最終更新:ID:VYd3iQxtAw 2022年08月30日(火) 00:11:07履歴
「上達の近道?うーん……そうねぇ……」
「……この町を好きになること、かな?」
【氏名】ミコト・セルピナ
【性別】女性
【年齢】非公開
【出身】SE.RA.PH・珊瑚の海
【身長・体重】164cm・非公開
【肌色】パール
【髪色】パパラチアサファイア
【瞳色】エメラルド
【スリーサイズ】96/58/90
【外見・容姿】体格の良い、水着姿のお姉さん。
【属性】混沌・善
【所属】珊瑚の海
【階位・称号・二つ名】生ける伝説、『歌姫 』
![](https://image01.seesaawiki.jp/k/a/kagemiya/6vGzNO7GZd-s.png)
picrew:妙子式おんなのこ様
【性別】女性
【年齢】非公開
【出身】SE.RA.PH・珊瑚の海
【身長・体重】164cm・非公開
【肌色】パール
【髪色】パパラチアサファイア
【瞳色】エメラルド
【スリーサイズ】96/58/90
【外見・容姿】体格の良い、水着姿のお姉さん。
【属性】混沌・善
【所属】珊瑚の海
【階位・称号・二つ名】生ける伝説、『
![](https://image01.seesaawiki.jp/k/a/kagemiya/6vGzNO7GZd-s.png)
picrew:妙子式おんなのこ様
透き通るような翠の瞳と、繊細な橙桃色の髪が目を惹く女性。
女性としては背丈が高い方で、肉付きのよい身体をしていながらも所々に鍛えていることが分かる膨らみも存在する理想的な肉体をしている。
顔立ちも絶世の美女と言って差し支えなく、10年以上は表舞台に立っているにも関わらず衰えない美しさは珊瑚の海の女性の憧れの的。
仕事中は長い髪を結ってからリボンのように結んで纏め、白く装飾の少ないワンピース型水着と、軽く羽織れてすぐ脱げる上着を着用する。
首許にはワンポイントのアクセサリーをつけることが多く、選ばれたものと同型のアクセサリーが特定され突如人気になることも。
一方オフの日には髪を解き、変装のために眼鏡をかけ、個人的な趣味である可愛らしい服装(主にフリフリ)で外出する。
これは好きだから着ているものの知人に指摘されるのは恥ずかしいらしく、オフの間に知り合いに遭遇するとたちまち赤くなり凄まじい速度で走り去ってしまう。
女性としては背丈が高い方で、肉付きのよい身体をしていながらも所々に鍛えていることが分かる膨らみも存在する理想的な肉体をしている。
顔立ちも絶世の美女と言って差し支えなく、10年以上は表舞台に立っているにも関わらず衰えない美しさは珊瑚の海の女性の憧れの的。
仕事中は長い髪を結ってからリボンのように結んで纏め、白く装飾の少ないワンピース型水着と、軽く羽織れてすぐ脱げる上着を着用する。
首許にはワンポイントのアクセサリーをつけることが多く、選ばれたものと同型のアクセサリーが特定され突如人気になることも。
一方オフの日には髪を解き、変装のために眼鏡をかけ、個人的な趣味である可愛らしい服装(主にフリフリ)で外出する。
これは好きだから着ているものの知人に指摘されるのは恥ずかしいらしく、オフの間に知り合いに遭遇するとたちまち赤くなり凄まじい速度で走り去ってしまう。
現役の画舫 乗りの中ではトップとの呼び声高い、精密機械のごとき操舵技術。
浮いているのではなく滑っているよう、と称される「揺れない航行」が一番の持ち味。
波も風も無いかのように、画舫を不気味なまでに平行移動させる異常な技能。
これに加え後述する歌の存在もあって、多くの客は運ばれるうちに自然と微睡み、眠りに落ちかけてしまう。
しかしミコトはその意識を失う寸前の、最も心地よい状態を、意図的に起こす微細な揺れでキープする。
そのまま起こさず寝かさず、夢心地の状態で客を運ぶのが、ミコトなりの最大限のおもてなしである。
白昼夢を見せられるよう……というよりは正しく見せられているに近いのだが、ともあれその乗り心地は唯一無二かつ極楽浄土でありリピーターが多い。
さて、画舫乗りの腕として評価されるのは、「いかに水の情報を繊細に読み取って水流を操作し、画舫を適切な速度と進行方向で進ませるか」である。
だが実際のところ、ミコトは前者の行程の一部をスキップしている。
