の主人公モラハに剣を渡す際に、過去獣にされた際の経験と、単眼の巨人アンシュゲイリアヒト(Anshgayliacht)を殺したことを伝える。
ニアルは以前、子供達を攫う「手」を退治したことがあるが、その「手」の持ち主こそアンシュゲイリアヒトであったのだ。
しかしモラハが空中に投げれば、光の剣はひとりでに本来の所有者ニアルのもとへ帰還するのだという。貸しただけで譲ったわけではないらしい。
アーサー王に仕えるブリテンの騎士の1人。
『アーサー王の死』においては円卓の騎士。
マロリーの『アーサー王の死』では、5巻(ローマ遠征の巻)でアーサー王自ら率いる隊に(ランスロットらと並んで)編成された以外には、19巻11章で「妻に背かれ7年人狼(wer-wolf)にされた優秀な騎士」*1とのみ言及される。
ところが、この「妻に背かれ人狼にされた騎士」の説話は多数のバリエーションが現存する。
元々はアーサー王とは別の独立した伝説だったようだ。(現存しているのは派生作ばかりで、オリジナルの系譜は不明)
類型説話の一部『メリオンのレー』『アーサーとゴルラゴン』はアーサー王伝説の世界観に組み込まれるような内容になっており、マロリーもそういった派生のうちの、現存していない何かを参考に前述の概略を書いたものと思われる。
物語によって名前は異なり、マロック卿、ゴルラゴン、メリオン、ビスクラヴレット、青のニアルなどと呼ばれる。
『アーサー王の死』においては円卓の騎士。
マロリーの『アーサー王の死』では、5巻(ローマ遠征の巻)でアーサー王自ら率いる隊に(ランスロットらと並んで)編成された以外には、19巻11章で「妻に背かれ7年人狼(wer-wolf)にされた優秀な騎士」*1とのみ言及される。
ところが、この「妻に背かれ人狼にされた騎士」の説話は多数のバリエーションが現存する。
元々はアーサー王とは別の独立した伝説だったようだ。(現存しているのは派生作ばかりで、オリジナルの系譜は不明)
類型説話の一部『メリオンのレー』『アーサーとゴルラゴン』はアーサー王伝説の世界観に組み込まれるような内容になっており、マロリーもそういった派生のうちの、現存していない何かを参考に前述の概略を書いたものと思われる。
物語によって名前は異なり、マロック卿、ゴルラゴン、メリオン、ビスクラヴレット、青のニアルなどと呼ばれる。
以下は『アーサーとゴルラゴン』を基本にしたあらすじ。
アーサー王は王妃に女心を分かってないと言われ、女心の何たるかを知るまで食事しないことを誓って旅に出る。
物知りらしい王を2件訪ねるが、食事の誘いがしつこくて失敗してしまう。
3件目のゴルラゴン王を前にアーサー王は今度こそ失敗するものかと、女心を知るまでは絶対に食事しねえ! という構えをとってしつこく迫り続けた。
(アイルランド民話『モラハ』では、目当ての知識を持つ賢者を訪ねるのはモラハ。モラハは賭け事で負け、"光の剣"と"アンシュガイリアフトの死の報せ"を持ってくるまで財産を取り返せない。賢者ニアルに聞けば分かるという)
ゴルラゴン王は昔話をした。
王は、ある木を切った枝で叩かれ「狼になれ。狼の知恵を持て」と言われると狼になってしまう宿命があったため、この木を毎日厳重に監視していた。
毎日姿を消す王に、妻は不倫を疑い強引に秘密を聞き出した。
すると妻はその木の枝で王を叩き「狼になれ」(ただし後半は間違えて「人間の知恵を持て」)と言って王を狼にすると、王は死んだということにして新しい男を連れてきてしまった。
(『ビスクラヴレットのレー』では、定期的に狼に変身する際に服を隠す場所が秘密。服を取り上げられて人間に戻れなくなる)
(『メリオンのレー』では、妻が美しい鹿を要求するため、指輪で狼に変身して狩りに行く)
(『モラハ』では、鳥の話し声から得た秘密の知識で、とある木を切った枝が魔法の杖になることを知る。それを知った妻は杖で夫を馬など様々な動物に変身させ、最終的に狼にする)
王は復讐狼となり暴れ回るが、どこぞの王率いる討伐軍が来ると聞き生存策を考える。
狼は、やってきた王に従属的な態度をとり、飼ってもらうことに成功する。
(狼を飼った王は、この『アーサーとゴルラゴン』ではゴルラゴンの弟。『メリオンのレー』ではアーサー王。)
王は狼を信頼し幼い王子の護衛まで任せるが、狼を嫌う王妃は王子を攫って別室に隠し、狼が王子を殺したと濡れ衣を着せる。
(『モラハ』では怪物的な「手」の仕業であった)
だが王は狼の導きのもと王子を見つけ、嘘つき達を罰する。
王はこんなに賢い狼がいるはずがない、人間が変えられているのではないか! と気付き、狼に聞くとジェスチャーで肯定される。
なんて悲しいことだ! と狼を連れて狼の国に向かい例の妻を捕らえ、狼は人間に戻ることができた。
「アーサー王よ、これで女の心、本性、やり方がわかったであろう」
アーサー王は王妃に女心を分かってないと言われ、女心の何たるかを知るまで食事しないことを誓って旅に出る。
物知りらしい王を2件訪ねるが、食事の誘いがしつこくて失敗してしまう。
3件目のゴルラゴン王を前にアーサー王は今度こそ失敗するものかと、女心を知るまでは絶対に食事しねえ! という構えをとってしつこく迫り続けた。
(アイルランド民話『モラハ』では、目当ての知識を持つ賢者を訪ねるのはモラハ。モラハは賭け事で負け、"光の剣"と"アンシュガイリアフトの死の報せ"を持ってくるまで財産を取り返せない。賢者ニアルに聞けば分かるという)
ゴルラゴン王は昔話をした。
