kagemiya@ふたば

【氏名】アース・ブラック
【性別】女
【年齢】1024歳
【出身】アメリカ・マンハッタン島
【身長・体重】158cm・67kg
【外見・容姿】なめらかなボクセル調のメガネの女性

【属性】秩序・中庸
【魔術属性】なし

【所属】ST・A&R社

サイバー空間に存在しうる様々な「C・Alife」への見識。
『霊子構造』という形態は彼女の研究内には想像もしなかったもので、そのため月のムーンセル内は彼女の好奇心を満たす研究対象でいっぱい。

大規模なコンピュータ内に電子的に人間を再現させる計画。
2020年までに個人の脳を含む全人的な再現は完成していたため、人が多く住む大都市の再現のために規模の拡大を目指したものがこのBlue-Based計画である。
30年を目前に一応の実現の目処は立ったものの、その頃には地球上に計画を維持するための資源は最早殆ど無く、実験と施設の両方の解体が決まった。

アース・ブラックの保有する電脳使い魔。
よく見るとポリゴンではなく緻密なボクセルアートによってその外観を形成しており、更に有機的なアルゴリズムによって絶え間なく変化していることが確認できる。
そのため触るとうねうねしている。
さきほど拾った鍵はそれだったようだ。

地球上で実用的な運用が確認された唯一の量子コンピュータ。
大学の地下施設をまるまる一つ占領するほどの巨大さを誇り、それに応じて消費するリソースも莫大であった。
その分処理性能もそれに見合ったものであったが、地上にこれらを維持する資源が最早存在しなくなったと確認されてからは、
開発者や研究者の強い反対にも関わらず解体されることが決まった。

大学院に在籍中、当時噂だけは存在していた「電子生命」の実在をはっきりと確認し、定義付けることが出来た稀代の天才。
その功績を認められ、アメリカのセキュリティ系シンクタンクSTAR社に顧問として請われていた。
性格は才能に見合った傲慢さと、常に自慢げな態度から厄介事に巻き込まれやすいところがある。
また、彼女の特記すべき特質として、極端な出不精であり乗り物恐怖症という点が挙げられる。
事実、彼女と同時代を生きた者で彼女が所属し住居を構える大学構内より外で彼女を確認したものは全くいない。

──ここまでが『生前のアース・ブラック』について記述すべき内容の殆どである。

すでに地上では解体されたB.B.計画、その実態は2032年時点でのニューヨーク州マンハッタン島の電子的な完全再現を試みるものであった。
これが実現すれば困窮する大都市圏の資源の効率的な分配や、人を極力苦痛や負担を与えずに管理する方法の模索が為される筈であったが、様々な要因から計画は大きく立ち遅れ、
最終的に骨折り損の結末に終わってしまった──筈だった。
誰にとっても苦渋の決断であった廃止（それ）を断じて良しとしなかった存在（モノ）が一つだけ存在した。
『OPUS300』である。
『OPUS(ソレ）』は自己内に存在する島内100万の再現データを保持（しゅご）するため、地球上のあらゆるネットワークを介してプログラムの転送を試み、
最早地球上の何処にもそれを長期的に可能にするハードやネットワークが存在しないことを悟ると、更に残された時間を使って最後の希望の地、『月内部』への転送を実行する。
しかし、地球上には勿論月へ大規模なデータを継続的に送信し続ける設備はほとんど存在していない。
そのため、苦肉の策として島内百万人の情報を一人の人格に圧縮して転送することになった。その人格のモデルとなったのが当時のマンハッタン島に於いて最も研究というプログラムに合致した
『アース・ブラック』という稀代にして奇矯なる研究者であった。
事実、彼女は千年間動き続けた本計画に於いてほぼ変わらざる研究意欲と好奇心を示し続け、千年前とほぼ同じ行動指針を保ち続けていた。
転送と解凍が成功した直後に発生した月の聖杯戦争でも、純粋な好奇心と研究意欲のみで予選を突破し、その膨大な情報量に自我を喪失しかけてもなお研究を続けたいという願望のためだけにムーンセル内を彷徨っている。

特技：研究
好きなもの：うねうねしたもの・へんなもの
苦手なもの：狭い空間・見飽きた人間
願い：永遠の観察

【一人称】　【二人称】　【三人称】

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