生まれた時から水に親しみ、水と遊び、水と共に育ってきたミコトにとって、水とは操るものではなく乗りこなすもの。
多くの画舫乗りのようにオールを用いてマテリアルとしての水を解析、操作しているのではなく、ミコトは単なるオールとしての機能のみを用いて「揺れない航行」を実現しているのだ。
この事実を他者が気付くのは非常に難しく、気付きかけたとてまず「そんなことはあり得ない」と否定してしまうため現状ではどこにも表立っては露見していない。
本人もひけらかすような事ではないと認識しており、ただ普段の業務に不要だからと使っていないだけのことである。
……だが、もしこの秘密に確信を持って気付き、指摘してくるような後進が現れたのであれば、その時が自分の立場を譲り渡す時ではないかとも考えている。
なお、普段は乗り心地を最優先としているミコトであるが、急いでいる旨を伝えると雰囲気が変わる。
決して不快にはならない程の揺れの中、目で追えないほどの速さで流れていく景色はある種のアトラクションのような感覚を客へと抱かせるだろう。
そして、もし運良く閉じている水門へと差し掛かった時には、なぜ彼女が伝説の画舫乗りと呼ばれるのかを実感することとなる。
浮いているのではなく滑っているよう、と称される「揺れない航行」が一番の持ち味。
波も風も無いかのように、画舫を不気味なまでに平行移動させる異常な技能。
これに加え後述する歌の存在もあって、多くの客は運ばれるうちに自然と微睡み、眠りに落ちかけてしまう。
しかしミコトはその意識を失う寸前の、最も心地よい状態を、意図的に起こす微細な揺れでキープする。
そのまま起こさず寝かさず、夢心地の状態で客を運ぶのが、ミコトなりの最大限のおもてなしである。
白昼夢を見せられるよう……というよりは正しく見せられているに近いのだが、ともあれその乗り心地は唯一無二かつ極楽浄土でありリピーターが多い。
さて、画舫乗りの腕として評価されるのは、「いかに水の情報を繊細に読み取って水流を操作し、画舫を適切な速度と進行方向で進ませるか」である。
だが実際のところ、ミコトは前者の行程の一部をスキップしている。
生まれた時から水に親しみ、水と遊び、水と共に育ってきたミコトにとって、水とは操るものではなく乗りこなすもの。
多くの画舫乗りのようにオールを用いてマテリアルとしての水を解析、操作しているのではなく、ミコトは単なるオールとしての機能のみを用いて「揺れない航行」を実現しているのだ。
この事実を他者が気付くのは非常に難しく、気付きかけたとてまず「そんなことはあり得ない」と否定してしまうため現状ではどこにも表立っては露見していない。
本人もひけらかすような事ではないと認識しており、ただ普段の業務に不要だからと使っていないだけのことである。
……だが、もしこの秘密に確信を持って気付き、指摘してくるような後進が現れたのであれば、その時が自分の立場を譲り渡す時ではないかとも考えている。
なお、普段は乗り心地を最優先としているミコトであるが、急いでいる旨を伝えると雰囲気が変わる。
決して不快にはならない程の揺れの中、目で追えないほどの速さで流れていく景色はある種のアトラクションのような感覚を客へと抱かせるだろう。
そして、もし運良く閉じている水門へと差し掛かった時には、なぜ彼女が伝説の画舫乗りと呼ばれるのかを実感することとなる。
幼い頃から水と親しみ、遊びと訓練の双方において磨きあげた水泳の技術。
素潜りで10分を越える潜水記録を持ち、逃げる魚に泳ぎでゆうゆう追い付くなどもはや人間の領域を軽く逸脱している。
その技術を買われ、新人画舫乗り教育における監督兼救助役としてギルドを越えて引っ張りだこ。
伝説的な話ではあるが、画舫ごと水底まで沈んだ見習いを画舫ごと水面まで引き上げた救助したとか。
素潜りで10分を越える潜水記録を持ち、逃げる魚に泳ぎでゆうゆう追い付くなどもはや人間の領域を軽く逸脱している。
その技術を買われ、新人画舫乗り教育における監督兼救助役としてギルドを越えて引っ張りだこ。
伝説的な話ではあるが、画舫ごと水底まで沈んだ見習いを画舫ごと水面まで引き上げた救助したとか。
とあるギリシャ系のサーヴァントが、ミコトの歌とそれによって起こった珍事を称えて呼んだ渾名。