王は、ある木を切った枝で叩かれ「狼になれ。狼の知恵を持て」と言われると狼になってしまう宿命があったため、この木を毎日厳重に監視していた。
毎日姿を消す王に、妻は不倫を疑い強引に秘密を聞き出した。
すると妻はその木の枝で王を叩き「狼になれ」(ただし後半は間違えて「人間の知恵を持て」)と言って王を狼にすると、王は死んだということにして新しい男を連れてきてしまった。
(『ビスクラヴレットのレー』では、定期的に狼に変身する際に服を隠す場所が秘密。服を取り上げられて人間に戻れなくなる)
(『メリオンのレー』では、妻が美しい鹿を要求するため、指輪で狼に変身して狩りに行く)
(『モラハ』では、鳥の話し声から得た秘密の知識で、とある木を切った枝が魔法の杖になることを知る。それを知った妻は杖で夫を馬など様々な動物に変身させ、最終的に狼にする)
王は復讐狼となり暴れ回るが、どこぞの王率いる討伐軍が来ると聞き生存策を考える。
狼は、やってきた王に従属的な態度をとり、飼ってもらうことに成功する。
(狼を飼った王は、この『アーサーとゴルラゴン』ではゴルラゴンの弟。『メリオンのレー』ではアーサー王。)
王は狼を信頼し幼い王子の護衛まで任せるが、狼を嫌う王妃は王子を攫って別室に隠し、狼が王子を殺したと濡れ衣を着せる。
(『モラハ』では怪物的な「手」の仕業であった)
だが王は狼の導きのもと王子を見つけ、嘘つき達を罰する。
王はこんなに賢い狼がいるはずがない、人間が変えられているのではないか! と気付き、狼に聞くとジェスチャーで肯定される。
なんて悲しいことだ! と狼を連れて狼の国に向かい例の妻を捕らえ、狼は人間に戻ることができた。
「アーサー王よ、これで女の心、本性、やり方がわかったであろう」
- 妻
- 裏切り妻。『メリオンのレー』などでは別れるが、『アーサーとゴルラゴン』『モラハ』では仲直り?して最後まで一緒に暮らす。
- モラハ
- 神秘的存在「スレンダー・レッド・チャンピオン」との賭け事にどハマりして妻を手に入れたり、光の剣を手に入れるためにニアルの寝込みを狙ったりする無法者感たっぷりの英雄。アイルランド民話ではわりとこんなのがデフォらしい。
小舟で乗り付けた謎のドルイド、スレンダー・レッド・チャンピオンに賭け事を誘われたことから全てが始まる。
1日目に勝った時には牛を願った。すると家に牛が増えた。やがて夢中になり、巨大な城、金品財宝、そして美しい妻を手に入れる。
妻は問う、「わたしをどうやって手に入れたのですか?」聞くと妻は忠告した、2度と勝負してはならないと。
しかしモラハは忠告を聞かずに行って負け、呪いをかけられる。「ドルイドの魔法にかけて、あんたが光の剣とアンシュゲイリアヒトの死の報せを持って来るまでは、同じ家で二晩は寝かさない、一つのテーブルで二度は食事をさせない」
- クラウ・ソラス
- サーヴァント化した所有宝具。
アイルランド民話に登場する光の剣が全て共通のものなのかは定かではないが、『モラハ』作中における賢者ニアルは英雄より上位の所有者として位置付けられるようだ。マーリン的なあれか?
- アーサー王(アルトリア)
- 狼化した際に飼ってくれた王。人型に戻ってからも忠犬騎士として仕えた。
ローマ軍との会戦後にモードレッドが反乱した際、ローマ側を警戒するため待機を命じられ、そのままアーサー王が死んだため領地に帰還。その後アイルランドに隠遁し『モラハ』に繋がる……という流れ。
- 犬系サーヴァント
- ライバルだワン
- ニアル
- ふふふ
アーサー王とゴーラゴン王 和訳
http://www.ritsumei.ac.jp/acd/cg/lt/rb/617/617PDF/...
https://ci.nii.ac.jp/naid/110007818679
ARTHUR AND GORLAGON
https://en.wikisource.org/w/index.php?title=Folk-L...
Morraha
http://www.sacred-texts.com/neu/celt/mcft/mcft08.h...
ウェールズの忠犬ハチ公 ゲレルト (ウェールズ日本人会コラム)
http://www.walesjapanclub.com/column/yoshiga-blog/...
Wikipedia記事は以下
https://en.wikipedia.org/wiki/Bisclavret
https://en.wikipedia.org/wiki/Melion
http://www.ritsumei.ac.jp/acd/cg/lt/rb/617/617PDF/...
https://ci.nii.ac.jp/naid/110007818679
ARTHUR AND GORLAGON
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Morraha
http://www.sacred-texts.com/neu/celt/mcft/mcft08.h...
ウェールズの忠犬ハチ公 ゲレルト (ウェールズ日本人会コラム)
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Wikipedia記事は以下
https://en.wikipedia.org/wiki/Bisclavret
https://en.wikipedia.org/wiki/Melion
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