ミコトは客に安らぎを与えるために、運航中によく歌を歌う。それは珊瑚の海の民が歌うものであったり、時には異国のメロディであったり。
聞くものを魅了するその歌声は、彼女を歌を聞いた、神を信奉するサーヴァントの半数が聖母を幻視するという噂が囁かれているほどである。
実際、ミコトの操舵する画舫が近くの水路を通りすぎただけでも足を止めて聞き入ってしまう者は多い。
ただ、この歌が余りにも人の心を惹き付けたため、とある事件が起きてしまう。
起きたこととしては非常に単純。ミコトの画舫とすれ違った画舫に乗っていた乗客が、その歌に惹かれ傾き水路に転落したのである。
すぐさまミコトともう一人の画舫乗りによって乗客は救助されたが、ミコトはこの件によって自分の歌が危ないものなのではないかと思案するようになる。
しかしこの件を面白がったとあるサーヴァントが一連の流れをセイレーンの逸話に準え、歌姫という字を振ったことで珊瑚の海じゅうに話が拡散。
当時すでに名を上げつつあったミコトの名が、天上の歌声の持ち主としてさらに知られる切欠となった。
ミコトは客に安らぎを与えるために、運航中によく歌を歌う。それは珊瑚の海の民が歌うものであったり、時には異国のメロディであったり。
聞くものを魅了するその歌声は、彼女を歌を聞いた、神を信奉するサーヴァントの半数が聖母を幻視するという噂が囁かれているほどである。
実際、ミコトの操舵する画舫が近くの水路を通りすぎただけでも足を止めて聞き入ってしまう者は多い。
ただ、この歌が余りにも人の心を惹き付けたため、とある事件が起きてしまう。
起きたこととしては非常に単純。ミコトの画舫とすれ違った画舫に乗っていた乗客が、その歌に惹かれ傾き水路に転落したのである。
すぐさまミコトともう一人の画舫乗りによって乗客は救助されたが、ミコトはこの件によって自分の歌が危ないものなのではないかと思案するようになる。
しかしこの件を面白がったとあるサーヴァントが一連の流れをセイレーンの逸話に準え、歌姫という字を振ったことで珊瑚の海じゅうに話が拡散。
当時すでに名を上げつつあったミコトの名が、天上の歌声の持ち主としてさらに知られる切欠となった。
ベテランの画舫乗り。ギルド同士の引き抜き合戦において、最も多くの金額を動かした生ける伝説。
顧客満足度99%、天下無双のハイスペお姉さん。酒癖と男日照りを除いて弱点はない。
珊瑚の海で彼女を知らない者は少ないが、それでも他国に名が轟くほどではないのが画舫乗りという職の限界であるともいえる。
イメージカラー:高嶺の花
特技:体系維持、飲み比べ、睡眠導入(与)
好きなもの:珊瑚の海、釣り、SoL、料理、かわいいもの
苦手なもの:ギルドのお偉いさんのガチめの説教
天敵:オフの日にばったり遭遇する後輩
【一人称】私
【二人称】あなた、さん付け、ちゃん付け
【三人称】さん付け、ちゃん付け
顧客満足度99%、天下無双のハイスペお姉さん。酒癖と男日照りを除いて弱点はない。
珊瑚の海で彼女を知らない者は少ないが、それでも他国に名が轟くほどではないのが画舫乗りという職の限界であるともいえる。
イメージカラー:高嶺の花
特技:体系維持、飲み比べ、睡眠導入(与)
好きなもの:珊瑚の海、釣り、SoL、料理、かわいいもの
苦手なもの:ギルドのお偉いさんのガチめの説教
天敵:オフの日にばったり遭遇する後輩
【一人称】私
【二人称】あなた、さん付け、ちゃん付け
【三人称】さん付け、ちゃん付け
生まれも育ちも珊瑚の海の“蒼”の王城・城下町。
両親ともに画舫乗りで、数少ない男性ながらに嫁には負けまいと働く父と、それなりに名の知れた画舫乗りであった母が切磋琢磨し合うのを見て育つ。
そのせいか幼いころは暴れん坊(今も割とアグレッシブだが)の負けず嫌い(今もry)で周囲との衝突が多く、人と遊ぶより水と遊ぶ方が好きな子供であった。
しかし珊瑚の海において、水を愛するということは町を、ひいては国を愛するということ。
水に暮らす生き物たちを、都市の血脈と言える水流の流れを、それに身を任せ時に抗う術を、水と触れ合い続けることだけで知っていった。
気が付けばミコトは同年代の誰よりも、もしかすれば大人よりも城下町の地理と水理について詳しい少女となっていた。
当時、ミコト本人は画舫乗りへの道を、親がやっていたからという理由で選ぶのは気に食わないとして渋っていた。
だがミコトの母は彼女の適性を見抜き、当時11歳のミコトに「体験」として自らのオールを握らせる。
……通常、画舫というのはギルドが新人教育にある程度日程をかける程度には動かすのが難しい乗り物である。
少しバランスを崩せば転覆するし、しっかりと前へ進むことすら初心者のうちは苦心する。
それをミコトはあっさりと、画舫乗りである母が見ても本職と染色ないほどに操って見せた。最終的には無茶なターンをしようとして転覆したが。
母が助けに行くまでもなく、画舫と共に岸まで泳ぎ上がって来たミコトは、その瞬間から画舫乗りになることを決意。
僅か翌日には母の伝手を使ってギルドの門を叩き、学業の傍ら画舫乗りとしての訓練を積むこととなる。
突出した才能を持っていたミコトは翌年には当時最年少で一人前の画舫乗りとして認められ、客を取ることが許されるようになった。
『飛魚』の発明によりギルドから追い出され、すぐさま別のギルドの門を叩き電撃復活など当時から一部で話題にはなっていたが、評判は芳しくなかった。
それもその筈、この頃はまだ男勝りな性格であり、客からも「腕は確かだが安定さに欠ける」「知識は豊富だが言葉と説明が雑」と言われ続けたのである。
そしてミコトは、言われ続けたから、爆発した。
元来、ミコト・セルピナという女性は負けず嫌いである。そして、水に関することならば自分が一番という自負もあった。
それが自分の性格のせいで台無しになっていると言われれば、そのために自身を変革するための努力程度、惜しむ選択肢すら浮かばないほどの些細な労力だった。
3年の時が立ち、そこに居たのはかつての彼女を知るものならば想像だにしない淑やかで優美な女性だった。美しい歌声と穏やかなオール捌きで客を魅了する、うら若き天才画舫乗り。
この頃に『歌姫』事件も起き、いよいよもって城下町で一番名の通る画舫乗りとなりつつあった。
本人も(根柢の部分は変わっていないが)随分と丸くなり、上客を取れるようになり収入も安定。順風満帆な彼女のもとに次に訪れたのは、多くのギルドからの勧誘だった。
著名な、あるいは腕利きの画舫乗りというのは多くのギルドが欲しがるもの。名の通り始めたミコトは以後複数のギルドを転々とし、そのたびに契約金で多量の儲けを得た。
この分を自分へのご褒美として還元していたところ太り、焔の海の武闘大会SoLに参加したりもするがこれはさらに数年後の話。
────その数年後までの間、否。現代に至るまでの■■年間、彼女の人気も、実力も、何一つ衰えていない。
ゆえに、彼女は生ける伝説と称される。不朽の歌姫、画舫乗りたちの理想の一つの極点として。
両親ともに画舫乗りで、数少ない男性ながらに嫁には負けまいと働く父と、それなりに名の知れた画舫乗りであった母が切磋琢磨し合うのを見て育つ。
そのせいか幼いころは暴れん坊(今も割とアグレッシブだが)の負けず嫌い(今もry)で周囲との衝突が多く、人と遊ぶより水と遊ぶ方が好きな子供であった。
しかし珊瑚の海において、水を愛するということは町を、ひいては国を愛するということ。
水に暮らす生き物たちを、都市の血脈と言える水流の流れを、それに身を任せ時に抗う術を、水と触れ合い続けることだけで知っていった。
気が付けばミコトは同年代の誰よりも、もしかすれば大人よりも城下町の地理と水理について詳しい少女となっていた。
当時、ミコト本人は画舫乗りへの道を、親がやっていたからという理由で選ぶのは気に食わないとして渋っていた。
だがミコトの母は彼女の適性を見抜き、当時11歳のミコトに「体験」として自らのオールを握らせる。
……通常、画舫というのはギルドが新人教育にある程度日程をかける程度には動かすのが難しい乗り物である。
少しバランスを崩せば転覆するし、しっかりと前へ進むことすら初心者のうちは苦心する。
それをミコトはあっさりと、画舫乗りである母が見ても本職と染色ないほどに操って見せた。最終的には無茶なターンをしようとして転覆したが。
母が助けに行くまでもなく、画舫と共に岸まで泳ぎ上がって来たミコトは、その瞬間から画舫乗りになることを決意。
僅か翌日には母の伝手を使ってギルドの門を叩き、学業の傍ら画舫乗りとしての訓練を積むこととなる。
突出した才能を持っていたミコトは翌年には当時最年少で一人前の画舫乗りとして認められ、客を取ることが許されるようになった。
『飛魚』の発明によりギルドから追い出され、すぐさま別のギルドの門を叩き電撃復活など当時から一部で話題にはなっていたが、評判は芳しくなかった。
それもその筈、この頃はまだ男勝りな性格であり、客からも「腕は確かだが安定さに欠ける」「知識は豊富だが言葉と説明が雑」と言われ続けたのである。
そしてミコトは、言われ続けたから、爆発した。
元来、ミコト・セルピナという女性は負けず嫌いである。そして、水に関することならば自分が一番という自負もあった。
それが自分の性格のせいで台無しになっていると言われれば、そのために自身を変革するための努力程度、惜しむ選択肢すら浮かばないほどの些細な労力だった。
3年の時が立ち、そこに居たのはかつての彼女を知るものならば想像だにしない淑やかで優美な女性だった。美しい歌声と穏やかなオール捌きで客を魅了する、うら若き天才画舫乗り。
この頃に『歌姫』事件も起き、いよいよもって城下町で一番名の通る画舫乗りとなりつつあった。
本人も(根柢の部分は変わっていないが)随分と丸くなり、上客を取れるようになり収入も安定。順風満帆な彼女のもとに次に訪れたのは、多くのギルドからの勧誘だった。
著名な、あるいは腕利きの画舫乗りというのは多くのギルドが欲しがるもの。名の通り始めたミコトは以後複数のギルドを転々とし、そのたびに契約金で多量の儲けを得た。
この分を自分へのご褒美として還元していたところ太り、焔の海の武闘大会SoLに参加したりもするがこれはさらに数年後の話。
────その数年後までの間、否。現代に至るまでの■■年間、彼女の人気も、実力も、何一つ衰えていない。
ゆえに、彼女は生ける伝説と称される。不朽の歌姫、画舫乗りたちの理想の一つの極点として。
少なくとも表面上は、頼れるみんなのお姉さん。基本的にありとあらゆる方向性でハイスペック。
年齢を感じさせない身体能力と読みの鋭さ、習得の速さで、多くのことは初見でも人並みの2倍くらいの速度とクオリティでこなしてしまう。
能力面は完璧に近いが幼いころの性格の片鱗か割と茶目っ気があり、戯れに後輩に画舫レースを挑んだり、どこからともなく甲殻類を拾ってきて驚かせたりする。
普段は余裕たっぷりな態度を崩さないのにたまに子供っぽい表情を見せてドキっとさせたりもする。
自信があるためか懐が深く、客や後輩たちが揉めていると怒りをを大らかな心で包み込むように和解させるなどまとめ役としても高い能力を発揮する。
彼女の溢れる母性 みに耐えきれず、お母さんないしそれに近しい意味の言葉でミコトのことを呼んでしまった客や後輩の例は枚挙に暇がない。
その重篤さと言えば、ある程度見知った知人ですらたまにやらかす者がいる程である。
地元である珊瑚の海、特に城下町への愛はとても深く、普段は温厚である彼女もこの件に関しては「私が一番」と譲らない。
その言葉に嘘偽りはなく、水底に棲んでいるごく小さな生物のことや画舫とは直接関係ない埋設水路のことなど、こと水に関わることならば何でも知っている。
これは勉強が半分、元々知っていたのが半分程度であり、画舫乗りとして名を挙げていく過程で町で知らないことがないよう磨き上げた成果でもある。
現在は客となる相手が珊瑚の海の要人や他国のゲストなど大物が多く、観光案内をするより歌を歌う方が需要に合っているためあまりこれらの知識を披露できない。
しかしいざ語らせれば、ミコトより城下町のことを知る者はいないという言葉が真実であることを嫌でも悟らせられるマシンガントークが飛び出てくる。
これが客に語るのであれば加減もするが、私用で聞くと比喩でなく丸一日付き合わされるので注意が必要。
本人は今となっては無意識なのだが、幼いころ表出していた負けず嫌いの性格は今でも全然全く治っていない。
とはいえ、昔のように何でも一番がいいがために名前順で自分より先の人間を排除しようとするなど無茶苦茶な部分はさすがになりを潜めている。
だが、画舫乗りとしての実力を磨いているのも、トップと称される座を譲ろうとせず全力で立場の維持に努めているのも全てはその気質によるもの。
趣味の一つであるSoL出場を続けているのも負けたくない、逃げたくないの一心である。
しかし何年たっても優勝に辿り着かないことに関しては「負けたくない気持ちはあるが勝ちたい気持ちが足りない」と自己分析している。
ただ、こちらに関してはあくまで副業として本腰は入れていない。当人は「画舫を捨てた上で5年あれば『フォルティス』も倒せる」と豪語しているが。
なお、負けず嫌いに関しては欠点とも長所とも言えるが、一つ、分かりやすく明確に自身でもわかっている欠点がある。
ミコトには男がいないのである。肉体経験はおろかファーストキスすら済ませていないのである。
一応恋愛経験はある。あるのだが、全ての男がミコトのスペックの高さにプライドを打ち砕かれることで別れた。
生来の負けず嫌いが男だろうと何だろうと弱さを見せることを良しとせず、圧倒してしまおうとあらゆる面でハイスペックを見せつけてしまうのが要因。
お嫁さん修行と思って勉強した結果レストランシェフをしていた七人目の彼氏を廃業させた料理などは最たる例である。なお後輩たちには大好評。
実際、心の底では自分より低いステータスがある男は嫌と思っている節があり、根底的な原因を挙げるのであれば「理想が高すぎる」ことと言える。
そんな彼女の趣味は釣りと、かわいい恰好。
休日になると髪を解き眼鏡で変装してまでピンクのフリフリやらねこみみパーカーやら年の割にキッッツい恰好をして釣りに出かける。
あまり合体させない方がよさそうな二つの趣味をいっぺんに片付けるのは単純に休みが少ないから。
珊瑚の海を知り尽くしている彼女はほぼ人がいない釣りポイントを多数知っており、よほどの偶然がない限りこの趣味が人にバレることはない。
……のだが、釣りが趣味という後輩がいるとうっかりそのポイントを教えてしまったりするため自分で墓穴を掘っている。
ちなみに少女趣味なのは私服の服装だけではなく、自室のベッドにはたくさんの甲殻類や刺胞動物門のぬいぐるみが置いてある。
金に糸目を言わせてぬいぐるみ職人にオーダーメイドで作らせた2m(ハサミ込み)テナガエビくんぬいぐるみが特にお気に入りであり、毎夜抱いて寝ている。
特技として尋常でなく酒に強く、酔わせてどうにかしようと挑んできた男が逆に酔い潰される光景は城下町のバーでは日常茶飯事。
ただ、強いだけならいいのだが一度飲み始めると飲めなくなるまで飲もうとする悪い癖があり(これも負けず嫌いなのがいけない)、そして飲むにつれ化けの皮が剝がれていく。
ウイスキーがひと瓶空くごとに素直になっていき、最終的にはとても大っぴらには言えないような本音を垂れ流しながら寝てしまう……という酒癖の悪さ。
自然と立ち振る舞いが最適化されているだけでやはり我慢はしているらしく、それなりに愚痴っぽいことを漏らしたり弱気になったり珍しい姿も見せる。
そんな彼女の姿を知っているのは行きつけのバーのマスターと、うっかり居合わせたがために介抱することになったとある後輩だけだとか。
年齢を感じさせない身体能力と読みの鋭さ、習得の速さで、多くのことは初見でも人並みの2倍くらいの速度とクオリティでこなしてしまう。
能力面は完璧に近いが幼いころの性格の片鱗か割と茶目っ気があり、戯れに後輩に画舫レースを挑んだり、どこからともなく甲殻類を拾ってきて驚かせたりする。
普段は余裕たっぷりな態度を崩さないのにたまに子供っぽい表情を見せてドキっとさせたりもする。
自信があるためか懐が深く、客や後輩たちが揉めていると怒りをを大らかな心で包み込むように和解させるなどまとめ役としても高い能力を発揮する。
彼女の溢れる
その重篤さと言えば、ある程度見知った知人ですらたまにやらかす者がいる程である。
地元である珊瑚の海、特に城下町への愛はとても深く、普段は温厚である彼女もこの件に関しては「私が一番」と譲らない。
その言葉に嘘偽りはなく、水底に棲んでいるごく小さな生物のことや画舫とは直接関係ない埋設水路のことなど、こと水に関わることならば何でも知っている。
これは勉強が半分、元々知っていたのが半分程度であり、画舫乗りとして名を挙げていく過程で町で知らないことがないよう磨き上げた成果でもある。
現在は客となる相手が珊瑚の海の要人や他国のゲストなど大物が多く、観光案内をするより歌を歌う方が需要に合っているためあまりこれらの知識を披露できない。
しかしいざ語らせれば、ミコトより城下町のことを知る者はいないという言葉が真実であることを嫌でも悟らせられるマシンガントークが飛び出てくる。
これが客に語るのであれば加減もするが、私用で聞くと比喩でなく丸一日付き合わされるので注意が必要。
本人は今となっては無意識なのだが、幼いころ表出していた負けず嫌いの性格は今でも全然全く治っていない。
とはいえ、昔のように何でも一番がいいがために名前順で自分より先の人間を排除しようとするなど無茶苦茶な部分はさすがになりを潜めている。
だが、画舫乗りとしての実力を磨いているのも、トップと称される座を譲ろうとせず全力で立場の維持に努めているのも全てはその気質によるもの。
趣味の一つであるSoL出場を続けているのも負けたくない、逃げたくないの一心である。
しかし何年たっても優勝に辿り着かないことに関しては「負けたくない気持ちはあるが勝ちたい気持ちが足りない」と自己分析している。
ただ、こちらに関してはあくまで副業として本腰は入れていない。当人は「画舫を捨てた上で5年あれば『フォルティス』も倒せる」と豪語しているが。
なお、負けず嫌いに関しては欠点とも長所とも言えるが、一つ、分かりやすく明確に自身でもわかっている欠点がある。
ミコトには男がいないのである。肉体経験はおろかファーストキスすら済ませていないのである。
一応恋愛経験はある。あるのだが、全ての男がミコトのスペックの高さにプライドを打ち砕かれることで別れた。
生来の負けず嫌いが男だろうと何だろうと弱さを見せることを良しとせず、圧倒してしまおうとあらゆる面でハイスペックを見せつけてしまうのが要因。
お嫁さん修行と思って勉強した結果レストランシェフをしていた七人目の彼氏を廃業させた料理などは最たる例である。なお後輩たちには大好評。
実際、心の底では自分より低いステータスがある男は嫌と思っている節があり、根底的な原因を挙げるのであれば「理想が高すぎる」ことと言える。
そんな彼女の趣味は釣りと、かわいい恰好。
休日になると髪を解き眼鏡で変装してまでピンクのフリフリやらねこみみパーカーやら年の割にキッッツい恰好をして釣りに出かける。
あまり合体させない方がよさそうな二つの趣味をいっぺんに片付けるのは単純に休みが少ないから。
珊瑚の海を知り尽くしている彼女はほぼ人がいない釣りポイントを多数知っており、よほどの偶然がない限りこの趣味が人にバレることはない。
……のだが、釣りが趣味という後輩がいるとうっかりそのポイントを教えてしまったりするため自分で墓穴を掘っている。
ちなみに少女趣味なのは私服の服装だけではなく、自室のベッドにはたくさんの甲殻類や刺胞動物門のぬいぐるみが置いてある。
金に糸目を言わせてぬいぐるみ職人にオーダーメイドで作らせた2m(ハサミ込み)テナガエビくんぬいぐるみが特にお気に入りであり、毎夜抱いて寝ている。
特技として尋常でなく酒に強く、酔わせてどうにかしようと挑んできた男が逆に酔い潰される光景は城下町のバーでは日常茶飯事。
ただ、強いだけならいいのだが一度飲み始めると飲めなくなるまで飲もうとする悪い癖があり(これも負けず嫌いなのがいけない)、そして飲むにつれ化けの皮が剝がれていく。
ウイスキーがひと瓶空くごとに素直になっていき、最終的にはとても大っぴらには言えないような本音を垂れ流しながら寝てしまう……という酒癖の悪さ。
自然と立ち振る舞いが最適化されているだけでやはり我慢はしているらしく、それなりに愚痴っぽいことを漏らしたり弱気になったり珍しい姿も見せる。
そんな彼女の姿を知っているのは行きつけのバーのマスターと、うっかり居合わせたがために介抱することになったとある後輩だけだとか。
ノノイ・5255:ノノイちゃん。どこか若いころの自分を思い出すような若手のホープ。実は大人げなく滅茶苦茶ライバル視している。
同じギルドの後輩にあたる、若手の中では一番目をかけている画舫乗り。ちょっと不思議な雰囲気を勘で感じ取っているが、危険な匂いはしないので気にしていない、
水と親しむ、ということが重要な画舫乗りとしての素養に長けている彼女が、この調子で伸び続ければ自身に並ぶやもと考えている。
考えてはいるが可愛いのも確かであり、特に邪魔をするとかそういうことはしない。たまにレースを持ちかけて勝ってアドバイスをしたりする程度である。
ジヴ・ネルキンソン:ジヴちゃん。あまりいないミコトより背の高い女の子。でもなんだか撫でたくなってしまう。
技術は十分ながら性格が足を引っ張っている、ということには覚えがあるが、彼女自身がそれを変えたいというまではアドバイスを控えようと思っている。
彼女の料理からは勉強できるものがあると考えており、ジヴが料理をふるまっているとしれっと同僚に交じりいただいていることも。
体格差はあるものの鍛え方が違うため、腕力ではまだ負けてあげる気はない。ある時彼女がきれいに滑って180度回転し転びそうになった時はお姫様抱っこでキャッチした。
セレスティア・コラルリウム・クレセンティス:セレスちゃん。彼女が幼いころから知っている相手で、何度か画舫に乗せたことも。
一応は旧知ということもあり、彼女がレガリアを受け継いだ後も公務で画舫が入用の際には呼ばれ、乗せている。主に船の墓場の定期浄化など。
気軽な話ができる存在では無くなってしまったように思ってはいるが、数少ない城外の知り合いとして彼女の支えになるべく、お着きに目をつけられない範囲で会話を試みる。
余談だがもふもふ系の生き物が好きなセレスと、無脊椎動物フェチなところがあるミコトは微妙に生き物の趣味が合わない。
チャーチ・グリム:グリムちゃん。船の墓場が形成され始めたころから私的な調査のため赴いていたため、ある意味旧知の仲。
つい構ってあげたくなってしまうところがあったが、船の墓場から離れられない彼女の心を案じて適切な距離を保っていた。
最近ノノイにダメにされたということを聞いて当初はやっちゃったかー……と思っていたが、関係が変にこじれず順調に進展しているらしいことを聞いて安心している。
同じギルドの後輩にあたる、若手の中では一番目をかけている画舫乗り。ちょっと不思議な雰囲気を勘で感じ取っているが、危険な匂いはしないので気にしていない、
水と親しむ、ということが重要な画舫乗りとしての素養に長けている彼女が、この調子で伸び続ければ自身に並ぶやもと考えている。
考えてはいるが可愛いのも確かであり、特に邪魔をするとかそういうことはしない。たまにレースを持ちかけて勝ってアドバイスをしたりする程度である。
ジヴ・ネルキンソン:ジヴちゃん。あまりいないミコトより背の高い女の子。でもなんだか撫でたくなってしまう。
技術は十分ながら性格が足を引っ張っている、ということには覚えがあるが、彼女自身がそれを変えたいというまではアドバイスを控えようと思っている。
彼女の料理からは勉強できるものがあると考えており、ジヴが料理をふるまっているとしれっと同僚に交じりいただいていることも。
体格差はあるものの鍛え方が違うため、腕力ではまだ負けてあげる気はない。ある時彼女がきれいに滑って180度回転し転びそうになった時はお姫様抱っこでキャッチした。
セレスティア・コラルリウム・クレセンティス:セレスちゃん。彼女が幼いころから知っている相手で、何度か画舫に乗せたことも。
一応は旧知ということもあり、彼女がレガリアを受け継いだ後も公務で画舫が入用の際には呼ばれ、乗せている。主に船の墓場の定期浄化など。
気軽な話ができる存在では無くなってしまったように思ってはいるが、数少ない城外の知り合いとして彼女の支えになるべく、お着きに目をつけられない範囲で会話を試みる。
余談だがもふもふ系の生き物が好きなセレスと、無脊椎動物フェチなところがあるミコトは微妙に生き物の趣味が合わない。
チャーチ・グリム:グリムちゃん。船の墓場が形成され始めたころから私的な調査のため赴いていたため、ある意味旧知の仲。
つい構ってあげたくなってしまうところがあったが、船の墓場から離れられない彼女の心を案じて適切な距離を保っていた。
最近ノノイにダメにされたということを聞いて当初はやっちゃったかー……と思っていたが、関係が変にこじれず順調に進展しているらしいことを聞いて安心している。
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